冷やしワカメ始めました。 作:ブラッ黒
全開は、カルデアでしたが、今回からは再度ワカメ次元へ戻ってきました。
アンケートでは、好きに書いて良いとが過半数だったので、そのうち
『魔法少女プリティ☆ゾォルゲェン』とか、作者が狂ったから書くかもしれません……
僕の名前は
まぁ、自分でも言うのは何だけど、容姿端麗、頭脳明晰、おまけに魔術師の血まで引いている生粋の『選ばれし存在』なのさ。
普通なら、僕と話すことさえ憚られる馬鹿どもに対しても、にこやかに過ごす僕……
ああ、なんて僕は慈悲深いんだろう?なんて僕は完璧なんだろう……
思わずうっとりしてしまう……
さてと、この物語は僕の華麗にして、優雅な日々を綴ったものだ。
庶民の君たちは、感涙に目を濡らしながら読むといいよ!
「ふっふっふっふ……ついに古巣へ帰って来たわい。
アインツベルとの孫自慢勝負は決着はつかなかったが、まぁ、それも時間の問題よ。
慎二、桜の二人とまた思い出を作り、そして今度こそアインツベルンを負かせばよい。
くっくっく……今から、あ奴が我が孫たちの可愛さに屈服する姿が思い浮かぶわ」
笑みを浮かべてドアノブに手を振れた瞬間、臓硯の動きが止まる。
(そうじゃ……我が孫たちとの久しぶりの再会。
これは、気を抜いてはいかん!儂は間桐家の頂点。
孫に、会うだけで笑みなど浮かべては威厳が無くなってしまう!!
くっ、儂よ、心を鬼にするのじゃ……久しぶりの孫の再会などうれしく無い訳ないが……威厳を、威厳を取り戻すのじゃ!!)
パンパンと顔を両手で叩き、にやけた顔を叩く。
そして、きりりとした顔を作るとドアノブに再度手をかけ――
ガっ!
「む?」
手から伝わる固い感覚。これは――
「あー、忘れ物、忘れ物……おお、魔術師殿!
ただいま帰られたのか」
背後から聞こえるサーヴァントの声。
白い仮面に黒い服、病的な痩身の男アサシンが、手に買い物袋と鍋を持って立っていた。
「アサシン、その恰好は?寺のアサシンの所へいくのか?
いや、それよりも、なぜ家に鍵が?」
「ああ、ご子息、ご令嬢なら、衛宮家へ向かわれましたよ?」
「な、なぬぅ~~!?お、おじいちゃんが帰ってきたのに……
サプライズでびっくりさせようとしたのに……わ、儂のこの孫に会いたい欲求はどうすればよいのじゃ!?」
がっくりと臓硯がうなだれた。
「ま、魔術師殿?そのうち、良い事ありますから、ね?
落ち込まないで……」
おろおろとアサシンが、抜け殻の様になった臓硯を励まし始めた。
ピンポーン
慎二が純和風の日本家屋のインターホンを鳴らす。
すると足音が響き、扉を開け中から良く見知った顔が出てくる。
「よぉ、慎二。よく来てくれたな」
慎二の友人にして、自身と同じくサーヴァントのマスターである衛宮 士郎が顔を見せた。
「ふん!忙しい僕だけど、偶にならこうして、普通の高校生らしく遊びに来てやってもいいと思っただけだよ」
「偶にはって、ついこの前イリヤといっしょに来たじゃないか?」
「あれは、偶然だ!まさか道端で知り合った子がマスターだなんて思わないだろ?
それに、アイツあんな成りで、車まで……車、まで……く、車……車、早い……景色が飛んでく、ゆれる、はやい、はやい……車いやぁあああ!!」
嫌な記憶がフラッシュバックしたのか、慎二が頭を押さえてうずくまる。
どうやらイリヤとの高速ドライブは、慎二の心に新たなトラウマを植え付けたらしい。
「アウン!」
慎二の言葉と共に、一緒についてきたライカも小さく吠えた。
「あ、ああ……」
うずくまる慎二を誰かが優しく背中に手を乗せてさすってくれた。
慈しみさえ感じるその手の動きに、慎二が何とか正気を取り戻していく。
「はぁ……落ち着いてきたよ……いや、すまないね。
こんな所を見せて――――え”!?」
「これ位、いいんですよ。
慎二の目の前に居たのは、親友の士郎なんかでは無かった。
長い髪にワンピースに、自身とよく似た髪色をした少女――
「桜!?なんでここにいるんだ!?」
ここにやってくるのは、桜には秘密だ。
というか、桜どころかライダーにも、アサシンにも「出かけてくる」としか言っていない為、ここに慎二がいるのを知っているのは、前もって連絡しておいた衛宮家の人間だけでのハズである。
桜は、ここに慎二が居るのは知っているハズはないのだ。
「ああ、兄さん。偶然ですね?」
「いやー、実は急に桜から連絡が来たんだよ。
『兄さんに新しい料理を作ってあげたいから、教えてくれ』って。
慎二がこっちに遊びに来るすぐ後に連絡が来たから、てっきり二人して遊びに来ると思ってたんだが、偶然だったのか?」
「はい、完全に偶然ですね。
兄さんがお出かけすること自体私は知らなかったんですよ。
まったく!兄さん?ごはん兄さんの分まで作っちゃう所だったんですよ?
