「!しっ!・・さっきから何かがいるようだぞ・・」
「ええ・・私も感じたわ」
俺とマキは、何者かに見られている目線に気が付いた。
「んなっ!?・・」
その瞬間、二人の周りに多数のインベスが現れた。
サンヨウチュウインベス、アノマロカリスインベス、オパビニアインベスの3種類のインベスが、ざっと十五体は出現したのだ。
「なんでインベスの体内に別のインベスがいるんだ!?」
「ねえ・・錬、私ふと思ったんだけどあのインベスに飲み込まれても尚無事だった人達は・・もしかして・・」
マキは、インベス達を見て気づいた。
この巨大なインベスに飲み込まれた人達は仮に助かってもここに巣食うインベス達に喰われてしまったのだと。
「チイ!何もこんな時に限ってなぁ・・ロックオン!」
「そうね・・せっかくのムードが台無し!変身!」
俺とマキは、すぐさま変身して応戦する。
「・・くう!?・・」
「駄目!矢が弾かれるわ!」
だが、固い甲羅を持つサンヨウチュウインベスや、腕の鉤爪で攻撃するアノマロカリスインベス、ハサミのような腕を伸ばし攻撃するオパビニアインベス、しかも十五体というの数に苦戦し始める。
「錬、後ろ!」
「何!?しまっ!?・・」
「ギッ!?・・」
一体のアノマロカリスインベスがマキの後ろから攻撃しようとしたその時、いきなり何かの蹴りがアノマロカリスインベスを攻撃した。
その正体は
「優実!お前等も無事だったか!」
「危ない所だったねお兄ちゃん、マキお姉ちゃん」
チューリップホッパーに乗った優実だった。
そこに、海崎達も駆けつけてインベス達と戦い始めた。ライダーが6人もいるため、インベス達は敵わず倒される。
「皆!こっちにくるんだ!」
海崎がとりあえず安全な場所を見つけたため、そこに移動する。
「ねえ・・彼女に貴方の想いは伝えられたの?」
「ん?ああ」
途中で、青村が俺に自分の本心を彼女に伝えたのかを聞いてきたので、俺は肯定した。
青村は
「良かったわね。でも、この場所での告白はロマンチックさには欠けるわね」
と言ったため、俺も「確かにな…」と否定出来ず、苦笑いをした。
そして沈没船の中に入り、皆は体を休めた。
「っとそうだマキ、荘乃院なんでお前等もきていたんだ?」
「あ・・えっとね・・」
俺はマキと荘乃院になんであの海にいたのかを聞いた。
「プロフェッサーから言われたんですよ」
荘乃院が戦極凌馬からの任務の内容を話し、俺達に六枚の紙を見せてきた。
それは怪物の手配書の様だった。
彼はそこに書かれている怪物の元になったインベスを探すようにマキ達二人に言われたのだった。
そのターゲットは、
「八本腕の悪魔、クラーケン」
「海凶の死神鮫、タナトス」
「闇黒の大喰らい、カリュブディス」
「破壊の海竜、アーウィーソウトル」
「斬殺の処刑蟹、カルキノス」
「大海の巨大蛇、ミドガルズオルム」
の六体だった。
「あの研究バカ・・」
俺達は、いかにも凶悪そうなインベスをマキ達に探し出させようなんて、戦極凌馬は一体何を考えているのかという疑問が出てきた。
青村も頭を抱えていた。
「?ねえこれって・・」
「!」
その時、優実がミドガルズオルムの手配書に何かに気づく。
それは何と俺達を飲み込んだインベスにそっくりだった。
つまり、俺達を飲み込んだインベスこそがミドガルズオルムインベスそのものだったのだ。
だが戦うにも相手は今まで以上のデカさのインベス。
真っ向勝負では、勝算の見込みは無いに等しかった。
「うーん・・」
皆どうすればいいのかと考える。
「お、そうだ!俺に良い考えがあるぜ!」
その時、海崎がある提案を思いつく。
その提案とは?!