大変長らくお待たせしました!
本編では少し合っているのかわからない部分があるので間違っている場所がございましたら感想でご指摘お願いします。それではマテリアルズの魂を持つ者、記念回です。どうぞ。
これは少し先の物語。
正月になり、今日は俺ん家にお客さんが来る。
ピーンポーン・・・
「「龍輝~」」
「お、来たか。いらっしゃい、シャル、簪」
そう。お客とは俺の彼女のシャルロットと簪なのだ。なぜ二人が彼女なのかというと、こないだ二人から告られてどちらかなんて選べないので許されるはずがないのは重々承知の二人と付き合うということになった。
「「お邪魔しまーす」」
「シャルお姉ちゃん、簪お姉ちゃんいらっしゃい。明けましておめでとう」
「おめでとう。琴音ちゃん」
「琴音ちゃんも振袖なんだね。とっても似合ってるよ」
「ありがとう。二人もすっごく似合ってるよ」
琴音との振袖で話が盛り上がってる間にお茶の準備をする俺だ。
「皆、お茶淹れたぞ・・・って琴音。なんだ、その目は。俺に何をする気だ。シャルに簪も同じ目をするな。寄るな、来るな・・・ふぅ、逃げるっ!!」
ジリジリと寄ってくる三人からお茶を置いて全力で逃げる。
「待て~!!」
「お兄ちゃんを捕まえろ~!!」
「振袖姿で走らせないでよ!龍輝の家で鬼ごっこしたくないから早く捕まって~!!」
「新年早々なんでこんなことになるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!」
正月早々龍輝の家から三人の美少女から追われる男子の叫びが響き渡った。
で、結局・・・
「くっ・・・」
「やっと捕まえた♪」
捕まりました。そして琴音が怖いと思ったのは内緒だ。
「で、琴音、俺に何をする気だ」
「別にやましいことはしないよ。ただ、お兄ちゃんにはこれを着てほしいの」
そう言い、琴音が男性用の着物を取り出した。
「なんだ、そんなことか」
「だってお兄ちゃん、初詣なのに普段着で行こうとしてたでしょ。だからシャルお姉ちゃんと簪お姉ちゃんに手伝ってもらってこの着物を用意したの」
「龍輝の着物姿見てみたかったんだ~♪」
「頑張って準備したよ♪」
「んじゃ、期待に応えて着替えるか」
「そうして」
「ありがとな。さっそく着替えてくるわ」
そう言いながら琴音たちが用意した着物を取り、部屋を出て自分の部屋に向かおうとすると三人がついてくる。
「・・・なぜ、ついてくる」
「龍輝の部屋をみてみたくて」
「本音は?」
「着替えの手伝い・・・」
「断る!!」
そう叫び、唐突ダッシュで三人を不意打ちで動かせないまま自分の部屋に飛び込む。幸い、自分の部屋の扉には鍵がついているため、中に入ることはできない。だが、琴音が合鍵を持っているため、入られる可能性はある。
(そうしないための対策と)
バルニフィカスのバインドで扉をガッチリと固定する。
(これで入ってこれまい)
「よし、着替えるか」
着替え始めると案の定、外側から鍵を開けられた。琴音が合鍵を持ってきたのだ。ドアノブが回るがバインドで固定しているため開くはずがない。ガチャガチャとドアノブが揺れ、ドンドンと扉を叩く音が鳴る。
『お兄ちゃん!まさかバインドで固定したの!?』
「さすがだな~琴音。その通りだ。着替えが終わるまで待っててくれ」
『そんな~』
外で三人のガッカリとした声が聞こえる。
「にしてもこの着物の色、よく見つけたな」
渡された着物の色は上が赤く、袴が黒というあまり見ない色での着物である。龍輝の髪の色をモチーフにしたとよくわかる。
『こうなったら・・・』
『琴音ちゃん、それは・・・』
「ん?・・・魄翼」
ガギィィィィィィンッッ!!
