喪次元ゲイムネプテューヌ Lost Memory's   作:不知火ハート

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1話 ネガティブエネルギー再起動

ーうずめの復活から2年、女神達はいつもと変わらず平穏な日々を過ごしていた。それがずっと続くと誰しもが思っていた。

 

ーラステイション教会ー

 

ノワール「ふぅ、今日の仕事はこれで終わりね…、ってもうこんな時間…。流石に寝ないとまずいわね…。」

そういって私はPCの電源を落とし、寝室へ入り、ナイトウェアに着替え、ベッドに入った。

ノワール「ふぁ…、明日はゆっくりしたいわね…。」

目を閉じ、眠りについた。

 

〜1時間後〜

妙な音に目が覚めた。ゆっくり寝てたかったのに…。

ノワール「ん〜…、何なのよ…。」

そう言いつつ私は起き上がり、部屋を出た。音が聞こえたのは恐らく…

ノワール「入口あたりから聞こえたわね…、行ってみましょ。」

私は早足で入口へと向かった。

そこで見たのは…

ノワール「嘘…、人が…倒れてる!?」

衣服はズタボロで、全身傷だらけの男の子が倒れていた。年は自分と同じくらいだろうか。

ユニ「ふぁぁ…。お姉ちゃん、どうしたの…?」

ノワール「ユニ!ちょっとこの子を私の部屋に運ぶの手伝って!!」

ユニ「え?…って、これどういう状況!?」

ノワール「そんなこといいから早く!後救急キットを用意して!」

ユニ「わ、わかった!」

 

この子との出会いが、まさか世界の命運に関わるなんて、最初は思いもしなかった。

 

 

???「…ん?」

目が覚めた。しかし体が動かせない。というか動かせない。

???「ここは…、どこなんだ…?そして俺は…。」

ノワール「あ、目が覚めたのね!良かったぁ、気分はどう?」

???「え…?」

誰だろう、全くわからない。

???「それより、ここは…。」

ノワール「あぁ、ここ?私の部屋だけど…、って言っても分からないか。」

???「君は…。」

ノワール「あ、私?私はノワール。ラステイションの女神よ。」

???「ラステイション…?女神…?…分からない…。」

ノワール「え…?まさかプラネテューヌもルウィーもリーンボックスも…」

ユニ「お姉ちゃんストップ!彼、混乱しちゃってるじゃない。」

また誰だろう、彼女と雰囲気が似ている。

ユニ「ごめんなさい、お姉ちゃんが質問攻めしちゃって。私はユニ。お姉ちゃんの妹よ。それより、君の名前は?」

???「名前…。」

…分からない、自分の名前が分からない。元からなかったのかもしれない。

???「ごめん、自分の名前が分からない…。何も思い出せない…。」

ノワール「嘘、まさか記憶喪失…!?」

ユニ「その可能性しかないわね…、あんな状態じゃ無理もないわ…。」

???「……。」

ノワール「あぁ、ごめんね。混乱させちゃって。んー、でもどうしようかしら…。」

ユニ「どうしようって、名前のこと?」

ノワール「今後のことも考えてたけど、やっぱり名前は必要だわ。でも名前かぁ…、ん?」

???「ん?」

彼女の目線を追ってみると、黒い鳥が窓の外に留まっていた。

ノワール「カラス…、クロ…、そうだわ!クロウ!クロウに決めたっ!!」

ユニ「お姉ちゃん、絶対カラス見て適当に考えたでしょ。」

ノワール「そそそそそんなことないわよ!真剣に考えて思いついたのがクロウなの!」

クロウ「クロウ…、俺の…名前は…クロウ…。」

ノワール「あー…、気に入らなかった…?」

クロウ「いや、そんなことないよ…。ありがとう、ノワール。」

ノワール「そ、そう。それなら良かったわ!あ、今ご飯持ってくるから少し待ってて!」

そういってノワールは部屋を出ていった。

クロウ「クロウ、か…。」

俺は窓のカラスを見つめ、そう呟いた。

 

ーラステイション 首都ー

 

