君の物語がハッピーエンドであふれるように。 作:Lily Royal
高2のメンタルでは継続というのが難しいですね。
勉強しかり、ゲームの周回しかり、執筆しかり。
いつもより長めだからゆるして(´・ω・`)ノ
「ねぇ~翔くん?やっぱりモカちゃんは先生とかから怒られると思うんだよね~」
青葉を連れて自宅の防音室に向かう。
「大丈夫だって一応園長先生のおっちゃんに言っといてOK貰ってきたから」
「そっか~なら大丈夫だね~」
「そうそう、大丈夫大丈夫!」
やっと二人になれたな。まさかあれから約1週間も待たされるとは思わなかったけど。まぁそんな小さなことはもう気にはならない。
「おぉ~翔くんこれカッコいいね~」
青葉は何本かあるギターの中から限定モデルのESPのM2を眺めていた。まじか、いきなりそれが気になちゃいますか。そちらのお品、ちょっとひくくらいお高いですよ?それに目をつけるなんて、、、青葉は見る目があるねぇ~
「弾いてみるか?」
「いいの~」
何ごとも初めて体験することはワクワクするからな。満足するまで弾くがよい!
「でも、モカちゃんは、翔くんが弾いてるところがみたいな~って思っていたり?」
そうなのか、まぁもともと俺の演奏聴いてほしくて連れてきたんだし、まだまだ時間はあるからその時でいっか。
「わかったよ。ちょいとお待ちなさいな」
そう言って俺はチューニングを手早く済ませる。
「それじゃ、軽く一曲いきますか」
「なんか、さまになってるね~カッコいいよ翔くん~」
さて、まずはあの曲にしようか。弾く曲を決めて青葉のほうを向くとこちらを見つめる青葉と目が合う。さすがにそんなに見つめられるとてれるのだが、、、
「よし、まずはこの曲から────」
────────
翔君のギターを初めて聞いたのは幼稚園に入ってからすぐの時。
「いい天気ですなー」
その日は蘭が風邪を引いてしまったらしく幼稚園を休んでいたので、私は一人木陰でのんびりとしていた。蘭のほかに遊ぶ友達がいないのかって?もちろんモカちゃんにはたくさんのお友達がいますが今日はのんびりしたい気分なのです。それにしても本当にいい日ですなー。まるでお昼寝をしろと言っているようだ。暑すぎず寒すぎない温度。肌を撫でるかのような心地の良い風。草木のやさしい香り。そして心落ち着くギターの音色、、、、ん?ギターの音色?私は上体を起こし音のなる方に視線を向ける。あそこは幼稚園の裏側かな?あんまり人がいるイメージないけど、、、
(気になる!)
私は好奇心の赴くままに音のなる方へと向かった。そこにいたのは私と同じくらいの男の子がいた。見たことないからほかのクラスの子かな。それとも年上のお兄ちゃんなのかな?そんな風に建物の陰から彼を見ていたが彼はこちらに全く気付いていない。ギターを弾くのに集中しているようだ。彼の奏でる音はその曲に寄り添った音を奏でる。曲によって奏でる音の色がいくつにも変わるように感じられた。時に彼の口から口ずさまれる歌もとても上手で私はしばらくの間そこに立ち尽くしていた。どれくらいの間そこに居ただろうか。彼はその後も休むことなく音を奏で続けた。今まで音楽にはあまり興味が無かった私だが彼の音はいつまでも聞けた。もっと聞いていたいと思ったが彼は満足したのかギターをケースにしまってしまった。彼のことをもっと知りたいと思った私は彼のもとに行こうとしたその時、後ろから肩をポンポンと叩かれた。びっくりして振り向くとそこには幼稚園の園長先生が立っていた。
「一時間近くそこに居たけどそんなに彼の音は良かったかい?」
私は無言で頷くと園長先生はそうですかと言い深く頷いた。
「君はたしか青葉モカちゃんかな?」
園長先生とは話したことなんかなかったけど私の名前は知っているらしい。やっぱり先生ってすごいなーと思いつつそうですよーと答える。
「あの子はたしか君と同じクラスではないから名前は知らないかな?彼の名前は緑川 翔君。君と同い年の男の子だよ。いつもこのあたりでギターの練習ばかりしているからあんまり見た事はないかもですね、、、」
園長先生の話によると翔君はあんまりみんなと遊ばないで一人でふらふらしていることが多い子らしい。基本的にはここで一人ギターの練習をしているらしい。
「先生としての立場から言うと他の子たちと遊んでほしいんですがね?あの音をもっと聞いていたいと私個人が思ってしまいまして、、、」
園長先生なんだからそれはどうなの?と思ったけどたしかにあのギターの音色と歌声、なによりあんなに楽しそうな顔で演奏している彼を見た後ではそんなこと言えないなと私も思った。
「彼の音にモカちゃんはなにを感じたかな?」
私は私が思ったことを素直に伝えた。
「虹色、、、」
「虹色?」
「うん。翔君の音には色がね、たくさんの色があったの。曲が変わるたびに色が変わるの。だから虹」
園長先生は少し驚いた表情をするとやさしく頭を撫でてきた。
「モカちゃんはもしかしたら翔君といいお友達になれるかもしれないね」
