仮面ライダーアズール   作:正気山脈

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 ホメオスタシスの地下研究施設、その開発室にて。

「できた!」

 陽子は、背もたれに身を預けながら大きく嘆息した。
 彼女が作っていたのは、リボルブの切り札。アクイラを止める事ができるほどの、強大な力。

「最初からこの形にすれば良かったんだね。これならきっと、アクイラにも通用するはず……」

 完成したそれを両手で握って、陽子は目を細める。

「信じてるからね、鷹弘。翔くんも……必ずいつものままで帰って来るって」

 (アズール)鷹弘(リボルブ)、二人の仮面ライダーが争う事がないように。
 そんな願いを込め、彼女は手に持ったそれを送りに向かう。


EP.34[欲望の真実]

 ノーブルの領域でギャンブルに勝ち続け、翔たちはついにゴールドへとメンバーズカードのランクアップを果たした。

 早速エレベーターからゴールドレートフロアまで上がったところ、入口の前で一人の女と邂逅する。

 ヒュプノスのリーダー、黒海 松波だ。

 

「よく来たな、ホメオスタシス」

 

 腕を組みながら、翔たちを真っ直ぐに見つめて松波が言う。その視線を受け止め、翔も口を開いた。

 

「このフロアのギャンブルの相手はあなたなんですね」

 

 すると、松波は頬を釣り上げて頭を振る。

 

「残念だが、それは違う」

「え?」

「ここではシルバーレートまでのような大きなギャンブルは行われていないし……お前たちがここまで辿り着いたのなら、オレは戦う必要などないと思っている」

「どういう意味ですか?」

 

 翔が訊ねると、松波は一行に背を向けて「ついて来い」と言って歩き出した。

 訝しんだが翔は言う通りに彼女を追い、次にアシュリィと響と翠月、遅れて鷹弘や浅黄も足を進める。

 

「お前たちは、この領域をどう見た?」

「どうって」

 

 突然の松波からの質問を聞いて、アシュリィが翔の顔を見上げる。

 翔は、すぐに自分の見解を述べあげた。

 

「なんとなく優しい世界だと思いました。他の領域みたいに、ここでは苦しんでいる人がいない。むしろその苦しみを取り払おうとしてるような」

「……その通りだ」

 

 松波は振り向かないまま一行を引き連れ、広間から左側にある『観客席』と書かれた扉を開いた。

 その先にあるものは、闘技場(コロッセオ)だ。デジブレインとデジブレインが戦い、観客たちを湧かせている。

 どうやらこの二体はチャレンジャーらしく、戦いに勝った方がチャンピオンであるリトルマッチ・デジブレインという個体に挑む事ができるらしい。

 

「ここで行われているのは、どちらのデジブレインが勝つかというギャンブルだ。まぁ、賭けに勝ったからと言ってどうするというワケではない。ランクアップもそれ以上はできないからな」

「なに?」

「ランクアップはゴールドランクで終わりなんだ。プラチナは支配人であるノーブル様専用で、オレでさえあの方の元に向かう方法は知らない」

「なっ……」

 

 目を見開く鷹弘。

 もしそれが事実なら、これまでやって来た事は一体なんだったのか。

 考える間もなく、続けて松波は言う。

 

「先程そこのアズールが言ったように。ここは、本来戦う必要も苦しむ必要もない世界だ。不治の病や心理的な病、治療の難しい難病・奇病に侵された患者たちが運ばれ、心身を癒す。現実世界で貧困を理由に手術を受けられなかった者も、ここならば逃れる事ができる。普通なら治療できないものも全て。まさに理想の世界だ」

「……まさか。病院が領域の入口になっているのは、ノーブルの正体は……」

「そうだ。ノーブル様は、金生(カナオ)先生は医者だ。それも特定の国に留まらない、戦地や貧しい国にも渡り歩く……国境を跨いで活動するお方だ」

 

 懐かしむように自分の顔の傷をそっと撫でながら、松波はさらに語り続ける。

 

「オレも都竹も梅悟も先生に救われた。先生こそCytuberの頂点に立ち、願いを叶えるに相応しい人だ」

「でも、だからって何も知らない人たちをずっとここに囚えるなんて」

「確かに許される事ではないかも知れない。しかし、彼らは……先生がいなければ、命を失っていたんだぞ」

「……」

「先生のしている事は何も間違っていない」

 

 何も言えなくなった翔を尻目に、松波は観客席へと目をやった。

 観客は皆、闘技場の戦いに夢中だ。屈強なデジブレインたちの体と体の激しいぶつかり合いに、白熱している。

 

「人は欲をかくものだ。金銭の話だけじゃない。名誉欲や食欲、睡眠欲……そう言ったものをカジノのチップという形に変換して、ギャンブルで増幅させ、この領域の力としている。だからここには精神失調症の患者はいないんだ」

