問題児が普通の人外とともに異世界から来るそうですよ?   作:賢者

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サブタイ長いっすね~
ってぇことで過去暴露の三話目


俺の話は楽しいものじゃないよ、逆に世間一般の逼迫した家庭事情を知れるだけだ

「まず、どこから話そうか?」

 

そう言ったのはいつもの明るい雰囲気では無い月城優馬

 

「まぁ、最初は人外になる前かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は最初っから人外じゃなかったんだ、どこにでもいる普通の人間だったよ

 

優しい家族もいてね、妹なんかは俺にべったりだったさ、因みにロリコンではないよ?

 

俺はその日も普通に生活していた。その日からかな?俺の生活が変わったのは…

 

俺のが通っていた中学はそんなに有名ではない普通の学校だった。

 

そうしていつもの通り普通に登校していたらアイツに出会ったんだよ、

お前らも知ってるあの優男さ

 

アイツの名前は村野筑紫っていうんだ、最初はアイツの容姿に、上辺の性格に騙されて

仲良くしていた。

 

ある日の事だ俺はいつもの通り帰っていた、その時は筑紫は一緒じゃなかった。

 

用事があるってさっさと帰って行ったんだよ、その時は全然怪しいとも思わなかった

 

帰ってみたら家族がいないんだ、いつもは一人くらいいて俺に「お帰りなさい」って

一言かけてくれんだよ

 

まぁ、そんな日もあるだろ、って思いながら俺は家のソファでくつろいでいたんだ

 

そしたら家の固定電話に着信が来てね、誰かと思ったら妹だった

 

「助けて」って言った後いきなり大きな音がしてね、数分した後筑紫が出たんだ

 

「早く来ないと君の妹死んじゃうかもよ?」って言ってな

 

俺は筑紫に言ったんだよ、ならお前が助けてくれってなそしたらなんていったと思う?

 

「無理に決まってんじゃん、これは君を対象にした実験だよ?」だと

 

いきなり話は変わるが俺の世界では人外が認められていてな、国も公的な補助を出してるくらい

有名な存在になっていた

 

その人外を安定的に生み出す実験てのがあいつの目標だったらしい。

 

アイツの理論では人間は普通では使わない脳の領域を開発することが人外を作る

第一歩なんだそうだ

 

その使わない脳をどうやって目覚めさせるか?答えは被験体にこの話の場合俺なんだが

 

それに強いショックを与えることなんだそうだ

 

そしてアイツは俺にショックを与えるために家族を半殺し―まぁ後で目の前で殺されたんだが―

 

にしたんだ

 

あの時の俺はアイツを心の底から信じていたからな、あんな事をするとは思いもしなかった

 

俺は急いで筑紫のもとに向かった、あの時この力を持っていたらって思うときもあったほど長い

時間だった

 

アイツは俺がついたと同時に親と妹を殺した、それでこういいやがった

 

「これから第二段階のスタートだよ?」ってな

 

まだあるのかよ、って思ったよ。あんな事がまだ続くんだったら死んだ方がマシって思った

 

でも俺の意思なんざ全部無視で始まったよ、第二段階とやらが

 

アイツが言うにはあの時の俺は完全に回路が開いた状態だったらしい

 

後は少し後押ししてやるだけで人外が完成するんだと

 

実際完成した素体がここにいるけどな?

 

話を戻すぞ?その後押しって言うのが第二段階らしいぜ

 

その第二段階は実にわかりやすかった、ショックのもとと自身が禁忌としているものを犯す

 

俺の場合、アイツを殺すことがショックの根絶であり禁忌だったんだ

 

アイツは俺を殺すつもりで襲ってきたよ、なんでも進化中の素体の状態を死ぬ前に見ておきたい

ってことだったらしいが俺には関係なかった

 

あの時の俺は畜生と同列な下衆だった、本当に最悪だった

 

俺は終わった後自身の手とアイツの体を見て人外の能力が暴走し政府に捕まった

 

それからが大変だった

 

俺は実質犯罪を起こした身だったからな、刑務所に入った

 

刑務所に入ったついでに能力の検査を行ったけど何の反応も出なかった

 

この検査で「普通の人外」っていうレッテルを張りつけられたな

 

普通の人外は人外としての突出した力を持たない謂わば身体能力が高いだけの人間だ

 

固有の能力を持っている奴は人外が集まっているテリトリーに入りそこで悠悠自適な生活を

送れるのだが、俺みたいな普通の人外はテリトリーに入らせてもらえなくてな

自分で生活費を稼ぐしかなかった

 

中学を卒業してすぐ肉体労働系統の仕事に入ってな一生懸命仕事をした

 

だが、人外ってわかるとすぐにハブられてね、所謂ボッチってやつさ

 

