第七話まで閲覧して下さり誠に有難うございます。感想を書いて下さった方々にも
この場を借りて御礼を申し上げます。
さて、ここからが本題です。当作品では陸戦ウィッチを中心として活躍をさせる
予定ですが、序章部分が終わるまでの間は原作に登場した航空ウィッチを主役として
描く事になります。その間に視聴者参加企画として皆様からオリジナルウィッチの
募集をやってみたいと思います。以下は募集要項です。
必須事項
1:陸戦、空戦ウィッチの区分指定(できれば陸戦ウィッチ希望)
2:年齢
3:出身国(原作の地名だと面倒でしょうから、日本など地球の名称で書いてOK)
4:キャラの名前
5:使い魔(動物以外も可能とします。昆虫とかも希望が有れば書いてください)
必須ではないけど、書いてくれると助かる事
1:愛称や渾名
2:性格や好物、年齢等の各種プロフィール
3:パンツの種類(スパッツ、長ズボン等好みが有れば)
4:使用武器
5:アピールポイント(巨乳などの身体的特徴、甘えん坊等の精神的特徴など)
6:固有魔法
7:階級、所属部隊での役割(諜報部や従軍記者と言った軍以外でもOK)
8:上記の項目以外で書きたいと皆様が思った事
退役済みウィッチとかでも構いませんし、漫画版のエーリカ見たく
ズボンを履かずに歩き回る趣味が有る、みたいな突き抜けた設定でも構いません。
皆さんの考えるウィッチを自由に書いてください。シナリオの都合、こちらで
一部設定を変える事も有り得るので予め御了承下さい。
何か思い付きましたらメッセージ並びに活動報告欄にて投稿の程、お願い致します。
そして原作に興味を持ちましたら、TitanFall並びにストライクウィッチーズについて
応援を宜しくお願い致します。
「死屍累々・・・ってか?」
大幅に消耗し、血の気が失せたウィッチ達を見てホロが呟いた。
「この・・・化け物め・・・!」
極寒のオラーシャに吹きすさぶ吹雪の中で、顔に
汗を浮かべつつ管野が吐き捨てる様に声を出した。
「ユニットが・・・どうしてそこまで無茶をやったんですか!?」
地面に突っ伏しているのはサーシャ。視線の先には煙を吹きだす
ストライカーユニットが三組。言わずもがな、あの三人組が持ち主だ。
「少なくとも私は無茶してないよ・・・」
どんよりとした表情でニパは言い訳をした。
「まさかバードストライクで墜落するなんて・・・」
「ツイてないわね」
同情するような声でパルスが話しかけた。
「まぁ、これだけやれば理解しただろう? 正面から挑めば勝ち目は無い。
この時代なら・・・パンツァーファウストを急所に当てて逃げる位か?
仕留めるなら戦艦の砲撃を直接打ち込む位じゃないと無駄だ」
ホロはリージョンから飛び降りてウィッチ達に近付いた。
「幾ら何でも頑丈過ぎますよ・・・戦車の装甲だって無傷じゃ済まないのに」
連射のあまり焼き付きそうな状態になった九九式。それに対して変色すら
していないリージョンのガトリング砲を見比べつつ下原は嘆いた。
「そりゃそうだ。この時代の戦車と比べれば、装甲強度は最低でも四倍を
超えてるからな。まぁ、どこまで信用できるかは調査しないと分からんが、
歩兵が持てる武器でタイタンを壊すのは諦めた方が良いぞ」
フェーズは飛び散った塗料を掃除しながら答えた。
補足すると、この時代の主流たる対物火器パンツァーファウストは均質圧延鋼
装甲換算で200mm程度の装甲しか破壊できない。だが、1990年に日本で採用された
90式戦車は120 mm砲を採用しており、この主砲用の徹甲弾は、初期の物でも
540mm相当の装甲を、改良型で680mmの装甲を貫通する。
そして同戦車の装甲は、この120mm砲から7発も被弾して大丈夫だった記録が有る。
たかが45年程度でも装甲技術の差は歴然だ。遥か未来に於いて更なる発展を遂げた
装甲技術を持ち込まれれば、この世界の住民に勝ち目は無いのだ。
「畜生・・・ぶん殴れりゃ勝てるのに・・・」
「現状じゃ近づく前に殺されるのがオチだ。だから
対処法を学ばなきゃならないんだ。納得できたかい?」
疲労困憊で倒れる管野へ手を差し伸べるアンプ。管野は悔しそうに手を取った。