「そう、だったんですか」

「オレたちを止めないでくれ。ここを失えば、たとえ病気が癒えていると言っても、彼らに戻る場所はなくなるぞ。膨れ上がった欲望の行き場をなくしたまま、再び貧困を彼らが襲うんだ。お前たちに他人の居場所と幸福を奪う権利はないだろう」

 

 誰も、何も答える事ができなかった。

 松波はそのまま観客席を去り、スタッフ用の通路へと向かって姿を消すのであった。

 

「……どうするんだ?」

 

 闘技場に目を向けたまま、誰にでもなく翠月が訊ねる。

 翔にもアシュリィにも何も答える事ができなかった。観客席は賑やかだと言うのに、ホメオスタシスの一行が立つその場所だけ、時間が止まったかのような静けさを感じさせる。

 鷹弘は舌打ちをすると、怒りの混じった口調で答える。

 

「どうもこうもねェよ。どの道あの成金野郎をブチのめさねェと、アクイラも蘇るかも知れねェんだぞ」

「それはそうだけどさ……じゃあ、倒した後はどうすんのよ?」

「何ィ?」

「だってさっき言ってた事が正しいんだとしたらさ、ウチらがノーブルを倒したらこの人たちは路頭に迷うワケじゃん? ウチらの一存で、勝手にそういう事していいのかな」

「……ンなもん、今更だろ。俺たちが何度Cytuberを潰してると思ってんだよ」

 

 そう言われると浅黄は言葉を詰まらせ、尻すぼみ気味に「そうだけどさ」と呟く。

 再び訪れる静寂。それを最初に断ち切ったのは、響だ。

 

「お前の意見を聞こう、翔」

 

 その言葉と共に、一行の視線が翔に集まる。

 翔は物怖じする事なく、どこか確信を持ったような目つきで、響に向かって頷いた。

 

「……みんな、大事な事を見落としていると思う」

「見落とし?」

 

 アシュリィが首を傾げると、翔は鷹弘や翠月たちに向かってゆっくりと語り始める。

 

「忘れていませんか? 僕らは彼の過去に何があったのか、欲望の歪みやその原因が何なのか……まだノーブルについて何も知らないんですよ」

 

 確かに、と話を聞いていた全員が頷く。

 これまでのCytuberの領域では、先へ進むためにホメオスタシスの面々が自力で謎を解いたり鍵となるものを見つけ、領域の主のトラウマに触れる事で深層に至っていた。

 今回はノーブルやヒュプノスの三人に案内されるがままであったため、その点に関する意識が抜けてしまっていたのだ。

 だがそれでも、鷹弘は唸っている。

 

「じゃあどうするってんだ? 手がかりなんか何もねェだろ」

「確かに。今までは何かそれらしいものが見つかってたけど、今回ばっかりはノーヒントだもんねぇ」

 

 眼鏡を人差し指で掛け直しながら、浅黄は言った。

 しかし翔は「いえ」と首を横に振る。

 

「……実はなんとなく見当がついてるんです」

「本当に!?」

「後は場所さえ分かれば良いんですけど」

 

 翔が考え込んでいると、響はさも当然のように、そして簡単に次の方針を提示した。

 

「なら、まだ調査していない場所に行けばいいじゃないか」

「調べてない場所? それって……」

 

 響が指し示した位置。その方角を見て、浅黄やアシュリィは顔をひきつらせる。

 そこは、まさに先程ノーブルについての話をした松波が通って行った、スタッフ用通路だ。

 しかしここは敵の本拠地でもある。

 最も警備が厚い中で、敵の懐に潜り込んで追跡を掻い潜りつつ、心臓部に到達しなければならないのだ。

 

「けどまァ……やるしかねェんだろうな」

 

 恐らくメンバーズカードを手に入れる時よりも警備は厳しくなっているだろう。激戦を予期しつつも、鷹弘は翔に向かってそう言った。

 全員、覚悟は決まっている。

 観客席の喧騒をよそに、一行は敵の巣窟に飛び込んだ。

 

 

 

『侵入者発見! 侵入者発見! 至急対処をお願いします!』

 

 松波の持つ無線機からそのような通知が届いたのは、ホメオスタシスの仮面ライダーたちを説得したすぐ後の事だった。

 ギリリッと歯の軋む音を立てながら、彼女はマテリアプレートとをガンブライザーを懐に忍ばせ、足早に現場へと急行する。

 

「ヤツらめ、気でも狂ったか……!?」

 

 そして無線機を乱暴に操作し、闘技場へと繋いだ。

 

「リトルマッチを投入するぞ! 客は気にするな、ここでヤツらを倒すのが最優先だ!」

『了解!』

 

 松波はさらに、都竹や梅悟にも連絡を回す。総力で迎え撃つつもりなのだ。

 

「どういうつもりなのかは知らんが……絶対にやらせはしない。あの方は私が守る……!!」

 

