~なんとか横須賀鎮守府港まで着いた翌日~
一夏の姿は横須賀鎮守府港に停泊している戦艦扶城の第一会議室にあった。今日は今の聯合艦隊司令長官との会談があるのだ。
トントン
『長官、お連れしました』
伊川大佐がノックをしてきた。
「どうぞ」
『失礼します』
そう短く言うと伊川大佐と会談の相手が入ってきた。それからすぐに一夏は席から立ち上がって敬礼をした。
「私が第二十七、二十八代聯合艦隊司令長官の織斑一夏元帥です」ピシッ
すると相手方も敬礼を返してきた。
「私は第九十五代聯合艦隊司令長官をしています。沖村一道(おきむら ひとみち)大将です」ピシッ
「沖村大将、ひとつお聞きしたいことがあるのですがいいですかな?」
「はい、いいですが。何なのでしょうか」
沖村大将はそう用件を聞いた。
「鈴鹿に…あの軍都に急に鎮守府ができておりませんか?」
「…確かに鈴鹿に突然鎮守府が出現しておりますが何かお知りなので?」
一夏がそう聞くと沖村大将は目を細目、聞き返した。
「実はその鎮守府は私の鎮守府なのですよ」
「貴方の鎮守府?それは一体?…」
不思議がり首をかしげる。
「実は扶城で戦死したあと何故か平行世界に飛ばされましてな」
「なんと」
「そこで世話になった基地がその鈴鹿鎮守府なのです」
一夏がそう言うと沖村大将は頭を抱えていた。
「まぁ、本当は死人のはずの人が現れているなら信じる他ないでしょう」
「私はそこの所属としてもらえますかな?」
一夏は鈴鹿鎮守府付きにしてもらうように頼んだ。
「…よく知っている貴方ならいいでしょう」
「ありがとうございます。ではそちらのご用件を」
それから沖村大将の用件を聞いた。
「はい、では。織斑元帥、貴方には鈴鹿鎮守府を率いて再び英雄として大日本帝国に戻って頂きたい」
(いきなり言われて困惑してらっしゃるのか?)
と沖村大将は考えている…が、実際はこれである。
(…ぶっちゃけ俺って今ドイツ軍属なんだけど…?)
「…わかりました。しかし、私は一応ドイツ、ソ連、イギリス、イタリア軍属でもあります。そこはわかってください」
「はい。それはわかっています」
そう一夏が言うと沖村大将は二言で了承してくださった。
「あと織斑元帥。来週の末に横須賀で皇紀二千七百年記念の観艦式があるのですが参加していただけませんか?」
そう沖村大将が言ってきた。
「観艦式ですか…それにそういえば今年は皇紀二千七百年でしたね」
「はい。織斑元帥は皇紀二千六百年観艦式には参加なされたので?」
一夏に皇紀二千六百年記念観艦式の事を聞いてきた。一夏は丁度皇紀二千六百年観艦式には駆逐艦竹で航海長として参加していた。
「ええ、私は駆逐艦竹で参加しましたね。丁度航海長をしていました。再び観艦式に出れて私は嬉しいですよ」
~それから数十分後~
「では織斑元帥。観艦式にて」
「はい。沖村大将もそれでは」
そう挨拶を交わすと沖村大将は会議室を出ていった。
解説
三重県鈴鹿市は史実戦前、軍都と呼ばれる都市の一つだったんだよ。ちなみに今は鈴鹿サーキットとかで有名だよね~今でも戦争遺跡があったりしてるし、軍事工場後は今ではショッピングモールになってたりします。
鈴鹿の軍都は海軍デース!