やはり俺の転生生活は間違っていない。~転生先は蒼き人魚の世界~   作:ステルス兄貴

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3話

 

 

~由比ヶ浜side~

 

 

修学旅行が終わってから奉仕部がギクシャクしてしまった。

これも全部ヒッキーが修学旅行であんな事をした所為だ。

好きな人に告白しようとする真剣な戸部っチの行為を無駄にするサイテーの行為だ。

だからヒッキーに謝るように言ったのにヒッキーは謝る気配が全くない。

最低な行為をしたのに謝る事もできないなんてホント最低だよね、なんであんな人を好きだなんて思っていたんだろう。

もう、ヒッキーなんて奉仕部には必要ないし、正直に言って顔も見たくもない。

最近は学校にも姿を見せずにサボっているし‥‥これからは私とゆきのんで学校の困っている人を助けていこう。

それからすぐに一年生の一色いろはちゃんが生徒会長に立候補させられたらしくそれを解決する為にゆきのんが生徒会長になり、私も書記に立候補した。

隼人君も私達を支えたいと副会長に立候補してくれた。

隼人君ならヒッキーなんかよりもずっと頼りがいがあるもんね。

ゆきのんと隼人君、私の三人が生徒会に入ってから直ぐにゆきのんと隼人君が正式に交際する事になった。

私から見てもお似合いのカップルだった。

ただ、優美子が隼人君を寂しそうな目で見ていた。

きっと私も隼人君も最近、生徒会の仕事が忙しくて一緒に居る時間が減ったからだよね。

休みの日がきたら、今度ゆきのんと隼人君、優美子に姫菜をつれてららぽにでも一緒に出掛けよう。

そんな中、平塚先生が海浜総合高校と一緒にクリスマスイベントをやる様に言ってきた。

私達に何の相談もなく決めるなんてちょっと勝手だな。

そう思ったけど、ゆきのんも隼人君もやる気だったので、私もそのクリスマスイベントについての会議についていった。

ゆきのんと隼人君なら、ヒッキーと違って何とか出来そうだもんね。

でも‥‥

 

「いやー良かったよ。フレッシュでルーキーな生徒会同士協力できて、お互いリスペクトできるパートナーシップを築いてシナジー効果を生んでいこう」

 

「え、えっと、あれ?」

 

相手の高校の生徒会の人の最初の挨拶が物凄くインパクトがあった。

その後の会議は‥‥

 

「えー、それじゃあブレインストーミングからやって行こうか、議題はイベントのコンセプトと内容面のアイディア出しから」

 

「俺達高校生の需要を考えると、やっぱり若いマインド的な部分でのイノベーションを起こして行くべきだと思う」

 

「そうなると当然俺達とコミュニティ側のウィンウィンな関係を前提条件として考えないといけないよね」

 

「戦略的思考でコストパフォーマンスを考える必要があるんじゃないかな?」

 

「皆もっと大切な事があるんじゃ無いかな?ロジカルシンキングで論理的に考えるべきだよ。お客様目線でカスタマーサイドに立つと言うかさぁ」

 

「なら、アウトソーシングを視野に入れて‥‥」

 

「今のメソッドだとスキーム的に厳しいけどどうする?」

 

「一旦リスケする可能性もあるよね。もっとバッファをとってもいいんじゃ無いかな?」

 

私が馬鹿だからなのか海浜の人達が言っている事が全然分からない。

えっと‥‥あの人達、私達と同じ日本人だよね?

ゆきのんと隼人君も困っているみたいだった。

よかった、私だけじゃなかった。

でも、相手が何を言っているのか分からないし、早口なので、メモを取るのを私はすっかり忘れてしまった。

それから会議はなかなか進まなくて、何をやるのかも決まらずにクリスマスの日だけがどんどん近づいてくる。

平塚先生が助けに来たけど、大して役に立たなかった。

そこで、平塚先生はヒッキーに来てもらおうと言ってきた。

正直、ヒッキーの力なんて頼りたくは無かったけど、上手くいけばイベントは成功するし、もし失敗してもヒッキーなら何とかしてくれるしいいか‥‥と思っていたのに、その肝心のヒッキーと連絡がつかない。

修学旅行が終わってから少しして学校をサボっていたけど、未だに学校をサボりっぱなしで、私やゆきのんが大変な時に何処にいるの!?

まったく使えないんだから!!

そして、ヒッキーの代わりに小町ちゃんが助けに来てくれた。

小町ちゃんなら、ヒッキーよりも頼りになりそうだし、大丈夫だよね?

と、思っていたのに、その小町ちゃんでもダメだった。

時間がなく、何もアイディアが出てこなくて、やる事が決まらずに結局イベントは中止になった。

すると、今回のイベントが失敗したのは私達のせいだと海浜の人達は言う。

何で!?

イベントが失敗したのはそっちが訳の分からない言葉を喋っていたせいじゃない!!

ゆきのがアイディアを出しても訳の分からない事をベラベラ言って否定していたのに‥‥

ゆきのんも私も隼人君も当然、納得がいかなかった。

でも、向こうの学校の書記さんはちゃんと会議の内容をノートに書いていた。

見せてもらうと、まったくの出鱈目だった。

イベントが台無しになったのは私達が向こうの学校の生徒会の人達の足を引っ張った事にされていた。

冗談じゃない!!

