やはり俺の転生生活は間違っていない。~転生先は蒼き人魚の世界~   作:ステルス兄貴

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1話

 

~比企谷八幡side~

 

 

あなたのやり方、嫌いだわ。

 

 

人の気持ち、もっと考えてよ。

 

 

修学旅行の帰りの新幹線の車内で、俺の頭の中では絶えずその言葉が繰り返し再生していた。

 

一体何をまちがったんだろうか?

 

確かに褒められる手じゃなかった。

 

でも時間がない中で、あれ以外に方法はあったのか?

 

雪ノ下‥‥お前は俺に任せるって言ったよな?

 

任せといてやったらやったで気に食わないってなんだよ?それ?

 

そもそも、お前はこれまで一つでも依頼を受けて解決した事があったか?

 

由比ヶ浜‥‥誰のせいでこんなことになったと思っているんだ?

 

大体あの時、今回の依頼を受けようって言ったのは他ならぬお前じゃないか!!

 

あの時、俺と雪ノ下は反対したんだ。

 

それなのに意気揚々と受けたくせして実際は何もしない。

 

その上、『人の気持ちを考えろ』だと?

 

じゃあ、お前は海老名さんの気持ち考えて依頼を受けたのかよ?

 

俺がなんであんなことをしたのかちょっとはその足りない頭で考えたのかよ!?

 

お前こそ、人の気持ちを考えているのかよ!?

 

重い足取りで家に帰ると、

 

「お兄ちゃん!!雪ノ下さんと由比ヶ浜さんに早く謝りなよ!!」

 

玄関先で妹の小町がいきなり怒鳴り散らしてきた。

どうやら、由比ヶ浜の奴が小町に今回の修学旅行の事を知らせたらしい。

俺は迷った末、今回の件の一部始終を打ち明けようとしたら、

 

「どうせ全部、お兄ちゃんが悪いんでしょう!?だから、お兄ちゃんはいつまでもごみぃちゃんなんだよ!!」

 

と、兄である俺よりも他人である由比ヶ浜を信じ、一切俺の言葉を聞いてもくれない。

週明けになり、学校へ行くと、何処からか俺のした嘘告白が噂になっていた。

大方、葉山グループの誰かが広めたのだろう。

一学期の職場体験の前にあったチェーンメール騒動‥あれも十中八九、葉山グループのメンバーの仕業だったからな。

教室中に広がる悪意の視線と共に、

 

「告白の邪魔をしたやつ」

 

「最低」

 

「死ねばいいのに」

 

など、さんざん陰口が飛び交っていた。

文化祭の件もあり、俺への印象はまさに最悪だろう。

それを聞いていた今回の依頼の黒幕でもあり、元凶とも言える葉山の奴は止める事もなく静観していた。

普段は「みんな仲良く」を言っているくせに、俺への陰口を止めようとする気配さえない。

以前、雪ノ下が言っていた小学校時代の事やテニスコートでの件を見てもコイツは「長い物には巻かれろ」 「小を殺して大を生かす」 みたいに 「みんな仲良く」と言いつつ正確には「弱者(俺)を除くみんな」を主張している奴だ。

文化祭もコイツが相模を推薦しなければ、相模が文実になる事も実行委員長になる事もなかったし、俺の悪評も立つことがなかった。

挙句の果て、今回の修学旅行での一件だ。

コイツやコイツ等のグループが関わった依頼はいつも厄介ごとでしかない。

しかもアイツは俺が嘘告白をした後で、『俺にだけは頼りたくなかった』とまで言う始末だ。

頼りたくないなら、最初から頼るなよ!!

自分のグループの厄介事を他人に丸投げした癖に偉そうなことを言うな!!