 そう言いながら走り続けていると、松波はつい先程連絡した二人と合流を果たした。

 

「松波!」

「ご無事のようですね、リーダー」

 

 都竹と梅悟の間に入り、松波は静かに息を吐く。

 

「すまん。ノーブル様の思想を話せば理解するだろうと思っていたが、オレが甘かったようだ」

「構わんだろう。どちらにしても、ここでヤツらを倒せば終わりだ。頼りにしているぞリーダー」

 

 ニッと歯を見せて梅悟が笑い、松波も微笑んで頷いた。

 そんな三人の前に、立ちはだかる影が姿を現す。

 アプリドライバーを装着した鷹弘、そしてタブレットドライバーを装備した翠月だ。

 

「たった二人だと……!?」

 

 想定外とばかりに松波が眉を歪める。目の前の二人は、それぞれマテリアプレートを手に取り、変身態勢に移った。

 

「残念だったな。俺たちはただの足止め役だ」

「貴様らをどこへも逃しはせん、覚悟して貰おう」

《デュエル・フロンティアV2!》

天華繚乱(ウォーゾーン・ブルーム)!》

 

 二人がマテリアプレートを起動し、ベルトに装填。その姿を見て、松波たちも戦闘準備を始めた。

 

「変……身!」

《最速のガンスリンガー、インストール!》

「変身」

《闘龍之技、アクセス!》

 

 鷹弘が仮面ライダーリボルブV2に、翠月は仮面ライダー雅龍 パワフルチューンに変身する。

 ガンブライザーを装着したヒュプノスの三人も、すぐさまマテリアプレートを起動した。

 

「おのれ!」

Cytube Dream(サイチューブ・ドリーム)……メガロドン!》

《メガネウラ!》

《マンモス!》

「ならばお前らを倒して、残るホメオスタシス共も八つ裂きにしてやる!!」

Goddamn(ガッデム)! マテリアライド!》

 

 プレートが挿入され、三人の体がデジブレインに寄生される。しかし改造手術を受けている彼らは、強化された肉体の操作をデジブレインに明け渡す事はない。

 太古のサメであるメガロドンと巨大トンボのメガネウラ、そしてマンモスのデータを取り込んで得た力が、三人の姿を大きく変化させた。

 

《メガロドン・デジブレイン!》

《メガネウラ・デジブレイン!》

《マンモス・デジブレイン!》

「ぬうううううあああああっ!!」

《パラサイトコード、ダウンロード!》

 

 以前のような水中銃(ハープーンガン)ではなく青い三叉槍を手にしたメガロドン・デジブレインと、湾曲した刀身の短剣を持つメガネウラ・デジブレイン、そしてエレファントやゴリラ以上の凄まじい怪力を持つマンモス・デジブレイン。

 それら三体が、仮面ライダーの行く手を阻む。

 

「行くぞ仮面ライダー!」

「来やがれ、Cytuber共!」

 

 リボルブラスター・バーニングモードで燃える銃撃を放ち、メガネウラ・デジブレインを足止めするリボルブ。

 さらに雅龍が突撃し、メガロドン・デジブレインと矛を交えた。

 

「ノーブル様ならこの世界の常識を引っ繰り返す事ができる! この領域の力が世界中に及べば、富める者だけが当然のように得られる利権を全て、貧しさに苦しむ人々に与える事ができるんだ! なぜその素晴らしき理想を阻む!?」

「確かに素晴らしい事かも知れんな。だが、本当にそれだけなのか?」

「なに……?」

「気付いていないのならハッキリ言わせて貰う。お前たちが本当にノーブルの理想全てを理解しているのなら、なぜヤツはお前たちに自分の居場所を教えない?」

 

 スタイランサーを自らの槍で弾き返し、メガロドンは答える。

 

「そんなもの、お前たちが辿り着けないようにするために決まっている!」

「ほう。しかし今回のような状況になった時、お前たちはどうやってノーブルを助けに行くつもりだ? 居場所も知らずに?」

「それは……!?」

 

 雅龍の放った言葉に、メガロドンもマンモスも動揺する。攻撃の手が止まってしまった。

 その隙に、リボルブは三人の腕に銃撃を命中させ、武器を取り落とさせる。

 

「あの野郎は、心のどこかにテメェらにも話せねェ『何か』を抱えてるって事じゃねェのか。それを知られたくないから、心の中の深い部分に入り込まれたくないから……教えてねェんだろうよ」

「くっ……」

「要は信用されてねェんだよ」

「黙れぇぇぇっ!!」

 

 怒りのままに、メガロドン・デジブレインは咆哮する。

 槍を拾い上げずにそのまま雅龍へと突撃し、拳を振り被って顔面を叩いた。

 

「ぐっ!?」

「先生はオレたちの命の恩人だ! その先生がオレたちを信じ、一番の部下にしてくれたんだ! あの人に限ってそんなはずが、不信などあるはずがない! 何も知らないくせに口を出すな!」

