はい、何気に時間が経ってしまい申し訳ありませんでした。
それでは第二十四話です。どうぞ。
「はぁ……」
昼休み、学園の屋上で昼御飯を食べる直前にため息をする龍輝。ため息の理由は……。
「師匠、今日の特訓はなにをするのだ?私はあの高速移動を極めたいぞ」
朝から休み時間になればすぐに来てチャイムがなるまで離れないラウラが原因だ。ちなみに最後にラウラが言っていた高速移動は龍輝自身のすばやさとバルニフィカスの雷を使った技である。龍輝のすばやさは常人の域を遥かに越えている。
「お、それなら俺もだ」
「私もだ」
「わたくしもですわ」
「私も」
「僕も」
「私も」
「お姉さんも」
一番目から順に一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、簪ときて最後になぜここにいるのか、いつからいたのか謎の楯無さんが言ってきた。
「なんで皆ものってくんの?そして楯無さんは生徒会大丈夫なんですか」
「い、今は休憩中だから大丈夫よ。それより、龍輝君のあのすばやさは私を遥かに上回っているからね。教わりたいのよ」
「あんなすばやく動けるようになったら龍輝と肩を並べて戦えるようになると思ってな」
「そうか。なら放課後やってみるか」
「よし!」
別に一夏の言葉に感動したわけじゃなく、単純にバルニフィカスの雷に耐えられるかやってみようということだ。それを一夏たちはあのスピードを習得できると思っているようだ。
~放課後~
アリーナにて。楯無さん参加の蒼たち三人と琴音を合わせて計十三人という大人数での特訓で龍輝のすばやさを教わる者は一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラ、簪、楯無さんだ。蒼たちはすでに充分強いので教わらないらしい。
「龍輝、最初はどうすんだ?」
「お前たちに言うことがある。俺のすばやさはバルニフィカスの力を少し使ってやっていることだ。ここまで言えばわかるよな?」
龍輝の言葉に意味がわかった一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、簪は顔を青くした。ラウラはわかっておらずシャルの顔を見て首を傾げている。楯無さんも簪を見て教わるのを間違えたんじゃと思っているようだ。
「えと、龍輝、まさかとは思うが……バルニフィカスの雷を使うんじゃ……」
「その通りだ」
「「「「「「「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」」」」」」」
一夏が聞いてきたことが正しいので肯定すると一夏を除く七人が叫ぶ。シャルと簪はその力を間近で何度も見てきたのでどれ程辛いのかわかる。
「お前たちがそれに耐えられるかな?レヴィ、どう思う?」
「う~ん、一夏は才能が少しだけあるけどね。後はシャルとカンザシ」
「ホントか!?レヴィ!」
「だけど本気のバルニフィカスには耐えられないね」
「え?本気?」
「ここで本気をやったらマズいから本気の半分な」
バチィッ!!
「そ、それが……」
本気の半分のバルニフィカスの力がわからない一夏に龍輝が全身に青い雷を纏わせた。雷の力が強すぎてアリーナ一帯がバチバチと電気が弾けている。
「この電力に耐えられるかな?とりあえず俺に触れてみろ」
「わ、わかった」
雷で青くなっている龍輝に恐る恐る触れようとすると……
バチィッ!!
「いって!!」
触れる寸前に龍輝の体と一夏の指先に電撃が疾り、衝撃を受けた一夏は指先を握っている。よほど痛かったのだろう。
「これがバルニフィカスの本気の半分だ。まあ、俺は鬼じゃないから最初は軽く雷を流していこう。最終目標がこれな」
「こんなに痛い電撃初めてだ……って、今気づいたんだがそれで体を守ることって出来るよな」
「いいところに気づいたな、一夏。雷を体に纏わせておけば大抵の物は守れるぞ」
「無敵じゃねぇか!!」
「だけど一夏の零落白夜とかそういうのは防げないがな」
「いや、その言い方だとそれしか防げないってしか聞こえないよ」
「その通り」
「龍輝は絶対に敵にしちゃいけないのがよくわかったよ」
一夏のツッコミの後に弱点?を言うと簪が纏めたので肯定するとシャルが呆れていた。
「本気だとどうなるのだ?龍輝」
「箒さんの言う通り、わたくしも気になっていました。本気の半分でその威力なのですからさぞ強力なのはわかりますが」
「本気だと自分も痛手を喰らうぞ。強すぎて服がボロボロになる。体の影響は大きいな」
「そ、そんなにか……」
「そうだよ。前に試した時はヤバかったな~威力が強すぎて山一つ消し飛びかけたもんな」
「はぁっ!?」
「や、山を!?」
「咄嗟に上空に撃ったからよかったけどその威力で曇り空だったのに一気に青空になったぜ」
「あれは流石に僕もヤバいって思ったよ~」
「マスターとレヴィの本気はとても危険ですからね」
過去の出来事を話し、本題に入る。
「で、受けてみようと思う者はいるか?」
シーン・・・
「だろうな」
「そ、それでも僕は受けるよ!」
「わ、私も!」
「俺もだ!」
シャルに続いて簪、一夏が言ってくる。素直を言うとこれでも着いてこようとするだけでも嬉しいものである。
「ほう、そうか、受けるか。その気持ちだけで充分だ。一夏、シャル、簪。これはすごく危険なものだ。だから、お前たちにこれは教えられん!」
「は!?」
「え!?」
「なんで!?」
「だーから、これは危険だから教えられないんだよ。だから「なんでだよ!?俺たちだって頑張れば」……」
ベチンッ!