「どうですかねー?」
そんなことをいっているとさっきまでいた場所に彼の姿はなかった。頭の上では園長先生がため息をついている。
「彼はよくそこの壁を乗り越えて外に行ってしまうんですよ。いやー今は私がこっそり後ろから着いていっているからいいですが初めていなくなったときは本当に焦りましたよ。((´∀`))ハッハッハッ」
すごい笑っているけど目に光がさしてない。
「初めの頃はちゃんと注意もしてたんですがね?なかなかやめないんで行く先を伝えればいいということにしましてね。ほらここに書いてあるでしょ?」
本当この園長先生は苦労してるらしい、けど園児居なくなるのが頻繁に起こるのって結構大問題じゃない!?そんなこと考えながら園長先生が指さす先には地面に平仮名で、
『うみ』
とてもアバウト。園長先生に同情の念を抱く。あぁ園長先生頭抱えているし。よし、ここはやさしいモカちゃんが一言送ってあげよう。
「先生、がんば~」
めっちゃ頭撫でられた。ちょっとうざかったのは秘密だ。
「まぁ私も彼の音のファンですから。どうやら幼稚園を抜け出していろいろなところにいくのは自分の音を探すためらしいのでね」
でわでわ。そう言い残し園長先生は翔君のあとを追って行ってしまった。一人取り残された私は彼の事を思い出す。
(結局お話しできなかったなぁ)
明日また同じところにいたら話しかけてみようかな?そんなことを考えながら私は自分の教室に向かった。
────────
あの後、彼とは結局話すことはできていなかった。彼は幼稚園ではなかなかの問題児らしくずっと一人で演奏しているかふらふらとどこかを徘徊しているらしい。いつもの場所にいる彼は満足するまでギターを奏でるとすぐにどこかに行ってしまう。まぁいつも私が彼の歌の余韻に浸っている間に見失ってしまうというのもあるのだが。彼も毎日こんなことをしているわけじゃないので当然クラスにいることもある。だがクラスの違う彼と関係を持つのは難しかった。だからクラス替えの時彼と一緒のクラスになれた時はとても嬉しかったのを覚えている。少し話す程度の仲には進展したと思うけど、初めの頃は翔君、たぶん私のことクラスの生徒1にしか思ってなかったんだろうなー。
「いやー!軽く一曲演奏するだけのはずがこんなに時間たっていたとは。今日は調子がよくてねーすまんすまん」
そんな彼が今は私のために音を奏で、歌ってくれる。
「すごかったよ翔君。いつまでも聴いていられるな~とモカちゃんは思いました~」
「そうか?ありがとな!」
そう言って笑う彼の顔はとても輝いて見えた。
「よし!じゃー次は青葉もやってみるか!」
「えー?そんな簡単にできるかなー」
彼との時間がこんなに楽しいとは知らなかった。あの時声をかけとけばよかったなんてifを考えてしまう。
「まかしとけって!きっと青葉も弾けるようになるからさ」
「翔君と同じくらいに?」
「俺なんかすぐ追い越せちゃうかもだぜ?まぁそんなことは俺が許さないけどな」
楽しそうに笑う彼を見ているとこちらも笑顔になってしまう。
「えーどうかなー?モカちゃんは天才ですから~」
「やめいやめい、お前が言うと本当に俺より上手になりそうだから」
翔君はそう言うがあんなに心に響く音簡単に出せるわけがない。翔君は音楽の天才んだな、と私は思う。でもずっと先かもしれないがいつか私も誰かの心に残る音を響かせれたらいいなと考えてしまう。
「んじゃまずは基本の基本からいきますか!」
「よろしくおねがいしまーす翔君先生~」
それよりも今は翔君との時間を楽しもう。見よう見まねで指を動かし音を鳴らす。私が初めて音を楽しむって意味を知ったのは今日なのかもしれない。
────────
(綺麗な音だ、、、)
モカの音を聴いてさっきのモカの言葉が本当になるかもしれないな俺は感じていた。人が一人一人違うように音も人によって違う。モカの音は技術的にはまだまだ拙いが、その音はとてもやさしい音だった。
(これは俺も、うかうかしてられないな)
「っ、」
「お、おい!大丈夫か!?」
モカの方をみると指から血が流れていた。
「いやーちょっと無茶な動きをしてしまいましてな」
「とりあえずリビング行くぞ!絆創膏はたしかあそこだったか!?」
「そんな焦んなくてもモカちゃん大丈夫だよ?」
「ば、バカ、モカ知らないのか!?人はいっぱい血が流れるとしんじゃうんだぞ!?」
「それは知ってるけどさすがにこの程度の傷で人はしなないよ?」
「と、とりあえず部屋出るぞ」
「わー翔君てんぱりすぎだよー」
「モカは逆に落ち着きすぎ!それに傷口からばい菌入ったら大変だから」
「こんなに翔君に心配されるなんてモカちゃんはうれしくて涙がこぼれそうだよ」
「いやめっちゃにやけてるし。それにモカが病気とかになったら俺嫌だし」
「?」
「俺モカのこと好きになったからさ、好きなやつが苦しんでるのは嫌だろ?」
「へ?」
な、なんだモカのやつ急に立ち止まって、うわ!?急にモカの顔が真っ赤に!?
