仮面ライダー鎧武~異質な戦種   作:カオスサイン

56 / 105
EP四十九「ベルトを開発した男と力そして・・・Ⅱ」

「あの果実を錠前にしてこっちに持ってきたのはあんたってことか?」

鉱汰達は戦極凌馬に色々と聞く。

「その通り!コレはヘルヘイムの果実を安全な形で取り扱えるようにした私の研究成果だ」

「ヘルヘイム・・あの変な森のことか」

「ウム。森の果実がもたらす力は計り知れない。食した者の体が耐え切れずに全く別の生物へと変化してしまう。だがその養分を安全な形で摂取出来るとしたら!」

「!」

凌馬が話し込んでいる隙を狙おうと考えた戒斗はトランプカードを出し鉱汰と隼翔に合図する。

二人は相槌を打つ。

「それは我々人類の新たな進化の可能性をもたらす事になる。その為の戦極ドライバーだ。

果実を制御し人間として意識を保ったまま超人的な力を手に入れられる」

ヒュッ!

戒斗がカードを凌馬めがけて投げつけ三人は駆け出す

だが

「はっ!」

「ガッ!?・・」

凌馬の側近である湊曜子に気付かれ三人は蹴られ地にふせられる。

「どうだろう?私の研究がどれだけ偉大な成果をもたらしているか理解できたかね?」

「・・それで俺達にどうしろと?」

「引き続きご協力をお願いしたいんだ」

「何?」

その頃 会議室では

「とっ捕まえたあのガキ共をどうするつもりだ?」

「奴等は戦極ドライバーを数ヶ月に渡って運用してきた被験者だ。念の為精密検査をする必要がある」

「ふうん驚いたね。用済になったモルモットのことなんて使い捨てにするかと思ったのによ」

「いいかシド。今迄奴等を危険に晒してきたのはそうする必要があったからだ。

第一ベシル等が持つ戦極ドライバーは我々の予期せぬ所の被験者だ。ヘルヘイムの更なる謎を解く為にも詳細を聞き出す必要がある」

「そういうこったってことね・・」

「「アイツ等がおとなしく情報を渡すとでも思っているのかい?」」

サガラは貴虎にそんな質問をする。

「選択の余地は与えない」

「「・・・」」

そして・・戒斗の作戦が不発に終わり凌馬は更に話を続ける。

「この量産型戦極ドライバーはイニシャライズの必要が無い。だから誰でもアーマードライダーになれる。

コレが完成した事で私の請け負ったプロジェクト上の仕事は達成された。

だがここだけの話私はもっと高みを目指したい。

まあそのプランはまだ承認を得てないけどね。

神の力を・・君達が望むなら・・モルモットを続けて思いのままに力を使ってかまわない。

想像してみたまえ戦極ドライバーを遥かに超える全能感を・・」

「もし断ると言ったら?」

「・・まあ色々と考えを整理する時間も必要だろう。

一流ホテルとまではいかないが快適な環境を用意してあげようか?」

「・・・」

凌馬にそう提案され鉱汰と戒斗はしかめ顔をする。

「ではそろそろ君達二人は個室にいてくれたまえ。

私は他の三人・・いや五人にも聞きたい事があるからね」

「なんだと!?・・」

そして鉱汰と戒斗は黒影トルーパーに連れていかれてしまった。

「っと・・お嬢さん君のお兄さんを起こしてくれないかね」

「え・・はい・・起きてお兄ちゃん」

凌馬にそう言われ優実は俺を揺さぶりようやく目覚めた。

「・・ハッ!?・・」

俺は辺りを見回す。

そうかユグドラシルの連中に捕まってしまったんだっけ・・

「お目覚めだね」

凌馬が合図すると

「お前等まで!?」

更に海崎と弘司までもが黒影トルーパーに連れられてきたのだ。

「スマン!ちいっと油断しちまってな・・」

これはもしやマキの仕業なのか!?