「ううむ・・・余所から援軍を引き抜く必要も考えなければならないか?」
渋い表情でラルは頭を悩ませていた。
此処まで頑丈だと対処できるウィッチは極少数だ。電撃を使えるペリーヌ中尉、
魔力を徹して急所を攻撃できる角丸中尉。あるいはアンジェラ中尉の魔法炸裂弾が
良い所だろう。他にも候補は居るが、至近距離まで踏み込まねばならない以上
危険過ぎる賭けになってしまうのは明白である。
「やったら間違い無く暗殺されますね」
「だな。もし実行すれば、刺客を送り込まれるに違いない」
エディータは無言で頷いた。
管野に下原、ひかりを引き抜いたから、扶桑は論外。カールスラントからは
クルピンスキーにエディータ。ガリアからはジョゼ。スオムスの方でニパと
アウロラを招いているのだ。これ以上の戦力を求めたら呪い殺されかねない。
事実、ミーナからは相当恨みを買っているのだから。
「これで俺達の価値が正当に評価してくれるなら良いんだが・・・どうかな?」
「少なくとも足元を見られる事は無いでしょ」
離れた場所ではスティムやグラップルが建物の壁に張り付いて掃除していた。
基地の整備兵達も武装に付着した塗料を剥がして塗装し直している。
「何にせよ、弾の切れ目が命の切れ目だ。それまでは我慢しねぇとな」
不服そうにグラップルは唸った。
タイタンでは20×138mmB弾を使うXO-16A2を特化武装とするモナーク、並びに
20×101mmRBを使うプレデターキャノンを特化武装とするリージョン。継戦能力を
維持できるのは、弾薬補給が出来る二機だけ。イオンも充電できれば多少なりとも
楽になるが、この基地の電力事情は不安定で頼れない。除外するのが賢明だろう。
「これからどうなるんだか、心配になって来たな・・・」
傭兵達の気持ちを代弁するかの如く、空は曇っていたのだった。
「さて、呼び出された理由は分かるかな?」
執務室にてラルは腕を組んで窓の外を見下ろしていた。
「ユニットを壊した事って訳じゃあ・・・なさそうだね」
ヴァルトルートは視線を横に向けながら呟いた。
「朝の無線の件と言えばわかるな?」
「あっ」
ぎくりと身を震わせる下原。幸いにもタイタンとの邂逅で誤魔化せてはいたが、
『新種の人型ネウロイ』と言ってしまったのだ。
「傭兵達の存在が上手く身代わりになった御蔭で基地内部の
人員は言いくるめる事はできたが、他の基地は流石にな・・・」
よりによって広域無線での失態で、各所から問い合わせが来たのだ。
深々と溜め息をつくと、ラルは振り返って視線を合わせた。
「加えて、ひかりも聞いてしまったのだろう? 違反を犯した以上禁固刑と
言いたい所だが、そうも言ってられない状況なのでな。ひかりは誓約書に
署名をした上で説明を聞く事。残りは明後日からの偵察任務に出撃せよ。
カウハバを含め各基地で誤解を解け。ただし、航空加給は無しだ」
航空加給が無いと聞いて表情を曇らせる四人。例えネウロイと交戦しても、
ご褒美として貰える甘味が支給されないとなれば気力が削がれるのも当然だ。
「そして、傭兵達と共に今朝の交戦地域を調査するように。巣の周辺で
戦闘となった以上、今までの襲来予測が狂った可能性も考えられる。
特に向こうからの追手が確認された場合は即座に帰還だ」
ラルは被弾箇所を撫でる様に手を当てた。
「あいつらと一緒か・・・気に食わないな」
管野は蹴り飛ばされた尻を撫でて呟いた。グラップルに縛り上げられた挙句
ユニットを引き剥がされ、盾として放り投げられて地面に打ち付けられたのだ。
「そうですか? 結構良い人だと思いますけど。教え方も上手でしたし」
それに対して、ひかりの反応は対照的だった。人当たりの良いアンプ達から
助言やら飴玉やらを貰ったので、そこまで悪印象は持っていなかった。
「あんまり信用し過ぎるのもどうかと思うけどね。人殺しなのは事実だし」
ヴァルトルートが苦言を呈した。
「こっちは首を絞められたし」
同じくニパも否定的であった。
「とは言え、彼らが齎した情報は非常に有用だ。巣の周辺を撮影した映像、
新型ネウロイに関する交戦記録・・・どちらも今まで偵察班が行った
活動よりも遥かに有益な情報を渡して来たのも事実だ。ついでに、
ユニットの破損部分を調べ上げて報告までして来たよ」
