「やっぱおかしいだろユグドラシルは!」
鉱汰さんもシドから「プロジェクト・アーク」の事を聞いたようで並々ならぬ怒りを爆発させていた。
「そんな事を計画していたのか・・」
「何も知らない街の人達を安心させようなんて嘘っぱちだ!」
「クラックの事がバレそうになったら街毎吹き飛ばそうという発想とはな・・」
話を聞いていた隆司と黒崎も憤慨していた。
「話はよく分かった。俺達は別の方向から探ってみる事にしよう」
海崎達は彼等なりの考えがあるらしい。
「それにまだまだユグドラシルの奴等が未だ把握していないヘルヘイムもあるしな・・」
「え・・それは・・」
隆司が何か呟いていたが・・突如事件は起こった。
「!」
夏歌からの連絡だった。
街のド真ん中の歩道橋でクラックが出現したらしい。
「不味いぞ!」
「ああ、急ごう!」
俺達は急いで急行した。
「シドめ・・余計な事を・・」
光実だけはこの状況をよしとしていなかった。
その頃、ユグドラシル会議室
「とうとう隠しきれない場所にクラックが出現してしまったよ・・」
「・・橋を封鎖してでも対応するしかないな」
「橋に通行禁止の札でも立てとくのかい?」
「ああ、そうだ。そのクラックのヘルヘイム側から防衛線を張る」
凌馬はだるそうに貴虎の提案を受け入れる。
「ま、プロジェクトの責任者は君だ。任せたよ。いよいよ沢芽市を焼き払うという選択肢しかなくなったらボタンを押すんだ」
「・・・」
「安心したまえヘルヘイム防衛線には私も動く」
「ああ、頼んだぞ」
「・・そういえばマキはどうしたんだい?」
「アイツか?・・そういえば一昨日から部屋に閉じ籠ったままのようだが・・」
同じ頃、マキの個室
「・・・」
「どうしなはったんですかマキさ~ん?」
「何か一昨日から様子が可笑しいんですよ」
零裂と瑠峰はマキの様子が可笑しい事に気が付き心配していた。
「・・私・・これからどうしたらいいんだろう?・・」
プロジェクト・アークのとんでもない事実詳細をつい先日を知らされて、私は私の本当の居場所を失う事に恐怖を抱いて自暴自棄になり、ベシル・・錬に一騎打を挑みそして敗北してしまった。
ロックシードを奪われ今は変身する事すら出来ない。
「あの・・マキさん一体どうしたんですか?・・」
「瑠峰ちゃん・・」
私は瑠峰ちゃん達に事の次第を話した。
「そんな!?なんで・・・」
瑠峰ちゃんもやはりプロジェクトアークの本当の計画は知らなかったみたいで驚きを隠せないようだった。
「・・行くで荘乃院はん・・」
「え?・・」
「だから敵討ちや!」
「ちょっと待ってよ!なんでそうなるの!?今の話あんたも聞いてたでしょ!」
零裂は今迄にない怒りの表情を露わにしていた。
「ほなワイは行ってくるで・・」
「ちょっとあんた!・・もう!知らない!」
零裂は部屋を出て行った。
その直後・・
「おい、お前何をする気だ!?戻れ!」
「許さない・・あの子の事をここまで堕とした罪絶対に償わせるわ!・・」
「おい、マナ!勝手な事をするな!」
貴虎の静止も聞かず、マナと呼ばれた女性は戦極ドライバーをかっぱらって出ていってしまった。
「クッ・・なんて事だ・・」
そして
「零裂賢魔君だよね?・・」
「そうやがあんさんは?もしや!」
「そう私はマキの実の姉のマナよ。あの子の敵討ちをしたいのでしょう?手伝ってあげるわ」
「おひょー!」
そうマナは零裂に近付いてきた。
零裂の見てる視線はアレだが・・
「決まりね」
俺達は不穏な影が近付いている事に気が付く由も無かった。
・・・
「やっぱ同じ事考えてたか」
歩道橋に出現したクラック周辺は厳戒態勢が敷かれていた。
「俺達も行くぞ!」
ロックビークルを起動させヘルヘイムのクラックへと急行する。
「ん?・・やあ君達かようこそ!」
俺達が辿り着くと戦極凌馬がなにやら機材をいじっていた。
荘乃院もいる。
「それは?」
「なんとかクラックの閉口を早められないかなと思ってね」
「そんな事が可能なのか?」
「いんや無理だよ」
「は?・・」
何を言ってるんだコイツは?