 

 攻撃を受け流しきれず、雅龍は僅かにたたらを踏む。

 しかしすぐに姿勢を正して、槍を放っていつもの中華拳法の戦闘スタイルに切り替える。

 続くマンモスとメガネウラの連続攻撃も、完全には防ぎ切れないものの、得意の拳法によって凌ぎ続けた。

 

「中々やるな」

 

 距離を取って呼吸を整えながら、雅龍が言う。

 

「当然だ! オレたちはこのマテリアプレートを使いこなすために、さらなる改造手術を終えた! 既にお前ら程度の力では太刀打ちできない領域まで到達したんだ……それも、先生のお陰で!」

 

 メガロドンがバックステップし、三叉槍を拾い上げた。

 強気な発言をしつつも、雅龍の拳法を警戒しているのだ。残る二人も、先に援護射撃を繰り返しているリボルブへと狙いを変えている。

 

「ぬぅぅぅーん!」

「ヒヒヒヒャヒャヒャ!」

 

 重い拳と高速のナイフ捌きが、同時に襲いかかる。

 パンチ力が高く調整されているとはいえ、遠距離戦闘タイプのリボルブV2ではやはり分が悪い。

 ダメージが重なり続け、リボルブは必殺を撃つ暇も距離を取る余裕もなく、攻撃を受け止める事しかできなかった。

 

「チィッ!!」

「この程度ですかぁ!? ヒャーヒャヒャヒャ!!」

 

 メガネウラが、さらに追撃を仕掛けようとする。

 しかし。それはメガロドンが腕で制した。その視線はリボルブたちの背後に向かっている。

 何事かと思って二人のライダーが振り返ると、そこには新たな一体のデジブレインが立っていた。

 薄く透き通った大きな翅を生やした、貧相な体格の虫だ。手にはマッチ棒を持ち、三つに分かれた燃える尾を引き摺りながら、ぺたぺたと歩いている。

 

「ロロロロロロッ……」

 

 カゲロウに似たそのデジブレインは鳴き声を上げ、リボルブたちを見据えている。

 その姿を見て、メガネウラも興が醒めたように両腕を落とした。

 

「撤退だ、残りの仮面ライダー共を探すぞ」

「待ちやがれ! 逃さねェって言ってんだろうが!」

「残念だが、そいつが……リトルマッチ・デジブレインが来た時点でお前らにもう勝ち目はない」

「なんだと!?」

「追えるものなら追ってみろ」

 

 メガロドンたちは自らの変異を維持したまま、リボルブたちを振り切ってその場を早々に立ち去った。

 一体あの貧弱なデジブレインに一体何ができるというのか。ワケが分からないと思いながら、リボルブと雅龍が振り返った、その時だった。

 

「なにっ……?」

 

 雅龍が間の抜けた声を発した。

 リトルマッチ・デジブレインと呼ばれていた個体が、三体に増えているのだ。

 リボルブも自分の目を疑いつつ、舌打ちの後に発砲する。

 すると、三体全てのリトルマッチが銃弾を受け、形を失う。

 

「また幻覚の能力かよ!」

「……いや、違う! これは……!」

 

 弾丸を受けて形を失ったデジブレイン。その姿は消える事なく、別のものに変換されていく。

 否、これは元に戻ったのだ。燃え盛り揺らめく巨大な炎に。

 炎はそのまま動き出し、リボルブと雅龍に襲いかかった。

 

「ぐおっ!?」

「幻覚ではなく炎の分身……というよりも、最初から私たちが見ていたのは炎そのものか!」

 

 見れば、リトルマッチ・デジブレインは掌からマッチを生み出してそれを擦り、地面に落として自分と同じ姿の炎の塊を作っている。

 しかし分身を生成するという事は、どこかに本体がいるはず。二人共そう考えるものの、彼らには見つける手段などやはり存在しない。

 もしもここに浅黄がいれば、解析して本体を割り出せたかも知れないが、彼女は今この場にはいない。

 そして、分身を消そうが消すまいが炎の塊となって攻撃して来る。見た目とは裏腹に、そして想像を超えて攻撃的なデジブレインだったのだ。

 

「キュロロロロロロッ」

「ぐあっ!」

 

 また、本体の捜索にばかり気を取られていても危険だ。

 この分身体は自在に実体と炎とに転じて攻撃を無力化できる上、ひょろひょろと細長い体をしているにも関わらず腕力が凄まじく強い。

 その拳を受け、リボルブは容易く吹き飛ばされ、壁面に背を打ち付けた。

 

「がっ……」

 

