織斑一夏転生記~転生者の生きる道~   作:如月 霊

53 / 80
第五十一話 ペテルブルク強襲、502JFW壊滅⁉

あれから数ヶ月後…

 

 

一夏達が朝食をとっていると、急に警報が基地内に鳴り響いた。それが鳴り始めた途端、一夏は窓から身を乗り出し、空を見上げた。

 

「なっ!ネウロイ…だと?こんなに」

 

すると、そこには総勢30匹を越すネウロイの大編隊が基地に向けて進行して来つつあった。

 

「ッ!クソッ!」

 

それを見ると一夏は格納庫に走っていった。

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□

 

「織斑大将!何があったんですか!」

 

格納庫に入るとすぐに502JFW基地の整備長が詰め寄ってきた。

 

「ネウロイの奇襲だ!」

 

「それよりも空いている機体は!」

 

「こっちです!来て下さい‼」

 

一夏に空いている機体は何処かと言われた整備兵は慌てながら予備の機体の元に案内した。

 

━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「よし、この機体で出るぞ」

 

「はぁ⁉大将は負傷者なんですよ!無茶です‼」

 

いきなり出ると言われた整備兵は全力で一夏を止める。

一夏はつい先日に行われた第501総合戦闘団の増援として戦い、負傷し、自分の専用機を失っていたのだった。

 

「無茶で結構!大日本帝国軍人に不可能なんて物はない!」

 

一夏はそう言うと止める整備長を押し退けるとその戦闘脚に足を突っ込み、魔力を流した。すると、耳やしっぽが現れた。そして、それを見た整備長はヤケになりながら格納庫の発射口のシャッターを開けた。

 

「ああもう!わかりましたよ‼どうなっても知りませんからね!」

 

「ああ、もちろんだ。あと整備長、俺が発進したら基地にいる非戦闘員は地下ドックにある潜水艦に向かうように伝えておいてくれ!」

 

整備長に非戦闘員の退避を伝えると一夏は機体を発射位置のカタパルトに動かした。

 

「織斑一夏!零式艦上戦闘脚、出るぞ!」

 

そして、発射位置に到達すると一夏は自分の名前を言った。すると、一夏の機体はカタパルトによって勢いよく大空に向けて発進していった。

 

□■□■□■□■□■□■□■

 

一夏が空に舞い上がるとそこには既にラル少佐が戦闘を行っていた。

 

「ラル少佐!シャルム!」

 

「た、隊長!何故ここにいるんですか‼」

 

急に話しかけられたラル少佐は何故いるかを聞いてきた。

 

「ペテルブルグ基地は放棄することに決まった!」

 

「基地の地下ドックの潜水艦に集まってきているからラル少佐も退避しろ!」

 

一夏がラル少佐に退避を促す。しかし、ラル少佐も反論してくる。

 

「何言っているんですか!隊長は負傷者でその機体も旧式なんですよ⁉」

 

「いいからさっさと行けッ!隊全体の事を考えろッ!」

 

「…わかりました。ですが隊長も生きてくださいよ」

 

ラル少佐はそう言て基地の方に向かって飛んでいった。

 

「…さて、行くとするか」

 

それを見届けると一夏はネウロイ達の方を向き直し、軍刀と機関銃を装備すると、そう呟いた。そして、一夏はエンジンを目一杯回し、敵に向かって突撃して行った。

 

━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラストォォォォォォ!!!!」

 

最後のネウロイのコアに向けて軍刀を突き刺した。すると、最後の一匹は光になって消え失せた。その時点での一夏の機体は機体のあちこちに被弾し、今にも落ちそうな程であった。

 

「ッ!え、エンジンが‼う、うわァァァァ!!!!」

 

そして、基地に帰還しようとした瞬間、機体のエンジンが爆発し、機体が爆発四散したのだった。




一夏「なぁ、これ俺死んだよね⁉」

作者「いや?死んでないよ?てか早く次の世界に行ってきてよ」

一夏「は?次の世界っ…t「早く行ってこい!」ドカッ!」

一夏「」チーン

作者「…さて、次の世界に送ったことだし戻るか」

作者・レイナ「次回もお楽しみに!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。