さあ、マテリアルズの魂を持つ者、第二十三話です。投稿二週間経っちゃったかな……(震え)
どうぞ。
龍輝が目覚めて数十分後、夕日が射し込む保健室で寝かされているラウラが目を覚ます。
「ここは……」
「保健室だ」
「教官……」
「貴様のISにVTSが組み込まれていた」
「っ!?」
織斑先生から自分のISに非道なシステム、VTSが組み込まれていたことに驚きを隠せないラウラ。開発が中止されたシステムが極秘裏で開発され、自分のISに組み込まれていたとは誰も予想できまい。
「発動された原因はわかったのですか……?」
「いや、不明だ。そもそもあれは強い意思などで発動するものだ。あの時の貴様は強い意思などなかったはずだろう?」
「はい。あの時は自分の強さと姫柊龍輝の強さの差が大きすぎることにわかっていたので潔く負けを認めていました。姫柊龍輝に勝ちたいという気持ちはありましたがそこまで強く思っていなかったと思います」
「それまで聞ければいい」
「あの……教官!」
「なんだ?」
「私はどうやって助け出されたのでしょうか」
「……これは言わなくちゃ納得しないか。織斑と姫柊の二人だ」
「え?」
「姫柊が隙を作り、織斑がとどめをしたんだ。もういいな。私は行くぞ」
「はい、ありがとうございました……」
夕日で照らされた保健室で考え続けるラウラであった。
~次の日~
「龍輝、体はもう平気なのか?」
「先にあいさつをしろ、一夏。倒れると言っても寝てるだけだから別に異常はないよ。むしろあるとするなら起きた瞬間の一撃で後頭部が痛いってだけだがな」
「「う……」」
「あはは……」
一夏が心配してきたが異常はない。起きた直後のタックルは流石にきくが。抱きつき(タックル)をしてきた友奈と美森はバツが悪そうな顔をしている。簪は過去に自分も同じことをしているので苦笑いだ。
「てか、俺よりもお前だ、一夏。腕は平気なのか?」
「完全に治ってるよ」
「早いな」
昨日のVTS戦で腕を怪我した一夏だが治ってますアピールでブンブンと腕を振っている。
「たく、あまり無茶するなよな」
「それ、リュウ君が言う?」
「一番無茶したの龍輝お兄様ですよね」
「心配かけすぎ」
「ごめんなさい……」
一夏に言った言葉はブーメランだなと思ったら友奈と美森と簪に目に光りが灯ってない顔で言われる。なにされるかわかったもんじゃないのですぐに謝る。朝から怖いことされるのはごめんである。
「じゃあ、またな。友奈、美森、簪」
「うん!」
「またお昼休みに」
「じゃあね」
「おう、屋上でな」
教室に着いたので別クラスの友奈と美森と簪と別れる。一夏にも接し方は変わらなく、よく話しているのでそこは安心している。簪は入学当初と比べると笑顔が増えてきた。楯無さんと仲直りしたためだろう。
「そういえば龍輝、シャルルは?」
「あ~……まあ、後で来るよ。先に行っててと言われたからな」
「?そうか」
理解ができずに頭の上に?マークが浮かび上がってそうな顔をする。
「おはよう」
「おはよーさん」
「龍輝!またお前は無茶をして!」
「龍輝さん!どれだけ心配したと思ってるんですの!」
「てい」
「あうっ」
「きゃっ」
教室に入った瞬間に箒とセシリアが怒りながら迫ってきたが二人の頭に軽くチョップをする。
「揃いも揃ってなんで先にあいさつをしない?まあ、今回も心配させたのが悪いから何も言えないがな」
「つう~……もう少し優しくできないのか……」
「軽そうに見えて何気に痛いですわ……」
「あれ、軽くやったつもりだったんだがな。ごめんごめん」
「龍輝のチョップって軽いほど体の中で響くんだよな」
「別に柳緑花紅はやってないんだがな」
「りゅう……なに?」
「こっちの話だ、気にするな。それより、早く席に着くぞ。先生たちが来る」
あるアニメの技名を小さく独り言で言ったのだがそれを拾う一夏の耳に若干驚きながら席に着くように言う。
「席に着け、HRを始めるぞ。姫柊、体調はなんともないのか」
「ご心配ありがとうございます。自分は大丈夫です」
「そうか、山田先生、始めてくれ」
「は、はい。えと、き、今日はですね、転入生……なのかな?を紹介します……」
山田先生が話し終わったらドアが開き、一人の生徒が入ってくる。その生徒の姿は見慣れた金髪、今までズボンだった制服がスカートに変わっている。
「シャルロット・デュノアです。改めてよろしくお願いします」
「え~と、デュノア君はデュノアさんでした……また部屋割りしなくちゃ……」
「え?どういうこと?」
「デュノア君って本当は女の子だったの?」
「じゃあ、同室だった姫柊君とは……」
「おい、龍輝!聞いてないぞ!」
「言ってないもんな」
「お前、いつから気づいてたんだ!?」
「最初からだ。てか、なんで男だと騙される?どう見ても女の子だろ。女の子らしい仕草がいくつもあっただろ」
『あ…………』
言われて気づくクラスの皆に呆れる龍輝である。
ドゴォォンッ!!