 膝をつき、立ち上がろうとするリボルブ。しかしその眼前に、炎の塊が無数に迫っている。

 いくらデュエルリンカーV2に炎への耐性があるとはいえ、これ以上は危険域だ。

 雅龍も、スタイランサー・ボウガンモードを使って炎を消し止めようとしているが、消えてもすぐに炎からリトルマッチ・デジブレインの分身体が湧いて出る。

 まさに絶体絶命。リボルブは、悔しさを吐き出して壁に拳を叩き付けた。

 

「ここまでかよ、クソッタレ……!!」

 

 

 

 一方。

 翔とアシュリィと響、そして浅黄は、鷹弘たちが騒ぎを起こして時間を稼いでいる隙に従業員用の通路の探索を行っていた。

 浅黄はマテリアパッドとにらめっこしながら、壁にケーブルを接続して隠し通路がないかじっくりと調べている。

 

「どうですか?」

「場所はなんとなく分かった。すぐ近くだよ。でも、やっぱロックがかかってるねぇ」

 

 カリカリと頭を掻きつつ、浅黄は歩いて三人を案内する。

 敵の姿は見られない。リボルブたちは上手く行っているのだろうと一行は予想していた。

 そして、浅黄は怪しいと判断した地点に辿り着く。T字に分かれた廊下の先の、扉もなにもない行き止まりとなっている場所だ。

 

「この先に何かありそうなんだけどねえ」

「確かに怪しい、かも」

 

 むむむ、とアシュリィも唸った。良く見れば、扉がないにも関わらず壁の上部には表札が下がっている。

 何も書き込まれておらず、良く見れば地面には黒のマジックペンが落ちていた。

 

「これで表札に書け……という事か?」

 

 響がペンを拾い上げ、翔に渡してそう言った。

 

「さっき見当がついていると言ったな。書いてみてくれ」

「……それが正解かまでは分からないよ?」

「構わないさ。違ったらまた考えれば良いだけだ。それに、お前ならきっと正解に辿り着ける」

 

 根拠はないというのに、確信に満ちた表情で響が言う。

 それを受けて、自分も微笑みながら、翔はペンを走らせた。

 表札に書かれた文字は――。

 

「『霊安室』!?」

 

 あまりにも意外だったのか、浅黄がそれを目にして、素っ頓狂な声を上げる。

 字を書き込んでからすぐ、目の前の壁に異変が起きた。

 僅かに錆びついている白い扉が、音もなく出現したのだ。

 

「な、なんで霊安室だって分かったの?」

「ノーブルの正体が医者だと分かったから、ですね」

「どういう事?」

「治療過程の一切を省いているだけで、このカジノは病院と同じなんじゃないかなって思ったんですよ。病気や怪我を治す設備があって、入院して寝泊まりもできて……でも、だとしたら足りない場所がある」

 

 それを聞いて、浅黄はようやく納得したように頷く。

 

「なるほど、だから霊安室かぁ」

「これで先へ進めるな。よくやった、翔」

 

 響はそう言って微笑み、翔の肩に優しく手を乗せる。照れたように笑い、翔は先へ進むために扉を開いた。

 霊安室の中は電気が点いておらず、何も見えないほどに暗闇が広がっている。それでも、全員足を踏み入れる。

 すると、一行の脳内に映像と声が流れ込んで来た。

 

『注射が怖いのかい? 大丈夫、さぁ手を出して……うん、良く我慢できたね』

 

 目に飛び込んできたのは、優しく子供に語りかける若い白衣の男の姿。

 銀縁の眼鏡をかけ、人の良さそうな笑みを浮かべている。首から下げた名札によると、名は金生 樹(カナオ イツキ)というようだ。

 

「これがノーブルの正体……」

 

 翔たちがさらに足を進めると、映像が切り替わった。

 樹は国外で治療を受ける事ができない人々や、戦火の中で苦しむ人々を助けたいと常々思っていたらしく、20代後半になった頃に日本を飛び出したようだ。

 そして辿り着いた戦争の絶えない国で、樹は怪我をして泣いている幼い女の子に出会った。

 

『大丈夫だよ、すぐに良くなるからね』

 

 適切な治療を施し、樹は懸命に女の子を助けた。

 幸いにも彼女の負傷は大したものではなかったので、樹自身が言った通り数日で完治した。

 

『これでもう安心だね! じゃあ、気をつけてね!』

 

 樹は僅かな食料と飴玉を彼女に手渡し、微笑みながらそう言った。女の子も微笑み、包み紙の中から飴を取り出し、それを口に放り込んで家路に向かった。

 だが、その翌日の事だ。

 昨日助けたばかりの女の子が、樹のいる医療キャンプの前で、瀕死の状態で発見された。

 敵国からの戦火に巻き込まれたのだ。

 

『う、うそだ……昨日あんなに……元気、だったのに……治療したのに……』

 

 樹は女の子を助けるため、仲間の医師の手も借りて必死に治療を施した。

 だが手遅れだった。手の施しようがない程の致命的な傷を負った彼女が向かう先は、死のみ。誰の目から見てもそれは明らかだった。

 それでも樹たちは諦めずに治療していたが、彼女が目を覚ます事はなかった。

 

