織斑一夏転生記~転生者の生きる道~   作:如月 霊

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第六十三話 歓迎会

あれから数時間後~食堂~

 

扶城は食堂の扉の前でまたされていた。

 

扶城side

 

ん?何にかって?なんか月乃少将が俺の歓迎会をするから呼ぶまで待っててくれって言われて待ってるよ。

 

あっ、そうだ。中の話でも聞いてみよ~

 

あまりに暇すぎてそう思い立った扶城は壁に耳を近づけ、聞き耳をたてる。

 

『提督ー!何で私たちを読んだんですか?』

 

おっ、早速だな。

 

『今から話をするわ。この鎮守府に一時的に来る人がいるからそれの紹介よ』

 

月乃少将がそう言うとまた別の艦娘が、色々と聞いた。

 

『何で一時的?』

 

『艦種は何なんです?』

 

『航空戦艦かな?入ってきてください!』

 

中から呼ばれると扶城は食堂の扉を開け、月乃少将のところまで歩いていき、前を向いた。すると、そこで重巡青葉が茶化してきた。

 

「提督の彼氏さんですか~?」

 

「ば、バカ言わないの‼それより、自己紹介お願いします!」

 

そしてそれに月乃少将は軽く怒鳴り、黙らせると扶城に自己紹介をするように促して来た。

 

「あ、ああ。なら自己紹介しよう」

 

「俺は扶桑型航空戦艦三番艦、扶城だ。大和型の試験艦でもある。それに俺自身、艦艇時代から軍人をしてたからな。あと俺は男だからな」

 

扶城が軽く自己紹介を終えると月乃少将が艦娘の皆に、質問があるかと聞く。

 

「誰か質問がある人!」

 

すると艦娘全員が手を上げた。それの中から茶色い髪の毛をした特型駆逐艦 電を当てる。

 

「扶城さんは何て名前の軍人さんだったのです?」

 

「織斑一夏だ。自分の艦長と第27代連合艦隊司令長官をしてたぞ」

 

そう言うと周囲がざわついた。

 

「じ、自分の艦長?」

 

「それに織斑長官なの?」

 

そして月乃少将が小さく渇を入れ、次の質問があるかを聞くとドイツのアドミラル・ヒッパー級重巡洋艦、プリンツ・オイゲンを当てた。

 

「扶城さん、私の妖精さんが貴方から何故か一つ以上の艦の感じがすると言われました。何故なんですか?」

 

プリンツからのその質問はさっきまで騒いでいた艦娘達を静まり帰しさせた。そしてその沈黙の中、扶城は口を開く。

 

「ああ、よくわかったな…何故だと思う?」

 

扶城は何故だと思うかを解く。そして、それにプリンツは頭を横に振り、短く、“わからない”と言った。それから他の艦娘達にも視線を送る。それにも一同が頭を横に振る。それから扶城は少し笑みを見せ、喋りだした。

 

「じゃあ、教えよう。何故なら俺は艦艇だったころより昔の━━前世ってのがある」

 

静まっている艦娘達を尻目に扶城は言葉を続ける。

 

「その前世も軍艦だった。その前も、そのまた前も軍艦さ…そして、幾度となく沈み━生まれてきた。だからだよ…」

 

扶城がそう言い終わるとプリンツは小さいながらに拍手をしながら扶城の前までやって来ると手を〈スッ〉と前に出した。

 

「なら、貴方を拒む必要はないですね」

 

「ああ、よろしくな!」

 

扶城はそう言い、手を前に出し━━握手をした。すると、一瞬遅れながら他の艦娘達も盛大に拍手をし出した。

 

これにより、扶城は呉鎮守府に身を置くこととなったのだった。

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