織斑一夏転生記~転生者の生きる道~   作:如月 霊

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第三十話 組み合わせ抽選

~クラス対抗戦当日~

 

 

クラス対抗戦当日に一夏は鈴と一緒に対戦相手を確認しに来ていた。

 

「それにしても何組が相手なのかしらね?」

 

鈴は発表場所の一歩手前の曲がり角を曲がり、話しかけてきた。

 

「まぁ、鈴と当たるまで負ける気はないよ」

 

一夏は少しうんざりと言った感じを隠しながら返事をした。

 

「私は一夏と当たったら私が勝つけどね♪」

 

すると鈴は自信満々に人差し指を回しながら言う。

 

そして、対戦相手の発表時間になると一夏は小さく呟き、鈴は少しワクワクしながら画面を見る。

 

「そろそろ対戦相手発表の時間だな」

 

「そうね、さぁ~て私と戦うのはだれかしら~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「……はいィィ⁉」」

 

 

 

そして一夏と鈴は驚きの声をだした。その対戦表の画面には…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一試合

 

 

 

一組 織斑一夏VS二組 凰鈴音

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう記載されていたのだ。二人ともいつかは当たると思ってはいたが第一試合で当たるとは思わなかったのだ。そしてから数分後、落ち着いた一夏と鈴は第一試合の用意の為にアリーナのピットに向かって行った。

 

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~アリーナ~

 

 

一夏、千冬、簪の三人がピットに来ていた。そして、千冬が質問をしてきた。

 

「一夏、今回の機体は何なんだ?」

 

「ん?今回は“イージスガンダム”っていう機体だよ」

 

一夏はごく普通に答えた。それを千冬は気に止めていない様子だったが、簪はガンダムというワードに違和感を覚え、名前を繰り返した。

 

「イージスガンダム?」

 

「そっ、ギリシャ語で盾の意味をもつ機体だよ~」

 

そう答えると再び質問をしてきた。

 

「ねぇ、一夏。その“ガンダム”ってすごいのとか積んでるの?というかその機体の世代って…」

 

「んにゃ。よくわかったねぇ~そうだよ~こいつは第3.5世代機だよ」

 

一夏は呑気に答えた。それに、千冬が食い付く。

 

「なに!3.5世代だと⁉」

 

「本当に一夏は規格外だね…」

 

それをよそに簪はそう呟いた。その呟きを聞き取った一夏はこのガンダムの事について話し出した。

 

「それにこの機体って一応試作機だからさ」

 

それに簪が反応する。

 

「試作機でこれって」

 

それもそのはずである。この機体、3.5世代としてあるが実際は第四世代と変わらない機体性能を持っていたからで、これを作ったのが一夏だというのだからさらに驚きだ。そして、一夏は後ろで軽く威圧感を放っている千冬に気がつき、足早にカタパルトに機体を展開し、乗った。

 

そしてカタパルトに乗ると山田先生から通信が入った。

 

「発進タイミングをイージスガンダムに譲渡します。」

 

「織斑一夏。イージスガンダム…出るよ」

 

それから一夏は名前、機体名を言ってアリーナへ発進していった。


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