鉱汰さんも同じ思考に至ったようで顔をしかめつらかせている。
「ま、君達も考えている事は同じなのだろ?利害は一致している。
ならばここは一緒にいこうじゃないか
嫌な役目を上司に押し付けてきてしまったものでね一応私も頑張っている素振りを見せないとね」
「ああ、そうするしかないみたいだな」
俺達は変身する。
その途端多数のインベスがわらわらとやってきた。
「・・ここまでユグドラシルも本気なら僕は戻ります」
「は?」
光実さんが突然そんな事を言いだした。
「鉱汰さん達も加わればここの守りは鉄壁でしょう
もしもの場合を考えてのことですよ」
「あー・・」
そう言うと光実さんだけ離脱した。
「ボーッとしていないで早くしなさい!このままじゃあ貴方達の街は焼き払い尽くされてしまうのよ!」
マリカがせきたてる。
「分かってるっての!鉱汰さん、優実!弘司!」
「ああ!!!」
マキ・・今こそ君の力を使わせてもらう!
ビキン![チェリーエナジー♪] [ナシエナジー♪] [レタスエナジー♪] [オレンジエナジー♪]
俺達は一斉にカッティングする。
[ソイヤッ!ミックス!ジンバー・チェリー!ハハッー!]
[サイヤッ!ミックス!ジンバー・ナシ!ハハッー!]
[サイッ!ミックス!ジンバー・レタス!ハハッー!]
[サモン!ミックス!ジンバー・オレンジ!ハハッー!]
「ここからは俺達の!」
「異質な!」
「ステージだ!/を楽しみな!!」
「えい!」
「はっ!」
「そい!」
「そこですわ!」
「そこお!」
ジェフティーと銀音とオルヴェアの連携、マリカ、黒影トルーパー、インプの援護で初級インベスは数を減らしていく。
「はあっ!」
「どらっ!」
鎧武のジンバーチェリーの超高速タックルと俺のジンバーナシの残像分身攻撃で上級インベスもドンドンと減っていく。
そしてしばらく経つと・・
ブルーン・・
クラックはようやく閉じた。
「一件落着だ!まさか本当に守り抜くとはね・・お疲れ様」
「・・・」
皆変身を解除した。
その途端、鉱汰さんが目で合図してきた。
そういう事か
「!?!?」
鉱汰さんがマリカのまだゲネシスドライバーにはめていたロックシードを無理矢理もぎ取ると同時に俺も荘乃院のロックシードをもぎ取った。
突然そんな事をされマリカの変身者や荘乃院も対応しきれずにいた。
「アンタ等とはこれまでだ!」
鉱汰さんのまたの合図と共に俺は優実にロックシードを手渡し、急いでロックビークルに全員乗って走り出した。
「あそこには我々のクラックが!・・」
「大丈夫だ本部には貴虎もいるしその他の精鋭達もいる」
・・・
「うおおおおお!いくぞおー!」
鎧武を先頭に俺達もユグドラシルのクラックへと侵入した。
「俺は街を脅えさせているシステムの元を探す!お前等やられんなよ!」
鎧武はそう言い残し別れた。
「そうだ!・・マキ!」
「ちょっとどこ行く気ですの!?」
マキを探しに行こうとすると桐沢に呼び止められる。
「決まっているだろ!俺はいくぜ!」
「あ・・」
俺が単独になった直後
「お前は!」
ジェフティー達の前にヘイザム、鎧武・烈、エツィオが立ちはだかった。
「うああああー!」
「弘司お兄ちゃん!?駄目えー!」
ジェフティーは両親の敵であるエツィオに立ち向かっていく。
「フン!所詮紙粘土か・・」
エツィオはジェフティーの攻撃をものともしない。
「ぐあああー!?」
「弘司!」
どこから現れたのかアヌビスがエツィオからの攻撃を庇った。
「グッ!?・・」
「アンドリュー!・・エツィオ貴様ぁー!」
「余所見している場合かな?」
続けて鎧武・烈とヘイザムが攻撃してくる。
「あなたまで何故!?・・」
会社が敵対していると言っていたはずのヘイザムが何故ユグドラシルの味方をしてるのか
「ああ、それはな会社の方針だったてことよ!」
「クッ!?・・」
「よくも・・弘志お兄ちゃんを傷付けたね?・・許さないんだから!」
銀音が怒りを露わにしていた。
兄の親友をここまで傷付けられて黙っている程彼女もお人好しではない。
「いこう皆!」
「ああ・・そうだな優実ちゃん!」
ジェフティー、銀音は新たなロックシードを解錠した。
ビキン! [ホウレンソウエナジー♪] [トウガラシ]
[サモン!トウガラシ・アームズ!イーグルイズブレイジング!]
