ポケットモンスターS   作:O江原K

78 / 148
第78話 運命のスプーン

最終決戦は一週間後と決まった。いまフィールドに立つ四人のトレーナーの中から

ポケモンリーグの王者、カントーとジョウトのポケモン界の支配者が誕生する。

 

突然の失踪から空白の時を経て表舞台に帰ってきたカントーの帝王、サカキ。

今回の騒動の首謀者でありすでに幾人ものトレーナーを粉砕したナツメ。

現チャンピオンであり、レッドの後を継いで戦いの舞台に立ったゴールド。

バトルの途中で謎の力に目覚め、急成長を続けるコガネのスター、アカネ。

この四人が頂点の座とプライド、己の破滅を賭けて激しいバトルを繰り広げる。

 

「対戦カードだが・・・わたしとナツメ、ゴールドくんとアカネ・・・それで誰も

 文句はないな?六対六の完全決着バトルの方式で行うことも」

 

「ええ、それで構いませんよ。ぼくたちの二連勝で終わりです。そうなったら

 どうしますか?同じ陣営であるぼくとサカキさんで決勝戦をやるんですか?」

 

ゴールドの疑問にサカキはにやりと笑った。言わなくてもわかるだろうと言った顔だ。

 

「フッ・・・ポケモントレーナーとして強い者との勝負のチャンスを逃すはずがない。

 わたしたちが共に勝つことは決まっているのだ。そこのルールも決めておこう」

 

すでに自分たちの勝利を疑わず、その後のことを話し合うサカキとゴールド。

アカネも当然自分たちの連勝を確信し、ナツメに確認を入れた。

 

「うちとあんたのバトル・・・楽しみやなぁ。あんたはオッサンを、うちは

 クソガキをどれだけダメージを受けずに倒せるかがカギやろな」

 

「・・・・・・そうだな・・・フーディンとスピアーの一戦も気になるが・・・」

 

するとここでこれまで輪の外にいたフーディンが瞬間移動し、四人の間に立った。

 

 

「一週間後の対戦相手、それは公正な抽選によって決められるべきだ。四人が皆

 優勝を目指しているのであれば、対戦カードは簡単に決定してよいものではない。

 厳格にルールを重んじるわたしが今から四本のスプーンを出す。それぞれ先端に

 赤と青の線がある。赤を引いた二人で第一試合、青の二人で第二試合を行う。

 そしてその勝者で最終戦を行う・・・古くから変わらない決まり事だ」

 

決まりかけていた対戦を止め、抽選で決めるべきだと言い始めた。なぜフーディンが

このようなことを持ち出したのかは誰もわからない。場を混乱させ事態をややこしく

するメリットがフーディンに何かあるのか、もしくはこのままの対戦カードでは

不都合なことでもあったのか。ここにきてルールに則って戦うようにと皆を咎めた。

 

「・・・ああなるほど、お前はスピアーとの戦いを一回戦ではなく最後にやりたいのか。

 自分とスピアーが最初に激しいバトルを見せつけたら残りのバトルは全て迫力に欠け

 消化試合になり盛り上がらない・・・そう考えているのだな?」

 

「しかしわたしもルールは守る。抽選の末に対戦カードが変わらなければそれに従う。

 一切細工は加えていないこのスプーンによる決定をあなたたちは受け入れるべきだ」

 

因縁の相手との戦いが流れる可能性はあったが、結局自分が勝てばいいだけだ。

サカキもゴールドもフーディンの提案を拒否する気はなかった。

 

「イヤイヤ、そうなるとうちとナツメがいきなりぶつかるってことも・・・」

 

「十分ありえる。そのときはあなたたちで話し合って決めるといい。どちらかを無傷で

 最終戦に送り出すか、真剣勝負によって雌雄を決するか、それは自由だ」

 

「ハッ!まあクジを引いたトコで運命は変わらんやろ!うちは初戦でゴールドと

 戦って殺す!続けてサカキのオッサンをナツメが倒す!それからうちらの

 最高のバトルが始まるんや。やったるわ、そのクジ引き」

 

最終的にアカネも同意し、ナツメは最初から何も言わない。誰も異論はなく、

超能力によって一時的に無色になったスプーンを順番にそれぞれ手にした。

 

 

(・・・おれはアカネを倒すために来た。おれの思いが誰よりも強ければ第一試合で

 当たるだろう。もしサカキさんと組まれた場合は相手次第だ。やつらがアカネを

 決勝に出すならおれが、ナツメが出てくるのならサカキさんを不戦勝にすればいい)

 

(結果なんか見んでもわかっとる。うちがゴールドと戦うのはな。でも・・・万が一

 ナツメと当たっても遠慮なんかせん。事実上の決勝戦としてやったるだけや)

 

