「う…うぅ…ここは?…」
一夏が目覚めるとどこかの船の艦橋の椅子に座っていた。
「扶城か?」
そこは激戦を戦い抜いてきた。扶城の艦橋だった。そして、一夏はすぐ目の前のガラスに一通の手紙が挟まれているのを見つけて読み始めた。
『時雨君かな?今君がいるのは扶城だよ!驚いたね!』
いや、知らんがな
『それからそこの世界は君がいなくなって一週間後のせかいだからね?あ、そうそう、君が今までに行った世界の人たちをその世界に送り込んでおいたからね~』
そうでs…
「何ィィィ~!!!!今までの世界の人たちを送り込んだァ~!?」
い、いかん…冷静に、冷静に。スー、ハー、スー、ハー
それから一夏はその手紙の最後の一文字に目をやった。
『ps.時雨君は私の夫だからね』
……は?Why?夫?
一夏は放心状態から戻ると天を仰いで叫んだ。
「アテネェェェ!!!出てきて説明しろ!!」
「はい?呼びました?」
叫ぶとアテネが急にすぐ後ろ現れた。
「うわっ!?アテネか…」
「はい、あなたのアテネです」
「そうだ!アテネ!!俺がお前の夫って何なんだ!!」
そして、一夏がアテネに夫の事を問いただす。
「…実は時雨君の前世は神界の王だったの」
「…は?」
「それd「ちょ、ちょっと待て!」…どうしたの?」
あまりの事に一夏はアテネの言葉をふさいだ。
「いや、神界の王って何⁉」
「あなたは元々神界の王、創造神のアルティナで私の夫です」
「…」(゜ロ゜)
一夏はあまりの事に唖然としてしまい、固まっていた。
「だ、大丈夫?あなた?」
「…はっ!」Σ(゜Д゜)
アテネが目を覚ました所でやっと我に帰った。
「…わかった。だが、こっちに艦娘達をやったならあいつらもいるけど?」
「別にいいですよ?私が第一なら」
アテネはあっけらかんと答えた。
「まぁ、それでいいならいいけど…」
「あ!そうそう、これはどう動かすんだ?」
一夏は軽く忘れかけていた事を聞いた。
「え~と、この艦は艤装だから操作画面は念じれば出ますよ?」
それから一夏は軽く“出ろ”と念じる。すると一夏の回りに青い光の輪っかが現れた。
「うおっ!で、でた」
出ることが確認できた一夏は自分の位置を確認しようと、レーダーを確認した。
「…横須賀沖、300海里か」
それから一夏は艦を発進させようと、指示を出す。
「さて、行くか」
「そうですね」
「エンジン起動」
「第一から第二動力機関に動力接続、目標、横須賀港。航空戦艦扶城!抜錨!」
そう言うと扶城のスクリューが水が大量に押し出され、扶城が横須賀に向けてゆっくりと進み始めたのだった。