鉱汰達が独房を抜け出す二十分前・・
「ハッロオー!」
DJサガラは水野弘司、葛葉鉱汰、奏獄寺錬と対話した後錬の義妹である優実が入れられている独房にも足を運んでいた。
「あなたは!ホットラインの!・・」
優実は目の前の人物に驚く。
「初の女性アーマードライダー銀音。
直接お会いできて光栄だぜ!」
「・・あなたもグルだったって事なんですか!・・お兄ちゃん達にまた何かしたんですか?・・」
「そうかまえなくたっていいぜお嬢ちゃんよ。俺は彼等にも話をしにいっただけだぜ?{この調子だと自分の義兄貴が敵であるマキに好意を抱いている事は知らないようだな・・}」
「まさか・・ユグドラシルがこんな組織だったなんて・・マキお姉ちゃんは強く憧れていた人だったのに!・・」
優実は落ち込む。
そしてあちゃあ・・とばかりにサガラは優実を思いやっているつもりであえてこんな質問をする。
「お嬢ちゃんは義兄貴と憧れの人のどっちをとるんだい?」
「そ・・それは・・」
優実は答えに迷いごもる。
「迷いがあるってのは決して悪いことじゃないぜ。精一杯迷ってやがて答えを出せばいいさ」
「・・・」
サガラはそう言いロックシードとスロットを置き退出した。
「・・」
「優実!」
「大丈夫ですの!?」
「大丈夫?」
「フン!まさか貴様に助けられるとはな・・」
「お兄ちゃん!?それに弘司お兄ちゃんとシーアお姉ちゃんとゲイルガイのお兄ちゃんも!どうして・・」
「サガラのオッサンがさりげない手回ししてくれたようなんだよ」
俺は優実を助けだす。
それにしてもあのオッサン一体何が目的なんだ?・・
「鉱汰さん達は先に脱出したようだし急ごう!」
「その前にやることがあるぞ」
「あ・・」
隼翔に言われ思い出す。
まだドライバーが戦極凌馬の部屋にあることに
「じゃあそっち行って早く逃げよう」
俺達は走り出した。
その頃
「なんだあんた?」
隆司の独房の前には一組の男女がいた。
「俺は黒崎勇希、こっちは俺の恋人の青村麗だ。お前達を助けにきた」
「なんだって?」
隆司は突然現れた救世主に戸惑う。
「俺達はユグドラシルのやり方が気に入らないだからお前を助ける。っとその前に一つ聞きたい事がある。どうしてお前はアーマードライダーをやっていられる?」
黒崎が隆司にそんな質問をする。
「俺は鉱汰さんや錬と同じく人を守る為だ!俺もユグドラシルのやり方は間違っていると思う!」
「そうか・・気に入ったぞ!コイツを受け取りな!」
黒崎は隆司にロックシードとスロット、アジサイロックビークルを渡す。
「コレは?」
「ユグドラシルが開発した試作品を俺がパクッたものだ。好きに使ってくれて構わない」
「は?」
「とにかくここを早く脱出するぞ!」
「あ・・ああ・・」
その頃
「あれは裕也!?・・」
鉱汰は映像に逃げている途中気が付き観ようとする。
「ッ!」
真実を知られまいと光実はPCを乱雑にいじって消した。
「おいミッチなにしてんだよ!?裕也が・・」
その時、ビー!
警報が鳴ってしまう。
そして
「独房のロックを解除して脱走しようとしています!」
「なんだと!?」
監視員にそう言われ貴虎が映像を観ていると
「なっ!?・・」
自分の弟である光実が脱走を手引きしその上アーマードライダー龍玄に変身するのを観てしまった。
「光実・・オイシドこれは一体どういう事だ!?」
貴虎はシドに問いただす。
「管理していたドライバーの一つを紛失しちまってな」
「見え透いた嘘をつくな!」
「はいはい追えばいいんだろ・・」
そう言ってシドは鉱汰達を待ち伏せるのだった。
・・
「今鉱汰さんから連絡があって中心部に森に通じるクラックがあるらしい」
「おう錬!無事だったか!」
「海崎!それに・・アレ誰だあんた達?」
ドライバーを取り戻し海崎と合流する。
が知らない男女がいた。
「ああ、俺を助けてくれた恩人だええっと・・」
「黒崎勇希だ。またの名を・・」
「な!?」
そういって黒崎と名乗った男性はマキや白いアーマードライダー達が使っていたドライバーを取出す。
「アーマードライダードラグーン!」
「私は青村麗。またの名をアーマードライダー剣姫!」
青村麗と名乗った女性も戦極ドライバーを取り出す。
「!今スパイ研究員からの連絡で鎧武とバロンがシグルドと交戦中だそうよ」
「スパイ!?」
あんた等といいサガラのオッサンといい一体何者なんだ?
「よりによってシドのオッサンかよ・・まあやってやろうじゃん!」
俺達はクラックへと突撃した。
「皆!」
「チッ!お前らまで脱走していやが・・ん?」