仮面ライダー鎧武~異質な戦種   作:カオスサイン

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EP十六「問と戒斗、蚊嶋隼翔の過去 後編」

~ユグドラシルコーポレーション会議室~

「これは一体どういう事だ!?何故奴等の手にスイカのロックシードがある!?」

ビートライダーズホットラインの過去配信の一部の映像だけを見て孝虎は顔をしかめた。

「俺にも分からん・・もしかしてお前さんの弟なんじゃねえのか?」

「そんな馬鹿な!?・・」

自分の実の弟である光実だけは疑いたくないと思っていた孝虎だったが。

「ふう・・灯台もと暗しとはそういうこった」

一応の忠告をしたシドは不敵に笑って会議室を出た。

~街中~

「これは!?・・」

一人街を歩いていた舞は路地裏であの奇妙な謎の森の植物を発見し、更に入口がこちらの世界に開いている所に遭遇した。

「は・・早く鉱汰達に知らせないと・・」

舞は急いで鉱汰達に電話・メールを打って送信した後、森へと踏み込んだ。

~チーム・ベシルシアスベース~

ピピ!

「ん?舞さんからのメールだ。何々・・」

俺は舞さんから届いたメールを読む。

「何だって!?」

俺はその内容に驚愕した。

「どうしたの?錬怖い顔をして」

「悪い夏歌、今日のダンス練習はここまでだ。緊急事態のようだからな

一緒に行くぞ優実」

「分かったよ!お兄ちゃん」

俺は優実を連れて舞さんが送った場所へと急いだ。

「あ・・錬、優実ちゃん!?・・もうなんなのよ?!・・」

「仕方無いですよ・・」

夏歌と彩季はただただ二人が無事に戻ってくることを祈るばかりであった。

~ヘルヘイムの森~

「お前は・・確か・・」

「チーム・ゲイルガイリーダー、蚊嶋隼翔だ。そういうテメエはバロンの九紋戒斗だな」

「ああそうだ。お前も俺と同じ目的のようだな」

戒斗は森でロックシードの回収中、同じ目的で偶然此処にやってきていた蚊嶋隼翔と遭遇した。

「きゃあー!?」

お互いに火花をぶつけ合っていると悲鳴が聞こえてきた。

「!?他に此処に迷い込んだ奴がいやがるか!?」

「どうやらそのようだな・・変身!」

「変・・身!」

二人は声のした方へと変身しながら急ぐ。

「はっ!」

「逝っちゃいな!」

バロンとゲイルストは迷い込んだ人を襲おうとしていたインベスを一突きで爆散させた。

襲われそうになっていた人は顔を上げる。

「バロン!?それにゲイルガイまで!?」

「お前は鎧武の・・」

襲われていたのは入口を見つけ踏み込んでいた舞だった。

舞は突然

「どうして此処に?・・」

「俺はこの森のロックシードの回収だ。お前こそ何故此処にいる?」

「わ・・私はこの森の入口をあっちの世界で見つけてで入り込んだ少し先でこの子ゲイルガイのメンバーって言ったから・・」

「何?!」

「ってかこんな危険まで冒して強くなりたいの?」

「当然だ」

一方・・

「お前!?なんでこんな所にいる?」

「わ・・私は蚊嶋君の事が心配でつい・・」

「こっそり俺のロックビークル「マシュラクロードル」に張り付いてやがったな・・どうりでいつもより重いと思ったら・・」

ゲイルガイ唯一の女性メンバーである葉安己希菜子がいて隼翔は驚く。

「今すぐ俺が向こうに一旦戻るから帰れ!」

「嫌です!チームの皆も心配しているはずなんですよ」

必死に帰りたがらない希菜子。

「はっ、それはお前だけだろうが!アイツ等が俺の心配なんかしてるかよ」

「そんな事ありません!」

「二人共、今は喧嘩なんてしている場合じゃないでしょ!」

喧嘩している二人の間に舞が割って入る。

