グリフィンの戦術人形はキワモノか!?   作:杜甫kuresu

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別にギャグだけとは言っていない。何時も通りアズレンの新情報でエンプラがハブられてて笑いながら悲しんでる私だ。

UMP45すき…………持ってないけど――――――ところがどっこい漸く出ました。小悪魔JKみたいなの割と好きなんですよね。
ベルセルクのSign聞いてた。は?って思うのは正常だから大丈夫。


45錯誤①

 実は、指揮官を殺そうとしたことが有る。

 比喩だとか物語上のインパクト重視のセリフでも何でも無く、字面通りに殺そうとした。それも計画的に、人形の思考回路の抜け道を見つけるところまで丁寧にこなして。

 

 今日はそういう私と、あの奇っ怪な指揮官の話になるというわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官! 早く、早くアレ何とかしてってば!?」

「俺も虫苦手なんだよ!?」

 

 45が俺にしがみついてくる、それはまあ良いにしても俺が身動きが取れない。何でこんながっちりロックして移動を阻害してくるんだよ、何か間違えてるぞお前。

 俺達はさっきまで何時も通りにチェスをして、当然のように俺が惨敗をしていたのだが突然「ヤツ」が来た。

 

 漆黒の体躯に、捉えられぬ疾さを持つ触覚おぞましき「ヤツ」だ――――――名前を考えるだけでも悍ましい! 言わないぞ、俺はピー音が入らないとしてもあの忌まわしい名前は口にしない!

 

「窓に! 窓にぃ!」

 

 45が指差しながら服ごと腹の贅肉を握りしめる。痛い、半端じゃなく痛いから辞めろ!

 俺が手を軽く叩いてもさっぱり力は緩まない、どころか段々と力が強くなってきたのでこっちも激しく叩くが全く収まらない。痛い痛い痛い痛い!

 

 ヤツは暫く直上方向に進行を続けていたが、何を思い立ったのかピタリと動きが止まる。

 

「し、指揮官! はやくアレ、えっとアレだよ! 何だっけなあ、思い出せない!」

「ゴ、ゴ○ジェットか!?」

「それそれ、どこにやっちゃったの!?」

 

 何処だっけ、最近全然見かけなかったから全然覚えてねえよ!

 頭を抱えながら記憶の糸を辿ろうとしてみるがさっぱりだ、横から45が潤んだ瞳のまま背中をバシバシ叩いてくるがショック療法で思い出せたら苦労しねえから!?

 

 考えているうちにもヤツは冒涜的に触覚をうねらせる。見れば見るほどに不快、これから死角が怖くて眠れねえな。アイツティンダロスの猟犬か何かかよ!?

 

「ねえ、まだ!? まだなの指揮官!?」

「わーってるよ! えっと…………どこだっけな…………!」

 

 ゴキ○ェットは俺が管理してる。虫嫌いな人形が乱用した結果、雑費で済ませられなくなった前例が有る故な。

 という訳で45が焦るのは頷ける。生殺与奪権を持つ人間がこうでは急かして当然だ。

 

――駄目だ思い出せない! ええいままよ、適当に散策を始める。

 

「ちょっと指揮官、まさか忘れちゃったの!?」

「仕方ねえだろ! 最近平和だったんだからよぉ!」

 

 腹の肉ごと俺を振り回さないで、焦るのは分かるけどやめて俺が死ぬ。

 自分の机を片っ端から開けていくが何も出てこない。ヘリアンの合コン失敗記録等々の「本気で下らないカウントをしまくった紙切れ」とか、人形が欲しがってたものの一覧とかくっそ下らん表彰の紙ばっかり出てくる。此処ゴミしか置いてねえな。

 

 特に表彰、コレまあ実績を認めてってのも有るんだけど形而上のものも多くて――――――

 

「指揮官真面目に探してよ!」

「ひえっ!? あ、いやスンマセン」

 

 涙目でこっちを睨む――――というか嘆願じみた表情で急かしてくる。うわ何かゴメン。

 

「悪かったよ、探すからそうこの世の絶望を見たような顔をするんじゃない。俺まで心が痛い」

「わ”か”っ”て”る”な”ら”は”や”く”し”て”よ”ぉ”!」

「わ、悪かったって」

 

 そんな虫苦手だと思わないだろ俺だって。

 完全に緊張の糸の限界でボロボロ泣き出す45に一周回って俺だけクールダウンしてしまう。おんなのこまもらなきゃ()。

 

 あまりにも珍しい光景に困惑庇護欲ついでに嗜虐心が沸々と沸き起こる。嗜虐心は――――――いや、これは止めてやろう。というか俺も後で痛い目を見そう。

 

「は”や”く”!!!!!!!!」

「うおおおおおおハイハイハイ!?」

「はいは一回!」

「オカンか!?」

 

 見つからない、ヤバイ見つからんぞ! 横から切羽詰まった催促が飛んでくるのも有って結局正常な判断が出来てないなコレは!

