仮面ライダー鎧武~異質な戦種   作:カオスサイン

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EPSPⅨ「修学旅行編Ⅵ 兄妹 ヘルヘイムの街 後編」

「リヒャルトお兄様・・私は此処にいますわ!」

サガラから新たなロックシードを渡されたシーアはゴールド黒影の前に姿を見せた。

「・・良い度胸しているじゃねえか・・始末される覚悟は出来てるかあ?!」

「いいえ・・お兄様が見失ってしまったもの全てこの私が取り戻して差し上げますわ!」

「俺が見失ったものだと?俺は・・」

シーアは力強くそう宣言するが

「俺は親父とお前のせいで何もかも失ったんだよ!笑わせるな!」

ゴールド黒影はシーアの言葉を否定する。

「クッ!・・」

シーアは変身しゴールド黒影の影松を受け止める。

「お兄様!私の話にどうか耳を傾けて下さい!」

「ゴチャゴチャと五月蝿いんだよ!妹の分際で!」

二人はほぼ同時にカッテイングする。

[ソイヤッ!ゴールドマツボックリ・スカッシュ!]

[Yeah!ミョウガタケ・スパーキング!]

「おらあっ!」

「はあああああ!」

両者の技がぶつかり合い周辺に隠れていたインべス達は一目散に逃げ出し始めていた。

「そこですわ!」

オルヴェアは影松の間合いの隙を突きゴールド黒影にミョウガタケブラスターxブレードを矛先を突きつけようとする。

「まだ甘いんだよ!」

対するゴールド黒影はなんとか紙一重で回避する。

「お兄様大事なものは誇りや名誉だけではありませんわ!」

「お前がまだそんな事を言うのか!?」

ゴールド黒影は彼女の言葉をまた一瞥しカッテイングする。

[ソイヤッ!ゴールドマツボックリ・スパーキング!]

「その減らず口を叩き潰してやるわあ!」

ゴールド黒影は影松をオルヴェアへ向けて投げ突ける。

「今私が気が付かせてあげますわ!」

そう宣言しオルヴェアはサガラから渡されたロックシードを開錠した。

[ロイヤルナイト]

[Yeah!ロイヤルナイト・アームズ!黄金騎士・オン・ザ・ワールド!イェッサー!]

オルヴェアは黄金色の新たなアームズへとチェンジした。

「そんな金ピカがどうしたあ!」

「はっ!」

「何だと!?」

尚も向かってくるゴールド黒影に対しオルヴェアはアームズウェポン、ロイヤルライフルカリバーを握り締め影松を防いだ末にはたき落とした。

「チッ!・・おらあ!」

焦ったゴールド黒影はカッティングする。

[ソイヤッ!ゴールドマツボックリ・オーレ!]

「お兄様!あの時の事を思い出して!お行きなさい!」

対するオルヴェアはアームズの一部を分離しカリバーンナイトを召喚する。

「あの時の事だと?・・」

カリバーンナイトとオルヴェアのコンビネーションに追い詰められ焦るゴールド黒影だが彼女にそう言われ頭を悩ませる。

「今約束を果たす時が来たのですわ!」

カリバーンナイトをアームズに戻したオルヴェアはカッティングする。

[Yeah!ロイヤルナイト・スカッシュ!]

「はああああああああ!」

「お前如きに!・・お前如きに!・・」

ロイヤルライフルカリバーに黄金のENが充填され一気に薙ぎ払う。

間一髪影松を盾にして防いだゴールド黒影だったがその威力は凄まじく吹き飛ばされる。

「あ・・」

吹き飛ばされた彼はふとその中で思い出した。

昔シーアと交わした約束を・・

[「お兄ちゃまがどんなにお父ちゃまに叱られても私とお母ちゃまだけは絶対に味方だから!

傍にいるから!

だから私とお母ちゃまに悲しい事があった時は・・」]

「あ・・ああ・・」

彼は激しく後悔していた。

「・・シーア・・思い出したよ俺・・後一撃!・・後一撃だけ付き合ってくれないか?