「あう・・」

「チッ・・」

「早く此処からの出入口探さなきゃ・・戒斗もあなたも探すの手伝って欲しいんだけど・・」

舞は二人に呼びかけるが

「はん?」

隼翔は訳が分からないという顔をする。

「は?誰が貴様なんかと・・ッ!?・・」

戒斗は憎まれ口を言ったが急にへっぴり腰になる。

「戒斗・・まさか怪我してるの!?・・」

「・・・こんなのどうってことはない・・」

「ダメ!ちょっと待ってて」

舞は強がる戒斗を静止させ傷口をハンカチで縛る。

「・・勝手にしろ・・」

その頃・・

「何?そっちにロックシードディーラーが?」

「「なんか鉱汰さんが使ったスイカの奴を盗品だって難癖つけてくるんだけど・・」」

「分かったすぐ戻る」

光実は急いでベースへと戻り

「よおぼっちゃんよお」

「・・アレの事ですが僕が孝虎兄さんに「シドさんにそそのかれました」って言ってもいいんだよ?」

「・・末恐ろしい餓鬼だよお前・・」

シドはこれ以上光実に脅されるタネを見つけられまいととっとと退散した。

一方・・

「あのー・・鉱汰さん何やってんすか?・・」

俺達が森に着くと鎧武は土下座体制になっていた。

「ハッ!?・・えっと・・あ・・」

話を聞く所によるとどうやらロックビークルで出た出口が貧乏クジな場所でロックビークル毎まっさかさまに落ちたらしい。

プッ・・いやすまないw

「ってこんな所で油売ってる暇じゃねえ!早く舞を助けにいかないと!」

「はいはい」

戻って

「戒斗、あと・・隼翔君だっけ・・なんで貴方達は強さを追い求めてるの?」

「・・・」

舞は二人の事を疑問に思い質問する。

「俺が強さを求めるのは・・ユグドラシルの奴等に全てを奪われたからだ」

「え?・・」

戒斗はそう答えた

「俺もユグドラシルに姉を自殺に追い込まれた・・」

「え!?・・」

一方の隼翔はそう答える。

舞と希菜子は二度驚く。

「俺の父はユグドラシル本社が建つ以前まで小さな会社を運営していた。だがある日俺は母と一緒に父を迎えに行ったら突然奴等がやってきて父の会社の土地を地上げした・・

あの日の俺に力がなかったから・・」

「・・・」

戒斗の過去に共感する舞

「私もね・・ユグドラシルに奪われたものがあるわ・・だから強くなりたいって思ったことある」

「はっ・・」

「戒斗が求める強さと私達が求めている強さは違うんだよ」

「何?・・」

「うん・・」

「・・・」

戒斗は言葉に困り黙る。

「そっちの君は?・・」

今度は隼翔が過去を話し出す。

「・・俺の姉はユグドラシルの社員だった・・姉は偶然社員の汚職の現場に遭遇してな・・告発しようとしていたんだが妨害に遭って最後は裁判でも証拠不十分で敗訴して、俺が帰ったら自分の部屋で首つり自殺していた・・」

隼翔は続ける。

「俺には家族が父親と姉しかいなかった!俺の母親変わりだった姉があんな事になったていうのにチーム・ベシルシアスには母なる存在がなぜこうも簡単に・・」

「そうだったんだ・・」

舞は彼の話にも頷く。

「・・隼翔さん・・」

隼翔の話を聞いて希菜子は涙を浮かべる。

「な・・なんでテメエが泣く!?・・」

「だって・・だって!・・」

「ふふ・・」

舞は隼翔と希菜子の様子を見て微笑する。

「おいアレだろ?」

「あ!」

戒斗が森の出入口を発見する。

「やったあ!」

舞はハイタッチを求めるが希菜子以外しない。

「フン・・」

「ノリ悪いなあ」

「!」

「グー・・」

出入口のすぐ近くにセイリュウインベスが姿を現す。

「離れていろ、変身!」

「変身!」

戒斗と隼翔は変身しセイリュウインベスを攻撃を仕掛ける。

シュッ! カキン!