俺はノワールとユニに連れられ、ラステイションを散策していた。

ノワール「ここが私の収めてる国、ラステイションの首都よ。」

クロウ「こんな広いのか…、ラステイションって…。ノワールはすごいな。1人でここまで…。」

ノワール「私1人じゃないわ。先代の女神様、国民の皆、そしてユニのおかげでここまで発展出来たの。でも、これからもラステイションを、他国にも負けないくらい良い国にしてみせるわ!」

ノワールが何を言ってるか分からないけど、とても凄いことなのだろう。…と

クロウ「…お腹がすいてきたな。」

ユニ「私も…。」

ノワール「じゃあ街に行ってレストランで昼食をとりましょ。」

 

 

ノワール「ふぅ〜、美味しかったわね。やっぱりここのパスタは最高ね。」

ユニ「私は初めて食べたけど…。クロウはどうだった?」

クロウ「…美味しかった。」

ノワール&ユニ「む、無表情…。」

ノワール「ま、まあ美味しかったなら良かったわ!さ、買い物でも行きましょ!!」

ユニ「ちょ、お姉ちゃん待って!」

クロウ「うわっ!?」

ノワールを追いかけるユニに引っ張られながら買い物へと向かった。

 

ノワール「さ、買うものも買ったし、帰りましょ。」

ユニ「お、重い…。お姉ちゃん、いくら何でも買いすぎなんじゃ…。ん?何かしらこ(ry」

ノワール「のわああああああ!?それは見ちゃだめえええええええええ!!!」

クロウ「!?」

突然ノワールが絶叫しながらユニが持っていた袋を取り上げた。

ユニ「ちょ、お姉ちゃん!急に叫ばないでよ!?クロウ驚いてるじゃない!」

ノワール「あ、ご、ごめんなさい…。」

クロウ「あ、いや…俺は…。」

ノワール「こ、この荷物はわわわわ私が持つからだだだ大丈夫!!!」

ユニ「お、お姉ちゃん…。」

 

 

教会へと戻り、夕食も食べ、風呂にも入り、あとは寝るだけとなった。

ノワール「あ、そういえばクロウの寝る場所決めてなかったわね…。」

ユニ「部屋は私とお姉ちゃんの部屋しかないし…。そうだ、クロウ。」

クロウ「ん?」

ユニ「お姉ちゃんの部屋で寝る?」

ノワール「ええっ!?そそそそれならユニの部屋でもいいじゃない!!」

ユニ「待ってよ!私の部屋銃とか置いてあるし尚更危険よ!?」

クロウ「俺はどちらでもいいんだけど…。」

 

その後口論は続き、最終的にノワールの部屋で寝ることになった。

 

 

ノワール「すぅ…、すぅ…。」

クロウ「…。」

ノワールが隣ですやすやと眠っている中、俺は眠れずにいた。

クロウ「クロウ……。ノワールとユニがくれた、俺の、

名前…。」

よく分からないけど、それだけで自然と心が安らぐ。そして次第に目蓋が重くなってきた。

クロウ「ノワール…、ユニ…、ありが…と…う。」

そして、ついに眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

クロウ「…ん。」

ふと、目が覚めた。しかし、その目に映っていたのは…

クロウ「なんだ、これ…!?」

建物は崩壊しており、その大地には巨大な亀裂。さらに空は暗雲につつまれ、大地と同じような亀裂があった。

クロウ「なんだ…、ここは…。俺は一体…。…ッ!?」

建物に映った自分の姿を見た。肌は黒く、オレンジ色の装甲のようなものを纏っていた。そして斧と槍のような武器を持っている。

クロウ「なんだよこれ…!?俺は…!?」

???「さあ、何だろうね…。それは自分がよく分かってることじゃないかい?」

クロウ「ッ!誰だ…!?どこから…!?」

???「俺は『俺 』だよ…。」

次第に謎の声が遠のいていく。

クロウ「待て!待ってくれ…!俺は…俺は何なんだ!?俺は…俺は…!ウアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッッッッッッッ!」

 

ノワール「……ウ…!…ロウ……!クロウ!?」

クロウ「ッ!」

ノワール「のわっ!?」

クロウ「ノ…ワー…ル……。」

ノワール「大丈夫?かなり魘されてたみたいだけど…。」

どうやら悪夢に魘されていたみたいだ。ノワールが心配してくれている。

クロウ「……大丈夫じゃ、ない…。」

さっきの夢はなんだったのだろうか。そしてあの謎の声は…。

…だめだ。分からない。というよりもう思い出したくない。

ノワール「……そう。なら…、ほら。」

クロウ「わっ……。」

これは…、ノワールに抱きしめられてる、のか?