俺自身、なんで厄介事を持ちこんで来るアイツらの為にあんなことをしてしまったのか未だに分からない。

こんな目に遭うくらいなら正直、クラスでアイツが修学旅行でやったことを暴露してやりたかったが、アイツの余裕な態度を見る限りボッチであり、此処までのアンチ・ヘイトを集中的に浴びている俺が修学旅行の真実を言ったところで誰も信じないと踏んでいるのだろう。

現状維持を望んだ海老名さんも修学旅行の真実を語る訳もなく、申し訳なさそうな目で俺をチラッと見るだけ‥‥

 

放課後、こんな状態で部活なんて行く気分じゃないから俺は奉仕部の部室には寄らずにさっさと家に帰った。

家に帰っても小町と会話をする事もなく、互いに互いを居ない者のように扱う重い雰囲気があった。

そんな状態の日々が続き、

 

「ヒキタニ~?お前、人の告白を邪魔した上に振られたって?」

 

「お前みたいな根暗野郎が調子乗ってんじゃねぇよ!」

 

「お前さぁ~文化祭でも相模さんに暴言吐いたって?マジサイテーだな」

 

昼休みの体育館裏で俺はほぼ毎日、同級生数人からリンチを受けていた。

そして、放課後‥‥

今日も今日とて、奉仕部に顔を出さずに帰ろうとしたら、

 

「待て、比企谷」

 

独神こと、奉仕部顧問の平塚先生に見つかった。

 

「貴様、ここしばらく部室に顔を出していないそうではないか」

 

「俺はもう部活を辞めるつもりなのであそこには行きませんよ」

 

ちっ、厄介な人に見つかった。

 

「そんな事は認めん、さっさと部活に行くんだ。第一、君の更正はまだ終わっていない。行かないと言うのであれば力づくでも連れて行くぞ」

 

これ以上此処で口答えをしても殴られるのは目に見えているので、渋々俺は奉仕部の部室へと向かった。

その際、俺はもしかしたらと言う思いがあった。

あの時は雪ノ下も由比ヶ浜もきっと冷静では無かった。

修学旅行から時間が経った今になって冷静に考えて、俺がなんであんな行動にでたのか分かってくれていると思った。

でも、俺の幻想はいとも簡単に壊された。

 

「ヒッキーもう来ないのかな?ゆきのん?」

 

部室の前で由比ヶ浜の声が聞こえた。

やっぱり心配してくれていた。

俺はそう思って扉に手をかけた時、

 

「えぇ、そうかもしれないわね。それにもう、来ないでほしいわ」

 

「っ!?」

 

雪ノ下のこの言葉に俺は固まる。

 

「そっか。うん、そうだよね。もう来てほしくないもんね」

 

由比ヶ浜も続けざまに雪ノ下の言葉に賛同する。

気づいた時、俺は部室の前から走り去っていた。

 

信じていた‥‥アイツ等ならきっと分かってくれると‥‥もしかしたら俺にとって『本物』になってくれるものだと信じていた。

 

でも、結局変わらない。

 

信じても、最後は裏切られる。

 

これまでの経験で分かっていた。

 

分かっていた筈だった。

 

それなのに、どうして‥‥

 

どうしてこんなにも悲しいのだろう?

 

どうしてこんなにも苦しいのだろう?

 

俺が自身を犠牲にして解消させた依頼で批判されるのはいつも俺。

 

雪ノ下と由比ヶ浜には批判どころか皆からの賞賛や同情の言葉。

 

それはまさに光と闇。

 

それが俺と雪ノ下、由比ヶ浜の関係。

 

これが、本当に俺が望んだ結果なのか?

 

これが、本当に俺が望んだ本物の関係だと言うのだろうか?

 

この先ずっと、俺はこんな人生を歩まなければならないのだろうか?

 

俺はその日、部室には顔を出さず、家に戻り、すぐさまベッドの中に潜り込むと、密かにある決意を固めた。

 

 

翌日、俺の足は学校へは向かず、財布を片手に電車に乗った。

そしてある場所へとやって来た。

 

ザパーン!!

