無感動な少女と魔眼使いの少年   作:なるなる

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 お待たせしました!

 テスト期間中で中々出せませんでした。


ウワサの章
八話「動き出すウワサ」


ーしゅうたー

 朝七時半過ぎ、寝ぼけた頭を覚ます為洗面台で顔を洗う。

 洗った後はリビングに入って朝の挨拶を済ませる。

 

 

「おはよ、二人とも」

 

 

「おはようございます柊断さん」

 

 

「大丈夫、死んだ魚の様な眼してるわよ」

 結構な言い方だなおい!

 

 

「お前!俺は家主でお前は一様居候だぞ。もっとオブラートに包んだ言い方をしてくれても」

 

 

「……?眼がお腐りでございますよ?」

 

 

「もういいよ」

 

 

 朝恒例のコントをやっていると、こころちゃんが朝飯を持って来る。

 

 

「まあまあ、早く食べて学校に行きましょう?お昼のお弁当も作ってありますし」

 

 

「ありがと」

 

 

「眠そうだけど、昨日何かあったの?」

 

 

 俺は昨日あったことを簡単に思い出す。

 昨日の夜十一時頃にももこから愚痴電話に付き合わされたのだ。

 最近またレナとかえでが喧嘩したらしい、どうりで学校でも会わなかったわけだ。

 それだけならいつものことなのだが、何でも数日経っても仲直りしないらしく、ももこのお節介がついに発動。

 大抵レナに原因があって、ちょっとしたらすぐに謝りに来る。

 

 

 だが、今回は少し違う。

 

 

「二人とも『絶交』ルールのウワサは聞いた事あるか?」

 

 

「確か、仲違いして『絶交』って言った後に、仲直りの為に謝ると化け物に捕まって……」

 

 

「無限に階段掃除をさせられる、だったかしら」

 どうやら二人とも少しはこのことを知っているらしい。

 

 

「だいたいは合ってるよ……どっちか片方は消えてしまう。そんなウワサが最近神浜市で流行ってる、実際に被害者が何名か出てた」

 

 

「そんな……」

 

 

「で!ここからが重要だ、あいつらは『絶交』って言ったらしい」

 今回の事件、中々に厄介なものになりそうだ。

 

 

ーいろはー

 夕暮れのゲームセンター、私はももこさんの仲直り作戦を手伝うためにレナちゃんが居るであろうこの場所に来ていた。

 ゲームセンターに偏見のようなものを持っていたが……

 

 

「ゲームセンターって、もっと怖い人ばっかりなのかと思ってたけど普通の人ばっかりなんだね……。でも、なんか圧倒されちゃう……」

 少し辺りを見渡して、レナちゃんを探す。

 人が多いから見つけにくいと思ったけど。

 

 

「あの子……もしかして」

 

 

「あー、もう!この台おかしいんじゃない!?今のどう考えてもBADじゃなくてGREATでしょ!判定狂ってんじゃないの!?」

 怒ってる。

 ゲームに怒る人って、案外近くに居るってことを今回知れた。

 

 

(なんか怒ってるけど。今、行かないと……ダメだよね……)

「ふぅ……よしっ!」

 近づいて声を掛ける。

 

 

「あぁ?誰?って、アンタ、あの時、レナを止めようとしたヤツ!……何の用……?ももこに言われてきたんならほっといてくれない?」

 うわぁ、やっぱり私でも警戒されちゃってるなぁ……

 

 

「あの、そうじゃなくて……」

 

 

「じゃあなによ!」

 

 

「ひっ……えっと……。レナちゃんも史乃沙優希(ふみのさゆき)が好きだって聞いたから話そうって……」

 嘘はあまり言いたくないけど、二人の為に……頑張ろう

 

 

「えっ、アンタ知ってるの!?歴史と浪漫の刀剣愛ドル!史乃沙優希!」

 凄い、ちゃんとレナちゃんが喰いついた。

 

 

(あ、そういいの……なんだ……)

「う、うん、それでね。新西区の建設放棄地でねゲリライベントがあるんだって。良ければ……一緒に行かない……?」

 

 

「もっちろん!で、アンタはちゃんと刀剣サイリウム持ってきた!?」

 

 

「と……えっ……。…………うん‼」

 少しぎこちない笑顔になっちゃったけど、どうかな。

 

 

「んなもんないわよ!」

 

 

「ぇええ!?」

 

 

「やっぱ、ももこからなにか入れ知恵されたんでしょ。人の好きなもので釣ろうなんて良い根性してるわね。サイテー。マジふざけんじゃないわよレナ絶対行かないからね」

 

 

「うぅ……あのね、でも……」

 

 

「なに、アンタ今度はレナと本気でやりあおうってワケ?」

 

 

「ごめんなさい……」

 何だか、大変なことになっちゃった。

 どうしよう、どうしよう……。

 

 

「謝るぐらいなら、最初から言うな、バカ!」

 

 

「うぅ……」

 私が何を言おうか迷っていると、後ろから声が聞こえた。

 

 

「レナちゃん!」

 

 

「もう、今度は誰よ!――っ!?あんた……かえで……」

 

 

「かえでちゃん……?どうしてここに……」

 かえでちゃんが私たちの前にやって来ていた。

 

 

 私たちは知らなかったのだ、ウワサの本当の恐ろしさを。

 

 

ーしゅうたー

 千里眼を発動させながら、町を奔走する。

 こころちゃんとまさらには連絡を入れてあるため、今回は少し付き合って貰うことになりそうだ。

 踊り子の様な少し色っぽい衣装なのは、しょうがないとして流石に恥ずかしいと思う時はある。

 今なんて、パンツを見られていないかが心配だ。

 

 

 そんな余計なことを考えていると、電話が鳴った。

 ウワサ関係だと……咲良さんからか?

 それとも……

 

 

『私よ』

 

 

『……もしかして、世話になってる感じですか?』

 

 

『そんなところね、今建設放棄地に居るの至急向かって頂戴』

 

 

『了解です、それまではよろしくお願いします』

 

 

『……ええ』

 短い返事のあと電話が切れる。

 少しため息を吐いて、俺は空を仰いだ。

 

 

 ウワサが動き出した、本当の戦いはここから始まるのかもしれない。




 少し飛ばし気味ですがこんな感じで進んで行きます。


 次回もお楽しみに!

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