人外はいつの時代も嫌われ者俺もその枠に入っていたと言うだけだ。

 

俺は職を転々とした、結構金に逼迫していてね両親の残していった金も少なかったから

 

余り無駄遣いも出来なかった、そう言うときにあの手紙が来たと言う訳なんだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうかな?俺の話は」

 

「聞いていて気持ちのいい話ではないわね」

 

「あの優男が下衆だってこともわかった」

 

「どんなつらい状況にいたかもわかった‥‥」

 

「で、感想は?」

 

「「「そんだけでハブられるって思われたんだったら心外(だな)(ね)」」」

 

フゥ胸にあったつかえが取れたような気がするわ…

 

「それで質問なのだけれど…」

 

「どうしたよ?久遠さん」

 

「あなたの髪の毛はその時にのばした物なの?」

 

「そうだね、俺が人外ってわかったやつから喧嘩を挑まれることがあったからいいハンデに

なると思って」

 

「と言うことは髪の毛は元々は短かったという事なのかしら?」

 

「まぁな、それがどうしたよ?」

 

「それじゃあ、髪の毛切りましょうよ」

 

「何でなんだ?」

 

「別にあなたの髪の毛が綺麗で嫉妬しているから…と言う訳ではないのよ?ね春日部さん?」

 

「そう、羨ましいわけじゃない…」

 

それって羨ましいって言っているのと同義では?と思ったのだが言わないでおく

 

俺も命を無駄に散らしたくないからね

 

「皆さんそろそろノーネームにつくのですよ!」

 

俺たちは門をくぐり目の前の景色に唖然とした

 

まさに死地その言葉が似合いすぎる土地だった

 

「…………おい、黒ウサギ」

 

十六夜が黒ウサギに確認を取る

 

「魔王とのギフトゲームがあったのは今から何百年前の話だ?」

 

十六夜の疑問はもっともだ

 

こんな風に土地が国家?が死ぬのはあの人の力を使わない限りたった数年では不可能だ

 

「僅か三年前でございます」

 

「ハッ、そりゃ面白いな。いやマジで面白いぞ。この風化しきった町並みが三年前だと?」

 

さすがの十六夜も冷や汗をかいていた

 

「ベランダのテーブルにティーセットがそのまま出ているわ。これじゃまるで、生活していた

人間がふっと消えたみたいじゃない」

 

「………生き物の気配も全くない。整備されなくなった人家なのに獣が寄ってこないなんて」

 

二人の感想はこの状態の異常性を色濃くしていく

 

「ねぇ、黒ウサギ」

 

「はいなんでしょう?」

 

「これって魔王が一人でやった事なの?」

 

まるでこの力を持っている人間を知っている、と言った話し方だった

 

「おれが知ってる人外の一人にこういう力を持っている奴がいるけど…」

 

「死を専門に扱っているそいつでもたった三年でここまでにするのは不可能だ」

 

「………魔王とのゲームはそれほどの未知の戦いだったのでございます。彼らがこの土地を

取り上げなかったのは魔王としての力の誇示と、一種の見せしめでしょう。彼らは力を持つ

人間が現れると遊び心でゲームを挑み、二度と逆らえないよう屈服させます。僅かに残った

仲間達もみんな心を折られ………コミュニティから、箱庭から去って行きました」

 

「「…………」」

 

感情を押し殺すように告げる黒ウサギに、複雑な表情を浮かべる飛鳥と耀。

 

しかし他2人は違った。

 

「魔王か。ハッ、いいぜいいぜいいなオイ。想像以上に面白そうじゃねえか………!」

 

十六夜は目を爛々と輝かせまるで新しいおもちゃを見つけた子供の様に喜び

 

「俺的にはこんな奴は相手にしたくないんだけどね…面倒くさいし」

 

彼は呆れたような声色で言葉を紡いでいくが次第に声の色がなくなりあの羽のように無機質に

生を寄せ付けないあの禍々しい翼のような声色へと変化していく

 

「でもやるからには勝たないとね…一応言っておくけど人外をなめたら…」

 

そうして今の状況の中彼は最大の怒気、殺気を込めて言い放つ

 

「消してやるよ、アイツ見たく延々とダメージを与えつつ消してやる」

 

この言葉を放ったと同時にあの時と同じ翼が出てくる

 

翼は物語る…彼は本気だと

 

皆は思い知る彼は…月城優馬は魔王に対して一片も同情をせずただ…ただ嬲る

 

彼の怒りはそういう方向へと完成されてしまっているのだと…




三話目です
今のところ黒ウサギ優勢ですね
次の話でヒロイン登場できたらいいな
と言うことで皆さん、活動報告に投票よろしくお願いします!
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