「ど、どど、どうした!?顔真っ赤だぞ!?まさかもうばい菌が!?」
こういうときは救急車を呼ぶべきなのか!?えっとたしか110、、、いやこれは警察だった気がするな。あれ?思い出せない。111だったか?あぁ!?モカがなんか俯いちゃってるんだが!?そんなにつらいのか?こういう時は楽な姿勢にするべきなのか!?いや、とりあえず氷、氷で冷やそう!?
「ふふっ、翔君、慌てすぎ、だよ、何その動き面白すぎだよ、」
今度は急に笑い出すしどうしちゃったんだモカ!?
「あー面白かった。モカちゃんは平気だから大丈夫だよ?急に言うからビックリしたけどきっと翔君のことだからそういう意味で言ったんじゃないってことはわかっているからさ~」
「本当に大丈夫なのか?まだ顔赤いけど、、、」
「しばらく一人になれば大丈夫ですから~あと傷口の血もそろそろ流したいから洗面台の場所教えてくれるとモカちゃんは嬉しいですね~」
「あ、あぁ場所はそこだけど、本当に大丈夫?」
「翔君は心配性だな~、モカちゃんはこんなことではやられませんよ。あとモカちゃんのことをすごーーーく心配してくれるのは嬉しいけどモカちゃんは部屋出た時から鳴り続いているインターホンに出てあげるべきだと思ったり?」
たしかにモカのこと気にしすぎて気づかなかったけどさっきからインターホンが休みなく鳴らされている。というかうるさ!どんだけ鳴らしてんだよ!?
「全然気づかなっかた、、、ちょっと待ってってな?すぐ戻ってくるから」
「ごゆっくり~」
全く誰だよ、迷惑なやつだ。こっちは今忙しいというのに。少し速足で玄関の前に向かう。
「はいはーい、今開けますからー」
そういうとインターホンは鳴りやんだ。念のため玄関の穴から外の様子をうかがう。
(誰もいないし、、、まさかいたずらか?)
そんなことを考えながら玄関を開ける。
「あれ?お前たしか、、
────────
(急にあんなこと言うから本気にしちゃうとこだったよ、、、)
翔君が玄関に向かったあと私は洗面台で手に着いた血を流しながら、体の熱を冷ましていく。きっと翔君が言ってくれた好きは友達としての好きだろう。急に言われたものだから初めは、その、、お、女の子として好きと言われたのかなって思ったけど、翔君のその後の行動みたらあーたぶん違うな~ってすぐ分かった。けどそういう意味じゃないって分かっててもあんなに真剣な顔で言われたら、、、やばい、思い出したらまた熱くなってきた。顔の熱を冷ますため冷水で顔を洗っていると、玄関の方から私の良く知る声が聞こえた。
『も、もかを、返せーーー!!!』
『ふぎゃ!?』
(わー、あんなに大きな声聞いたの初めてだなー)
そんなこと考えながら玄関に向かうと、
「、、、はぁ」
気絶して倒れている翔君と
「どういう状況?」
「た、助けに来たよ、、、」
頭を抱えてうずくまりながらもサムズアップする私の親友の蘭がいた。
書かなかった理由
・FGOギル祭
・入塾
2週間後に中間だから今後の投稿速度も察して!