[サイッ!ミックス! ジンバー・ホウレンソウハハッー!]
ジェフティーは赤橙色の鷹の様な見た目の新たなアームズ、銀音は先程錬が荘乃院から奪ったホウレンソウエナジーでジンバーホウレンソウになった。
「えいやっ!」
「はあ!」
「むう!?」
エツィオ達はクラスが上のロックシードを扱っていながらもジェフティー達に苦戦していた。
「くそ!」
ジェフティーにはトウガラシアームズの飛翼特性により、ソニックアローの照準を中々定まらせることができない。
「余所見は駄目だよ!」
「なっ!?なんだこれは!?・・」
そして銀音のジンバーホウレンソウの能力、グラビティアエナジーにより重力が加算されエツィオ
はかろうじて逃れたものの他の二人は地に伏せられた。
「ぐうう!?」
「決めよう!」
「ああ!」
二人は同時にカッティングする。
[サモン!トウガラシ・オーレ!]
[サイッ!カリフラワー・スカッシュ! ホウレンソウエナジー・スカッシュ!]
「いっけえええ!」
「これでえええ!」
「クッ!?舐めるなあ!」
三人も負けじとロックシードを装填する。
[LocKOn!カシスエナジー]
[Lockon!ベリーエナジー]
[LocKOn!オレンジエナジー]
だが
「そっちこそ甘いよお!」
「何ッ!?」
銀音はさらにカッティングした。
[サイッ!カリフラワー・スパーキング! ホウレンソウエナジー・スパーキング!]
「これでどう!」
「なんだとお!?・・」
ヘイザムと鎧武・烈の攻撃がパワー負けし二人は吹き飛ばされ変身が解除された。
「やったあ♪」
一方
「死にぞこないがああ!」
エツィオのEN矢とジェフティーのアームズウェポン、トウガラシガリアンエッジがぶつかり合う。
「くうううう!」
ドコーン!
「ふは・・ふはは・・やっぱ紙粘土は紙粘土だったよ!・・」
自分のの攻撃が撃ち勝ったと確信しきっていたエツィオ
だが・・
[サモン!ミックス!ジンバーオレンジハハッー!]
「なんとっ!?」
ジェフティーはやられておらず晴れた霧の中からいつの間にかジンバーオレンジになってエツィオに接近していた。
「紙粘土はどうやら貴様の方のようだよ!」
ジェフティーはすかさず高速カッティングする。
[サモン!ケール・オーレ! オレンジエナジー・オーレ!]