出かける前には、何処に、何をしに、何時くらいに帰るかちゃんと言ってくれないと!」
桜が腕を組んで、小さく頬を膨らませる。
見た目だけなら非常に可愛く、兄妹の小さな
(なんで、なんで知ってるんだよ!?か、監視しているのか!?
僕の行動を逐一、監視して……
電話まで盗聴されてる……い、いや、流石にそれはない、ないよな?)
慎二が内心突然の桜の登場に大層怯える。
何を考えているか分からない妹。
今までの行いから、絶対に良い風に思われていないだろう。
家では、常に何かを狙うかのような妹の視線から逃げる為、偶には友人の家でゆっくりとなど考えていたが、その行動は物の見事に先回りされていた。
「さ、先輩に教えてもらった料理、兄さんに一番に食べてもらいますからね?」
「あ、ああ……」
楽しそうに笑う桜を見て、慎二が小さく頬をひきつらせた。
「あー!この前のバーサーカー!!」
「ひぇ!?」
その時、衛宮庭の奥から小さな影が飛び出て来た。
その姿は、この前慎二を車に乗せたトラウマを作り出したイリヤだった。
「あが、あがが、車……車が……」
「なぁに?おにいちゃんまた私の車に乗せて欲しいの?」
「え、遠慮します!!え、衛宮!!
何時まで、僕を立たせておくんだよ?
は、早く中に入れてくれないか?」
「あ、慎二!!」
慎二はその場から、逃げるように衛宮庭の中に入っていく。
「イリヤ……慎二を車に乗せたのか?」
「うん、バーサーカーは喜んでたんだけど……?」
イリヤの言葉を聞き、士郎は内心で慎二に対して合唱を送った。
「イリヤさん……今から、先輩に教えてもらった料理を作るんですが……
手伝ってもらえますか?」
ポンと、桜がイリヤの肩に手を置く。
「ぃ!?」
一見普通の行動。だが、その手にはすさまじい力が込められていた!!
桜が目で訴えてくる!!
『おい、ちょっとツラ貸せ、ガキ』と――
イリヤは小さく冷や汗をかいた。
台所にて――
とんとん、トントン。
桜がリズミカルに、茹でたタケノコを細かく切っていく。
「まさか、兄さんを車に乗せるなんて――いえ、それだけなら良いんです。
兄さんを助けてくれてありがとうございました」
「けど――一つだけ許せないことが有るんです。
イリヤさん、次はありませんからね?」
桜の声のトーンが露骨に変わる。
「ひっ!?」
桜の顔をみた、イリヤが小さく悲鳴を上げる。
優しく微笑む桜。その顔には文字通り
にこやかに、朗らかに……
しかし目は決して笑っていない。むしろ、その手に持つ包丁を今にもイリヤの体に突き刺さんばかりの雰囲気を纏っている。
またやってしまった。イリヤが自身の失敗を理解する。
彼女、間桐桜の事情は軽くは知っている。不憫だと思うし、可愛そうだと思う。
まぁ、本人が元気に暮らしているなら構わないが、彼女にはその環境のせいか、非常に大きな爆弾がある。
イリヤは、その『爆弾』を久しぶりに自分が踏んでしまった事を理解した。
だが、一体何がその『爆弾』だったのか、待ったく理解できない。
ダァン!!
「いぃぃ……!」
まな板に包丁を叩きつけて、アスパラとベーコンが切断される。
桜の目は暗に訴えてくる。
『次はお前がこうなるぞ』と――
「イリヤさんが何の事情があるかは知りません。
先輩を『シロウ』と呼ぶのも問題はありません。
けど――」
トン、トン!ドン!ドン!!ダァン!!
包丁の一撃で、台所シンクが軋んだ。
「私の兄さんを『おにいちゃん』と呼ぶのは許せません!!
兄さんは、兄さんは私だけの兄さんです!!」
鬼気迫る表情で、桜が宣誓する。
「ご、ごめんなさい!!もう、「おにいちゃん」なんて呼ばないから!!」
イリヤは必死になって、令呪を使いバーサーカーを呼び出したい欲求を堪えながら叫ぶように言った。
「分かってくれれば良いんです。さ、一緒に兄さんたちにおいしい料理作ってあげましょうね?」
「う、うん、そうだね……」
一瞬でコロッと態度を変えた桜がに、イリヤが何とか自分が危機を脱したことに安堵する。
「な、なぁ、衛宮?台所の方から、今、ヤバイ音しなかったか?」
「何を言ってるんだよ。きっとタケノコの茹で時間を間違えて固い状態で切っただけだろ?
