織斑一夏転生記~転生者の生きる道~   作:如月 霊

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第三十六話 金と銀の転校生

~IS学園~

 

 

 

IS学園につくと一夏は職員室にラウラを送り届けると急いで着替えて教室に飛び込む。

 

「つ、疲れた。」

 

それを見たセシリアがどうしたのかを聞いてきた。

 

「一夏さん、どうなさったのですの?」

 

 

「仕事の関係で遅れそうになった。」

 

間違ってない。うん!間違ってない!…よね?

 

その答えにセシリアは頭の上に疑問符が上がっていた。

 

「そういえば一夏さんの仕事はなんなのですの?」

 

「まぁ、まぁ、それよりも授業始まるぞ?」

 

すると一夏は軽く誤魔化し、話を切り上げた。それとほぼ同時に授業のチャイムが鳴り教室に山田先生が入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室に入ってくると山田先生はにこやかに話し出した。

 

「今日はまず転校生を紹介します!しかも三人ですよ!」

 

「「「「「…」」」」」

 

するとクラスメイト達は一瞬静かになってから

 

 

 

 

 

「「「「えええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~!」」」」

 

 

 

と叫び、この教室が揺れた。

 

三人?二人じゃなくてか?

 

 

 

すると山田先生が教室の外に合図をした。

 

「入ってきてください。」

 

すると自分の部下と男子用の制服を着た金髪の生徒が入ってきた。

 

「じゃあ、デュノアさんからお願いしますね」

 

山田先生から自己紹介をするように言われた金髪の生徒は「わかりました」と言い、自己紹介を始めた。

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。フランスの代表候補生です。そして非公式ですざ第三の男性操縦者です。この国では不馴れな事も多いのですが皆さんよろしくお願いします。」

 

するとまた教室が静かになった。

 

「お、男?」

 

クラスの誰かが言うとクラスメイト達が騒ぎ出した。

 

「き…」

 

「きゃああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!」

 

「男子よ!もう一人の男子よ!」

 

「さらに美形!織斑君達と違った守ってあげたくなる系!」

 

「生まれてきてよかった!」

 

「お母さんありがとう!!!」

 

そして、それを教室に入ってきた織斑先生が一喝を入れ、黙らせる。

 

「静まらんか!」

 

そして、千冬はラウラに自己紹介をするように言った。

 

「一人足りんなまぁ、良いが。ラウラ、自己紹介しろ」

 

するとラウラはすぐに敬礼をし、返事をした。

 

「はい、教官」

 

そして、教官と呼ばれた千冬は軽くラウラを注意した。

 

「ラウラ、ここは軍でもないし私はもうお前の教官ではない。ここでは織斑先生と呼べ」

 

「了解しました」

 

ラウラは返事をすると前を向き、自分の名前を名乗った。

 

「ラウラ・ボーデビッヒだ」

 

と名乗った。すると山田先生が困惑した様子で話す。

 

「あ、あの…以上ですか?」

 

そして山田先生の横で千冬は頭を押さえていた。

 

 


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