『どうして……どうして……!!』

 

 友人たちからの励ましの言葉を受けても、樹は無力感と絶望の中から立ち直れなかった。

 気がつけば日本に帰って、泣くか酒を飲むかの毎日になっていた。

 

『俺が何をしても人が死ぬのなら、命を救えないのなら……俺はなんで医者になんか……』

 

 失意のままにポツリと呟いた、そんな時だった。

 

『欲しくはありませんか?』

 

 突然、部屋の中で樹自身ではない声が聞こえたのは。

 

『だ、誰だ……!?』

『私めが何者かなどどうでもいい話です。欲しくはありませんか? 誰も死なない平和な世界が。争いの中で誰一人として死ぬ事なく、医学さえ必要としない、死を克服した常識を超える世界が』

 

 闇の中から姿を現す孔雀の仮面の男、スペルビア。

 彼はずいっと樹に顔を近付けると、樹の目を覗き込んでさらに話を続ける。

 

『あなた様に犠牲を払う覚悟があるのなら、私めがその願いを叶えて差し上げましょう』

『……本当にそんな事ができるなら、俺は何だってしてみせる』

『素晴らしい。では、あなた様の"傲慢"なる悪意……私がプロデュースさせて頂きます』

 

 そう言われて樹が思い浮かべたのは、遠い国でまだ諦めずに活動を続けている仲間の医師たちや、現地で交流を深めた住民たち。

 金のためでも名誉のためでも、自分のためですらなく――ただ、世界を永遠の命で満たす。

 金にこだわる姿も、カジノという表向きの姿も全てフェイク。これこそが、ノーブルの『大欲』だった。

 

「……そういう事、だったのか……」

 

 金生 樹(ノーブル)の真実を目の当たりにし、翔は大きく息を吐いた。

 同時に納得した。なぜ霊安室が存在しなかったのか。

 このノーブルという男は、過去のトラウマから死を忌避しているのだ。だから、ここには死を感じさせるものが排除されている。餓死しないように配慮さえされているのだ。

 

「まさか本当にここまで辿り着くとはなぁ」

 

 不意に頭上からそんな声が聞こえたかと思うと、真っ暗だった周囲の風景が歪み、綺羅びやかな光が差し込んでくる。

 先程まで霊安室の中にいたはずが、気付けばそこはすり鉢状のフィールドの上だった。中央には円盤があり、さらに円盤の中心に銀色の塔のようなものが建っており、声はその頂点から発せられている。

 また、周囲の床は赤と黒の二色で交互に分かれている。

 翔は自分たちが巨大なルーレットの上に立っている事に気付くのに、そう時間はかからなかった。

 

「褒めてやるよ、仮面ライダー共」

「ノーブル……!」

 

 悲しげに眉を寄せながら、翔はノーブルの顔を見上げる。

 

「もう止めて下さい。こんな事をしたって、死んだあの子は元に戻らないんですよ?」

「ハッ、そんなのは知っているさ。だがな……これ以上同じ被害者を出さないようにする事はできる。その方法がこれだ。これしかないんだ」

 

 ノーブルはそう言って、自らの支配者の証である紫色のトランサイバーを掲げる。

 すると、スマートウォッチに似たその機械から、音声が鳴った。

 

《トランサイバーG(ガロウズ)!》

「医学でも死からは決して逃れられない……だから! 平穏に生きていけない命のために、こんな絶望しかない世界を……俺様が変えてやるんだ!!」

The Golden City(ザ・ゴールデン・シティ)!》

 

 マテリアプレートを素速く取り出し、起動するノーブル。直後、それをトランサイバーGへと装填した。

 直後に一体のデジブレインが姿を見せる。黒い拘束具に身を包んだ、人に似た形の正体不明の影。

 さらに、ノーブルの頭上からは輪の形を作って一本のロープが垂れ下がる。

 

《レスト・イン・ピース! レスト・イン・ピース!》

執甲(シッコウ)!」

Roger(ラジャー)! マテリアライド!》

 

 これまでのサイバーノーツとは異なる音声入力と共に、ノーブルの首にロープが括り付けられ、締め上げられる。

 そして、拘束具のデジブレインが分解され、ノーブルの肉体と融合した。

 

《ゴールデン・アプリ! 眠らぬ黄金都市、トランスミッション!》

 

 ブチッというロープの千切れる音と同時に、ノーブルは完全にサイバーノーツへと変異を果たした。

 顔面が全体に宝石を散りばめたペストマスクとなっており、目は橙色のクモ型のバイザーに覆われている。

 さらに黒いトレンチコートのようなものを身に着けている他、背中からは黒い羽毛のついた蠢く八本のクモの足のようなものが生え、片手には先端に金色のクモの装飾がされた杖を持つ。また彼自身の足は、カラスの蹴爪のようになっている。

