「[ハッロオォー!沢目シティー!噂の「バロン連合」はまさかの裏切りによって空中分解!
インヴィットとレイドワイルドのアーマードライダーは黒影、グリドンと名乗りバロンに宣戦布告!
追い詰められたバロンを敵であるはずの鎧武とベシルシアスが助太刀!そしてグリドンと黒影を撃退!
世は正に戦国時代!フー]」
「面白くなってきたじゃないか・・さてと・・残り一つのドライバーは誰にやるかな?」
シドは収納ボックスに保管してある戦極ドライバーを見てニヤリとした。
~それから~
「なんでお前がソレ持ってんだよ!?た・・確かREDHOTの曽野村が・・」
グリドンが凰連の出したドライバーに驚く。
「フッ!」
城乃内達と凰連の話を整理してみよう。
数日前 フルーツパーラー「ドルーパーズ」にて
「クソ!・・シドの奴足元見やがって!・・」
「ベルトがあっても肝心のロックシードが無きゃ意味を成さないもんね・・」
そう初瀬と城乃内二人は鎧武達に取られた錠前を買い直した際ぼられて財布には冬がきていた。
「そしてコイツは連合を抜けた祝に」
「ホントっすか!?」
「ん?アイツは・・」
恐らくシドにもらったであろう戦極ドライバーをチーム・REDHOTのリーダー、曽野村が城乃内達に見せびらかしながら店を出て行った。
「またベルト持ちのチームが増えるのか・・」
「おい!このベルトがありゃあ俺達の天下が取れるんじゃねえのかよ?!」
「ねえ、俺達に足りない物はチームワークだと思うんだよね」
「!そうとなったら特訓だ!」
という城乃内達の話
一方、凰連の話はというと・・
「コイツを見ろ!」
「おお!」
「コイツがありゃあ俺達の天下だあ!」
「REDHOT!REDHOT!」
どうやらREDOHOTの連中は凰連が店長を務めている店で周りのお客さんが迷惑するぐらい馬鹿騒ぎをしていたようだ。
で
「ちょっとアンタ達!」
痺れを切らした凰連は彼等を力技で店の外に出したようだ。
「ひ・・ひい!?」
「武道の心得すらなってないわね」
「ば・・化物だ・・」
「お・・お前等ー!?」
凰連にビビったチームの連中は逃げ出し曽野村だけが残された。
「こ・・こうなったら・・」
曽野村がドライバーを取り出して構えた瞬間
「ぎゃ!?いたた!?・・」
凰連がその隙をつき彼を取り押さえる。
「アンタ達の頼んだデザートのお代は結構よ。代わりにそのベルトを頂戴しようかしら!」
「ひ・・ひい!」
半ば強奪する形で凰連はドライバーを入手したらしい。
「・・・」
REDHOTご愁傷様としかいえねえ・・
「ではそろそろいきますわよ!変・身!」
ビキン![ドリアン]
ギターサウンドが鳴り凰連はアーマードライダーに変身する。
[ドリアン・アームズ!ミスタアァー・デンジャラアァース!]
「カッケェ!」
「ぶ・・ブラボー!」
変身した凰連を見て他のギャラリー達はそんな事を言っている。
そしてバトルを凰連が開始しようとした瞬間
「おいアンタ・・ビートライダーズでもないのにインべスゲームに参加しようっていうのか?」
鉱汰さんがそう言い出す。
「ん?・・あら!?誰かと思ったらこの前のダサ男くん~文句があるの~?」
「・・・」
どうやらこの二人には個人的因縁があるようだ。
「古来より戦いはエンターテイメント!古代ギリシャは剣闘士を戦わせ観客を興奮・楽しませたというわ!」
「どうやらやるしかないようだなグリドン・・ってありい!?アイツ何処隠れやがった!?」
臨戦態勢を取った黒影とは裏腹にいつの間にかグリドンは物陰に隠れていじけていた。
「やっぱその名前ヤダなー・・」
「ちょ!?おーいグリドーン!?ってかイッテ!?・・」
「ほらほら!」
凰連の攻撃に追い詰められる黒影は首を捕まれ・・
「お・・オイ!?何しやがる!?」
宙高く放り投げられ凰連の兜に突き刺さり黒影の変身が解けてしまった。
「ぐあ!?・・・」
ヒュウン!
「あらキュート!コレが戦利品ってワケ?」
凰連は初瀬を踏みつける。
「がっ!?・・・」
「・・・」
あ・・
グリドンがコッソリ近付いている。
「おりゃあ!」
だから言っちゃ駄目じゃん!W
「フン!」
「あぎゃあああ!?」
当然凰連にバレてグリドンは川中へ蹴り飛ばされ変身が解除されてしまう。
「merci!」
凰連は変身を解除しギャラリー達に返礼をする。
「アンタ・・こんな事して一体なんになる?」
紘汰さんが凰連に不満を漏らす。
「Padon?」
「今のは勝負にもなってんばいじゃないか!こんな大勢の前で勝てると分かりきっている奴を叩きのめしてそんなに楽しいのかよ!?」
「言ったでしょ?戦いはエンターテイメントですって。プロの世界のエンターテイメントは残酷なの!プレイヤーは全て血に飢えた観客達への供物!それがアマチュアとのお遊びとのち・が・い!」
「冗談じゃねえ!・・・」
「あ?!・・おい!?・・」
紘汰さんは奴にそれ以上の反論はせずにその場から立ち去った。
俺も凰連にはあまり好感を持てはしなかった。
数日後
[「ホットなニュースが入ったぜ!噂のニューカマー!名付けてブラーボォ!衝撃のデビュー戦でその未知の強さでグリドンと黒影を圧倒!
