ヘルヘイムの樹海
「もう!いきなり襲ってくるなんて一体なんなのですの!?コイツは」
「泣き言言ってないで・・ほらくるよ!」
「キサマラザコゴトキガコノバショヘフミコムコトハコノラハブガダンジテユルサヌ!」
優実の提案で彼女とシーアは二人だけで調査を続けていた。
そこにラハブと名乗る新たなオーバーロードが急襲してきたのである。
「なら!」
ラハブの止まぬ攻撃に対し銀音はホウレンソウエナジーロックシードとゲネシスコアを取出し装着。
[サイッ!ミックス!ジンバーホウレンソウ!ハハーッ!]
「いっけえ!」
ジンバーホウレンソウとなった銀音はすかさず固有能力のグラビティアをラハブに向け発動する。
「ムウ!?」
重力がラハブに襲い掛かる。
「今だよ!」
「分かりましたわ!」
そこにオルヴェアが追撃を入れようと踏み込む。
だが・・
「・・コノテイド!ムウン!」
「んなっ!?・・」
なんとラハブはグラビティアを破り、咆哮を上げた。
「ヌウン!」
そしてすかさずラハブは泡を吐き出してオルヴェアを攻撃する。
「キャア!?・・・・」
オルヴェアは泡の衝撃によって吹き飛ばされ変身が強制解除されてしまった。
「シーアお姉ちゃん!クッ!?・・」
「ムダダ!」
銀音は隙を狙いつつソニックアローを撃ち続けるがラハブに容易く回避or弾き返されてしまう。
同じ頃
「あの子・・一体・・」
アヴァータを急いで追った瑠峰だったがしばらくして彼の姿を見失ってしまった。
そこに激しい音が響いてくる。
「あっち!?」
瑠峰はアヴァータかと思って走り出す。
そこで見た光景は
「何やってるのよ!あの子達は・・」
また新たな謎のオーバーロードと防戦一対の銀音と転がっているシーアの姿があった。
「・・私がやらなきゃ!・・」
瑠峰は変身しながら謎のオーバーロードと銀音の間へと駆け出した。
[ソーダ!ホウレンソウエナジー・アームズ!♪~]
「やああーっ!」
「ナニモノ!?」
ラハブは突然の乱入者に驚くが冷静にインプのソニックアローの斬撃を受け止める。
「瑠峰お姉ちゃん!?なんで・・」
「間に合ったようね・・コイツの相手は私がする!だから貴方達は早く此処から離脱しなさい!」
「でも!・・」
「でもじゃない!そこに転がっているお嬢様も巻き込んでしまうわ!」
「・・分かった・・」
インプの警告を聞いた銀音はシーアをおぶって離脱していった。
「行ってくれたようね・・さてと・・短期決戦で片をつけてやる!」
インプはジューサーを二回搾り空高く飛び上がりラハブへと急降下する。
[ソーダ!ホウレンソウエナジー・スパーキング!]
「いっやああー!」
「!アマイワ!」
「なっ!?」
対するラハブは光線を照射してくる。
そのパワーに押されたインプはラハブに無頼キックが届く直前に落とされてしまう。
「かっはっ!?・・」
「コウキ!」
ラハブはその隙を見逃さまいと黒い槍の一突きを繰り出してくる。
「しまっ!?・・」
ラハブの連撃に対応出来ずに防御態勢を誤ってしまい・・
「ヌウゥン!」
ラハブの一撃はロックシードへと直撃する。
「ああ!?・・」
一撃を受けたロックシードは粉々に砕けインプの変身は解除されてしまう。
「オワリダ!」
「ッ・・・まだあー!」
「ナンダト!?」
瑠峰はそれでも負けじとラハブの槍を蹴り上げる。
その時、腰に手を触れふと気が付く。
「{そういえば・・}」
アヴァータに半ば強引に貰わされた謎のロックシードの存在に。
ラハブから距離を取り急いでゲネシスドライバーをチェックする。
「よかった・・壊されてない!・・ならいける!変身!」
ゲネシスドライバーが壊されていない事を確認した瑠峰は新たなロックシードを勢い良く掲げ解錠する。
[ルーンエナジー♪]
それをゲネシスドライバーにセットしジューサーを搾る。
[ソーダ!ルーン・エナジーアームズ!♪~]
「ヌウゥ!?」
突如インプの体から発せられた凄まじきエメラルドの如き輝きにラハブは驚愕する。
「・・いくよえいやあっー!」
緑色となったソニックアロー・改を振るいインプはラハブへと突撃する。
斬撃とEN矢を交互に使いラハブを追い詰めていく。
「ワレトドウトウノチカラヲコノザコカラカンジルダト!?バカナ!」
ラハブはまさか自分と同じ様な力を持つ者に驚愕するしかない。
「今!」
インプはジューサーを二回搾り手を翳す。
[ソーダ!ルーンエナジー・スパーキング!]
「せやあーっ!」
強力な波動を放つハミングストロテジーだ。
「グウゥ!?・・テッタイスル!オボエテオケザコドモヨ!」
「あ!?・・」
ハミングストロテジーを槍で受け止めたラハブだったがその強力なパワーにより槍の先端が折れた。
それを不味いと思ったのか地面を蹴り上げ弾幕を張り逃げ去っていた。
「・・何なのこのロックシードの力・・葛葉鉱汰や奏獄寺錬とほぼ同じじゃない!・・」
変身を解除した瑠峰はルーンエナジーロックシードの秘めた力に驚きを隠せない。
「・・・」
この事がもしプロフェッサーに知れ渡れば何をさせられるか分かったものではない。
アヴァータの事を含め今回の事はまだ隠しておくべきだと瑠峰は悟り、一人ユグドラシルへの帰路へと着くのだった。