 千切れたロープはそのまま垂れ下がっており、見る者にどこか不穏な空気や不気味さを感じさせる。

 

「大欲の支配人、アヴァリスマネージャー……ホメオスタシスの躍進もここで終わりだ」

 

 アヴァリスからの言葉を聞いて翔は強く拳を握りつつ、アシュリィを下がらせる。

 そしてアプリドライバーを装着し、響と浅黄と共に並び立った。

 

「いいや、僕たちがここであなたを止める!」

《チャンピオンズ・サーガ!》

 

 翔がマテリアプレートを起動するのと同時に、残る二人も同じく起動する。

 既に覚悟は決まった。三人は、アヴァリス打倒のために変身に移る。

 

『変身!』

「変ー身っ!」

《天下無敵! 天上不敗! 語り継がれし伝説、インストォォォール!》

《迷宮の探索者、インストール!》

《義賊の一矢、アクセス!》

 

 チャンピオンリンカーに変身してアメイジングアローを装備したアズールは、ヴェスパーフォトンを弓に纏わせ、弦を強く引っ張る。

 ここで勝負を決するつもりでいるのだ。手を離すと同時に、出力全開で放たれた朱色の光の矢が、真っ直ぐにルーレットの頂点にいるアヴァリスへと向かう。

 キアノスとザギークも、それぞれ銃撃と矢弾を放つ。

 

「甘い」

 

 アヴァリスは銀色のノブの上に立ったまま、避ける事もしない。

 しかしそれらが命中するよりも早く、トランサイバーのスイッチを入力した。

 

Roger(ラジャー)! ファーストコード、オン!》

 

 瞬間、トランプのカードがアヴァリスの周囲を舞い、バリアを形成して攻撃を受け止める。

 光の矢だけは完全には防ぎきれずバリアが砕け散ったが、その一撃もアヴァリスの左腕を僅かに掠めただけに留まった。

 

「えっ!?」

 

 アズールが驚く間に、トランプは続いて三人へと飛んで行く。

 鋭利なカードが、キアノスとザギークの装甲を裂く。アズールの重厚なアーマーでさえ、傷を付けられていた。

 

「くぅっ!」

「まだだ」

Roger(ラジャー)! セカンドコード、オン!》

 

 トランプが煙のように消滅したかと思えば、今度は五つのダイスがアヴァリスの掌に浮かび上がる。

 そしてそれを投げると、コロリとアズールの足元に転がった。

 このダイスには数字の面がなく、ただ『炎』や『雷』といった文字だけが書かれている。表になっているのは、全て『氷』の面だ。

 瞬間、爆発するようにダイスが砕け散ってアズールたち三人に無数の氷の礫が襲いかかる。

 

「うわああああっ!!」

 

 悲鳴を上げながら、ザギークは地面に仰向けに倒れた。

 キアノスはフェイクガンナーで氷を叩き落とし、アズールもアメイジングアローで防ぐ事ができたものの、彼女にはアヴァリスの強力な攻撃を防ぐ術がなかったのだ。

 

「この程度で俺様を止めるなんて、よくもふざけた事を抜かせたモンだなぁ?」

「くっ……」

「もっと面白くしてやろうか」

 

 アヴァリスが、今度はトランサイバーを操作せずに右手の人差し指だけを天に掲げる。

 するとルーレットが回転し、三人のライダーの足元に赤い円形の光が映し出され、銀色の球体が盤上に落ちた。

 

「領域そのものに干渉する能力!?」

「まさかこれは、アクイラの力か……!」

 

 ザギークとキアノスが驚いていると、球体は赤いポケットに落ちた。

 ポケットが捲れ、爆弾のマークが表示される。その瞬間、アズールたちの目の前で爆発が巻き起こった。

 

「がぁっ!?」

 

 流石のチャンピオンリンカーでも防ぐ事はできず、装甲から黒煙を上げながら、キアノスやザギークと共に膝をついた。

 

「つ、強い……!」

「バカな、これほどとは」

 

 アズールとキアノスが、未だノブの上から一歩も動かないアヴァリスを見上げながら呟く。

 V3の力があるにも関わらず、そして三対一でもこの圧倒的な戦力差。そして彼の使ったマテリアプレートに備わっているものとは異なる能力。

 一行が不思議に思っていると、他でもないアヴァリス自身がその疑問に答える。

 

「俺様たちが今まで何もしてなかったと思うか? このトランサイバーGのためにマテリアプレートも調整してあるんだよ……お前の持つV3と同等までな」

「なんだと……!!」

「お陰でこの力も前より正確に使えるようになった……これで、俺が負ける事はなくなったってワケだ」

 

 仮面の中で、響は顔を強張らせる。

 ジェラスだけが使えるとばかり思っていたアクイラの力は、これで残りの二人にも渡ったと見るべきだろう。簡単に勝てるなどと思っていなかったが、ここまで苦しい戦いになるとは想像もしていなかったのだ。