ま、桜にしては珍しいミスだから、今のはイリヤのミスかな?
安心しろって、お前の妹は料理が上手いんだぞ?」
「知ってるよ!!毎日食べてるからな……」
恋愛ものの鈍感主人公並みの鈍感さで、士郎が見逃す。
その時、部屋のふすまが開き、セイバーが姿を見せる。
「すんすん……いい香りですね?今日のお昼は洋食の――貴女は!?」
「あうあう!!」
セイバーが慎二の膝のライカを見て、眼を鋭くする。
そして、即座に構えを取った。
「なるほど、此度の聖杯戦争――最優のサーヴァントである私を最初に倒す気ですね?
それとも、一時的な協力関係を結びに来たのですか?」
「いや、遊びに来ただけだって」
士郎がセイバーに説明する。
だが、その最中もずっとライカを睨みつけていた。
「バーサーカー、私は嘗て貴女に2度敗北した。
だが、誇り高き騎士王として、3度目の敗北は決してないと思っていただきたい!!」
「あうん?」
セイバーがライカに向けて、高らかに宣誓する。
「……何やってんだアレ?」
「セイバーは負けず嫌いな所あるからな……」
昼食――
「ねぇ、ほらシロウ。あーんして、あーん!」
イリヤがグラタンを一さじ掬いい、士郎の口元に持っていく。
セイバーとライカの話のすぐあと、桜が完成させたタケノコ入りグラタンをテーブルに並べる。
大きなグラタン皿で、皆で分けて食べる用の物だ。
「イリヤ、行儀が悪いぞ?」
「ぶー!だってこれ、私とサクラが一生懸命作ったのよ?
シロウは美味しく食べる義務が有るんだから!」
イリヤが多少口調を強めながら、士郎に話す。
せっかく作ったのだ、食べてもらいたい気持ちは強いのだろう。
「あのな?こういう事は普通人前ではしな――」
「はぁ、全く。どーして食事中くらい静かに出来ない訳?
まったく、騒がしくてゆっくり出来ないなんて、この家はどうかして――ひぃ!?」
士郎の言葉の途中――慎二がグラタンを掬おうとしながら愚痴を言った瞬間、桜が慎二の腕に自身の腕を絡みつけた。
目のも止まらぬ高速で、蛇が獲物を絡めとる様なスピードと技!!
慎二は一瞬にして、逃げ場を失った!!
「兄さん、待ちくたびれましたよね?先輩ととても楽しそうに話してましたもんね?
だから――」
桜が慎二のスプーンを取り上げ、テーブルに置いたグラタンを掬う。
「そんなお疲れな兄さんを労って私が、とっても兄さん思いな私が、食べさせてあげますからね?
はい、アーン……」
桜が慎二の口元に、グラタンを持っていく。
「ね?してるでしょ?別におかしい事じゃないのよ」
間桐兄妹を見ながら、イリヤが話す。
「あ、いや、あの兄妹は多少行き過ぎた愛情があるから……」
頭を押さえ、士郎がため息をつく。
「さぁ、さぁ、さぁ!兄さん、食べてくださいね?
私のお手製、特製グラタン!!」
「いや、アッツイだろ!?ってか、一応ここは人の家……
いや、人前でこんな事するなよ!!」
慎二が声を荒げる。
正直言って何を考えているのか分からない妹の料理だ。
流石に、皆の前で毒を盛ったりはしないだろうが、それでも何らかの意図を感じずにはいられない。
「うん、これは慎二が正論だな」
「先輩?兄さんは実は結構な寂しがりやで、こうしてあげるとすごく喜ぶんですよ?
きっと今は、恥ずかしさが勝ってしまっているんですね。
兄さん?気にしなくていいんですよ?いつもみたいに甘えてください」
「いぃぃい!?」
当然だが、桜の言葉は全て嘘。
こんな風に食べさせてきたことなどただの一度もない。
(精神攻撃か、精神的に僕をいたぶる気だな!?
このままでは、衛宮を通して学校で僕が甘えん坊だというイメージが付いてしまう!!
くそぉ!この妹め!!それが狙いか!!)
慎二の脳裏には、自分の姿を見た生徒たちが『ねぇ、知ってる?間桐君って家では妹さんにべったりなんだって~』『あ、知ってるー、なんかドン引きだよねー』
なんてクスクス笑うイメージが駆け抜けていく。
(こ、このままでは、僕の学校で作り上げたイメージが!?!?!?)
「あっつ!?」
唇についたチーズの熱さに慎二が現実に戻される。
「さぁ、食べてください。兄さん、私の愛情たっぷりのグラタン、全部、全部、全部。
残しちゃダメですからね?
