~駅前~
無人機が現れた翌日、一夏は駅前で簪と共に待ち合わせをしていた。勿論、太平洋戦争時の“軍服”、一夏は大日本帝国海軍元帥、瑠衣は大日本帝国海軍大佐の物を着ている。
「織斑隊長、久しぶりに会えるんですね」
横から瑠衣が少し嬉しそうに話しかけてきた。
「ああ、久しぶりにレイナとソレイユが来ることになってるからな」
そう、今日は第703航空隊の集まりが計画されていたのだ。
「それにしても隊長、良く皆生きてますよね~……私一回死んでるのに…」
「は、ハハ…元気?だからじゃない?」
一夏は頭を傾げながら返した。実のところ一夏も瑠衣は寿命が短かったにせよ全ての航空戦を無傷で生き残って今まで生きているのがいろいろ不思議だった。
「あっ!隊長。来ましたよ!」
駅のホームから現れた軍服を着ているレイナとソレイユに気がついた瑠衣が大きな声をだした。するとそれに気がついた二人は一夏達の近くに来ると敬礼をし、挨拶をしてきた。
「お久しぶりです。織斑隊長」
「お久しぶりです。隊長」
「ああ、レイナは最近会ったがな。とにかく二人とも、久しぶりだな」
「久しぶりだね!レイナ大佐、ソレイユ大佐!」
二人の挨拶に対し、一夏と瑠衣も同様に挨拶を返した。
セシリアside
皆様。ご機嫌よう。イギリス代表候補生、セシリア・オルコットですわ。
今私は鈴さんと一緒に簪さんと出掛けた一夏さんを追跡しているのですわ。
「それにしてもここに何しに来たんだろう」
鈴が呟く。それを聞き取ったセシリアが反応を見せる。
「ええ、しかも第二次世界大戦の時の軍服なんて着て」
何故第二次世界大戦の軍服何でしょう…⁉叔母様!何故ここに!しかもイギリス海軍の軍服を?あ、動き出しましたわ。
まだつける必要がありそうですわね!
セシリアsideout
あれからしばらくして~~
しばらく歩いて一夏はある食堂の前で止まった。
『五反田食堂』
そう、一夏の友達の一人、五反田弾の実家にして第703航空隊にいた五反田厳中佐の食堂だ。
「ここが五反田中佐の家ですか?」
そう瑠衣が聞いてくる。
「ああ、そうだ。入るか」
そう言って一夏は店の中に入る。すると一番に弾が話しかけてきた。
「おう!一夏、久しぶりだn…って、なんで軍服なんだ?…まぁいいや、…で、今日は何か用か?」
話の切り替えが上手いな…
「ああ、じいさんいるか?」
「ん?じいさんか?」
弾は何故祖父に用があるかがわからずに首を傾げる。
「まぁ、まぁ…お?五反田中佐か?」
一夏はそこに出てきた厳に久しぶりだなと挨拶をした。
「ん?…お、織斑隊長⁉」
厳は一夏の事を確認すると勢い良く敬礼をしてきた。
「ああ、久しぶりだな」
「久しぶりですね。五反田中佐」
「久しぶりだね、厳さん」
「レルベン大佐!、更識大佐も⁉」
「私もいるんだが?」
「オルコット大佐も⁉」
驚きすぎじゃない?
~~~それから数時間昔話をしたのだった。