「なんだ!?」
説明が終わった途端教室のドアが何者かに破壊された。破壊されたところを見るとISを展開している友奈と美森がいた。
「友奈!?それに美森も!?なにしてんだ!?」
「リュウ君、私たちにそんなこと隠してたんだね……」
「話してくれてもいいじゃないですか……」
龍輝を見る目に光りが灯ってなく、顔にやけに黒い影が見える顔で言う友奈と美森。
「お、落ち着け、二人とも!確かに黙ってて悪かったと思ってるよ!でも……」
「でも、なんですか?」
言葉が途切れた理由は美森が一瞬で龍輝の目の前に移動し、銃を向けたからである。
「それをしまってくれないか、美森。それだと話しづらいんだが。っていうか絶対気づいてたよな」
「しまうのは嫌です。返答次第では引き金を引きます♪それと最後の質問ですが答えは、はいです」
「怖いわ!!蒼がなんか言ったのか!?そしてやっぱ気づいてたよな!?それなのに俺は殺られるの!?」
「お兄様からは徹底的にやってこいと言われています」
「あんのバカ野郎がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
いくら美森もここまでやるとは思わなかったが蒼からの指示で本気で思う存分やる気の美森を尻目にそんな指示をした幼馴染に叫ぶ龍輝であった。
「理由を話さないのならここでお別れです。おやすみなさい、龍輝お兄様♪」
銃口に光りが集まり、ビームが発射される。
キィィンッ!!
「な!?」
「あまく見るなよ。美森」
ほぼゼロ距離発射を魄翼で防ぐ。魄翼は美森の銃口に触れるぐらいの距離に展開されている。
「ここで炎の矢をやったら跡形も無くなるからやらないけどバトルしたければまた後でな。全力で相手をしてやるよ」
「じゃあ、私もね。リュウ君」
「二人がかりでかかってこい。わかったらさっさと自分の教室に戻れ」
「「失礼しました」」
ISを解除し、破壊したところから廊下に出て教室に戻っていった友奈と美森。
「たく、マジで殺られると思ってヒヤヒヤしたわ。まあ、魄翼の展開が遅れるなんてことはないけど。織斑先生、お騒がせしてすみませんでした。壊れた壁は俺が直しますので……流れ弾でも飛んでったか?」
後ろを向くと一夏を守るようにISを展開し、AICを発動しているラウラがいた。
「いや、来てないけど守ってくれた。ありがとな、ラウラ……んっ」
「「なっ!?」」
「なにしてんだ?ラウラ」
「ぷはっ、なにってキスに決まってるぞ、師匠」
「そりゃ見ればわかるわ。っていうか今なんつった?師匠?」
「織斑一夏!お前は私の嫁にする!異論は認めん!」
「え?」
「なんで嫁!?婿じゃなくて!?ってか人の話を聞け!!」
「姫柊君ナイスツッコミ」
ラウラの発言に思ったことを叫んだらクラスの女子一人が呟いた。一夏は困惑してて固まっている。
「それから姫柊龍輝!お前は私の師匠だ!」
「お前を弟子にした覚えはないんだが」
「よろしく頼む!師匠!」
「だから人の話を聞けぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
朝から騒がしい中、一層騒がしい龍輝の叫びが学園中に響いたのだった。
読んでいただき誠にありがとうございました。
ラウラの龍輝への呼び方はお兄ちゃんか師匠のどちらでいこうか悩んでいたのですが、無難に師匠でいこうと思い、師匠にしました。そして、思いました。最近簪が出ていないことに!これは出さなければと思い、登場させました。出番は少なかったですが……。
次話はもう少しで完成すると思うので今回よりちょっと早めに出せるかなと思います。
それでは皆様、一日お疲れ様でした。レリでした!