ご飯が終わったら、おやつもありますよ?先輩に教えてもらったアップルパイなんです。こっちもた~っぷりありますからね?そっちも食べて、全部、全部食べてくださいね?」
食べて、食べてと桜が抑揚のない声で、繰り返す。
「慎二、お前……何時の間に桜とそんなに仲良く成ったんだ?
前まで、しょっちゅう殴ったりしてたのに……
けど、良かったよ。やっぱり家族は仲良くしないとな」
安心した様子で、士郎が話す。
「ふぅーん……シロウには
イリヤがひどく気の毒そうな顔をしながら、グラタンを食べさせ続けられる慎二を見た。
夕方――暗くなり始めた頃に、慎二と桜が衛宮庭を後にする。
「んじゃ、気を付けてな?」
「ああ、今日はありがとう」
酷く疲れた様子で、ライカを連れた慎二が力なく返事をする。
「先輩失礼しますね?兄さんったら、全部食べてくれて……
今回のお料理は大成功でした!」
それに反して、桜がウキウキで礼をする。
「も、もう限界……たべられない……」
腹がはちきれんばかりの、慎二が小さく呻く。
「さ、兄さん。いっしょに帰りましょうね?」
「あ、ああ……」
桜に腕を組まれて、慎二が連れ去られるように
「強く生きてね」
イリヤがそんな慎二の姿を見て、哀れみを覚えた。
「兄さん、今日は楽しかったですね?」
二人の家が見え始めた頃、桜がなんなしにつぶやく。
「あ、ああ……そうだな……」
慎二が力なく返事する。
「毎日先輩の家に通って、いろんな料理を教えて貰ったんですよ?」
「そう、らしいな……」
いつの間にか桜が家事をしているが、料理のレパートリーはすさまじい数に成る。
「これなら、いつでも、人に食べさせれるな……」
「え!?兄さん、それって――」
桜が急に顔を真っ赤にして、もじもじとし始める。
「兄さん……私たちは、まだ高校……ああ、けど、けど兄さんが求めるなら!!」
「え、あ、桜?」
様子のおかしくなった妹を見て、慎二は嫌な予感がしてきた。
余談だが。桜の脳内では『いつでも人に食べさせれる』→『いつ食べても問題ない』→『いつもお前の料理が食べたい』→『毎日俺に、料理を作ってくれ(意訳)』→『桜の料理に惚れた!!僕の嫁に成るんだ!!』
という、妄想力たくましい連想ゲームが行われたのは、慎二にとっては預かり知らぬ所である。
「え、えっと、桜?」
「兄さん……兄さん……私、私もう……
兄さんがいけないんですよ?急にそんな事言って、私を誘惑するから……」
「お、おい、桜!?何をする気なんだ?」
桜がゆっくりと慎二を家の扉の前へと追い詰めていく。
「大丈夫ですよ、怖くないですよ?優しくしますからね?優しく、優しく……」
怪しげな笑みを桜が浮かべた時――
「慎二ぃ……桜ぁ……」
誰も居ないとおもっていた玄関の向う、臓硯が顔を見せる。
「ひぃ!?」
「お、おじい様!?」
二人が突然の臓硯の姿に腰を抜かす。
驚き桜が半場意識しながら、慎二に抱き着いた。
「か、かえってきたのか……」
「いつ、お戻りに?」
突然の家主の帰宅に両人がぎこちなく答えた。
「昼すぎじゃよ……儂が、お土産を買って帰ってくれば屋敷はもぬけの殻。
アサシンだけが残っており、そのアサシンも寺のアサシンに会いに行くと言い、出かけてしまった……
儂は、儂は、半日ずっと屋敷で待っておったのだぞ!?」
どうやら臓硯は大層お怒りの様だった。
話に寄れば、二人と臓硯はタッチの差で入違ったようだった。
「ふん、まぁいいわい。儂とて孫共の姿など見なくても構わん!
寧ろ、一人の方がせいせいするわい……」
プイッと臓硯がそっぽを向いた。
どうやら、間桐家の当主はご立腹の様だった。
「じゃが……儂の外国土産に興味はあろう?
さぁ、遅めのティータイムにするか?」
何かを期待する様な目で、臓硯がこっちを見て来た。
「いや、僕はもう――」
「おじい様のお土産とても楽しみです!
さ、兄さん。一緒に頂きましょうね!」
即座に臓硯の内心を理解した桜は、慎二の口を押え本日2度目のおやつの準備を始めた。
今回ライダーが出てきていないのは、危険を察知して逃げたからです。
桜は、慎二の行動は凡そ監視蟲の「椿子」を使って監視されています。
見えない所で大活躍の椿子ちゃん。
ライカ、臓硯に続く癒しキャラに成れるか?