~ドイツ軍シュバルツェ・ハーゼ基地~
シュバルツェ・ハーゼの基地に帰ってすぐにシュバルツェ・ハーゼの隊員達の歓喜の歌声が聞こえてきていた。そして、一夏は基地に帰ってきてからすぐに基地司令のレイナに呼び出された。
司令室の前まで来ると一夏は扉を軽く二、三回ノックする。
『どうぞ』
中から声が聞こえた。それを聞くと一夏は扉を開け、中に入ると挨拶をし、敬礼をする。
「ラウ・ル・クルーゼ大佐、ただいま参りました」
するとシュバルツェ・ハーゼ基地司令のレイナは棚からウォッカを出しながら話しかけてきた。
「そんなのはいいからとりあえず座ってください。久し振りに一緒に飲みましょうよ。隊長」
一夏とレイナは第703航空隊の時もよく一緒になって酒を飲んでいたのだ。そして酒を飲みながら一夏とレイナの雑談が始まった。
「そういえばレイナ、クラリッサに自分の正体をばらしたよ」グビグビ
「そうなの?クラリッサって一夏の副官の?」グビグビ
「ああ、そうだ。近いうちに正体をばらそうかと思ってな。その先駆けだ」
「そうですか…そういえば隊長の部隊にいる代表候補生のラウラ・ヴォーデビッヒ少佐と隊長をIS学園に編入させるように辞令が降りてきました」
「わかったよ…それよりもまぁ、日本政府とドイツ政府が俺の正体を知ってISコアを2つずつ提供で協力してくれてるからな」
「そうならいいけどさ。とりあえず日本には隊長達は明後日に日本へ向かってください。……ちゃんと飛行機でですよ?」
「わぁ~ってるよ!そんじゃラウラに伝えてくるよ。んじぁな~」
そう言って一夏は司令室を後にした。そして一夏はラウラボーデビッヒ少佐を訪ねた。
一夏は二人の部屋に入るとキリッとした顔に戻り、話し出した。
「ラウラ、今さっき辞令が降りてきた。」
「隊長。辞令とは何が来たのでしょうか。」
するとすぐにラウラは、反応を示した。
「ああ、私とラウラに三年間IS学園に編入しろという辞令だ」
「明後日出発になってるからな。用意しとけよ?」
それを伝え終わると一夏は部屋を後にして他の隊員達のいる宴会場に向かった。宴会場はすでに半数が酔いつぶれていた。それに一夏は軽く渇を入れる。
「静まれ!今から連絡事項がある!」
すると酔いつぶれていた隊員も目が覚め、すっ飛ぶ勢いで整列した。
「連絡事項は私とラウラがIS学園に行くことになった!私がいない間はクラリッサの指事に従うように!以上!」
そして一夏は連絡事項を言うとすぐに部屋を後にして自分の部屋に向かって寝た。
━それから二日後、
一夏達はIS学園に向かった。