 

波しぶきが崖に打ち付け、大きな水音がする。

関東平野の最東端、千葉県銚子市にある犬吠埼‥‥

其処に俺は立っていた。

下は波が打ち付ける断崖絶壁。

まるで雪ノ下の胸の様だ‥‥

此処から飛べば何もかもが終わる。

遺書は敢えて残さない。

どうせ残した所で、誰も信じないし、真相は握り潰されるだけだ。

入学式の日、由比ヶ浜の犬を助け、雪ノ下の家の車に轢かれた時と同じ様に‥‥

材木座の書いた小説のように、もし来世があったら、今度はもう少しまともな人生を送りたいな‥‥

願わくば、俺の遺体が見つからない事を祈る。

見つかった所でどうせあの両親の事だ、遺体引き取りを拒否して葬式もされず、無縁仏として葬られるくらいなら、このまま海の藻屑になった方がまだ幾分マシだ。

だからこそ、俺は自分の人生の終焉の地を此処に選んだ。

駅のホームや踏切から電車に飛び込めば、一瞬で何もかも終わるだろうが、それだと大勢の人に迷惑がかかるから止めた。

そして、俺は崖から飛んだ‥‥

 

 

 

 

~総武高校side~

 

比企谷八幡が自らの命を絶ったその日の放課後。

彼の死は未だに誰も知るところのない中、奉仕部の部室では彼が居ない事を除いて普段の光景が広がっていた。

雪ノ下は紅茶を飲みながら読書をし、由比ヶ浜は携帯を弄っている。

すると、部室の扉が開かれる。

雪ノ下はここ最近、部活をサボっていた彼が来たのではないかと思い、顔をあげ、皮肉を込めた言葉と共に修学旅行での出来事を謝罪させようとするが、部室に入って来たのは彼ではなかった。

 

「邪魔するぞ」

 

入って来たのは顧問の平塚先生だった。

 

「む?比企谷はどうした?」

 

「ヒッキー、今日は学校に来ていません」

 

同じクラス由比ヶ浜は今日、彼は学校にも来ていないことを告げる。

 

「ちっ、アイツ、次に学校に来た時には、覚えていろ‥‥」

 

平塚先生は舌打ちをして苦虫を嚙み潰したような顔で八幡が次に学校に来た時、問答無用で鉄拳制裁を加えてやると意気込んだ。

 

「それで、今日は何の用ですか?先生が来たと言う事は何か依頼でしょうか?」

 

雪ノ下が平塚先生に今日部室に来た訳を訊ねる。

此処に来たと言う事は何か奉仕部に依頼で来たのだろう。

 

「ああ、次の生徒会選挙絡みでな。一色、城廻、入ってきていいぞ」

 

平塚先生が声をかけると部室に入って来たのは現生徒会、会長の城廻めぐりと下級生らしい一人の女子生徒だった。

その後、下級生の女子生徒が雪ノ下と由比ヶ浜に自己紹介をして、今回の依頼の内容を話す。

 

「それでね、一色さん、会長選挙に立候補しているんだけど、問題があって、その……なんとか当選できないようにしたいの」

 

めぐりの説明では、下級生の女子生徒の名前は一色いろは。

彼女はクラスで、女子連中が結託して会長選挙の立候補者に無理矢理、しかも本人のあずかり知らぬところで推薦されてしまったらしい。

担任の教師に取り下げを頼んだら、生徒会長の立候補者は一色一人なので立候補は今の所、取り下げられないとの事だ。

しかも担任もなんかやる気になっていて取り下げは不可能な状態だと言う。

 

「つまり信任投票で落ちるしか無いと言う訳ね」

 

「でも、なんていうか、信任投票で落選とか超カッコ悪いじゃないですかー。ショボいし恥ずかしいですし‥‥」

 

「つまり、誰かと争って負けたいと」

 

「そう‥なりますかね‥‥」

 

「わかりました。その依頼受けます」

 

と、雪ノ下は一色の依頼を受けることにした。

 

「でも、いいの?ゆきのん。ヒッキーに相談しないで‥‥」

 

「今回の依頼は、あの男にはどうすることも出来ないわ。それに居たところで邪魔なだけよ」

 

「そうだね。ヒッキーが居なくても、私達でできるよね」

 

二人は八幡抜きで今回の生徒会選挙の依頼を受けることにした。

 

「では、私から提案があります」

 

「なにかな?」

 

「私が生徒会長に立候補します」

 

雪ノ下は一色の対抗馬として自らが生徒会選挙に出馬すると名乗りをあげた。

 

