「君達」 「アンタは」
「こんな所で一体何を?」
俺と青年の問が重なる。
「僕はけ・・いや何でもない。フリーのジャーナリストだ」
青年はそう言う。
「でそのジャーナリストが何故ここに?」
「君達、ビートライダーズなんだろう?」
「そうだが」
「なら少し話を聞かせてもらえたりしないかな?
君達のゲームで扱っていたインベスとかいう怪物についてさ」
「は?」
この青年は何を言っているんだ?
俺達を含めたビートライダーズは既にインベスゲームから手を引いている。
それは一般人達に知れ渡っているはずだ。
「・・もしかしてどこかでインベスを見たんですか?」
「ああ、そういえば名前をまだ名乗っていなかったね。
僕は焔輝夜 光流よろしく」
「ビートライダーズ、チーム・ベシルシアスのリーダー奏獄寺錬だ」
「私は義妹の優実です」
「ああよろしく。でさっきの話だけどそうだよ
何やら奇妙な行動をとっていた怪物だったからね
それで気になってここにきちゃったってわけさ」
焔輝夜はそう言う。
「・・でそのインベスは・・」
ガサッ!
「!危ない!下がって!」
「あ僕は・・」
物音がし俺は焔輝夜を下がらせる。
何か言っているが今は・・
「コイツか!」
「・・・」
茶色いタイラントインベスが現れ俺達を襲いくる。
「クッ!やるぞ優実!ロックオン!」
「うん!変身!」
俺と優実はすぐに変身し応戦する。
「はっ!」
「えいやっ!」
俺達はタイラントインベスに仕掛けるが
「グ・・!」
「んなあっ!?」
まるで攻撃の先読みをされているかのようにことごとく回避される。
「コイツ・・今迄戦った古代インベスやヘルヘイムインベスとは何かが違う!」
でも待て何かがおかしいぞ・・この感覚はまるで初瀬がヘキジャインベス化した時と同じ様な・・いやいやまさか・・
「優実、チェンジするぞ!」
「OK!」
俺はアスパラガスアームズに、優実はセロリアームズにチェンジしタイラントインベスを捕えようとする。
「・・・」
「!?」
何故かタイラントインベスは一切の抵抗を見せず背中に手を回し始めた。
そして背中から取り出したのは
「な!?・・」
紛れも無い戦極ドライバーであった。
何故インベスがアレを!?
その疑問はすぐに解けることとなる。
「変・・・身・・・」
タイラントインベスは・・彼は人間の姿になったのだ。
いや・・戻ったといった方が正しい・・
俺の嫌な予感が的中してしまった。
奴は元は人間だ・・そしてドライバーと錠前を所持しているってことは・・
ビキン![ザクロ]
ヒュードロドロー♪~ホラー調の待機音声が奴のドライバーから鳴る。
そして奴はカッティングする。
[ギヒヒッ!ザクロ・アームズ!ネメシスイズバイオレンス!]
赤黒い鎧を纏ったアーマードライダーに変身した。
「アーマードライダーネメシス・・さあもっと僕を楽しませろよ・・」
そんな馬鹿な!?・・・ヘルヘイムの果実を喰らって尚も人の理性を保っていられるなんて・・
「彼は・・まさか!・・」
後ろでこの異様な光景を見ていた光流は彼の人の姿を見てふと思い出す。
「これは!・・」
彼がクビを言い渡された直後ありったけの犯罪者情報を持ち出してきていた。
その情報の中に彼・・タイラントインベス、アーマードライダーネメシスの変身者煉獄鬼牙の指名手配書があったのだ。
「この!・・」
俺達はネメシスに仕掛け続けるが
「フン・・ツマラナイよ・・」
ネメシスはアームズウェポン、ザクロスラッシャーで俺達を近寄らせない。
そしてカッティングする。
[ギヒヒッ!ザクロ・スパーキング!]
「でえ!?」
どこから出現したのか無数のロケットランチャーが俺達に照準を合わせ撃ち放ってきた。
「吹き飛んで・・」
「キャア!?・・・・」
「がっ!?・・・・」
「君達!?」
俺と優実はロケットランチャーフルバーストを回避出来ず喰らい変身が強制解除されてしまう。
「・・さあもっと面白いことしにいこう・・」
ネメシスは変身を解除、タイラントインベスの姿になりまたどこかへ去って行ってしまう。
「クッ!?・・・」
「おい!?・・何か・・あ!あの裂目が・・よし待ってろ僕がなんとかしよう」
光流は傷付いた二人を抱え偶然開いていたクラックから帰還した。