織斑一夏転生記~転生者の生きる道~   作:如月 霊

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第三十七話 金と銀の転校生 その二

ラウラは山田先生の声を無視してクラスを見回す。

 

「貴様が!」

 

そして、一夏を見つけると殴りかかろうと手を振りかざした。

 

「「「「「⁉」」」」」

 

クラス全員が驚きの顔をしている。一夏がいたところに白い軍服を着て仮面をつけた人物がいたのだ。この人物は正体は、一夏だがみんな知らないだけだ。

 

そして一夏は白い軍服と仮面を展開してからラウラの手をつかんで軽く注意する。

 

「ラウラ、編入早々問題を起こそうとするな」

 

一夏の姿を見たラウラは驚きながら言った。

 

「な、た、隊長!」

 

一夏はそれを無視して前の教壇に立つ。

 

「改めて自己紹介させてもらおう」

 

「今日付けでIS学園に編入することになっているドイツ国家代表のラウ・ル・クルーゼ大佐だ」

 

そして直ぐに仮面を外し、素顔を表した。

 

「そして……ドイツ国家代表ラウ・ル・クルーゼこと、織斑一夏だ」

 

するとクラスが静まりかえり次の瞬間

 

「「「「「…」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「えぇっ‼クルーゼ様の正体が織斑君!?」」」」

 

 

 

そうクラス全員が叫んだ。

 

「黙らんか!」

 

そして千冬が一喝して黙らせた。

 

「それよりも次の授業はISの実習だ。同じ男なら面倒見てやれ!」

 

するとシャルルが一夏に話しかけてきた。

 

「織斑君さん?よろしくね」

 

「挨拶してる暇は無いぞ、あと俺は一夏でいい。とにかく急ぐぞ!」

 

そう言うと一夏はシャルルの手を掴み更衣室に向けて走り出した。すると他のクラスの女子も廊下に出だしてきて慌ただしく通路が塞がれた。

 

「織斑君を発見した!例の転校生も一緒よ!」

 

「者共!出会え!ルートA-04、A-05、A-07を封鎖して!」

 

それを見たシャルルは一夏に問いただす。

 

「…これってなんなの?」

 

「気にするな、俺は気にしない」

 

「気にするよ⁉」

 

「考えるな!感じろ‼」

 

一夏はそう言うと窓を開けるとシャルルを掴む。

 

「そんじゃあ!空中散歩としゃしゃりこみますか!」

 

そして、一夏は窓の外に飛び出して自分で作ったフィールド発生機を使って足場を作り、アリーナの更衣室に向かった。

 

「き、キャャャァァァァァァ!!!」

 

ちなみに…その時シャルルは叫んでいたみたいだね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アリーナ更衣室~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう!一夏!なんなのあれ!」

 

シャルルが一夏に怒怒りだした。

 

「あれは女子軍団であの空飛んでたのは俺が開発したフィールド発生機を応用したやり方だ。ちなみに束姉さんのIS作りを手伝いしてたから作れるようになった」

 

「いやいや、女子軍団ってなにさ!それに一夏IS作りの手伝いしてたの!?すごすぎるカミングアウトだよ!?」

 

一夏からの驚きの発言によって思い切り叫んだ。

 

「早く着替えなよ~先行くな」

 

そう言い一夏は更衣室を出ていった。

 


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