時と場所変わりまして食堂
食堂では俺とセシリアと箒、そして、事の元凶の鈴が居た。
「待ってたわよ!一夏!」
食堂に入ると食券販売機の前に仁王立ちした鈴が叫んできた。
「ちょい邪魔、暇なら先に席取っといてくれない?」
「わ、わかったわよ…」ガックシ
気合いを入れて大声をだしたのに軽く流された鈴はガックリと肩を落とし、席を取りに行った。
それからは、セシリアと箒と簪を連れて鈴がいる席に座った。
セシリアと箒が叫びを上げる。
「誰ですの!この方は!」
「一夏!誰なんだこいつは!」
「さっき教室で言ったろ?こいつは鳳鈴音だ。箒と入れ違いの転校生だった幼馴染だな。しいて言うなら箒がファースト幼馴染で鈴がセカンド幼馴染だな」
それには冷静に説明した。
説明が終わるってからセシリアと箒を見ると顔を少しひきつらせた。
「ファースト幼馴染…私が、ファースト…」
「一夏さんの彼女じゃないならまだわたくしにもチャンスが…ブツブツ」
そこには自分の世界にのめり込んでいて禍々しいオーラを醸し出している二人がいたからだ。その禍々しいオーラを無視して鈴が話を切り出す。
「そういえばあんたイレギュラーなわけだから専用機とかあるの?」
「ん?ああ、専用機はあるぞ。自分で作った‘’第五世代IS”がな」
「なんでISなんて作れんのよ!しかも現段階を越えてる第五世代なんて!」
一夏から帰って来た答えに驚き、声をあげた。
「第五世代って、オーバースペック過ぎますわ!」
「第一にISを作れること自体がおかしいわ!」
そしていつの間にか復活した箒とセシリアも反応を示してきた。一夏は静かにするように騒ぎ立てて、三人に質問を出す。
「…じゃあ問題だ、ISを作ったのは誰だ?」
「箒さんのお姉さんの篠ノ之束博士ですわよね?」
セシリアが素早く答えた。さらに一夏は質問を重ねる。
「なら箒達姉妹と幼馴染なのは?」
「「「…あっ」」」
そう一夏が言うと三人は何かを理解したように呟いた。
「そっ、IS作りの手伝いとかしてたから覚えた」
「「「…マジで?(マジですの?)」」」
それを聞いた三人は不思議そうな顔をしてきた。
「マジもマジ、大マジだぞ?」
「「「え~!」」
すると三人がと叫んだがそれを一夏は渇をいれ黙らせる。
「静かにせんかッ‼」
すると効果があったのか三人は落ち着きだした。
「ねぇ、一夏。ISの練習見てあげよっか?」
そして食事が終わると鈴は一夏に問いかける。それにセシリアと箒が便乗して名乗りを上げる。
「わたくしたちが教えて差し上げますわ!」
「私達がする!」
と声を張り上げた。それを一夏は用事があると言って話を切り上げる。
「嬉しい話だが今回は遠慮するるよ。放課後は用事がな」
「「「そ、そんな~」」」
三人はそれを聞くなり肩を落とした。
「それよりも、次の授業遅れるなよ?」
それから一夏は肩を落とした三人を見て軽く笑いながら次の授業に向かった。