「提督、横須賀鎮守府から演習依頼が来ていますが。どうしますか?」
横から秘書官の加賀が書類片手にそう聞いてきた。
「あー…なら旗艦にはプラz…電を据えて他にはあきつ丸にでも行ってもらおうかな~加賀さん、伝えてきてくれる?」
扶城は横須賀に送る艦娘を選ぶと、加賀に伝えに行ってくれるように頼んだ。
「はい。わかりました」
加賀はそう言うと編成の書類を片手に執務室を後にしていった。
さて、ここで何で扶城が提督してるんだ?っておもったでしょ。それはさ、鷹杉に押し付けられたんだよ~
…何もかもアテネが悪い
アテネ「ひどい!」
…聞こえない、聞こえない
━回想━
『えっ‼俺にこの鎮守府の提督をやれって⁉』
『ええ、長官ならできるでしょ。…というか長官自身の鎮守府ぐらいどうにかしてくださいね』
『グググ…わ、わかった…』
『はい!では、お願いしますね』キラキラ
━回想終わり━
的な感じでやられたよ。
「さて、書類仕事でもしますかね~」
それから扶城は考えるのがバカらしくなってきて書類仕事をかたずけ始めるのだった。
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プルプルプル~
「はいm『織斑長官‼』…どうしたんだ?」ウッサイゾ
舞鶴鎮守府から電話だと思い受話器をとるといきなり鷹杉に怒鳴られた。何でぞ?
『長官が送ってきた艦娘達強すぎますよ!横須賀の第一艦隊を壊滅させましたよ‼』
「…何だって?」
扶城は再び聞き直した。
歳かな…
『だから!長官の所の艦娘達が戦艦とか空母だらけの横須賀の第一艦隊を壊滅させちゃったんです‼』
「…何ィ~‼うちの艦娘が横須賀の第一艦隊壊滅させちまったのか⁉」
扶城は思わず叫んだ。何でかって?うちが送ったのは駆逐艦と揚陸艦だぞ?火力も装甲も桁違いに高いやつに勝てるか?普通…
「なぁ、鷹杉?」
扶城は気になった事を聞きだした。
『なんです?』
「横須賀の艦娘達ってレベルっていくつだ?」
『旗艦の戦艦大和が150lv、戦艦長門と戦艦陸奥が129lv、空母赤城が130lv、空母加賀が133lv、装甲空母大鳳が142lvです。長官の所は一体いつくなんです‼』
えっ?強すぎない?送った二人ってそれより低いよ?
「…うちは駆逐艦電が105lvであきつ丸は103lv、です」
それを聞いた鷹杉はまたもや叫んだ。
『最大とほとんど50lvも離れてるじゃないですか‼』
それから扶城は恐る恐るどう戦っていたのかを聞いた。
「…鷹杉?電達ってどうやって戦ったんだ?二人で1人ずつ倒したんだよな?」
『…いえ、1人一回づつ第一艦隊全員と戦ってました。それに電は錨とか魚雷を投げつけたりして戦ってたりあきつ丸は刀と航空機で叩き切って勝ったらしいです…』
「oh…」
「……考えるのやめようか」
「…はい」
そう言って二人は電話を切り、その記憶を忘却の彼方へ送ったのだった。