「いってぇぇ!!」
話してる途中なのに一夏が割り込んできたので一夏の額にデコピンをする。悲痛の叫びをしながらデコピンした場所を手で抑えていた。音が音だったので蒼と美森と友奈と琴音以外は顔を青くしながら額を抑えていた。
「話を遮るな。ちゃんと最後まで聞けよ」
「だ、だからってデコピンは……」
「話を遮るからだろう。話を戻すぞ。なんで教えないかというと俺はスピード特化で殲滅していくことや火力重視で遠距離射撃もできる。だけど一夏は零落白夜を決めるためにスピードは必須だが、俺と同等のスピードがあれば強いけどお前も俺程ではないけど努力次第で手に入ると思うぞ。シャルと簪は後方支援タイプだからスピードを高めても振り回されるかもしれない。だから味方が戦っている間に移動したりして支援していくことをおすすめする」
「龍輝……」
「と、まあ、こんな感じで皆にはそれぞれの強さがあるんだ。それを見つけてレベルアップしていけばどんどん強くなるさ」
「確かに龍輝の言う通り、スピードを格段に上げると強くなる一方で振り回されるのがオチかも」
「だね。じゃあ、いつも通りそれぞれの戦闘スタイルに合わせた特訓を開始だね」
「頑張れよ。あ、そうだ、琴音~」
「なに?お兄ちゃん」
「新装備作ったからちょっと試してくれ」
「え?」
「了解~」
話を終えると琴音の元へ行き、預かっていた待機状態のアカツキを琴音に返していた。その間に箒は先程の龍輝の発言が空耳でないかを確認するために一夏たちのところに向かった。
「今、新装備って言わなかったか?」
「やっぱり、箒にもそう聞こえたか?」
「わたくしもですわ」
「嫌な予感がするわね」
「「うんうん」」
「新装備とは気になるな。私にも新装備を作ってくれないだろか。師匠に聞いてみよう」
「ラウラ、それはやめといた方がいいよ。作ってくれたとしても扱うことができないだろうから」
「そ、そこまでなのか。シャルロット」
「うん」
「皆、少し離れてろ。巻き込まれても知らないぞ~」
「「「「「「すぐに離れよう/ましょう!!」」」」」」
「あ、あぁ」
「え、えぇ」
龍輝の忠告を聞いた瞬間、一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、簪がラウラと楯無さんの背中を押しながら全力で離れる。二人はこれから何が起こるのか少しわかってないようだ。
「いいぞ~琴音」
「うん、おいで、アカツキ!からのカマエル!」
琴音の専用機、アカツキ(イフリートパック)が姿を現した。それと同時に琴音の右手に紅蓮を纏う戦斧〈カマエル〉を展開する。どこに新装備があるのかというと、アカツキのイフリートパックのバックパックが変わっているということだ。前は二枚の翼だけだったのにその翼は無くされている。そのかわり、数枚の翼のようなものがある。見た目からして忍パルスガンダムのバックパックを彷彿とさせる。
「ねぇ、なんかアカツキのバックパックが変わってるように見えるのは私だけ?」
「いや、見間違いじゃないよ、簪。僕もそう見えてるから」
「あのバックパック、どんなことができるんだ?」
『今から琴音に説明するから一緒に聞いてたら?』
「うおっ!?龍輝!?通信で……」
『こいつはイフリートパックの新装備、名を、そうだな〈炎翼〉とでも名付けようか。この〈炎翼〉は背中につけている状態だと炎を出して機動力を格段に上げることができる。その際に起こる炎が翼のようだから安直に〈炎翼〉と名付けたよ。その〈炎翼〉を背中から切り離し、カマエルのメギド形態で砲口に取り付けると集束砲〈グングニル〉というものになる。威力は……数字でいうより見てもらった方が早いな。それは後でやるか。あと、背中につけている状態だと翼だけを切り離してビットとして役にたつ。ライフルモードにソードモードの二種類だ』
