君の物語がハッピーエンドであふれるように。   作:Lily Royal

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モカちゃん誕生日だから投稿しちゃた
(*´▽`*)


プロローグ

お墓の前で軽くかがみ目を瞑り、手を合わせモカは彼のことを考えている。

蘭はそれを後ろから黙って見つめていた。

 

(モカのために生きるって約束したじゃん....翔のバカ)

 

その見慣れた親友の背中はいつもより小さく見えた。

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

モカはどのくらいの時間そうしていただろう。とっくに線香は燃え尽き、煙は春風にゆられながら消えていった。

 

「いやー、ごめんね?蘭。待たせちゃって」

 

こちらに向き直ったモカの顔はいつもの顔だった。

 

「いいよ、別に」

 

(無理していつも通りでいようとしなくていいのに...)

 

「では、帰りましょー」

 

モカは私の前を歩きバス停の方へ向かう。

 

「あ、いけないいけないー。すっかり忘れてたよー」

 

そう言うとモカはカバンの中をあさり、ひとつのギターピックを取り出した。

 

「モカ...それって確か...」

 

「うん。そうだよー」

 

「いいの?翔からのなんでしょ?」

 

モカは私から背を向ける。

 

「うん、毎日翔くんには会いたいけど流石にねー。だからモカちゃんの1番大切なものお供えしようかなーってね」

 

そのピックは翔がモカの誕生日のために作った特注のピック。裏にモカのイニシャルが彫られている。ずっとお守りのように持っていたのに。ホントにいいの?モカ?

 

「それにね、まだ言ってなかったけど今度のライブから翔君のギターを使って行こうと思ってるんだー」

 

翔がいつも持っていた白と黒のストライプのギター。翔は何か思い入れがあったのかそのギターから変えることは無かった。

けど、

 

「大丈夫?たしか前...」

 

何とは言わなかった。だか何となく察してくれたのだろう。

 

「うん、まだあのギターを持つと手が震えちゃう」

 

翔のギターは翔の叔母さん、恵美さんから受けっとたらしい。

モカはぎこちなく笑いながら、

 

「大丈夫だよー、本番までにちゃんと出来なかったらいつものでちゃんとやりますからー。だからしばらくは個人練習になるかなー。」

 

「いいよ、手伝う」

 

「.......うん、ありがと蘭」

 

「別にモカがちゃんと弾けないと皆との全体練習が少なくなるだけだから、早く慣れないと...」

 

「相変わらず蘭はツンデレですなー」

 

はぁ、全く...

 

「モカ」

 

「?」

 

「モカには、私達がいるから。ちゃんと頼ってよね」

 

「あははー。蘭に心配されるなんてそんなにモカちゃんいつもと違った?」

 

ほら。やっぱり無茶してる。

 

「うん。あの頃と同じ顔してる」

 

私と二人の時くらい無理しなくてもいいのに。

 

「.....そっか。ごめんねまた蘭に気つかわせちゃたねー」

 

私はそんなことくらい気にしないのに。それに翔に言われたから。

 

『モカのそばにいて支えてくれ』

 

はぁ。あの時ちゃんと言ったのにな。

 

『翔と私とで。でしょ?』

 

約束破られちゃたな。こんなつらい役目残して逃げるなんて本当に

 

「.....バカ

 

「ごめんってばーそんなに怒んないでよー」

 

モカは自分が言われていると思ったのか、私に謝り続けてくる。

 

「別に怒ってないし」

 

「やっぱ怒ってるじゃーん」

 

「ほらもう行くよ。次のバス乗り過ごしたらけっこう待つんだから」

 

「えーはやいよー、っておいてかないでよ蘭ー」

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

バスにゆられながら私とモカは駅に向かていた。バスには誰も乗っておらず二人の間に特に会話もなかったので私は窓の外に映る夕焼けを見ていた。

 

「ねぇ蘭?」

 

「なに?}

 

私は窓の外を見たまま答える。

 

「さっきさ、私たちにもっと頼れーって言ってたじゃないですかー。そこで一つお願いがありましてー」

 

「いいよ」

 

「まだ何も言ってないのに即OK!モカちゃんはそんなやさしい蘭のためにぎゅーとしてあげましょう」

 

そう言い私の左手に手をまわし抱きつき肩に顔をうずめてきた。

 

「で、お願いは?」

 

「んーとね、近々ライブがあるじゃないですかー。そこでね演奏したい曲があるんだー」

 

「わかった。ひまり達はわたしが説得する」

 

きっとあの歌だろう。いやあれしかないな。

 

「まだ曲名言ってないんですけどー。どうするのーモカちゃんが、ハロハピやパスパレの歌、演奏したいって言ったら?」

 

うっ、それは困るな。別にああいう曲が嫌いというわけではないが、バンドのイメージに合わないし、歌っている私を想像すると恥ずかしくて死ねる。いやこれもモカのためだ。たとえハロハピの「わちゃ・もちゃ・ぺったん行進曲」がこようとも、パスパレの「しゅわりん☆どり~みん」がこようともモカのお願いだ。頑張れ私!.....................いや、もしもの時はひまりにまかせようそうしよう。でもAfterglowのボーカルは私だし。私が歌わないと。モカのために。でも...........

 

「、、、、、せめてポピパでゆるしてください」

 

「おぉなんでこんなに固まってたのか、その一言でなんとなくさっせちゃうモカちゃんはもしや天才?けど残念でしたーモカちゃんが演奏したい曲は「わちゃ・もちゃ・ぺったん行進曲」でも「しゅわりん☆どり~みん」でもありませんー」

 

エスパーが隣にいる。さすがに怖いんだが。

 

「蘭はわかりやすいからねー。で、話し戻すけど演奏したい曲は翔君が好きだったあの歌なんだー」

 

やっぱりあの曲だった。あれなら私たちのバンドとも相性良いし。

 

「いいよ。最高の演奏してあいつに勝手に死んだこと後悔させよ」

 

一瞬モカの腕に抱きつく力が強くなった。

 

「ありがと蘭。じゃあさ蘭にだけもう少しお願いしようかなー」

 

声が震えている。私たちがいる前ではまだ一回も泣いてないもんね。

 

「そのままモカちゃんがいいって言うまでこっち向かないでね?」

 

別に恥ずかしい事じゃないのに、まぁ気持ちはわかるけど

 

「わかった」

 

私はモカに肩を貸したまま太陽によってオレンジになった空を見続ける。

 

「ありがと蘭」

 

「どういたしまして」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

この話はモカが小さい頃から好きな男の子の話。

 

 

ギターと歌が好きでどっかぬけている私の親友の話。

 

 

彼の話は楽しいものとは言えないだろう。

 

 

つらく、悲しい話

 

 

きみの話は悲しい終わりだった。

 

 

でも、君からしたら好きな子の近くで人生を終わることが出来たんだからハッピーエンドなのかな?

 

 

たしかにあの時の君の顔は笑顔だったもんね。

 

 

でもね?私はやっぱり皆が笑顔なハッピーエンドが好きだな。

 

 

きみの話はもう書き直せないけど、

 

 

きみの好きな人の話の最後を、笑顔に。

 

 

そのために少し、

 

 

私に勇気をください。

 

 




主人公出てきましたね(`・ω・)b
(墓の中)
大体のながれはできてるけど、続くかなー?
まぁ書くとしたらめっちゃ幼少期から書くことになるけど...

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(俺に現実逃避できる場所をくれー)
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