君と、夏   作:逸般ピーポー

3 / 3
級友と、部活の友人と

「よう悠」

 

「おはよう」

 

このクソ暑い中、坂井さんとポツリポツリと話して、なんでもないように別れてわざわざ遠回りして登校した後。

いやー、教室にクーラーついているのに教師が来ないとつけちゃダメとか。本当に意味がわからない。やめてください死んでしまいます。

我々の業界でも拷問です。

 

「しっかし本当に暑いよなー。今年ももう何人か死んでるらしいし」

 

「ああ、じいさんばあさんとかでしょ」

 

「そうそう」

 

こいつは田中。田中翔平。野球選手に居そうな名前だけど、確か帰宅部。趣味はアニメ。今季のアニメの推しの話が今日もアツい。でも僕、基本原作派なんだよね…。

 

「死ぬと言えば、今季の××良いよ。まだ最初微妙だったけど、最近バンバン登場人物が死んでく」

 

「ホラーかな?」

 

「や、ホラーじゃない。どっちかっていうとちょっとグロ?でもそれがメインでもなくて」

 

「ふーん」

 

あ、時間だ。

 

「後でね」

 

「それでカルっていうキャラがー…、

あ、時間?」

 

さっさと席につく。周りを見ると、割とみんなも自分の席に戻っていた。ま、そうだよね。

 

担任の吉田先生(こーちゃんと呼ばれている)が教壇で話をしている間、僕は生徒会の演説文をどうしようか考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時期は、移動教室が暑い。

せっかくクーラーが効いている教室から出ていかなきゃいけない。

プールとかでも、それまでに汗をかくし。

現代文はともかく、古典の小テストとかは退屈だ。数学も難しい。化学は暗記だし、英語も小テストが面倒だし。現社も中間に向けて勉強しないと。それに、初めての学園祭があるみたいだから、きっとこれから更にキツくなる。

ただでさえ、今も部活のスパイクの手入れとか部活後しかしてないのに、無理になりそう…。クサくなるなぁ…。ファブリーズしなきゃ(使命感)。

や、実際汗ってくさい…臭くない?

 

そして授業が終われば部活。6時過ぎまで走ったり筋トレしたり、たまにMAX測定したり。

その後制汗剤のニオイまみれの汗臭い部室で汗臭い制服に着替えて、坂井さんの元へ行って。

別段、特に話もなく。たまに、坂井さんのお母さんの具合を聞いたり、くらい。

 

坂井さんの家の前で別れて家に帰れば、あとはご飯食べてお風呂入って寝るだけーーー、とはいかない。課題あるし。

ああ、学生に休みを下さい…。

 

今はまだぎりぎり授業が理解は出来てるけど、テストに出されてすぐに答えられる訳ではない。

理解と習得は別ものだし、ステップが違う。

理解、反復、習得の順だと僕は思っている。

 

だから先生、今日習った英単語二十個から小テストで十個出して、しかも八割合格とか本当にやめてください。

あと数学、当然のように分かってる前提でバンバン進むのやめてください。まだ理解すらしきってないっつの!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。