ペニーワイズは〇〇をオススメするようです   作:名無しの墓

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次のネタを何にしようかと考えていたら100人の方々がこのネタ作品を読んでいただていたのでビックリしました。
不定期でいつ終了するのかわからない作者ですがお付き合いいただけると嬉しく思います。
今回もニッチな作品ですが元作品を見ていただければいいなと思います。


ペニーワイズは〇曜日の〇〇をオススメするようです

土砂降りの雨のなかジョージーは歌いながら駆けていた。

 

「♪~♪~♪~♪~♪~♪」

 

残念ながら歌詞を聴かせることは出来ないが歌っているのは勇気のしるし、バブル期の歌だ。ジョージー、キミはいったい何歳なんだい?

しかし、子供特有の音程の外れた歌声ではない。ツナギの似合うイイ男を連想させる艶のある歌声だ。

歌っている時だけ変えているのなら実に芸達者である、しかしその目は死んでいた。

 

さあ、何時ものがはじまります。

 

「ああ、僕の休暇がぁ!」

 

排水溝に流れてゆく休暇とは謎ですねぇ。

 

地べたに這いつくばり目を凝らし休暇を探すが見失い、目から更にハイライトが消えるジョージー。諦めて立ち上がろとすると此方を見上げるピエロと目があった。

 

「やあ、ジョージー。地べたを這いつくばっているようだが明日を見失ったのかい?」

 

相も変わらず、失礼かつ訳のわからない事を言うピエロである。

 

「ついさっきまで明日は休みだ!と思っていたら急の仕事が入って潰れたからだよ。」

 

そう言ってドラッグストアの袋を見せるジョージー。その袋の中にはエナジードリンク等が詰まっていた。コンビニではなくドラッグストアで購入している所から生活感がにじみ出ている。

 

「随分お疲れのようだが、エナドリの飲み過ぎは体に悪いぞ」

 

前回アイドル沼に引きずり込んだわりには心配をしている。矛盾した行動をするピエロには罪悪感でもあるのだろうか。

 

「キャッチフレーズの24時間戦えますか?だよ企業戦士に休みは無いんだよ」

 

まるですべてを諦めた顔をしながら呟くジョージー。

 

「それはバブル期の流行語だ、ジョージー!今と昔は時代が違う。目を覚ますんだ」

 

これから新たな沼に引きずりこむのに優しいクソピエロのほうが害悪である。

 

「大丈夫だよ、ペニーワイズ。僕はシロ組という答を手に入れている。これからも頑張って逝けるよ」

 

とても眩しい笑顔でかえした。

 

「名シーンの引用までするとはかなりヤバイと見える。ジョージーよバブみを知っているかい?」

 

「知っているさ、年下の女の子に母性を感じたりする事だろう」

 

「だったら、金曜日のことのはをオススメしよう」

 

ジョージーはペニーワイズをバカにするようにかえした。

 

「待てよ、バブみは年下に感じるものだろ、少年の僕より年下ってあり得ないだろJK」

 

オタク用語で返すあたり彼も随分染まっている。

 

「精神年齢はオッサンじゃないか君は、実にばかだな」

 

言い返せないが腹立たしいピエロである。

 

「説明しよう、金曜日のことのはは、ニコニコ動画で投稿者イ〇バさんが2018年1月12日にvoiceroid琴葉姉妹を使用した動画だ」

 

「Voiceroid?ゲーム実況ならともかく調声がよくないと違和感を感じるから嫌なんだけど」

 

「オゥ、キミもそんな類いの人間かい?まぁ、慣れないと違和感を感じるのは否定しないよ」

 

「しかしそんなは最初のうちだけさ、このシリーズには素晴らしい魅力がある」

 

「仕事や社会の波にもみくちゃにされて帰るのは誰もいない家。そんな灰色の現実を癒してくれるのだよこのシリーズは」

 

「本当かよ釣り動画に誘う気だろ」

 

前回アイドル沼に引きずりこまれたから警戒するジョージ。

 

すると今までの胡散臭い笑顔から真顔で淡々と返す。

 

「ジョージー、君は家族と暮らしているから孤独を感じ難いのかもしれない。しかし独り身の私にとって色々なシチュエーションで慰めてくれる動画がまた違った癒しなんだよ」

 

「わかったよ、入りやすい作品を教えてよ」

 

すると、何時もの胡散臭い表情に変わっていた。

 

「じゃあ、金曜日のきりたんがいいだろう。ジョージーとも年齢も近くとてもほのぼのしてイイだろう」

 

「わかった、帰って直ぐにでも見るよ。じゃあ休暇を返して」

 

ペニーワイズはかわいそうな人を見る目をしながら言葉をかけた。

 

「ジョージー、休暇は概念だし急な仕事でなくなったと言ってたじゃないか。はやく帰るんだいいね」

 

いつも違ったピエロの対応に目を見開きながらも合点がいった表情になり笑顔でペニーワイズに別れを伝えた。

 

「そうだね、疲れが思った以上にたまってたみたいだ。心配してくれてありがとう。じゃあまた明日」

 

そう言って手を振りながら去ってゆくジョージー、彼は今度は間違えることはないはずだ。

 

しかし、ジョージーを笑顔で見送りその姿が見えなかった時、彼は邪悪に満ちた表情で計画通りと小さく呟いた。

 

所変わっていつもの墓地。

 

神父のいつもテンプレのはじまりである。

 

「ジョージーは死んだ」

 

「きりたんの健気さや可愛いらしさに癒されていた。しかしある日気付いてしまった。現実にはこんなにも素敵で母性にあふれる少女が存在しないことに」

 

「彼は精神はオッサンでも、体は心の奥底は少年だった」

 

「しかもとてもピュアな心を持つ少年に、その現実は絶望へと至たる猛毒だった」

 

「今回の悲劇を糧にジョージーはまた、一歩大人へとなったのだから無駄ではない」

 

兄のビルはこの茶番劇がはやく終わらないかと思っているとスマホから通知を知った。彼はまわりに断りを入れてから確認をする。内容を見て彼はまわりに悟られないように興奮を抑えていた。

 

(お〇どんお〇ばさんの動画の通知だ終わったら視よう)

 

この兄にしてあの弟ありである。




今回も読んでいただきありがとうございます。
勢いで書いているため投稿者様の名前を伏せ字にしております。
しかし、この作品を読んでいただいた方で日曜日のきりたん作業動画を視聴したかたはいるんですかね。
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