俺の全力とお前の全力をぶつけて!」

「お兄様・・ええ承知致しましたわ!受けてお立ちになりますわ!」

彼がそう言ってきたのでオルヴェアはポカンとなるがすぐにそれを受け入れる。

そして両者はそれぞれ行動に移る。

[ソイヤッ!ゴールドマツボックリ・オーレ!]

ゴールド黒影はボロボロの影松を振るい回転突きを繰り出す。

「うおおおおおお!」

対するオルヴェアはロイヤルナイトロックシードをロイヤルライフルカリバーに装填する。

[LockOn!Ⅰ、Ⅹ、壱、壱千、万、億、兆!・・]

「はああああああああー!夢幻世戒!」

[夢幻世戒!]

先程よりもENを充填したロイヤルライフルカリバーを電子音とほぼ同時の技を叫び振るった。

ドッコーン!

「負けたか・・」

ゴールド黒影の影松が砕け散る。

「さあお兄様!一緒にお行きましょう!錬さん達をお助けに!」

「・・ああ!」

その頃

「何々だよあのインベスは!?」

「奴めなんてプレッシャー!・・」

インベスをあらかた潰していると巨大なインベス、クトゥルフインベスが出現したのだ。

「皆一斉攻撃だ!」

「OK!」

皆それぞれ技を繰り出す。

[サモン!トウガラシ・スカッシュ!]

[LockOn!キュウイエナジー!♪~]

[LockOn!トマトエナジー!♪~]

[LockOn!イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン、オク、チョウ!夢幻大数!]

[Comeon!キャプテン・スカッシュ!]

[LockOn!ルーンエナジー!♪~]

[サイヤッ!レタス・スカッシュ!]

「さーあーいーやーあ!!」

「はあああああああ!」

だがクトゥルフインベスの周囲には謎のエネルギーが発生し攻撃が吸収されてしまったのだ。

「化物の私と張ろうってのかい!面白いじゃんやってやるよお!」

「{待て}」

「ンだよぉアクア!?」

「{あのインベスどうやら本体ではないらしい}」

「へえ・・じゃあとっととズラかろうアクエリアス」

「ああ・・」

「あ!?待て!・・」

アクエリアス達の野郎・・逃げやがった。

しかし・・どうする?

俺達の攻撃が吸収sれてしまうのでは・・そう思っていたその時・・

[Yeah!ロイヤルナイト・オーレ!]

電子音が響きクトゥルフインベスの謎ENフィールドに傷を付けた。

「お嬢!無事だったか!」

それは見た事もないアームズを纏ったお嬢とお嬢の兄貴だった。

「ええおかげ様で!お兄様!」

「ああ!変身!」

[ソイヤッ!ゴールドマツボックリ・アームズ!一撃・イン・ザ・シャドウ!]

「お嬢!皆!一点集中でフィールドを壊す!」

「「OK!」」

皆再び技を繰り出す。

[ソイヤッ!ゴールドマツボックリ・スパーキング!]

[Comeon!キャプテン・スカッシュ!]

[サモン!トウガラシ・スカッシュ!]

[ソーダァ!ルーンエナジー・スパーキング!]

[ソーダァ!トマトエナジー・スパーキング!]

[サイヤッ!レタス・オーレ!]

「いいっけええええええーー!!」

皆の攻撃がENフィールドへと集中砲火される。

そこに僅かだったが亀裂ができ始める。

「「今だ!錬{シーア}」」

「OK!」

「分かりましたわ!」

[LockOn!イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン、オク、チョウ!夢幻大数!]

[LockOn!Ⅰ、Ⅹ、壱百、壱千、万、億、兆!夢幻世戒!]

「さーあーいーやーあー!!」

「はああああああー!」

俺とお嬢の技を受けて更に亀裂が入る。

「もう一撃で決めるぞお嬢!」

「了解しましたわ!」

俺達は合図し合いカッティングする。

[サイヤッ!ザ・フール・スカッシュ!]

[Yeah!ロイヤルナイト・スパーキング!]

「さーあーいーやーあー!!」

「いきますわー!」

「!?!??!!?・・・・・」

俺達二人の無頼キックが炸裂し遂にENフィールドを突破してクトゥルフインベスを撃破出来た。

その後の話はまた別で。

 

 

 

 

 


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