「・・・」

「奏獄寺錬君・・君を含め我々が予期していないドライバーの持ち主。

それ等は私の開発した物ではない」

「何!?」

戦極凌馬にそう言われ俺達は混乱する。

「それに君達の扱っている今迄ユグドラシルでは確認されていなかった野菜のロックシード、未確認のインベス、未確認のヘルヘイム・・色々とお話をお聞かせ願えるかな?」

「・・・俺達があんた等に話すと思うか?」

海崎が凌馬を威嚇する。

「・・だよね。

ま気が変わったら是非ともね」

「・・・」

凌馬にそう流され俺達は別々の独房へと入れられた。

連れられている間俺が気絶している間の話を優実から聞き俺は驚愕する。

海崎も弘司も

「・・」

だけど今の俺にはそっちを考えている程の余裕はなかった。

俺は思い出す。

マキ・・俺がチームを立ち上げ初めてのステージを開催する前唯一所持していたロックシードは彼女がくれたものだった。

俺は彼女に淡い密かな想いを寄せていたのに・・なんでこんな!・・

俺は落ち込んで横になっていた。

そうしていると独房の扉の向こうから声が響いてきた。

「ハッロー!我らがヒーロー、アーマードライダーベシル~」

「あんたは!DJサガラのオッサン!」

「イェース!お目にかかれて光栄だぜ!」

ホットラインのDJサガラが現れ俺は驚く。

「そうか・・オッサンもユグドラシルとグルだったてことか・・」

俺は気付きオッサンを睨む。

「おかげでウチのサイトは大・盛・況だったからな!面白かっただろ?」

「ふざけないでくれないか」

「おっとお?勘違いしないでくれないか。

以前なら訪れるはずのなかった輝かしい日々だったはずだぜ」

「・・」

サガラにそう言われ俺は今迄の日々を思い返す。

「ちっぽけな人間の瞬く間に過ぎてゆく日々でどれだけ価値のある物を残せるか・・」

「一体何が言いたいんです?」

「つれないね~一体どうしたっていうんだ?」

サガラは独房のロックを解除して入ってくる。

そんな俺の様子に気が付いたのか聞いてくる。

「・・俺はあの戦極凌馬とかいう奴からの話を聞いてユグドラシルのやり方は間違っていると悟った。

だけど・・アイツは・・マキは!・・」

「おおう!?wヒュー♪~そういう事だったのか・・今さっきまで鎧武の葛葉鉱汰、スピリットファラオの水野弘司にも似た様な話をしてきたとこだ。

お前はその力で何がしたい?」

サガラは茶化したがそう質問してくる。

「俺はユグドラシルの呪縛から彼女を救いたい!例えどれだけ拒絶されようとも!絶対に諦めない!」

俺はサガラに決意を伝えた。

「・・ハッハッハ!面白いじゃないか!お前も葛葉鉱汰、水野弘司と同様に輝こうとしているって事だな・・ま、お前達が俺を楽しませてくれるなら俺はお前達も見守っていこう!

ヘルヘイムが誰を選ぶかはまだ決まったワケじゃないからな。

ハッハッハ!」

「あ!?」

サガラは高笑いしながらロックシードとなにやらスロットの様な物、そして独房の解除キーを俺の傍に置き出ていった。

「・・」

その直後

「お嬢!?」

何故か桐沢が俺の入っている独房の前に来ていた。

「え!?・・錬貴方一体こんな所で何をしてなさるの?」

お嬢は驚く。

「そのままそっくり返すよ」

「え・・えっとあの・・」

まあ言わなくても分かる。

どうせいつものお嬢の迷子スキルが発動してここに迷い込んでしまったのだろう。

どうやったらそんな事になるのか不思議だが

「あっと・・お嬢コイツで此処の扉開けるか?」

俺はさっきサガラがわざと置いていったであろう解除キーを桐沢に渡す。

「えっと・・これですわね?」

お嬢が解除キーをタッチすると扉が開いた。

「優実や隼翔も捕まっているんだ」

「ええ!?早くお助けしないと!」

俺は桐沢と一緒に優実達の独房を探すのだった。

その頃・・

「ミッチのおかげでなんとか助かったぜ」

偶然潜入していた光実に鉱汰と戒斗は助けられ脱出しようとしていた。

「ここは俺が抑える!お前等は先に行け!」

戒斗が追っ手の黒影トルーパーを抑えようと変身した。

「サンキュー!行こうミッチ」

「ええ!」

鉱汰と光実は走り出した。

その頃ドルーパーズでは・・

「そろそろ動こう・・」

「ええ」

黒崎勇希は青村麗を連れてアーマードライダー救出作戦を実行するのだった。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。