その後四つのチームにゲームを仕掛けて制覇!鈴なりだぜ~。
その実力は間違い無く本物だ!
ここで今日はなんとその当のブラーボ本人からコメントが届いてるぜ!」]
[「アテクシが御披露したエキサイティングな本物のパッションはいかがだったかしら?見比べれば本物と偽物の差は歴然!
皆様が今ご覧になっているビートライダーズとかいう連中もいずれ見向きもされなくなって自然と消えますわ。
これからは厳正な目で本物を見極めて評価して頂きたいものですわ!」]
ちゃっかりホットラインに出演している凰連に対して俺達の疑問は尽きない。
「はあー・・一体なんだってんだよ?」
「アイツ何様のつもりなんだ?!]
「素敵で美味しいケーキを作れる人って戦っても強いのねえー!」
「そだねえー」
舞さんと夏歌がそんな発言をするもんでずっこける俺達
「あのなあ・・アイツはビートライダーズ全員の敵なんだぞ!」
「あそっか・・」
「・・でもなんでケーキのプロが俺達なんかをあんなに目の敵にするんだ?・・」
「楽しそうだな」
「え?」
ドルーパーズの店長である坂東さんが話に入ってくる。
「彼はさ長い修行を重ねた上に厳しい中を勝ち抜いてやっと自分のケーキを認めてもらえるようになったんだろ?
だが最近はどうだ?ネットに投稿すれば誰だってアーテイストになれるからね。
昔は表舞台に立つ事を許される人なんてごく僅かだからね」
「それはそうだけどさ・・昔の話でしょ・・」
「無様だな」
「!」
俺達の話を聞いていた戎斗がそんな事を言う。
「戎斗・・まさかアイツの言い分が正しいなんて思っているんじゃないだろうな?」
紘汰さんが問う。
「正しいかどうかは問題じゃない。強い者の言い分を否定出来る者はより強い者だけだ。
あのブラーボって奴も気に喰わないなら叩きのめして黙らせればいい」
「それじゃ何の解決にもなってないじゃないか!」
「フン!」
戎斗は意に介さず会計を受けながら続ける。
「休憩入りまーす」
ってかここのウェイトレスさん良いタイミングで休憩してるよなw
「俺達にブラーボから挑戦状が届いた」
「何?」
「良かったな鎧武、ベシルシアス高みの見物で片が付く。アイツは俺が黙らしてやる!」
そう言って戎斗は店を出た。
~その頃・・ユグドラシル本社会議室~
「本名 凰連・厳之助 十五年前に菓子職人を目指してフランスに渡航。現地の国籍を得る為に従軍し、落下傘部隊で中東・アフリカへ派兵。任期満了後はピエール・アルフォンゾを名乗り一流パティシエの資格を得、帰国。だとさ」
「実践経験を積んだ傭兵上がりの人物か・・ストリートの連中はお前が見張っていたはずだろ!?なんでそんな危険人物の手にドライバーが渡っている!?」
「俺にも分からん。必ずしも渡した相手がオーナーになるとは限らないからな」
「どう責任を取るつもりだシド?」
「[まあまあ、予期せぬトラブルはあるものさ・・呉島主任・・あんただって貴重なスイカのロックシードをどっかで失くしたそうじゃないか。部下のミスばかり責めるのもどうかと思うがね]」
「本物の戦闘のプロにドライバーを使わせるなんて危険過ぎる!直ちに回収するべきだ!」
「[そうか?俺は大歓迎なんだけどな。配信を大層盛り上がっているしな]」
「お前のその茶番はあくまで情報統制が目的だ!履き違えるんじゃない!」
「おうおう・・怖い怖い」
「だがプロフェッサーは喜んでいるようだぜ。今までにない貴重なデータを得られるとか」
「その通りだ」
天井から謎の声が響く。
「予想外ではあったが計画に支障はない。しばらく様子見したらどうかね?貴虎」
「・・・ストリートの監視を続けろ・・」
「へいへい・・おっとそうだ・・主任、こっちじゃ未確認のドライバーと錠前を所持した奴がいるんだが」
「何、それはどういう事だ!?・・」
貴虎はその話に飛び付く。
「詳しい事は本人等にも分かってないようだ。どうすればいい?」
「そっちも監視して調査報告しろ!」
「了解」
この時俺達ベシルシアスにも不穏な影が迫っている事を知る由もなかった。
次回!
ブラーボとの戦いに望む鎧武、龍玄、ベシルだったが彼の圧倒的な力の前にどうしようもならなくなるそして制御法を知らないブラーボが召喚した多数のインべスが暴走を始める。
龍玄は鎧武にスイカのロックシードを渡す。
そして・・ブラーボが放置・ベシルがウッカリ落とした錠前で二体のインべスが強化した時新たなる者が現れる!
「プロフェッショナルと降臨!そして 中編」