「何!?」

「コイツ固い!?・・」

セイリュウインベスに対して二人の攻撃が全く効かない。

その時 バラバラ!

「舞!」

「鉱汰!」

鉱汰達がやってくる。

「ミッチ、舞を頼む!」

「はい!」

龍玄が舞を避難させる。

「お前等は!?・・」

俺と鎧武はゲイルスト、ゲイルガイメンバーとバロンがいる事に驚く。

「ま今はこっちが先だ!」

ビキン![キャロット]

俺はエダマメアームズからキャロットアームズに戻ってセイリュウインベスに仕掛ける。

が・・

「なんでこっちの武器が効かないんだ!?」

俺と鎧武の武器もセイリュウインべスの固い体を斬れない。

「俺が聞きたいよ!」

「不味い!出入口が閉じてしまうぞ!」

「舞さん捕まって!」

「う・・うん!」

「ちい!葉安巳しっかりつかまっとけ!」

「は・・はい!・・」

龍玄が舞を抱え、ゲイルストは希菜子を抱える。

「お前もだ!」

「ふぇっ!?ちょっとお兄ちゃん!?」

続けて俺が銀音を抱える。

閉じそうになる出入口に俺達は急いで飛び込む。

無論こっちの世界にセイリュウインベスがきてしまう

「チイ!?・・こうなったら!」

「ああ、どうやらそのようだな!」

ビキン![パイン] [ダイコン]

鎧武はパインアームズにチェンジし、俺はダイコンアームズへとチェンジする。

[サイヤッ!ダイコン・アームズ!白露・チェイン!]

「おらあー!」

「ほらよっと!」

「私もいっくよー!」

ガン!ガン!シュルル!ガキン!

「グギャー!?」

「おっしゃ!効いてる!」

鎧武のパインアイアンと俺のダイコンチェインダガー、銀音のカリフラレイピアの連携攻撃によりセイリュウインベスの固い部分が破壊できた。

一方・・

「・・そういう事か・・」

「俺はコイツが一番かと思っていたが使い分けが必要なのか・・」

バロンとゲイルストは鎧武達の戦いを見て新たなロックシードを取り出した。

ビキン![マンゴー] [ブロッコリー]

ブルルルーン!

[ComeOn!マンゴー・アームズ!ファイトオブハンマー~!]

[ComeOn!ブロッコリー・アームズ!ガンストオブランサー~!]

「お?」

バロンはマンゴーアームズにゲイルストは銃槍を構えたブロッコリーアームズへとチェンジした。

「さあ!やらせてもらおう!」

五人のそれぞれの攻撃がセイリュウインベスを怯ませる。

「トドメだ!」

「俺達もいくぞ!」

「ああ!」

「OKだよ!お兄ちゃん!」

「消えな!」

そしてそれぞれカッティングする。

カシャン!

[ソイヤッ!パイン・スカッシュ!]

[ComeOn!マンゴー・オーレ!]

[ComeOn!ブロッコリー・オーレ!]

[サイヤッ!ダイコン・スパーキング!]

[サイッ!カリフラワー・オーレ!]

「いっけえ!」

「さーあーいーやーあー!」

「セイハー!」

「ぜはあー!」

「フン!」

「グギャー!?・・・・・」

五巴の技がヒットしセイリュウインベスは吹き飛ばされながら跡形も無く爆散した。

「・・ベシルシアス・・いつか必ずテメエ等を超えてみせよう・・」

「あ・・隼翔さん・・」

隼翔は変身を解除し、遅れて葉安巳と帰っていく。

「フン!」

戒斗も帰っていった。

そしてその後、俺達は舞さんから蚊嶋隼翔の過去を聞き合点がいったのだった。

その頃

「なんだか・・凄く美味そうだなあ・・」

人知れず謎の森の植物がこちらの世界に浸食してきていることを俺達はまだ知る由もなかった。

 

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