第四十三話 天界再び
そして、一夏は目が覚めると“また”あの白い空間に来ていた。一度転生するときに来ているので二度目になるのだ。そしてしばらくすると一夏は小さくため息をつき、飽き飽きしたような声でここに呼び出した人物を呼んだ。
「アテネ?いい加減出てきてくれない?」
「ハッハッハッ!前の時みたいに動揺してくれてもいいんだよ?」
アテネが笑いながら現れた。いやさ、そんな毎回も動揺なんてしませんよ。
「ですよねー」
そりゃそうだわ!
「で、用件はなんですかアテネ?」
「また間違えて殺っちゃた」
ん?聞き間違いかな?
「で、何ですって?」
「また間違えて殺しちゃった☆」
━ブチッ━
何処からか何かが切れた音がした次の瞬間、一夏はアテネの胸ぐらをつかみ怒鳴り込んだ。
「何が『また間違えて殺しちゃった☆』だ!ふざけとんのか!それに何度も何度も転生先間違えやがって!それに性転換するってなんだよ!頭かちわるぞワレ‼」(怒
「だって、間違えちゃったんだもん…」
言い訳を言ったアテネを睨んで返す。
「ん?」ギロッ
「ひっ!ひィィィィ!」
~そして数十分後~
数十分叫び続けてから落ち着いたあとにアテネにこの後どうなるのかを改めて聞いた。
「俺ってこれからどうなるんだ?」
「ア、ハイ。一応こちらのミスなのでその世界に戻します」
一夏がそう言うと軽く説明をしてくれた。
「あ、そうそう!時雨君の前世を漁ってたらやまゆき型護衛艦一番艦〈やまゆき〉ってのがあったんだよ」
「何で覚えてなかったんだ?」
一夏は何故覚えていなかったのかを聞き返した。
「なんでも前世の時雨君を案内した神がミスったらしいよ」
それでいいのか天界ェ…
するとアテネは何処からか取り出したハンマーで一夏の頭を叩いた。
「そうだ、とりあえず記憶戻しときますね。えいっ!」
「ンッグッ…!」
すると次の瞬間、膨大な程の記憶が元に戻ってきた。その事で膝を一瞬ついたが、直ぐに立ち直り一夏はアテネに転生特典の話をしだした。
「なぁ、間違って転生させられてた訳だからまた何か付けt「ああ、付けますよ?」…今なんて?」
「付けますって。追加で。というか増やさないと私が怒鳴られますしおすし」
それから一瞬放心した一夏だったが直ぐに正気に戻り、何を付けてくれるのかを聞く。
「で、アテネ?何を付けてくれるんだ?」
「武装神姫のアーンヴァルMA.k2と後は魔力とエヴァの使徒の能力でも付けときます♪あと、時雨君は私の勝手で大亜東戦争の時から扶城のメンタルモデルみたいな感じにしてあったからね~それからまたいろんな世界に行ってもらう事に神院会議で決まったからよろしくね♪」
「神院会議ってなんなんd…」
一夏がそう言いかけた次の瞬間、床が急に抜けて一夏は穴に落ちて行った。
「あ、ブレイブウィッチーズの世界だからね~」
「こんのクソったれがァァァァ!!!」