「えっ?ゆきのん生徒会長やるの?」

 

雪ノ下の提案に思わず驚く由比ヶ浜。

 

「ええ、私はやっても構わないし、私なら一色さんにも勝てるでしょう?」

 

雪ノ下は得意げと言うか自慢気に言う。

だが、その態度は別の視点から見たら、一色を見下しているとも言える。

 

「まぁ、確かに‥‥」

 

めぐりも文化祭の実績と彼女の姉であり、数々の偉業を残したOG、雪ノ下陽乃‥その彼女の妹なら大丈夫だろうと言う事から雪ノ下の正解選挙の出馬に納得した様子。

 

「じゃあ、私も生徒会に入ろうかな」

 

と、由比ヶ浜も生徒会選挙に参加を表明した。

 

「それじゃあ、生徒の悩み相談を生徒会が受ける事にして、生徒会で奉仕部をやりましょう」

 

「うん、いいね、それ!!」

 

「まて、比企谷はどうするんだ?」

 

平塚先生がこの場に居ない八幡について訊ねる。

 

「あんなクズは要りません。私達二人だけで十分です。むしろ居るだけで邪魔なだけです」

 

「だよねぇ~ヒッキーなんて要らないよねぇ~」

 

「そ、そうか」

 

と、雪ノ下はかつて平塚先生から依頼された比企谷八幡の更生と言う依頼を自らが無意識の内に、一方的に破棄した。

そして、平塚先生自身も八幡の更生を諦めた。

 

「一色さんもそれで良いわよね?」

 

「は、はい」

 

「それじゃあ、早速、私と由比ヶ浜さんで生徒会選挙の手続きをしましょう。今日はこれで解散と言う事で‥‥」

 

「ゆきのん、選挙頑張って、一緒に生徒会に入ろうね」

 

「ええ」

 

こうして一色いろはの依頼は雪ノ下雪乃の生徒会長の立候補と言う形で終わった。

 

 

 

 

 

奉仕部のメンバーが奉仕部から新たに生徒会へと所属組織を変えようとしていたその頃‥‥

 

 

 

 

 

~???side~

 

 

「ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先ほど、自らの命を絶ち、亡くなりました。短い人生でしたが、あなたの人生は終わってしまったのです」

 

どこから兎も角、女の人の声が聞こえてきた。

ああ、やっぱり俺は死んだのか‥‥

じゃあ、今ここにこうしている自分はなんなのか?

それに俺が死んだと告げる女の人はいったい何者なのだろうか‥‥?

俺は自分の死を告げてきた相手、つまり、今目の前にいる相手に視線をやる。

この不思議な場所は、床がチェスの盤のように白と黒のチェック柄の床で、空はどこまでの続く真っ暗闇‥‥

それなのにこの場はほんのりと明るい。

そんな摩訶不思議な空間にソイツはポツンとその場にある椅子に座っていた。

ソイツは一言で言うなら、美少女と形容できるだろう。

落ち着いた雰囲気でどこかのお嬢様って感じだ。

 

「あの‥‥?」

 

「はい?」

 

「此処はどこなんでしゅか?」

 

此処が何処なのかを訊ねたら思わず噛んでしまった。

は、恥ずかしぃ~

 

「此処は生と死の狭間‥‥選択の間です」

 

「選択の間?」

 

「はい。死者は死後、此処でこの先の行方を選択してもらいます」

 

「この先の選択?」

 

「はい。その前に、改めまして、私の名は女神エリス‥幸運の女神エリスです」

 

「はぁ‥比企谷八幡です‥‥で、その選択って、どんなものがあるんですか?」

 

「はい、一つ目は、もう1度、現世に人間の赤ん坊になって人生をやり直すか。二つ目は、天国に行って何事もなくただ永遠という日々を過ごす。ですが‥「じゃあ、天国で」‥‥」

 

「えっ!?て、天国ですか?」

 

何を驚いているのだろうか?

天国行きを聞いてなんか意外そうなリアクションを取るエリス。

最初、人生をやり直すと言われてそれもいいかな?と思ったが、天国に行けるならそれが一番だ。

 

「はい、天国でお願いします」

 

「ど、どうしてですか?」

 

ん?天国じゃダメなのか?