 そんな時。立ち上がったアズールが、右腕を真っ直ぐ前に掲げる。

 

「うん?」

 

 突然の行動に、アヴァリスは訝しげにペストマスクのクチバシを撫でる。

 何をするつもりなのか、キアノスたちには分かっている。力の正体は彼らも知らないが、以前ジェラスが使ったアクイラの力を封じ込めた能力。

 アクイラの力の一端、データ・アブソープションだ。

 

「おい、翔……それは」

「使うのは危険って言ってたよ!?」

 

 キアノスとザギークが叫んで制止をかける。しかし、アズールは止まらない。

 

「分かってる! でもここは……やるしかない!」

 

 青い翼が現出し、右腕にノイズが集まっていく。アヴァリスはその姿に悪い予感がしたのか、一歩遅れて再びトランサイバーに手を伸ばそうとする。

 だが――アズールの力は、発動する直前、いきなり地面から水音と共に伸びだしてきた三叉槍によって阻まれた。

 

「うわっ!?」

 

 装甲が火花を上げ、アズールは攻撃を受けた腕を抱えて後ろに下がる。

 見れば、地面からは槍と共にサメの背ビレのようなものが飛び出ている。

 その正体を察して、ザギークは舌打ちした。

 

「ノーブル様、ご無事ですか!? 我々がお守りします!」

 

 水面から飛び出すように床から現れたのは、メガロドン・デジブレイン。そしてさらにその両隣に、マンモス・デジブレインとメガネウラ・デジブレインが降り立った。

 ヒュプノスの三人組だ。この絶望的な状況に追い打ちをかけるかのように、ついに合流を果たしたのだ。

 

「静間さんたちは……!?」

「ヒヒャヒャ! 二人は今頃、火達磨になって死んでますよ! 私たちの用意したデジブレインのお陰でねェ!」

 

 メガネウラの嘲笑。

 作戦は失敗し、時間稼ぎに向かったリボルブたちも倒されてしまった。次第に、アズールたちから士気が失われていく。

 

「そんな、静間さんが……嘘だ!」

「くっ!」

 

 戦意が削がれても、アヴァリスやヒュプノスは容赦をしない。

 マンモスはザギークの細い体を掴んで地面に叩きつけ、メガネウラはキアノスへと素速く斬り込む。メガロドンの方は地面や壁に潜行し、死角からアズールを突き刺す。

 そしてアヴァリスは再びルーレットを回転させ、爆発を起こして三人を徹底的に追い詰めていく。

 

「く、あ……!」

「まずい、このままでは……!!」

 

 戦意を失くしつつある今、もはやアズールに余力があろうとホメオスタシスは総崩れだ。

 それを見越して、メガネウラが真っ先に飛びかかった。

 

「これで終わりですねェェェッ! 死になさい、ヒャーッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャァーッ!」

 

 二つの刃が、満身創痍のザギークの首へと襲いかかる。

 その瞬間。大きな銃声が木霊したかと思うと、メガネウラが吹き飛ばされてルーレットのノブに側頭部を叩きつけられる。

 

「ウガッ!?」

 

 短く悲鳴を上げ、メガネウラが頭を押さえて倒れ伏す。

 

「なんだ、何が起きた……!」

 

 マンモスとメガロドンは、狼狽しながら銃弾の飛んで来た方向を見上げた。

 そしてそこに、いるはずのない二つの影を捉えた。

 

「危ねェところだったみたいだな、翔」

 

 翔たちも聞き慣れた声と共に、その影がルーレット上に降りる。

 そこにいたのは、リボルブと雅龍だ。

 しかも、リボルブは今までのV2ではなく、さらに異なる姿に変わっている。

 

「何だお前は……一体!?」

 

 メガロドンが呻くように言い放つ。

 今のリボルブは、ガンマンではなくどちらかと言えば軍の将校を思わせるような風貌になっているのだ。

 赤いロングコートが腰でなびき、胸や肩には様々な種類の鳥の姿を象った勲章が取り付けられている。テンガロンハットのようだった特徴的な頭部も、今は軍帽に変わっている。

 何より特徴的なのは、アプリドライバーに装填されている物体だ。

 たとえるなら、それはエンタープライズと呼称される空母そのものだった。艦底にシリンダーやグリップ、そして艦の先端に銃口が取り付けられている事からこれが銃器である事は分かるが、アプリドライバーにセットされているため、マテリアプレートとしての機能も持つ事になる。

 また、甲板に当たる位置にはマテリアプレートの装填スロットも見える。

 

「俺は仮面ライダーリボルブ……リローデッド」

 

 空母型の銃を引き抜き、リボルブはその銃口をアヴァリスに突きつける。

 

「覚悟しな。テメェら全員、俺がまとめてブチのめしてやるぜ」

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