明乃達の比叡を置き去りにした翌日、一夏は武蔵との戦闘に入りかかろうとする扶城の第一艦橋にいた。
そこで海域に入ろうとする前に艦橋から武蔵と戦闘を繰り広げる東舞鶴男子海洋学園の教員艦が10数隻が見えた。そしてその内の6隻は大破し、沈みかけている状態にある事が分かると一夏は急ぎ教員艦に打電を打つように命令した。
「なっ…東舞鶴男子海洋学園教員艦に打電『我、教育艦武蔵二対シ戦闘行動ヲ開始スル』だ」
それからものの二分で教員艦からモールスが帰って来た。
「艦長!教員艦〈きりさめ〉から打電!『貴艦ノ参戦、心ヨリ感謝ス』です」
それを聞くと一夏は艦の指揮を執り出した。
「全艦第一戦速。戦闘海域に突入する」
「対水上戦闘用意!」
「はっ、対水上戦闘用意!」
伊川副艦長が復唱し、命令をだすと艦内に警報が鳴り響いた。
「主砲配置よし、各部配置よし、非常閉鎖よし、対水上戦闘用意よし!艦長!対水上戦闘用意完了しました!」
そして、伊川副艦長は水上戦闘用意が完了したのを確認すると一夏に報告を上げた。そして、その直後、艦橋に衝撃が走った。
「グッ、状況報告!」
「武蔵!撃ってきました!第一航空甲板に被弾‼」
それを聞いた直ぐに一夏は被弾した第一航空甲板にあるものの存在を思いだし、航空甲板を向きながら叫んび、被弾箇所を切り離すように指示をする。この航空戦艦扶城には一夏が前世で知っていたいたミッドウェーでの赤城の悪夢を参考に切り離すことで被害を最小限に押さえることを目的として第一、第二航空甲板につけられていた。
「なに⁉甲板には魚雷を抱えた機体があるんだぞ!」
「急いで第一航空甲板!並びに左舷強化部を切り離せ‼」
「は、はい!」
そう言うと被弾した航空甲板とそれの補強パーツが切り離され、海に落ちると同時に被弾部は爆発したのだった。
「第二雷撃隊全機発艦‼」
「それから全機発艦後、第二航空甲板!並びに右舷強化パーツを切り離しせ!」
それから直ぐに一夏は第二航空甲板にあった航空機を全て発艦させると第二航空甲板も切り離すように指示をし、戦闘に突入した。
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あれから三十分後、扶城の被害が甚大になって来ていた。
「第一、第三、第四主砲塔に被弾!」
「後部艦橋敵弾命中!」
「弾薬庫付近に着弾!火災、誘爆多発‼」
「消化班急がせろ‼急いで被害を押さえ
‼」
艦橋に次々と被害報告が上がってくる。そしてついに雫は口を開いた。
「…第二主砲にZ弾装填。敵の攻撃能力を潰すぞ」
「なっ⁉艦長!あの砲弾は!」
「わかっている!…だが、被害が大きくなりすぎたんだ」
そして一夏はもう一度、指示を出した。
「第二主砲塔にZ弾装填!」
そう言うとZ弾が装填され、第二主砲塔が武蔵を捉えた。
「撃てェェェェ!!!!」
一夏はそう叫び、Z弾が放たれると扶城にも武蔵が放った一発の砲弾が弾薬庫に命中した。
その後扶城の弾薬庫が誘爆、爆沈し、武蔵は戦闘能力を失われ、教員に生徒達が保護されたのだった。