博多ラーメンすこ、イケメンは○す(挨拶)
本日の献立はシリアスのバンズとほんわかパティのハンバーガーとなっております。
品数が少ない?無茶言うな。
○追記
デザートをご用意致しました。
「シンジ、貴方の卒業に祝辞を贈ろう」
「やめろって仰々しい、一々大袈裟なんだよ、オマエ」
「何を言うか、児が脆弱な時を健やかに終えられたのだ、一昔には無かったことなのだぞ」
彼の祖父母の世代では
「そういうとこだよ」
「呵々、恥ずかしがるでないぞ慎二。一世に二度ない祝言となるでな」
「……御爺様まで乗っかるのかよ」
普段しないことに口を噤んで言いあぐねていたシンジを助けたのは、間桐の家の者にとっては渦中の男その人だった。
「おーい、シンジー」
「あ~、ちょっと行ってくる」
渡りに船とは正にこの事だろう。シンジは尻尾を振る犬の如く彼の方へと行ってしまった。
「衛宮の小倅か」
「……何と見定める」
「良識はある。勇気は十分。才気は未詳。だが将来性がある」
「ほう」
長久を生きる魔術師がここまで褒めちぎるのはほぼ無い。
しかしマキリはまぁ、と繋げた。
「勝負師としてという注釈が付くでの。儂らの畑を任せても不毛よ」
「……サクラをやる気はないのか」
「恋狂いめが、婿として歓待するつもりは無いと言うておる」
「口を慎めよ子煩悩」
「どの口が宣う」
「フフ」
皆祝福する親族や学友に囲まれてはにかんでいる。
普段は落ち着いている様な子もこの時ばかりは空気に当てられて歯が浮き立つ様子。
「少し暇を頂くぞ、マキリ」
「?」
だからだろうか、人波の向こうに沈んだあの娘が目についたのは。
どちらの自分が私を突き動かしたかは知れない。
気付けば話し掛けていた。
「お父様とお母様は」
そう問い掛け凝視していると数拍置いて側頭に一対の豊かな髪を結わえた娘が私に向く。
「私、ですか」
頷くと黙りこくってしまった。
返事を待っていると顔を背ける様に俯いては僅かながら嗚咽を漏らし始めた。
「ちょっと向こうに行こうか」
「…でも」
彼女が周りを見渡す。私を何処ぞの母親かと思っているのだろう。
「お爺ちゃんが面倒見てくれてる。大丈夫だよ、行こう」
手を引いて校門とは校舎を挟んで逆、校庭の端に行く。
正面に立って屈み、目を合わせる。
「御両親はどうしたの」
改めて問うがやはり返事はない。下を向いたままだ。
…まさか
「……辛い思いさせちゃったね」
ぶんぶんとかぶりを振る女の子。
うーん、気丈で優しい娘だ。
ここは理ではなく情に訴えよう。
潤んだ目の彼女をきつめに抱き締める。温もりが伝わるように。
寮かと一瞬考えて、否定する。
「お家におかあさんとおとうさんは」
「…いない」
「おじいちゃんもおばあちゃんも」
「いない、みんな」
「頑張ったんだね?一人で」
何れが琴線に触れたかは分からない。
彼女が嗚咽を噛み殺そうとするのが強ばる体越しに伝わる。
これかな
「一人で頑張ったんだねぇ、偉いぞぉ、偉い」
この娘がどんな御両親かは分からない。だから当たり前の事しか言えない。
更にぎゅうと抱きすくめて伝える。
「我慢出来るのは凄い事だ、偉い偉い」
ぽんぽん背中を叩いてでもねと続ける。
「ケガは我慢するものじゃない、泣いて私達に教えるものなんだ。じゃないと何処が痛いのか分からないし、ずっと治せない。」
「…」
「もう我慢しないで。辛そうな貴女をずっと見るのは私も辛い」
この娘の優しさにつけ込む言い方は忍びないが、これを境に彼女はぽつぽつと脈絡なく語り始めた。
泣いて欲しい訳ではなかったが、それほど信頼を得られなかったと感じる故か、不甲斐ないというか、悔しい。
―――――――――――――――
帰路に着きながら彼女と私は家族に
「ほう、私にも妹がいますよ」
「そうなの?」
「貴女みたいな大変な努力家で頑張り屋さんでした。私にとっての誇りです」
「へぇ…」
凜は思う。私はそこまでじゃない。
