あれから執務室前まで走っていった扶城はその部屋に入った。するとそこには我々大日本帝国海軍の白い第二種軍装を着た中年男性がいた。そして、その男性は扶城に気がつくと立ち上がり、口を開いた。
「織斑長官、お久しぶりです。自分が分かりますか?」
そう言われた扶城は男性の顔をよく見る。そして、ふと自分の頭にある人物が浮かび、その名前を呼んだ。
「…まさか、鷹杉参謀長か?」
「はい、そうです。今では織斑長官の次の元帥をしております」
やはりあっていた。こいつは鷹杉淳二(たかすぎ じゅんじ)、扶城の参謀長をしていた男だ。たまに第二航空隊の隊長もしていた実力派だ。
「鷹杉参謀長が元帥か、やはり人の未来はわからないな」
「全くです」
「そういえば何で俺は呼ばれたんだ?」
扶城は何故呼ばれたのかを忘れかけていたが、何とか思いだし、質問した。
「ああ、わすれてましたよ。実は三重県鈴鹿に二つの謎の鎮守府が現れまして」
「謎の鎮守府?調査できてるのか?」
何故謎の鎮守府なんぞ出てきてるんだ?
「はい…実はその鎮守府に何度も突入をかけようとしてるんですが…」
「どうしたんだ?」
「大本営の艦娘のほとんどが返り討ちにされまして」
何⁉大本営の艦娘が返り討ちに⁉
「鷹杉!他には情報は無いのか‼」
扶城は少し怒りを見せながら鷹杉を問いただす。
「は、はいっ!謎の鎮守府の入り口には鈴鹿鎮守府というらしいです」
……ピキーン!アテネだな?次会ったらただじゃおかねぇ…
アテネ「はっ!せ、背筋になにか冷たい物が…」
それを聞いた途端扶城の額を一つの汗が伝った。
「…あー、うん。それ俺だわ」
「「…」」
そして、その言葉を聞いた後執務室の空気は下がりに下がり…
「「えェェェェェェ!!!!」」
爆発したのだった。
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ー三重県鈴鹿ー
「これがか?」
扶城はそう一緒に来ていた陸軍憲兵隊の中田亮二(なかた りょうじ)大尉に聞いた。
「はい。そのようです」
その返事を聞いた扶城は視線をその鎮守府に向ける。そして、その入り口には前世で遊んでいたゲームである『艦隊これくしょん』と『アズールレーン』に使っていた艦隊名〈鈴鹿鎮守府〉という名前の札がかかっていた。
「メガホンをくれ」
それから扶城は中田大尉からメガホンを受け取り、鈴鹿鎮守府に向けて語り初めた。
『あー、あー。マイクテスト、マイクテスト』
『ゴホン!…鈴鹿鎮守府の諸君、聞こえているか?私は諸君らの指揮官の南雲時雨だ!聞こえているなら誰か出てきたまえ!』
扶城がそう言い終わると鈴鹿鎮守府から二人の艦娘が扶城の前まで急にやって来た。
「指揮官様~!お待ちしてました!貴方の赤城ですわ!」
「司令、待ってました」
「ああ、こちらでは初めましてだな。赤城、ハルナ」