『魄翼っ!?』
ドアの向こうから怪しげな会話が聞こえ、嫌な予感がしたので廊下に魄翼を一枚展開してすぐに金属がぶつかる音が鳴り響いた。
『お兄ちゃん!壁越しでも魄翼を展開できるなんて聞いてないんだけど!?』
「言ってないもん。当然だ」
どうやら琴音がカマエルで固く閉ざされた扉を破壊しようとしたらしい。ドアに当たる寸前に魄翼を展開したのでドアには傷一つついていない。
「おとなしく待ってろ」
『は~い・・・』
もう手段がなくなったので諦めた琴音だった。シャルと簪は琴音だけが頼りだったのでその琴音が何もできなくなってしまったので潔く諦めたのだった。
数分後。
「お待たせ」
着替え終わり、部屋を出てすぐに琴音たちがいるかと思ったがリビングに戻り俺の用意したお茶を飲んでいた。
「は~い。相変わらずお兄ちゃんが淹れるお茶は美味しいね」
「お褒めいただき感謝します。それとシャルに簪、いつまでひねくれてるんだ」
「だって・・・」
「せっかく龍輝の部屋に入れるチャンスだったのに・・・」
「今回は突然だったからな。それに部屋が散らかってるからあまり入れたくなかったんだよ」
「男の人が持ってるような本を隠すためじゃなくて?」
「言っとくが俺はんな物買ったことはない」
「それが嘘ということはあり得るよ、龍輝」
シャルが俺の部屋に入れないのは俗にいうエロ本を隠すためと言ってくるが否定すると簪がジト目で言ってくる。シャルもジト目だ。
「二人ともお兄ちゃんはそんな本買ったことは確かにないよ。買い物とかは必ず私も一緒に行くしね。お兄ちゃんが買うとしたらガンプラとかだもん」
「「え?」」
「今の俺の部屋は製作中のガンプラで散らかってるんだよ。パーツを踏んでケガしたり転んだりしたら大変だしな」
「今は何を作ってるの?」
「ナラティブガンダムA装備」
「あれは時間かかるしパーツも多いからね。確かに危ないかも」
「とりあえず、龍輝がそういう本を持ってることはないというのがわかったよ」
「友達から借りるってことはないの?」
「渡される前に拒否する。それでもしつこかったら殺気をだして威嚇する」
「それだけで殺気出すのはどうかと・・・」
「彼女が二人もいるのにそんな物持ちたくないんだよ。いなくても持つの嫌だけどな」
「不意打ちはやめて・・・///」
「同じく・・・///」
「さ!早く初詣行こ!」
「そうだな。ここで神社となると・・・」
「箒の神社だったよね」
「よ~し!篠ノ之神社にレッツゴー!」
琴音の掛け声で一同は篠ノ之神社に向かったのだった。
篠ノ之神社に到着したが予想通り人が大勢いる。
「琴音、はぐれるなよ」
「うん」
「あ、お~い!リュウく~ん!!」
「ん?」
人混みの中から聞きなれた声がしたと思ったら手を振りながら走ってくる人影が。
「友奈か、明けましておめでとう。振袖似合ってるな」
「明けましておめでとう!桜の色をモチーフにしたんだ~♪」
「友奈は桜が似合う」
「ありがとう♪リュウ君」
「友奈ちゃ~ん!早いよ~!」
「振袖でよくそんなに早く走れるな」
「蒼に美森、明けましておめでとう」
「おう、龍輝。明けましておめでとう」
「明けましておめでとうございます。龍輝お兄様」
友奈に遅れて蒼と美森も走ってきた。美森は友奈と同じく振袖で青白い色だ。
「アサガオを連想させる振袖だな」
「浴衣の柄はアサガオです」
「やっぱアサガオか~」
「お~い!龍輝~!」
「今度は誰だ。まあ、声でわかるけど」
「みんな、明けましておめでとう。龍輝!ちょっと来てくれ!」
「え、あ、おい!」
声の主、一夏が走ってきて新年のあいさつをしたらすぐに俺の手を掴んで走り出した。
「で、一夏。俺はなぜ神楽舞をする舞台の後ろに連れてこられたんだ?」
「実は・・・」
「一夏!龍輝!」
「あ、箒。神楽舞の衣装似合ってるぞ」
「あ、ありがとう。じゃなくて!一夏!なぜ龍輝を連れてきた!」
「なぜって、神楽舞で使う道具が足りなくていい材料を探してたんだろ?だから連れてきた」
「おい、俺は材料か。こら」
「龍輝、お前の力を貸してくれ!」
「別に貸すのは構わないが何をする?」
「お前のISのあのパック。あれを使ってほしいんだ!」
「オーライザーを?GN粒子を出せということか?」
「ちょうどキラキラ光る物がないんだ!そしたらちょうど龍輝がいたからその粒子で神楽舞を手伝ってくれ!」
オーライザーパック。GN粒子を放出し、敵の通信機器を使えなくするパックだ。機動性に優れている。
「わかったよ。だけどオーライザーだけだと足りないかもしれないな」
「え!?じゃあどうするんだよ!」
「考えはある。シュテル、レヴィ」
「はい」
「は~い!」
名前を呼ぶとすぐに出てきた。ちなみにみんな振袖だ。
「話は聞いてたな?手伝ってくれ」
「粒子を放出ですね。それぐらい容易いことです」
「頑張るよ!」
「レヴィは間違っても雷は落とすなよ?」
「うっ・・・加減します」
「一夏。これで大丈夫だ」
「お、おう」
「箒、神楽舞は何時からだ?」
「あと三分だ」
「もっと早く呼べ!一夏!」
バシンッ!