ゴールドとアカネ、共に第一試合で因縁の決着がつけられると信じて疑わなかった。

二人の考えで大きく違うのは、仲間との対戦が決まった場合の対処法だった。

 

(誰が相手でもいい。考えるべきなのは勝利すること・・・それだけだ)

 

(・・・・・・・・・)

 

四人全員がスプーンを手にしたところでフーディンが手を叩いた。

 

「さあ、見守る全ての者の前で明らかにするのだ、己の運命を!」

 

四人がスプーンを天高く掲げると、消えていた色が再び浮かび上がっていた。

スクリーンに映し出され、会場の人間にもテレビの先の人間にもはっきりと

誰が誰と戦うのかが主役たちよりも一足早くわかった。

 

 

『こ、これは—————っ!この組み合わせは—————っ!!』

 

「な、なんや!うちらはまだわかっとらんのに外野が・・・!うちは・・・赤!

 第一試合でバトルってわけか!・・・ナツメ!まさかあんたが・・・・・・」

 

「いや、わたしは青。あなたとのバトルは決勝までお預けだ」

 

「ふう・・・とりあえず一安心や。となると後はあいつらやが・・・」

 

アカネとナツメが違う色であったことで、同じチーム同士の勝負はなくなった。

こうなるとやはり願い通りの相手と対戦が組まれる、そう思うのは当然だった。

それはこの二人だけでなくサカキたちも同じことで、自分たちで潰し合いの

心配がなくなり安堵した。しかしその対戦相手は予想外のもので・・・・・・。

 

 

『赤の線があるスプーンを持っているのはサカキとアカネ————っ!よって

 この二人が一週間後、最初に戦う二人と決まりました—————っ!!』

 

「なっ・・・!」 「ムム・・・」

 

サカキ対アカネ、第一試合のカードはこの二人で決定した。

 

『となると残るはゴールド、それにナツメ!第二試合で激突します!』

 

「・・・ア、アカネじゃないのか・・・!」 「・・・・・・」

 

続く第二試合はゴールド対ナツメ。これもまた因縁や恨みの絡まない、

ゴールドからすれば肩透かしを食らってしまいやる気の行き場を失った形だ。

しかしナツメと戦って勝利するしか彼にできることはない。実力差を

考えるならばアカネがサカキを倒す可能性はゼロに等しいが、こうなれば

チャンピオンとして目の前のバトルに全力を尽くすだけだ。

 

 

「・・・仕方ない、これはこれで受け入れる。アカネの飼い主であるあんたを

 倒せばこの一連の騒動は終わる。アカネに絶望を与えることができるんだ」

 

「それはどうだろうな。絶望を味わうのは果たしてどちらか、バトルが終わるまで

 わかったものじゃない。それに・・・たとえわたしが負けたとしてもアカネは

 絶望しないかもしれないぞ?サカキを倒してあなたを殺す刺客になることも」

 

「ハハハハハッ!!それだけは確実にありえないと断言できる!サカキさんに

 アカネじゃあ手も足も出ずにやられることくらいあんたもわかっている!

 せめてあんたの仲間の他の誰かが勝ち残っていれば万が一もあったというのに

 よりによってあんたの言うことすらろくに聞かない無能な馬鹿が残った時点で

 ぼくたちの勝利は決まっていた!四人のなかで圧倒的に格下なのは・・・」

 

ゴールドが得意気に語り続けるが、ここでナツメが右手を伸ばして顔の前に出す。

その動作と思わぬ迫力に怯み、ゴールドは言葉を止めてしまった。

 

「・・・・・・!!」

 

「くくく、どうやらアカネの言うことも間違ってはいないらしい。確かに

 こいつはクソガキ・・・物事が見えていないくせに全てを知っていて

 しかも自分が一番強いかのように振る舞う・・・笑わせてくれる」

 

「・・・・・・そんな安い挑発でぼくを怒らせようとしても・・・」

 

「挑発?そんなもの使わない。わたしは真実だけを口にしている。あなたのように

 感情に任せてはいないし、しっかりと考え結論を出したうえで語っている。

 あなたには少なくとも二つの間違いがある。一つはアカネが残ったことをわたしに

 不運な展開であるかのように笑っていることだ。そっちの男もそう思っている

 ようだが・・・実のところ正反対だ!わたしは・・・・・・」

 

ナツメは再びアカネの肩に手を置き、力強くゴールドたちに言い放った。

 

「わたしは最初から四人の仲間のうちこのアカネのことを一番頼りにしていた!