果たして自分は今は亡き両親にとって誇り足り得るだろうか。
答えは決まっている。もっと頑張るのだ。
「あ、ところで彼女の名前は何と」
「妹の事?桜よ、桜。養子に行っちゃったから名字は変わっちゃったけど」
「サクラって、あのサクラですか」
「なに!?桜を知ってるの」
気分につれて空気がワッと盛り上がる。
奇縁も有るものだなぁと感じる。
「桜はどう?元気」
瞼を大きく開いて前のめりに、声量とトーンを上げて聞いてくる。
随分と興奮している。
今や唯一の家族だからか。
「えぇ、想い人が出来たみたいですよ」
「えぇ!?桜に」
楽しい、熱の入る時間というのはあっという間だ。これは悠久に変わらない真理なのだろう。
彼女が洋風の豪邸の前に着くとここが自分の家だと私に告げた。
この時代、この国では中々拝見できない規模の家だ。
「大きいですね…」
「でしょう?私達がずっと受け継いできたのよ」
「掃除、大変じゃありませんか」
「……それは、ね」
恐らく使用人はいないのだろう。他国には中流家庭であれば雇って当然というのもあるが、ここのお国柄ではいないのかもしれない。
掃除に纏わるアレコレは、メイド文化がない国では立派な家を持つ人間に共通する悩みだろう。
「今度サクラを連れてお邪魔しましょう」
浮かない顔を浮かべる凜。沈鬱な表情に掃除関係でないことを何となく察する。
取り上げてきた話題を顧みると…候補数が膨大過ぎて分からないぞ。
恐らくデリケートな問題なのだろうが―――
「サクラと一緒に貴女とコイバナ?をしに『私が』行きたいのです」
「むぅ…」
何に葛藤しているのか。其れを問い質しても大体返ってこないのが常だ。
ならば
「きっと楽しいですよ?多少のリスクは…えー、あれです。余裕を持て、優雅を垂れろ、でしたっけ」
「常に余裕を持って優雅たれ、よ!……はぁ」
ここいらが潮時だろうか。
「リン、ではまた」
「ええ、じゃあね…」
彼女は私の名前に言い淀む。
そう言えば教えていなかったか。
「オルタ、オルタと申します。以後お見知り置きを、リン」
「Alter?
「でしょう?覚え易くて気に入ってます」
ニッコリ笑って返す。
「私は楽しみにしていますよ、リン」
「…ホントに来るの?」
嫌そうな、或いは面倒そうな色を滲ませた声を上げるリン。
ここでの撤退は下策というものだ。
「そうだ、電話番号をお教えしますから後で連絡下さいね、リン」
「電話………?えぇ、分かったわ」
後日、私とサクラはアポも無しに彼女の家を訪問することになる。
今現在を生きる人々たる大衆と、過去を見詰めて突き詰めるが生涯の魔術師との違いを私は実感することとなった。
―――――――――――――――――――――――
リンと別れて暫し。
付き纏う不躾な視線に心中穏やかでいられなくなった私は胸中のもやを吐き出す。
「……その下卑た視線を収めろ」
「ほう、見えていたのか」
黄金の気配を漂わせる男が顕れた。
アレ、誰だコイツ。
その容貌は美丈夫そのもの。
女が黄金とこの男を見比べたらどちらを取るだろうか。
だが触れれば恐らく冷たい金属のような男なのだろう。ひやりと硬質な雰囲気がする。
しかしハートの底まで見透かし貫いて来る様な紅い眼力がとってもクール。
控え目に言って
彼は気が付くと唇が触れるかと思う距離にいた。
「ホァ〝ア〝ア〝ッ〝――!?」
爆ぜる心臓に意識を取り戻し、反射的に飛び退いた私は突として不安になる。
髪をいじいじ整えつつ私は訊いた。
「貴様、なに者だ!」
声が
死にたい。
「ふむ、
……コイツ今なんつった。
「貴様の謝辞は受け取ろう。その上で
「当世の衆愚は余程不学と見える」
大気が私を圧し挽こうとする。
古今東西諸国の臣民に扮した経験が過程を飛ばし、至った結論に直感が警鐘を鳴らす。
コイツは王だ。
しかも圧政者、暴君に相違ない。
「この
汗が頬を伝って行くのがわかる。
