皆様こんにちは、レリです。
今回は鈴を加えての特訓回です。特訓といっても龍輝が一人で一夏たちと戦うわけですが・・・。
それではマテリアルズの魂を持つ者、第十二話です。どうぞ
琴音との模擬戦を終えた俺はバハムートを解除し、一夏たちに特訓のメニューを伝える。
「琴音は休憩で簪は見学な。一夏たち全員は同じことをしてもらうぞ」
「どんなことするんだよ、龍輝」
聞いてきた一夏に俺はニヤリと笑う。
「なに、一夏たちでチームを組んでもらってそのチームワークがどれくらいなのか知りたくてな。一夏たちはISを展開しろ。箒は訓練機な。俺はこの二つを使う」
ルシフェリオンと魄翼を展開する俺。
「え、まさか龍輝さんはIS無しでISを展開してるわたくしたちと戦うというのですか?」
「その通りだよ、セシリア」
「あんたバカじゃないの?そんなの特訓にもならないじゃない」
鈴が呆れてながら言ってきた。
「ところがなるんだな。代表候補生としては二人目の男性操縦者のデータをとれるチャンスだぞ。どうせ国からデータをとってこいとでも言われてるんだろ」
俺の言ったことが図星らしく、二人の代表候補生は顔をしかめた。
「そ、そんなに言うんなら仕方ないわね。早くやりましょ」
「鈴さんの言う通りですわ、早く始めましょう」
「データとりに夢中で一夏と箒を忘れるなよ」
全員武器を構え、セシリアは空に向かった。鈴の甲龍には衝撃砲が備わっているが、双天牙月を構え地上にいる。
(遠距離の攻撃はセシリアに任せて鈴は接近戦のデータをとるってとこか。まあ、データはとらせないがな)
その頃、観客席から見学をしている簪と琴音は仲良く喋っていた。
「うわ~・・・お兄ちゃんマジだ・・・」
「え、そんなにすごいの?あの杖と五枚の翼は」
「うん。あの杖は『ルシフェリオン』。杖じゃなくて槍に近いかな。エクセリオンモードじゃないだけまだマシの方だよ。ルシフェリオンは全てを焼き尽くす炎を出して、その炎を収束して撃つ砲撃が強力なの。五枚の翼は『魄翼』といって、機動力と防御力がずば抜けて高いの。防御力はどんな攻撃も防ぐってお兄ちゃんが言ってたよ。魄翼での最大加速は瞬時加速を上回るって。一夏さんたちはたぶんなす術もなく一瞬で負けると思う」
「へ、へぇ~・・・」
琴音の分かりやすい解説を聞いた簪はこれからの惨劇を思い浮かべ、顔がひきつっていた。
「一夏、あの槍に近い物は知っているか?」
『いや、俺が知ってるのはバルニフィカスだけだ』
箒は訓練機の打鉄を展開しており、手には打鉄の日本刀に近い武装『葵』を龍輝に向けている。通信で一夏にルシフェリオンと魄翼のことを聞いたが、残念ながら詳細はわからないままだ。観客席での琴音の言葉は一夏たちには聞こえていない。
「んじゃ、特訓を始めるぞ。よーい、スタート!」
龍輝の気の抜ける合図と共に上空にいるセシリアがスターライトmk.IIIの引き金を引き、発射されたレーザーが龍輝に襲いかかり、爆発が起こる。
「やっぱり特訓にならなかったじゃない」
鈴が風天牙月を下ろす。
「龍輝、やっぱりIS同士で試合とかしないと特訓にならな・・・」
ドゴォォンッッ!!!