 もしわたし以外にたった一人しか勝てないと事前に知らされその一人を選べると

 言われたなら・・・迷わずアカネを選択した。意外性、爆発力、急成長・・・

 贔屓目なしにあなたたちを倒せるのはアカネしかいないとわかっているからだ」

 

「・・・ナ、ナツメ・・・。そこまで期待してくれてたなんて・・・」

 

「アカネ、他の三人のことがどうでもいいというわけではないが・・・あなたが

 勝ち残りいまわたしの隣に立ってくれていることをとてもうれしく思っている。

 あなたには遥かな夢へと続く道を突き進む力がある。リニア団というのも

 気に入った。結成して即解散とならないためにもぜひ勝たなければならないが

 あなたなら大丈夫だ。わたしに他の誰よりも希望を与えてくれるあなたなら」

 

「・・・・・・よ、よっしゃ!その期待・・・絶対裏切らんからな!」

 

威勢よくナツメの肩に手を置き返し、互いに肩を組む形にしたアカネだが、

その瞳は潤んでいた。感動の涙をどうにか堪えるので精いっぱいだった。

 

 

「そしてゴールド、二つ目だ。これはもっと単純な話だ。あなたはわたしたち

 四人のなかで決して最強なんかではない。わたしのフーディンやサカキの

 スピアーを抜きにしてもそう断言できる。正直なところ、サカキとアカネ

 ではなくあなたが対戦相手になったのはわたしにツキがあった。あなたが

 一番やりやすく、最も勝てる確率の高い相手であるからだ」

 

「・・・な、なに・・・!おれが一番弱いだと・・・!?」

 

「サカキ、わたしに対してほんとうにアカネが運命を共にする相棒でいいのかと

 言いたそうだったが・・・わたしのほうこそ聞きたい!レッドの代わりに

 こんなガキを仲間にして後悔しないのか?まだ間に合うし強く勧める。

 もっと成熟した有能なトレーナーを連れてこい!こいつでは力不足だ。

 自分の真の実力も知らずに天狗になっている恥知らずの小僧は早く追い出せ!」

 

チャンピオンであるゴールドに対してこの物言い。ついに彼の怒りが爆発した。

 

「ふざけた言葉もいい加減にしろ!たかがジムリーダーごときが————っ!」

 

「よせ、ゴールドくん。冷静になれ!これはやつの巧みな姦計・・・」

 

「黙って聞いてりゃいい気になりやがって・・・わかった、お前の策略に

 乗ってやる。アカネと同じほどお前が憎くなった。その息の根を

 一週間後止めてやる・・・最高に無様な敗北をプレゼントしてやるさ!」

 

「くくく・・・まあ楽しみにしているさ。あなたとの戦いを」

 

 

ゴールドとナツメの対戦は両者やる気のようだ。あとはもう一試合のほうだが、

アカネは最初から誰が相手だろうが全力で戦うつもりでいる。こちらも問題なく

試合の実現に合意しそうだったが、他の者ならともかくまさかこの男が一度は

全員どのような結果になっても受け入れるとしたクジに逆らおうとするとは。

そう、サカキは深く溜め息をつくと、首を何度も横に振って言うのだった。

 

「・・・フッ、わたしの対戦相手がこの小娘とは・・・興醒めだ。ゴールドくんは

 こいつを異常なまでに敵視しナツメは過剰に高い評価を与えているようだが

 わたしはこいつを何とも思わない。戦う価値も理由もない。一週間後、決戦の日を

 迎えてもわたしがこいつと戦うことは絶対にないだろう」

 

「・・・・・・いい年してわがままが通じるとでも?あなた以外の三人は全員

 スプーンによって導かれた運命に従おうとしているのに見苦しいな」

 

「わたし、それにスピアーの狙いはきさまとフーディンだけだ。それ以外の

 貧弱でくだらないトレーナーを相手にする気は一切ないと言っておこう」

 

何を言われてもサカキは譲らない。あまりにも実力差があるため眼中になく、

バトルをする気にならないとまで言われたアカネは怒り出すものと思われたが、

その顔はにやけていて、左手で握りこぶしを作っていた。

 

「・・・そ、そいつはつまり・・・試合放棄やな!?聞いたかみんな!

 うちの勝ちがもう決まったで!不戦勝や———————っ!!」

 

「・・・・・・・・・(何言ってんだこいつ?)」

 

「戦う前に勝利がこの手に!これぞ真の強者!アイアムナンバーワ—————ン!!」

 

何度も飛び跳ねて喜びの舞を披露する。周囲の冷めた視線などお構いなしだ。

そんなわけがあるか、と彼女を怒鳴りつけてやりたいのが人々の一致した思いで

あったが、このままではアカネの主張通り不戦勝であることに違いない。

サカキは何を考えているのかと皆がやきもきするなか、そのサカキが口を開く。

 

「フ・・・勘違いするな。わたしは戦わないが・・・一週間後アカネと戦うに

 ふさわしいトレーナーを連れてくる。レッドの代わりにゴールド、それと

 同じやり方でいかせてもらう。わたしの代打となるトレーナーが登場する」

 