「いってぇ!龍輝を見つけたらその方法が浮かんだんだよ!」
「しゃあない。すぐに準備をする!間に合わせるぞ!」
「おう!」
「ああ!」
三分ですぐに準備をする。幸い大方の準備はすんでいたのでどこで粒子を出すかということでの場所決めだけですんだ。粒子を放出する場所は舞台の裏で上から下に向かって放出するという方針に決まった。
「龍輝、合図で粒子の放出を頼む」
「了解、任せろ。行ってこい」
「ああ、行ってくる」
箒の巫女姿での神楽舞が始まる。
「そういえば正月に神楽舞ってするのか?」
「神楽舞事態はやるそうです。正月だと獅子舞になりますが、巫女姿での舞もやるとか」
「へぇ~、巫女姿の神楽舞って夏ぐらいにしかやらないかと思ってたわ。てか獅子舞も神楽舞の部類になるんだな」
「気になるところですよね」
シュテルの説明で納得する龍輝である。と、ある場所にいる神社の人が合図を出したのが見えたので粒子放出にかかる。
「さ、仕事だ。行くぞシュテル、レヴィ」
「はい」
「うん!」
オーライザーを非固定浮遊システムで展開する。
「GNドライヴ起動」
「ルシフェリオン、粒子放出開始」
「バルニフィカス、粒子放出~!」
GNドライヴから緑色の粒子を放出し、ルシフェリオンからは赤い粒子、バルニフィカスからは濃い青の粒子が放出され、舞台を彩った。
神楽舞はありえないはずの大盛況で終わった。観客は最後の粒子を見て感激したらしい。
「神楽舞で大盛況っていいのか?神様に奉納する舞なのに」
「まあ、いいんじゃないか?神社の人も喜んでたし」
「そのせいで次の神楽舞もお願いされたけどな」
「その、すまん、龍輝」
「箒が謝ることじゃないよ」
「お兄ちゃ~ん!」
「おう、琴音。出店でも巡ってたのか?」
「お兄ちゃんを探してたんです!!」
「ごめんなさい・・・」
「まさかGN粒子を使うとは思わなかったぞ。それに、許可なくISを部分展開したんだ。後で怒られるぞ」
「今回は俺の独断みたいなもんだ。箒と一夏が怒られるようなことはしないようにするさ」
「そういう話はまた後で!皆で出店まわろうよ!」
そんなに難しくない話をしていたのだが友奈にとっては難しいのかもしれず、話を中断させて出店に行くことになった。
龍輝に琴音、シャル、簪、蒼、美森、友奈、一夏、箒、セシリア、鈴、ラウラという大人数で篠ノ之神社の境内を歩き回った。その中の女子は振袖姿だ。
「そうだ。シャル、簪、琴音。心配かけたから何か奢るよ」
「やった~!」
「ありがとう!」
「ありがとう!龍輝!」
「マスター」
「僕たちは~?」
「わかってるよ、二人にも奢るよ。もちろん、ディアーチェにユーリにもな」
「うむ!」
「はい!」
(正月ならではの振袖姿の彼女二人と妹たちの眩しい笑顔が見れるとはな)
正月から幸せそうな顔をする彼女たちを見てそう思う龍輝だった。
記念回を読んでいただき、誠にありがとうございました!
今回はシュテルたちはお休みです。本編を読んだ方ならこう思うはずです。龍輝はエロ本を持っていないだと!?と。彼は純粋なんです。これしか言えませんが・・・。
そして、明日から仕事という方が多いと思います。もう仕事をしているという方もいると思います。お互い明日から頑張りましょう!
それでは以上、レリでした!