「うおっ!?」
「な、なにっ!?」
「えっ!?」
一夏が心配しながらいまだに煙が上がっている龍輝のいる場所に向かおうとした瞬間、一夏の真横になにかが落ちてきた。急な出来事に三人は驚く。落ちてきた場所を見ると・・・。
「え、セシリアっ!?」
そう、落ちてきたのは上空でレーザーを放ったセシリアだった。
「油断しましたわ・・・」
「お前、空にいたよな!?何があった!?」
一夏がセシリアに駆け寄り、事情を聞く。
「前の模擬試合より弱くなったか?セシリア」
「え?な、なんで龍輝が空にいるんだよ・・・」
セシリアは一夏に助け起こされながら依然として空を見上げてると思ったら空から声がしたので空を見上げると、龍輝が宙に浮いていた。箒と鈴は驚いており、固まっている。
その瞬間を観客席で見ていた簪は驚いていた。
「龍輝、何をしたの?」
「やっぱり目で追えなかった?簪お姉ちゃん」
「まさか、琴音ちゃんは龍輝が何をしたのかわかったの?」
「うん。あの速度なら私でも目で追えるよ。簡単にいうと、お兄ちゃんはセシリアさんが放ったレーザーが当たる直前に魄翼を使って一瞬でセシリアさんの後ろに回り込んで、ルシフェリオンをメイスのように使ってセシリアさんを叩いたの」
「龍輝容赦ないね。データとりができるとか言ってたのに」
「お兄ちゃんは初めからデータなんかとらせないつもりだったと思うよ。だから容赦なくやったって感じ。今度手合わせしてもらおうかな」
琴音の最後の言葉を聞いた簪はやっぱり兄妹だから琴音も龍輝と同じぐらいの身体能力を持っているのではないかと思ったのだった。
「それじゃさっさと終わりにするか。ルシフェリオン、チャージ開始」
ルシフェリオンに炎が集まっていく。
「チャージなんかさせないわよ!龍砲!」
甲龍に装備されている衝撃砲が龍輝に発射される。
「遅い」
龍輝は衝撃砲を難なくかわす。
「うそ!?」
「チャージ中は動けないとは誰も言ってないぞ!ルシフェリオン、チャージ完了!焼き尽くせ!ディザスターヒート!!」
ルシフェリオンから収束砲が一夏たちに発射され、一夏たちが固まっていた場所は大爆発をおこした。
「シュテル、ユーリ、ルシフェリオンと魄翼はどうだ?」
爆煙で一夏たちが確認できないため、龍輝はシュテルとユーリを呼び出し、ルシフェリオンと魄翼の状態を確認する。
「はい、ルシフェリオンは正常に稼働しています。むしろ、本来の性能を凌駕するほどです」
「魄翼も正常です。あの形態も正常に稼働できるはずです」
「稼働テストは充分か。魄翼のあの形態はいざというときに使うようにするよ。次はバルニフィカスとエルシニアクロイツの稼働テストだな。魄翼も作ったし、ここいらで三機を改修するか。あっ、そういえば一夏たちはと」
シュテルとユーリの三人で話してる内に煙が晴れ、一夏たちを確認すると全員のISのシールドエネルギーが0になっており、ディザスターヒートが強すぎたためか全員が気絶していた。
「やっちまったな・・・」
『お兄ちゃん、やり過ぎ』
「自分でもここまでやる気はなかったよ。ごめんな、みんな」
観客席から通信で話してきた琴音に怒り半分、呆れ半分の口調で叱られる。
この特訓を見ていた山田先生は驚きのあまり泣いており、織斑先生は珍しく驚いていた。
後日、どこから流れたのかIS学園で龍輝を怒らせると業火の鉄槌と制裁の雷が下され、紫天の巨獣が現れるという噂が流れたのだった。
第十二話を読んでいただき、誠にありがとうございました。
はい、龍輝が強すぎますね。そして、ルシフェリオンとバルニフィカス、エルシニアクロイツを改修するわけですが、先に言ってしまうとReflection、Detonation版に改修です。ちなみに最後にあった噂なのですが、ルシフェリオンとバルニフィカス、エルシニアクロイツのやつをこれがいいと思う方は感想までお願いします。
それでは皆様、良い一日を。レリでした!