自身の代わりにアカネとのバトルのためのトレーナーを参戦させるというのだ。

これならナツメとの決戦を前に無駄な消耗をせずに済むが、デメリットもある。

 

「・・・・・・・・・ちっ、そんな甘い話はあらへんか・・・」

 

「そんなことだろうと思っていた。わたしとフーディンを倒すまでは余計な

 戦いを回避したいというのは予想できる。それならそれで構わんさ。

 だが・・・わかっているだろうがそいつはあなたの権利を使ってアカネと

 戦うのだから、そいつが負けたらあなたの敗退ということになるがいいのか?

 スピアーも出番なく戦場を去り、わたしたちの進撃を歯ぎしりしながら

 見つめるしかできない・・・それでも代打を使うのか?あなたがそこまで

 一目置いているトレーナーがまだ残っているようにはとても・・・」

 

己の命運を他人に託すことになる。自分でバトルに挑み敗れたのなら納得がいくが

他者の勝敗で生き残りか、それとも破滅かが決まってしまう・・・だったら自分で

白黒をつけたほうがずっといいと誰もが思う。しかしサカキは違った。

 

「構わない。そのときはわたしがそれまでのポケモントレーナーだったということ。

 この土壇場で致命的な采配ミスを犯す者など結局何をやっても成功しない。

 よって余計な気遣いも詮索も無用!お前の愛するアカネを打ち滅ぼす者が

 果たしてどのようなトレーナーか一週間楽しみに待っていろ」

 

「そうか・・・ならばもう何も言うまい。今日はこれで解散としよう。そして一つ

 言っておこう。わたしはゴールドとのバトルでこのフーディンを使うことはない。

 スピアーとの決着の時までは絶対にバトルには出さない・・・宣言しよう」

 

サカキに張り合うわけではなかったが、ナツメもこの日大暴れしたフーディンを

メンバーに入れないと言った。とはいえ温存や様子見とはまた違う目的があった。

 

 

「フーディン・・・先ほどのバトルの際にあなたはわたしと意見が分かれたことに

 激怒し、わたしのトレーナーとしての実力をも疑問視した。あなたがいなくとも

 チャンピオンを倒すことでそれが間違いであることを証明したい!」

 

「・・・・・・・・・」

 

「そしてわたしたちは一時的に険悪になりつつあるがあなたのことを同志である以上に

 大事な親友であるというわたしの思いは変わらない。親友だからこそ時には激しく

 ぶつかり合う・・・それはわかってほしい」

 

「・・・わかった。ならば好きにするがいい。自分の無力さと愚かさを噛みしめて

 わたしのところに戻ってくるといい。生かすべきでない者に憐れみをかけたり

 能力の足りない者を信じるだけでは飽き足らないのなら痛い目に遭って思い知る

 他ない。せいぜい楽しませてもらうとしよう」

 

言葉は厳しかったが、フーディンはすんなりとナツメの申し出を受け入れた。

 

 

「これで一安心だ・・・あとは勝つだけだ。チャンピオン・ゴールド!『6-0』だ。

 一週間後・・・そのスコアであなたに勝利すると予告しよう!つまり完封だ!

 誰一人戦闘不能にならずにあなたの選び抜いた六体を倒してみせよう!」

 

「・・・今の言葉、そのまま返そう。あんたに無様な敗北を与えることで

 それを見るアカネにも地獄を見せることができるのだから・・・」

 

ナツメの完封予告にゴールドも負けずに逆予告。どちらも自信に満ちた顔つきだ。

 

「オッサンがどこのどいつを連れてくるか知らんが・・・全力で潰したるで。

 うちの勝利は決まっとるとして・・・少しは楽しめそうなやつなんやろな?」

 

「安心しろ。そのトレーナーはお前よりも遥かに強くお前がどれだけ全力で

 挑んだところで足りない相手だ。ただの運任せや勢いで押し切るといった

 戦術では通用しない、しばらくバトルはやりたくないと思えるほどに

 楽しませてくれるだろう」

 

 

最初はどうなるのかと思われた対戦カードも、全く心配する必要はなかった。

すでに四人とも己の対戦相手を睨みつけ、戦意の熱に満ち溢れている。

 

 

(ふふふ・・・これでいい。素晴らしい顔つきだ。死人が出ることになるであろう

 戦いを控えるにふさわしい。さて、誰が生き残り誰が打ち殺されるのか・・・)

 

フーディンが不気味に笑う。今日までのところは死者が出るのをナツメが食い止めて

いたが、最終決戦の日、力なき者の死が確実に見られるという予感にフーディンは

笑みを抑えられなかった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。