仮面ライダー鎧武~異質な戦種   作:カオスサイン

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更新出来るシナリオがあったのでします。



EP八十八「異界の神殿21 純粋なる無邪気」

ベシル達がヘルヘイムの樹海でタナトスと戦っている頃、瑠峰は一人ヘルヘイムの森にいた。

「人類の救済方法をなんとか見つけなきゃ・・・」

葛葉鉱汰と奏獄寺錬がスカラー兵器を潰してくれたおかげでプロジェクト・アークは頓挫する事になったがまだ全ての人類をヘルヘイムの侵略から救済する方法が見つかった訳ではない。

私も必死になってその方法を探していた。

「・・・はあ・・・」

だけどこのヘルヘイムの森をただ闇雲に探索していくだけでは簡単にそんな方法が見つかる訳が無く私は途方に暮れていた。

私が項垂れているその時

「え?・・・」

何かが私の前を横切っていった。

「い・・今のは・・」

私はすぐにその影を追っていく。

少し走って行くとすぐにその影に追いついたのだが・・私は影の主に驚愕した。

「え!?・・そんなはずない!・・」

影の正体はなんと森に迷い込みそこでヘルヘイムの果実を口にしてしまった事でビャッコインベスへと変貌し、鎧武に倒されて死んだはずの住井裕也の姿がそこにいたのだ。

私は驚く事しか出来なかった。

唖然としている私を見た住井裕也の姿をしたそれは姿を変えたかと思うとヘルヘイム植物が彼の周りに生い茂ってきた。

「まさか・・未確認のオーバーロード!?」

水色のオーバーロードは私に歩み寄ってきた。

「ッ!・・」

私は変身しようと思い、ロックシードへ手を伸ばした。

だけどそんな事は意にも介さず水色のオーバーロードは口を開きこう言った。

「キミ、ニンゲンダ。ヘルヘイムサイキンニギヤカダ」

「・・・」

私はロックシードを解錠しようとした手を止めた。

声色を聞きもしかしてこのオーバーロードは他の奴とは違うのかもしれないと思ったからだ。

「あなた・・オーバーロードよね?私は荘乃院瑠峰よ分かる?」

私は恐る恐る自己紹介しながら異形に聞く。

「ウン!ボクハアヴァータダヨ」

アヴァータと名乗ったオーバーロードは呑気にヘルヘイム植物を弄っている。

「あなた・・何故あの姿・・住井裕也の姿をしていたの?」

最大の疑問点を私はアヴァータに問いかける。

「スミイユウヤ?アア、ボクガハジメテミタニンゲンダ。キニイッタカラマネシタ」

「・・そ、それだけ?」

「ウン!」

アヴァータの返答に私は拍子抜けした。

どうやら彼はヘルヘイム果実を口にした直後の住井裕也を目撃していたらしい。

そして彼は遊びのつもりなのか何度も変身を繰り返す。

私はただそんな彼に呆れるしかなかった。

死んだ人間の姿をこうも何度も見せられると憂鬱になってくる。

彼は人類に興味を持っているのか。

でも存亡とかどうでもいいと言いたげな表情をしていた。

「ふう・・気が抜けたらなんだかお腹空いたな・・はむ」

ドライバーがあるから食べる必要はあまりないのだが湊さんお手製の持参してきていたチョコやクッキー等のお菓子をほおばっていると元の姿に戻っていたアヴァータがジッとこちらを覗き込んでくる。

「・・・」

「・・・」

う・・そんなに近くで見られているとなんかアレなんですけど・・

「ソレオイシイノ?」

アヴァータはお菓子をまじまじと見つめてくる。

「ん・・別に・・食べたいの?」

オーバーロードやインベスがヘルヘイム果実以外の食物を食べられるのかどうかは分からないがあんまりアヴァータがこっちを見つめてくるので私は彼にお菓子を差し出していた。

「イイノ?・・」

「口にして大丈夫なら」

アヴァータは嬉しそうに私のお菓子を口にする。

「ウ!?・・」

口にした瞬間アヴァータが唸る。

「ちょ・・ちょっと大丈夫?!」

「ウマイ!ヘルヘイムカジツトハチガウアジダケドスゴクオイシイ!」

アヴァータのそんな返答を聞いて思わずズコーッ!と効果音が聞こえるぐらいに盛大にコケそうになった私はホッと安心する。

どうやらオーバーロードも人間の食物を口にすることはできるようだった。

私はその事を記録する。

「ルミネ、キミニモスゴクキョウミガワイテキタ!ワイテキタ!」

この子凄いテンション高いなあ・・調子狂っちゃうよ。

「オ?」

「?」

アヴァータは私がヘルヘイムの樹海の沈没船にて手に入れたエメラルド装飾のペンをまじまじと見つめてきて更にこう言った。

「キミノユクスエ、ボクニミセテミテヨ!」

そう言って私のペンを握り締めるとなんとロックシードに変化していったのだ。

私はその現象に驚きをただただ隠せない。

「ハイ!」

「コレを私に?・・」

「ソダヨ」

更なるエメラルドの輝きを帯びたそのロックシードをアヴァータは渡してきた。

「ソロソロイクネ」

「あちょっと待って!・・」

私の静止は意味を成さずアヴァータは森の奥深くへと姿を消してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

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