ノワール「こうすれば、もう悪夢は見ないはずよ。」

クロウ「ノワール…。」

ノワール「大丈夫、また悪夢が来ても、私があなたを護ってあげるから。だから…、ゆっくりおやすみ、クロウ…。」

クロウ「……おやすみ、ノワー…ル…。」

そして再び眠りについた。今度はノワールがいてくれるそれだけで安心して眠れる。

 

 

 

 

クロウ「…ん。朝か…。」

鳥の鳴き声に目が覚め、ゆっくり体を起こす。ノワールは既にいなかった。

クロウ「あれ、ノワールはキッチンかな。多分朝食も出来てる頃だし、行くか。」

 

 

 

ノワール「あ、クロウおはよう。よく眠れた?」

クロウ「ん?あぁ、よく眠れたよ。」

ノワール「そう、それなら良かったわ。」

ユニ「お姉ちゃんと寝たんだから、安眠は確定よね!」

ノワール「どういう意味よそれ!?」

ユニ「クロウ、夜、お姉ちゃんに何かしてもらえた?」

クロウ「ん?抱きし(ry」

ノワール「ノワァアアアアァァァァ!?それ以上言っちゃだめえええええええ!!」

かなり賑やかな朝食となった。

 

 

朝食を終え、

ノワール「さて、支度も出来たし、買い物に行きましょ。」

クロウ「ああ。…ん?」

ユニ「?どうしたのクロウ?」

クロウ「あ、いや。何か落ちてたから。何だろう…これ。」

ノワール「ちょっと見せて。…何かしらこれ、結晶、みたいだけど。」

その結晶は、黒みがかった青色で、形はひし形だった。中心には謎の模様が施されていた。

ノワール「んー、私には分からないわね。まあいいわ、クロウが持ってて。」

クロウ「いいのか?」

ノワール「クロウが見つけたんだから、クロウが持ってなさい。お守りとして、ね?」

クロウ「そうか、ならお言葉に甘えて。」

そんなやりとりをしつつ、買い物に向かった。

 

 

 

 

ーラステイション タウンー

 

ノワール「……。」

ユニ「どうしたのお姉ちゃん?」

ノワール「ユニ、クロウ、何か変だと思わない?」

クロウ「変って、何が?」

ノワール「全く人の気配が無いわ…。」

ユニ「そんな…。でもお店は開いて…、あれ、誰もいない…。」

ノワール「何が起きて…。」

と、突然

 