「……随分と余裕が無いな、金色の王」
「手慰みに貴様を余興としても良いのだぞ?だが我は寛大だ。二度目は無いぞ」
―――――
血を四肢の末端から凍り付かせる様な瞳が私の反抗を封ずる。
コレがこのヒトの在り方なのだ。
叛逆者には末期を想わせる視線一つで応える。
……彼等の目に私は
問答無用でないだけこの王は情けがあるとは言えるのかもしれない。
「その瞳が気に食わん。この我を裁定するか、雑種。いや――――
―――――――貴様、
「…失礼する」
この場から一刻も早く立ち去りたかった。
それまではこの感情の発露を抑えねばならない、何としてもだ。
「気が変わった。女、名を
歩みを止めて踵を返さず流し目に
「貴様に名乗る名など無い。その不埒極まる目をやめろ」
彼が呟くも関わらず私は振り返らずに歩き去った。
「催しを開くも王の務めか…」
おまけ話:絶対破壊の一撃
ここが天王山。
この戦を納める者がブリテンを治めるだろう、そんな大一番になる筈だった。
二つに割れた円卓。
一方は父上が、一方は母上が。
あの毒婦を擁した母上はあろうことかソイツを黒い駿馬、ラムレイの背に乗せ軍を率いて現れた。
戦場のど真ん中にだ。
明らかな挑発だった。
―――――――――――――――
そう、両雄共に戦場の中央、先陣の先頭にいた。
異例中の異例、気を違えた所業だ。
だが両軍ともに異を唱える者は現れる筈もなく。
何故か?
答えは両者が掲げた。
「この身は
昼夜の逆転を錯覚させる程に息苦しく重く厚い曇天を刺し、太陽に代わり、光輝の塔がブリテンの人々を
卑王に似つかわしくない光を認めた騎士王が、聖剣から戦場に
騎士達を鼓舞するが如く足元から燐光が立ち昇る。
「束ねるは星の息吹―――――
―――13拘束、全開放――――
―――輝ける命の奔流――――
―――空を裂け――――
―――『討つは星の仇敵』―――
―――『地に突き立て』――――
―――受けるが良い―――
―――『喰らえ』―――
――
――
空前絶後な規模の極光が瀑布の如く溢れ出す。
視界を埋め尽くし目を焼き付かさんとする程の眩さと熱量に星の爆発を想起させた。
とっくに卑王は呑み込まれたものだと誰もが思う光景だった。
星の咆哮そのものに敵う人間などいる訳がない。
だが世界を
「――――――――――ッ!!」
己の
けれど、安っぽいが、ここで押し負ける訳にはいかない。
雄叫びを上げて全身から魔力を絞り出せ―――――
「ッ――――――――――!?」
星の体温に炙られて赤熱していた大地が溶け出す。
熱に強い筈だった竜鱗の具足は灼光を放ち、その隙間に溶岩が滑り込む。
足元で輝く泥濘に足を取られまいとする。
乱れる体幹を立て直す。ソレだけでもこの場においては神業に他ならない。
だがその間に捌ききれなかった余熱と余波に兵士達の足元が、大地が、地層が捲れ上がっては瞬時に
最早この場に五体満足で済む者はいない。
だが身動きの取れる者もいない。
一帯の地表が衝突点を中核に星の血潮と化しては星の轟く咆吼によって辺り全体に飛び掛かり、押し寄せるからだ。
目蓋を開けば眼球が干上がるどころではない。
故に何人たりとも原初の風景を拝むことは許されなかった。
だからだろうか。
宝具の衝突に大口を空けた空が裂けていく。
天空から現れた白磁が誇張抜きに空を覆い尽くす。
覗かせた顔だけでも茫漠過ぎる大きさに全容を測れない。
ブリテン島の最端、雲の上の遥か先、成層圏の彼方、そこに羽ばたく幻想種だけが把握出来たのは。
嗚呼、あれこそが最果ての塔――――――――――
オルタ「あなただあれー?」
金ぴか「うわー、しょじょだー」
オルタ「は?」
金ぴか「おまえもおれのこと知らないの?バカじゃね、殺すわ」
オルタ「」
金ぴか「こっちみんな、あっちいけ」
スタスタ
いじめかな?
○追記
最後と言えど神代に生きた人間は頑丈です。
だから溶岩浴びたぐらいじゃ死にません(震え声)