いいじゃないか、天国。

 

「だって、天国に行けるならそこ一択じゃないですか?」

 

「えっと、何もしなくても良いとは言っても、天国には本当に何もないんですよ。テレビやマンガ、ゲームなどの娯楽の類も何もないんですよ!それでも天国を選びますか?」

 

「はい」

 

そんなにダメなのか?天国。

 

「‥その‥貴方が天国への行き先を希望されているのですが、説明は最後まで聞いてください」

 

「はぁ‥‥」

 

「こほん、貴方は天国行きを希望されていますが、今の貴方では天国へはいけません」

 

「何故です?」

 

「貴方は自殺をしました。本来残りある寿命を使いきる前に自らの命を絶った。それは生きる者として重大な問題であり、違反です。その償いとして天国に行く前、貴方は賽の河原である一定の年月‥残りの寿命の六倍の年月の間、賽の河原で石を積んでもらいます。天国へ行けるのはそれが終わってからです」

 

「‥‥えっと‥‥ちなみに俺の残りの寿命って残り何年だったんですか?」

 

「えっとですね‥‥」

 

エリスは一冊の本を調べ、俺の本来残っていた寿命を調べる。

 

「あっ、ありました。貴方は本来、115歳まで生きる事になっていました」

 

「115歳!?」

 

おいおい、長生きし過ぎだろう俺!!

 

「其処から残りの寿命、98年を六倍にしますと‥‥588年の間、賽の河原で石を積まなければなりません。勿論、不眠不休でやってもらいます」

 

可愛い顔をして、なんて鬼畜な事を言うのかしら?この子‥‥

くっ、ならばもう一度、人としてやり直さなければならないのか?

あの世界で‥‥

 

「まぁ、決断は三つ目を聞いてからでもいいんじゃないですか?」

 

「わかりました」

 

「では、三つ目の説明をさせていただきますね。三つ目も一つ目同様、生まれ変わってもらいます。ただし、生まれ変わる世界は八幡さんが居た世界とは異なる世界です」

 

「異なる世界?」

 

「はい。所謂異世界ってやつですね。私の前任者の先輩女神も死者をよく異世界へ転生させていました」

 

前任者?

神でも人間の仕事みたいに前任、後任があるのか‥‥

社畜は人間だけじゃないんだな‥‥

 

「しかも異世界転生の場合、通常の転生と異なり、特典が一つ付きます!!」

 

「あの‥質問良いですか?」

 

「はい、どうぞ」

 

「その‥大変個人的な質問なんですけど、さっき、貴女が言った前任者は今何処に?休暇ですか?」

 

「‥‥」

 

俺の質問に何故か気まずそうな顔をするエリス。

 

「その‥‥これは、大変恥ずかしい事なのですが‥‥」

 

「‥‥」

 

「その‥私の前任者の先輩女神がいつものように死者を異世界へ転生させようとして特典を訊ねたところ‥‥」

 

「‥‥」

 

エリスはゴクっと生唾を飲み、意を決したように語る。

 

「特典として異世界へ持っていかれてしまいました!!」

 

「はぁ!?」

 

訳を聞き俺は思わず声が裏返る。

エリスが言うには彼女の前任者の女神は何時ものように死者を異世界へ送り込もうとしたら、その死者は特典として前任者の女神を異世界へと持って行ったらしい。

特典に関しては神でも逆らう事が出来ず、絶叫し、嫌がりながら前任者の女神は異世界へと連れて行かれた。

女神を道連れに異世界へ行くとか、そいつスゲェな‥‥

 

「それで、八幡さん。どの選択にしますか?」

 

エリスは俺にどの道を選択するかを聞いてきた。

 

「俺は‥‥」

 

三つの選択肢を聞き、俺が下した決断は‥‥

 




俺ガイル×はいふりのクロスオーバーです。
奉仕部・葉山アンチとなっております。
序盤はまだはいふりの世界ではなく、俺ガイルの世界での話となっております。
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