錬達が半ば強引な交渉をさせられている頃
「久し振りに我が家に帰ってきましたわ!」
シーアは母国に帰ってきたついでに久し振りに家族に顔を出しにオロヴェルク邸へと戻っていた。
「御久し振りですわ!お父様、お母様!」
「あらお帰りなさい!シーア」
「おお!シーアか!お帰り、日本に滞在すると言い出した時は凄く心配したのだが元気にしてたか?」
「ええ!おかげ様で」
「そうかそうか!」
久し振りに我が娘の元気な姿を見た父は興奮する。
「所でお父様」
「なんだね?」
「リヒャルトお兄様にもお顔を見せたいのですが何処にいらっしゃいます?」
「・・・」
私が実の兄の名前を出した途端父の顔が険悪な表情になりこう言ってきました。
「シーアよ・・もういい加減にあんな家の面子を汚す様な輩の事など忘れなさい!」
「!?・・お・・お父様・・」
シーアは父の放った言葉に酷く混乱した。
「・・・{お父様・・まだそれ程までにお兄様の事を・・}」
父とリヒャルトお兄様の間の亀裂は未だ深い事に私はとても悲しくなりました。
「お父様、何故未だそれ程までにリヒャルトお兄様の事を毛嫌いなさるのですか!?」
「・・・」
「あなた!・・」
私の言葉に父は黙ったまま部屋をでていきました。
確かにお兄様は家業の力が不足しています。
ですが私はそんなお兄様でもお慕い申しております。
一体どうすればいいのものか・・
「シーア・・ごめんね・・あの人・・」
「ううん・・いいのですわ・・私お兄様の事探してきますわ・・リド」
「はいお嬢様」
母が申し訳なさそうに父のかわりに謝罪してきた。
私達は家中を探し回りました。
「あ、やっと見つけた・・えっ!?・・」
そして・・私は父の部屋でとんでもない光景を目の当たりにしました・・。
「な・・リヒャルト貴様・・何をする!?」
「お父様、リヒャルトお兄様!?一体何をしてらっしゃるんですの!?」
私が見たのはリヒャルトお兄様が父を殴りつけようとしている所
「シーアか・・決まっているだろう!俺を今の今迄さげずむ事しかしなかったこのクソみたいな親父にお仕置きしてやるんだよ!」
そう殺気立った表情で父を見据えていたリヒャルトお兄様は言い放って懐から私もよく知る物を出してきた。
「お兄様!?そ、それは!」
紛れも無い戦極ドライバーとロックシードだったのだ。
「変・・身・・」
[ゴールドマツボックリ]
[♪~ゴールドマツボックリ・アームズ!一撃・イン・ザ・シャドウ!]
「覚悟しろ・・」
私の目の前でアーマードライダー黒影金に変身したリヒャルトお兄様は影松の矛先を父に向ける。
「ヒッ!?・・」
「これ以上我がオロヴェルク家を汚す様な行為はやめたまえ!・・」
父はお兄様を一喝するが逆効果だという事に気が付かない。
「いちいち五月蠅いんだよ!家柄家柄って!そんなに名誉が大事か?!」
いけない!お兄様が父に影松を振り下ろそうとしてる!
「変身!」
[Yeah!ミョウガタケ・アームズ!騎士道・ジ・オン・ワールド!]
私は急いで変身し父に降り下ろされる寸前の影松をなんとか弾き返した。
「グッ!?・・シーア・・お前までえぇー!」
「リド!早くお父様を外へ!」
「了解しました!」
驚く父を急いでリドに部屋の外に避難させお兄様に向き直る。
「シーアアァ!」
更に激昂したお兄様が影松を振り回してくる。
「リヒャルトお兄様どうしてですの!?・・こんな事をしたらお母様も私も悲しみますわ!」
「五月蠅い!五月蠅い!五月蠅い!」
聞く耳もたずというように影松を振るい続けてくるお兄様への説得を必死に続ける。
「俺は・・俺はあー!」
「クッ!?・・」
お兄様の一撃一撃が段々と重くなってくる。
「うわああああああー!」
お兄様はカッティングしてくる。
[♪~ゴールドマツボックリ・スカッシュ!]
「しまっ!?・・ああああ!?・・」
影松の一撃に対応しきれず喰らってしまい私の変身が解除されてしまう。
「はあはあ・・」
「うう・・お兄・・さ・・ま・・」
私はなんとか意識を保とうとする。
「俺はお前の事も嫌いなんだ!・・」
「え?・・」
お兄様の信じられない一言に私は意識が飛びそうになった。
「悪いな・・」
お兄様が私へ向けて影松を降り下ろそうとしてこようとしてきたその時
Piー!
お兄様のスマホが鳴り出す。
「む・・何?・・分かった・・」
お兄様は変身を解除し私にこう言ってきた。
「上層部の命令でさ・・シーアお前も俺と一緒に来てもらうぞ」
「?・・あっぐ!?・・お兄様・・」
お兄様の真意が分からず混乱する私の腕を引っ張ってくる。
受けた傷がそうとう痛んだ。
「ああ、それとなビートライダーズだったか?連中も確保されたそうだ」
なっ!?・・
「錬・・さん達に・・何を・・したんですの!?・・」
「ああどうやらテロリストの疑いをかけられたようで無実を証明するかわりに「ヘルヘイムの街」の調査だとよ」
「なん・・ですって!?・・」
「フン・・さっさと来るんだ!」
私はお兄様に連れられた。