――――――そう。俺は油断していた。

 

 よりにもよって武器を探すあまり、背後から迫ってくる「ヤツ」に気が付かなかった――。

 

「ああああああああああああ飛んできてるあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

「――――――っ!?」

 

 45に至っては声すら出ていない、まさか「ヤツ」が飛ぶとは思わなかったんだ。

 今後一生記憶から消えないトラウマに震えながら、俺は自らの反射神経の限界を――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと――――――よいしょっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冷めた声がしたかと思うと、「ヤツ」が煌めきと共に明後日へと消えていく。

 すぐさまナイフが壁に突き刺さるような軽い音――――――いや、本当に壁に刺さってる。「ヤツ」のえげつない死骸を縛り付けながら。

 

「…………え? え?」

 

 45が絞り出すような乾いた声で首をブンブンと横に振る。どうやら彼女にはナイフの飛んできた方向までちゃんともう理解できているらしい、腐っても戦場に生きる身か。

 

 俺もようやく理解してナイフの持ち主の方へと振り向く。

 

「指揮官、たかだかゴキブリくらいで動揺しすぎです」

「あ――――AR15か」

 

 AR15がため息混じりに俺を見ていた。

 そう言えばあのナイフって…………。俺がぐちゃぐちゃになった頭でようやく絞り出したマトモなセリフは

 

「パンツ千切れてないか?」

 

 だった。ドン引きされたね。

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官、ちょっと今のは酷いと思います…………!」

いびゃあずびゃんずびゃん(いやあすまんすまん)

 

 AR15に1発、45からは半狂乱気味に4発顔面パンチを貰った。悪かった、悪かったって――――――今日は謝り倒しだな。

――さて、種明かしと行こう。

 

 AR15の服…………というかパンツだな。実は面白い仕組みになってて、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 あ? 意味分かんねえって? 俺も分かんねえよ、でもそれが事実だ。だからAR15のナイフを無理に引っ張ると取れる。もう流石に下品に過ぎるから何度も言わんが取れる。

 

「指揮官、デリカシーゼロなの?」

「だからって4発も殴らんでも」

「今はAR15の方が指揮官より上なの!」

 

 マジかよ。俺がちゃちゃっと退治してれば惚れていた可能性が微レ存…………?

 実際AR15に抱きついていっている、当人が面倒そうに払うのがまた――――こう、ねえ? どっかではキマシタワーって言うんだっけ? キマシは通さないぞ。コレなんか違うわ。

 

「ちょっと、近い」

「そう言わずに」

「…………はぁ。指揮官以外にパーソナルスペースに入られるの嫌いなんだけど?」

「刺々しいところも好き」

 

 これは多分吊り橋効果ってやつだなコレ、極端過ぎる。性格の問題って感じじゃ無さそうだ。

 何かイメージと違って放置していても面白いんだが、俺達には急務が有った。いつまでも眺めてオモシレー!とか言ってる場合でもない。

 

「それでだなAR15」

「はい、どうかしましたか?」

 

 出来るだけ見ないようにしつつ、後ろの壁を指差す。

 

「あのナイフ及びアレを何とかしてくれるか? 俺無理だわ、というか並の男でも抵抗有るか賛否両論なグロ画像だわ」

「はあ、なら散った体液も拭き取っておきますね」

「わざわざ言うな生々しい」

 

 妙な所で男前になるな、お前はFF13のライト○ングか。

 45を軽く引っ剥がしたかと思うとティッシュを取り出すなり掃除にかかる。意外と振り払い方は優しかったな、コレは惚れる。いや惚れないけど。

 

「後、ゴキジェットはこの前UMP9が叫びながら使い切ってましたよ」

「アイツ何してんだよ、後で説教だな。俺に報告はして然るべきだろ」

 

 45が「多分言い難かったんだと思うよ」的な顔でこちらを見るがそういう問題じゃない。俺の金じゃないし、言いにくくても言わなきゃならんことも有る。逃げれんことには逃げてはならんのだ。

 

 金があれば冷凍スプレー式に変えたいぐらいなんだが、今言ったように俺の金ではないから躊躇ってしまうというわけだ。

 ガタガタと言っている内にAR15が作業を終わらせたようだ。

 

「まあ彼女の言い分も聞いてあげて下さいね、言い訳って取り敢えず聞いてもらうと気が楽にはなりますから」

「え、何今日のAR15気遣い完璧すぎて気色悪いんだけど」

 

 そこまで言いますか、と少しだけションボリとするAR15。いつもだったら謝るけど君いつもの言動がなあ…………。

 まあ次は気をつけようぐらいには思いつつ二人を観察していると、流石にAR15もナイフの惨状に顔を顰める。

 