指で机の上の紙束を指し示すラル。覗き込んでみると、各々が使用する
ユニットの内部破損個所が正確に指摘されていた。無論、こんな物を
傭兵達が手に入れられる訳が無いし、そもそも時間が無い。
「何でこんな物を!?」
「遠回しな牽制と実力の誇示だ。迂闊に敵に回そうものなら、情報を
流すつもりだろう。ユニットの設計に関する情報なら高く売れるからな」
司令としては非常に厄介な問題だった。所属不明の外部勢力が各国の
機密情報を握った上に、直接排除が難しいと見せつけられたのだ。
野放しにすれば政治的な問題に発展しかねないし、手元に留めれば
厄介事が転がり込んでくるかもしれない。
「勿論、ただ手をこまねいて見ているつもりはない。帰り道が有るならば
即刻お帰り願うが、それまではネウロイ掃討に役立って貰うとしよう」
毒を喰らわば皿まで。手駒として使えるのであれば何でも使うのが
ラルの手法だ。巣に喧嘩を売って帰還できる技量が有るなら使うだけだ。
「詳細は食事の後に済ませよう。空腹で気が立っていては出来る事も出来ん。
丁度夕食の時間だ。多数撃破の祝いを兼ねて、今日は豪華になっているぞ」
張り詰めた緊張を解すように笑みを浮かべるラルであった。
「ん~・・・良い香りですね~。食欲がそそられます」
「これは忘れられそうに無い光景ですね」
良い笑顔で鍋を覗き込むジョゼ。その横にはサーシャが驚きを露わにして立っていた。
「傭兵だって戦うだけが仕事じゃないわ。時には洗濯代行だってするし、
見てくれだけで判断しない方が身の為よ」
「その見た目で言われると、すっごくモヤモヤするんですが」
全身機械のスティムがエプロンを付けている違和感バリバリの光景に
サーシャは苦笑いを浮かべた。
「この時代には民間軍事会社なんて無いから、想像すらできないでしょうけどね」
クロークも野菜を刻みながら口を挟んだ。
「しっかし、男子禁制とはね・・・イタリア人には厳しい世界だこと」
パルスも鍋を掻き混ぜつつ会話に加わった。
「それにしても、夕食は妙に豪華ね。昼間は結構質素だったのに」
「ネウロイ撃墜分の報奨って事で色を付けて下さったそうです」
ジョゼは林檎を摩り下ろしつつ答えた。
契約締結前かつ軍属ではない傭兵達であっても、撃墜は事実。事が事だけに
公の記録には残せないが、その分の報酬を食事の支給と言う形で建て替えた。
その結果、傭兵達は例外的にウィッチと同等の食事待遇を得られたのだ。
代わりに金銭的な遣り取りは無しである。
「で、向こうは何をやってるの?」
パルスの視線の先には、厨房入口で騒ぎを起こしているヴァルトルート達が居た。
「ああ、いつもの事ですので気にしないでください」
心なしかサーシャの目が遠い。周りのメンバーも顔を背けていた。
「ねぇ、ちょっとぐらい声を掛けても良いじゃないか~」
「駄目です! またキャビアを無駄遣いするつもりでしょう!?」
エディータが大声で怒鳴る物だから、否応も無く内容が聞こえてくる。
「ギンバイの常習犯なの?」
「それと料理が下手なんです」
周りが息をピッタリ合わせて頷いた。
「ああ・・・成程。それは有罪ね」
パルスも納得した様子で呟いた。
「ところで、これは何て料理なんですか?」
見慣れぬ料理に興味津々といった様子でジョゼが訊ねた。
「韓国名物参鶏湯。材料が足りないからモドキだけどね」
「扶桑料理・・・とは何かが違いますね」
口の端に唾液を溜め込みながら隙を窺うジョゼ。
摘まみ食いをする気が見え見えである。
「まぁ、こっちだと化け物に占領されてる地域の料理だからねぇ・・・」
こちらの世界では扶桑海事変の際に大陸側の領土を放棄している。
そこで文化の継承も絶たれたのかもしれない。
「お、何やら良い匂いが」
ゾロゾロと席を外していたメンバーが戻って来た。
「野郎共、用が済んだなら手伝う! ほら、皿を並べて」
「へいへいっと」
武装を外して素顔を晒した傭兵達がテキパキと動き出す。黒人や白人、更には
黄色人種まで。雑多な人種から成る構成は、どこか統合戦闘航空団にも似ている。
「じゃあ、御相伴にあずかろうとするか」
ワインの瓶からコルクが抜けると、小気味良い音が部屋に響くのであった。