「これでえどうだああ!」
「なあああ!?・・・・」
ジェフティーのソニックアローのEN刃に切り裂かれ吹き飛ぶエツィオは変身を解除される。
「クッ!?この僕がここまで追い詰められるとはね・・ここは退くとしようか!」
「あ、待て!・・」
彼等は霧の様に一瞬で姿を消していた。
・・・
「マキ、一体どこにいるんだ!?・・」
俺は必死にマキを探していた。
「よお・・錬はんお久しゅうなあ・・」
俺の前に零裂が現れた。
「零裂!そこをどけ!」
「どかないでえ・・ワイはお前はんをブッ倒したるんやからな!今ここでなあ!」
「何ッ!?・・それは!・・」
零裂はなんと懐からゲネシスドライバーを取出したのだ。
「変身や!」
ビキン![ブラッドラッキョウエナジー♪]
[ソーダ!ブラッドラッキョウエナジー・アームズ♪~]
アーマーが大幅に増加したアームズになったゼノ。
「クッ!?・・やるしかない!」
俺はジンバー・ゴボウアームズになりゼノと相対した。
「はあああ!」
「甘いでえ!」
「ムッ!?」
ゼノの奴も腕を上げている・・
「零裂ぃー!」
「錬はーん!」
お互いロックシードを装填する。
[LockOn!ゴボウエナジー]
[LockOn!ブラッドラッキョウエナジー]
「さーあーいーやーあー!!」
「おうらああああああ!」
お互いのEN矢がぶつかり合うその時・・
[ComeOn!ブラッドバナナ・オーレ!]
「なんとお!?がああー!?・・」
突然俺の攻撃が何かに阻まれ消されてしまう。
そのせいでゼノの攻撃を喰らってしまった。
「おうおう~正にグッドなタイミングやったでえ!マナ御義姉さん♪」
「んなっ!?・・」
目の前に更に現れたのは武神バロン!?・・
「いえ、私はアーマードライダーフレイムバロンよ!」
フレイムバロンと名乗った新たに現れたアーマードライダー。
「そして私は貴方達を許さない・・特にマキちゃんを・・あの子を汚した汚らわしいベシル、貴方はね!」
「なっ!?貴方はまさか!・・」
嫌な予感が的中すてしまった。
「ええ、私はマナ。マキちゃんの実の姉よ!」
「そういうこったでさあ~錬はん」
「クッ!?・・」
これは相当キツイ状況だ。
マキの姉と名乗り出てきたマナは零裂を口説いていたようだ。
「だったら・・俺は・・貴方をも説得する!」
「汚らわしいわ!」
「グガッ!?・・」
フレイムバロンとゼノの見事としか言いようのない連携攻撃に俺は追い詰められていく。
「マナさん!あなたはマキを!・・実の妹を悲しませる気なのですか!?彼女はうちのチームは好いてくれているんだ!だからプロジェクトアークとかいう戯言は!・・」
「知っているわ!だけどそれがどうしたの?私にはマキちゃんさえいてくれれば他には何も要らないわ!」
この人は・・そしてPCのある部屋まで激戦を繰り広げていると
「!そうだわ・・貴方に面白いモノ観せてあげるわ!」
「何?・・」
俺は彼女に促され変身を解除しPCに目をやる。
「ななな!?・・これは!?・・」
マナに観せられたPC映像にはヘルヘイムの森が映っており、そこに年甲斐もまだいかない見知らぬ少女が迷い込んでいた。
「まさか!?・・」
少女は果実を引き抜いた。
あの時の初瀬の悪夢が蘇る。
少女は果実をとうとう口にしてしまい
「コイツは!?・・」
俺がアーマードライダーベシルとして初めて倒したインベスへと変貌したのだ。
「お・・俺は・・俺はあー!・・・・・」
「貴方は自分を正義と思っていたようだけどとんだ勘違いね」
俺はマナのトドメの一言で落胆してしまった。
次回!それぞれもう一つの真実を知らされた鉱汰と錬は落胆し、戦意を喪失してしまう。
その時、DJサガラが現れ・・彼等にまた手助けを入れる。
一方、業斗によって希菜子を誘拐されてしまった隼翔は彼を追う途中、戒斗と遭遇、そしてヘルヘイムにおいて最も未知の存在とも遭遇し・・
「いざ、出陣!勝鬨と討つ獣!そして・・前編」