???「ハーッハッハッハッハ!」

ノワール「ッ!?このいかにも時代遅れの笑い声は…!?」

???「久しいな、ラステイションの女神。」

ノワール「アンタは…マジェコンヌ!?」

ユニ「そんな…。あの時消滅したはず!!」

マジェコンヌ「あぁ、確かに消滅したさ。だが、心次元に残っていたネガティブエネルギーが、私を復活させたのだ!!」

クロウ「…なんだ、このオバサン。」

マジェコンヌ「誰がオバサンだ!マジェコンヌだ!マジェコンヌ!!」

ノワール「そんなことどうでもいいわ、ユニ、準備はいい?」

ユニ「こっちはいつでもOKよ!」

ノワール&ユニ「アクセス!!!」

クロウ「うわ!?」

2人が光に包まれる。何が起きたか分からないが、やがて光が収まっていく。その中から現れたのは…

ブラックハート「ブラックハート、変身完了ッ!」

ブラックシスター「同じくブラックシスター、変身完了よ!」

クロウ「あれが、女神…。」

マジェコンヌ「たかだか女神2人、軽く捻り潰してくれるわ!」

ブラックハート「そんな大口叩けるのも今のうちよ、覚悟しなさい!」

ノワールが一気に距離を詰め、その手に持った巨大な剣を振り下ろす、が…。

マジェコンヌ「貴様の剣なぞ、私には届かんわ!」

ノワールの攻撃はマジェコンヌを覆うバリアに防がれた。

ブラックハート「全く面倒ね。ユニ、同時攻撃を仕掛けるわよ!」

ブラックシスター「了解!」

ブラックハート「ヴォルケーノダイブ!!!」

ブラックハート「ブレイヴカノン!!!」

マジェコンヌに対し、2人の同時攻撃が命中した。

クロウ「やったのか…?」

しかし

マジェコンヌ「効かん、効かんなァ!!!」

ブラックハート&シスター「きゃぁぁ!!!」

マジェコンヌの強烈な一撃が2人を吹っ飛ばした。

クロウ「ノワール!ユニ!」

ブラックハート「ぐっ…。そん、な…。一撃で…。」

ブラックシスター「前より、強く…なってる…?」

マジェコンヌ「当然だ。『あの方 』のネガティブエネルギーを吸収したのだからな。さて、女神2人はもう動けん。貴様はじっくりなぶり殺しにしてやろう。」

クロウ「!!」

ブラックハート「っ!」

ノワールがマジェコンヌの前に立ち塞がる。

ブラックハート「クロウには…指一本…、触れさせない…!」

クロウ「ノワール!無理するな!!」

ブラックハート「大丈夫…!クロウは、私が護るから…!そう決めたから…!」

クロウ「ノワール…。」

マジェコンヌ「黙れ!」

マジェコンヌがノワールを蹴り飛ばす。

ブラックハート「がっ…!」

マジェコンヌ「やはり貴様は先に始末しておくか…!」

ノワールの首を掴み、締め上げていく

ブラックハート「ぐっ…うぅぅ…!」

マジェコンヌ「さぁ、苦しみ悶え死にゆけ!」

クロウ「ノワール!」

マジェコンヌ「貴様はそこで見ていろ、女神の死にゆく様を!」

ブラックハート「ぅぅぁぅ…!」

ブラックシスター「お姉ちゃん!!!」

クロウ「……ろ…!」

マジェコンヌ「ん?」

クロウ「やめろ……!」

そう言った時には、体が勝手に動いていた。

クロウ「やめろオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

マジェコンヌ「ぐはぁ!?」

渾身のパンチでマジェコンヌを殴り飛ばしたブラックハート「がはっ、げほ…、クロウ…。」

マジェコンヌ「ぐっ…。何だ、この力は…!?」

クロウ「はぁ…はぁ…。ん?」

あの時見つけた結晶が眩く光を放っていた。何が起きているんだ!?

クロウ「この光は、一体…。」

ブラックハート「まさか…この光…、シェア!?いや、違う…。シェアじゃない…。何なの、あれ…!?」

マジェコンヌ「この光…まさか…!貴様、あの方の力を…!」

マジェコンヌが何か言っているが、そんなことはどうでもいい。とりあえずやつを…倒す…!

クロウ「……。」

覚悟を決めろ…、この力を使えば、もう元には戻れない。それでも、誰かの為に、力になれるならーーーー

クロウ「今度は…俺が、ノワールを護る!!」

結晶がより強く光を放った。そしてーーーー

クロウ「…アクセス!」

ブラックハート&シスター「ええ!?」

マジェコンヌ「何!?」

そして、一瞬にして辺りが光に包まれた。

 

 

 

 

 

ブラックハート「くっ…!…ん…?」

光が収まっていく、そして、私の目に映ったのは…

 

???「……。」

ブラックハート「何…あれ…、クロウなの…?」

ドラゴン…、なのだろうか。黒い装甲、生体的な武装、恐らくプロセッサだろう。

マジェコンヌ「くっ!たかだか変身出来ただけで図に乗るな!!」

マジェコンヌがクロウに攻撃を仕掛けた、が…

???「……。」

マジェコンヌ「馬鹿な!効いていないだと!?」

???「……!」

マジェコンヌ「うぐおおおおおッッッッッッッッッ!?」

クロウの反撃をくらい、マジェコンヌが遥か彼方にぶっ飛ばされていった。マジェコンヌの威力とは見てわかるくらい桁違いすぎる。

ブラックハート「つ、強い…。」

 

私は、ただ呆然と見ていることしか出来なかった。

 

1話 END

 

 

 

 




初の二次創作なのであまり慣れてないですが、良ければ楽しんでいただければ幸いです。
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