「ちょっと…………洗ってきていいでしょうか?」

「どうぞどうぞ、俺はそんな事を責める上司じゃないし」

「では」

 

 あ、45もついていった。

 まあいっか。

 

 

 

 

 

 

 

「…………それで? あんた、何が目的なのよ」

「あれ? あっさりバレたね、やっぱりパピーは勘が鋭いようで」

「気づいてなかったら腰に手を回した時点で放り投げてるわよ」

 

 洗いたてのナイフを目の前で光らせてくる。おお怖い怖い。

――とはいえこんな事をされる筋合いはない。益はあれど損はない存在だよ、今回に限っては。

 

「いや、AR15って凄く強いな―と思って。何となく敵情視察?」

「何の敵なのよあんた」

「さあ何でしょ~?」

 

 おどけてみたが彼女は素っ気なく、かつ的確に表現して「強い」のは事実だ。

 さっきの遠投も目で追うのがやっとだった。そもそも自分ではない方向に向かっている小さいものにナイフを当てること自体、かなり異常だ。口ぶりを聞くにはそれ程集中して行った行動でもないようだし。

 投げた石を横から石を投げて弾かれたら怖いよね? アレってそういうものだし。

 

 強さについては勿論戦場で反吐が出るほど知っているけれど、やっぱり前で囮やってると見る機会があんまり無いから。

 

「私はあんたが指揮官にくっついてたのが気になるわよ!」

「怖い怖い。降参だから噛みつかないでね」

 

 誰が噛み付くものですか、と吐き捨てるように言われた。手厳しい。

 

「とはいえ付き合いが長いからね、AR15もそうなんじゃない?」

「それはそうだけど! そうだけど!」

「だったらAR15もチャンスをものにするべきだよ。吉良吉影もそう言ってる」

「キラ? 何だか空間把握が得意そうな名前ね」

 

 いやそれは知らないけど。つい最近読んだ古い本が頭をよぎって。

 AR15が急に水を掬って顔にバシャリとかける。こっちまで散ってきたよ…………。

 

「そういうつけ込むやり方は駄目なのよ! 何か駄目、異論なんて認めないんだから!」

「青いなあ、ちょっと羨ましいよ私」

 

 まあ他所様のスタンスに文句は言わないけど。

 時々AR15はピュアに過ぎて眩しい時がある。別に良いんだけど、良いんだけど言いしれぬ敗北感って有るよね。こう、忘れてしまったものだ。

 

 AR15の髪先から水が滴り落ちると、AR15が頬を染めながら顔をブンブンと振る。

 

「だ、大体だ、だだだ抱きついた事ないし!」

「そう、どうでもいいかな」

「言わせといて何なのよあんた!?」

 

 いや、勝手に言ったよね。

 自爆したかと思うとこっちを恨めしげに睨んでくるのは滑稽を通り越して愛嬌だ。指揮官が甘くなるわけだね、これは強みだ。チャンスを活かせてるんじゃない? 属性を発揮する的な意味で。

 

「というかあんたと指揮官ってどういう関係なのよ。ずっと気になってたんだけど」

「あ? 聞いちゃう? 凄く誘導されてる感がするけど聞いちゃうんだ?」

「何に誘導されてるっていうのよ」

 

 何だかあんまり好きになれ無さそうな人、神さまとかかな?(逆に神になりたいわ)

――だけど隠すほどの話でもないんだよね。まあ言ったら私がどんな目に遭うかと思うと言わないほうが良い所は多分にある。

 

 AR15は返答待ちでじっとりとこちらを見つめている。変に逃げるのも無理か。

 

「…………まあ、言ったら絶対AR15に刺されるから言いたくなかったんだけど」

「どんな過去抱えてんのよ」

「でもさっきの件、感謝してるのは本当だからちょっと話しちゃおうかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が指揮官を殺そうとした時の話」

 

 さてさて人形の殺人劇。はじまりはじまり。

 語りは私、UMP45が務めていくよ。




45が独身アパートおじさんの家に転がり込んできた小悪魔JKみたいな言動になってきた。個人的には愛嬌があって好きな部類ですけど若干原作と離れたかなあ。
え、45のSDキャラって指先で銃立てようとしたりするのかよ…………誓約指輪要るかい?

ドルフロは実力派二次創作多くて…………許せないよねえ!?
くそ、俺は普通に嫉妬するんだよ巫山戯やがって。嘘(ではない)ですどんどん書いて、俺も読みたい。

そういやAR15が好きな理由なんですけど多分FF13のライトニングに凄くかぶってるからなんですよね、ライトニングも凄い好き。まあアッチは坂本真綾だけど。
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