『おお~。ねぇ、お兄ちゃん。これって手裏剣に変形できるの?』
『いや、出来ん。そのかわりに変形して砲口に取り付けるようにした』
『なるほど』
「それ、とてつもなく強いだろ」
『それは琴音次第だな。んじゃ琴音、〈グングニル〉を俺に向かって撃ってみろ。俺はバルニフィカスを使うから』
『は~い』
『通信切るぞ』
通信を切り、アリーナの端で龍輝と琴音の動きを見る一夏たち。新装備〈炎翼〉の性能を見るために誰も何も言わず一切動かない。
「カマエル、メギド!炎翼を切り離し接続!グングニル!!」
メギドの砲口に〈炎翼〉が接続され、とてつもない量の炎が集束されていく。
「な、なぁ、蒼。龍輝のやつ、あの量の炎をバルニフィカスだけでどうする気なんだよ」
「俺が知るかよ。まあ、あの〈グングニル〉とやらでもあいつは倒せねぇよ」
「え?」
「始まるぞ」
「え、もうチャージが終わったのかよ」
蒼に言われ、龍輝と琴音の方を見るとチャージが完了したのか〈グングニル〉に集束されていた炎が止まっており、砲口から炎が溢れでている。
「チャージ完了!グングニル、発射!!」
「バルニフィカス、ブレイバー。ふんっ!!」
ズバァァァッ!!
「え……?」
「いったい、何が……」
「すごいな。龍輝のやつ、あれだけの炎を真っ二つに斬りやがった」
そう、龍輝はバルニフィカスをブレイバーモードにし、グングニルを真っ二つにしたのだ。
「嘘だろ……」
『さすがお兄ちゃんだね』
『ちょっとヤバいかなって思ったけどな。琴音が使ったことで出力が大幅に上がりやがった。びっくりしたわ』
「龍輝、〈グングニル〉の威力を見せるんじゃなかったのかよ」
『真っ二つにしなかったらこのアリーナは消滅してるぞ。シールドを見てみろ。ひびが入ってるだろ。真っ二つにしたから威力が下がったからこれだけですんだんだよ』
「お前が作るものはとんでもねぇことがよくわかったよ。それより龍輝、ちょっと模擬戦しないか?」
『いいぜ、蒼。お前とは早く戦いたかったからな。本気でいく』
「よし。じゃあ、行ってくる」
「いってらっしゃい、アオちゃん」
「楽しんできてください。お兄様」
その後、龍輝と蒼の模擬戦は人間同士のやる模擬戦とはかけ離れていたのであった。一夏たちは二人の強さが異常すぎて絶対に追いつけないと思ったのであった。
第二十四話を読んでいただき誠にありがとうございました。
シ「バイロシューター」
おっと。開幕発射はやめてよ。シュテルさん。
シ「難なくかわしましたね」
なんとか慣れてきたからかな?自分でもわからないけど。
シ「今回は時間は経たせずに出すと言っていましたね。なぜこんなにも経ってしまったんですか?」
正直に言いますとガンプラ作ってました、はい……。ちなみにフェネクス(ゴールドメッキ仕様)です。
シ「完成したんですか?」
したよ。輝きが全然違う。買った甲斐があったわ~。指紋をつけずに頑張ったよ。
シ「それのせいで遅れたんですね……」
えと、まあ、はい……。
シ「ディザスターヒート!!」
毎回毎回これじゃ私の体が持たないわ!!って、ギャアアァァァァァァァァ!?!?
シ「次回はいよいよ臨海学校です。お楽しみに」
お……お楽しみに……。ガク……
シ「最後に。琴音姉様が使ったグングニルはアニメのデート・ア・ライブⅢを見てる方か原作を読んでる方なら分かりやすいでしょう。それではシュテルでした」