足を引っ張っていたのはそっちの方じゃない!!

ゆきのんも私も悔しかったけど、私が記録を残していなかったせいで私達が悪い事になってしまった。

これも全部、ヒッキーが助けに来てくれなかったせいだ!!

もう絶対許さないんだから!!

修学旅行の事を含めて、絶対に私達に謝ってもらうんだから!!

 

イベントの失敗の後、学校の皆がゆきのんの悪口を言っていた。

どうして、ゆきのんが悪口を言われなきゃならないんだろう?

悪いのはみんな、ヒッキーと向こうの学校の人なのに‥‥

放課後、生徒会の仕事をしていてもゆきのんは元気がない。

 

「今日はここまでにしましょう」

 

ゆきのんが元気のない声でポツンと言った。

 

「ゆ、ゆきのん、あんまり気にする事ないよ」

 

「そうだよ。あのイベントの失敗はそもそも勝手に引き受けてきた平塚先生の責任だよ。雪乃ちゃんが気にする事は無いよ」

 

「‥‥」

 

帰り道、私と隼人君がゆきのんを励ましてもゆきのんは黙っている。

なんとかゆきのんには元気になってもらいたいな‥‥

その為にはまずは何とかしてヒッキーを見つけて、ヒッキーに修学旅行の事と今回のクリスマスの事、両方を謝ってもらわないと!!

私がそう思っていると、後ろから大きな音が聞こえてきた。

振り返ってみると、私達に向かってトラックが走って来るのが見えた‥‥

 

 

~葉山side~

 

 

修学旅行で戸部が海老名に告白したいと言ってきた。

ただ、その前に海老名の奴が修学旅行で戸部が自分に告白しようとしているから、なんとかしてくれと俺に泣きついてきた。

面倒くさい事を頼んできたが、まだこのグループを壊すわけにはいかなかったので、まずは戸部には諦めて貰う為、何気なく諦めるように言うが、戸部の決心は堅かった。

普段は騒ぐだけしか能のない奴なのにこんな時だけ真面目ぶるなよな。

仕方なく俺は戸部を連れて雪乃ちゃんの部活である奉仕部へと向かった。

そこで、雪乃ちゃんが依頼を蹴れば、戸部もきっと諦めてくれるだろう。

そう思っていたら、結衣の奴が依頼を受けやがった。

グループ内の会話で、空気を読むのは得意とか言っていたが、全然読めていない。

仕方ないので此処は文化祭の時と同じくヒキタニを利用させてもらおう。

文化祭での一件では自己犠牲をして解決する様な奴だ。

今回の件も上手く立ち回ればきっと同じ方法をとるに違いない。

まったく、コイツはとんだお人好しで結衣よりも大馬鹿な奴だ。

まぁ、そんなバカだからこそ俺にとって利用価値があるのだからな。

それに上手くいけばヒキタニを雪乃ちゃんから遠ざける事が出来るかもしれない。

文化祭の一件で奴の評判は最底辺だからな、今更コイツに悪評がついても大した影響はないし、雪乃ちゃんが悪く言われることもないだろう。

コイツはスケープゴートにはもってこいの駒だ。

そして、修学旅行で俺の読み通り、奴は戸部が告白する前に海老名に嘘告白をして、俺のグループの崩壊を防いでくれた。

更に雪乃ちゃんと結衣からは辛辣な言葉を吐かれていた。

いいぞ、全ては俺の望んだ展開となった。

後はコイツが今回の件を喋らないように徹底的に周囲から痛めつけてもらうだけだ。

俺は早速、ネットの掲示板やSNSを使ってヒキタニが戸部の告白の邪魔をした事を書いた。勿論著色をつけてだ。

すると、周囲の連中はヒキタニを目の敵にするようになった。

ヒキタニもバカだが、周囲もまったくバカな連中ばかりだ。

噂を真実だと思い込み、本当の真実を知ろうともせずにただ周囲に流れされる。

まぁ、そんなバカな連中だからこそ、俺にとっては利用しやすいし、都合が良かった。

それから暫くしてヒキタニは学校に来なくなった。

登校拒否をし始めた様だが、もう奴にはなんの利用価値もないから関係ないな。

大体、お前の様な腐り目のボッチが雪乃ちゃんに近づくから悪いんだ、精々家の布団の中で後悔でもしていろ。

お前の様な奴がこの学校の王である俺の役に立てたんだ。

むしろ感謝してもらいたいぐらいだな。

雪乃ちゃんもヒキタニには愛想を尽かした様子だったし、これをきっかけに何とか昔の様な関係に修復できないかと考えていた中、サッカー部のマネージャーで後輩のいろはが無理矢理生徒会長に推薦されたらしい。

いろはがその相談を奉仕部にしたら、雪乃ちゃんが生徒会長に立候補すると言う。

これはチャンスだと思い、俺も雪乃ちゃんを支える為、副会長に立候補した。

そして、雪乃ちゃんは生徒会長に、俺は副会長になり、雪乃ちゃんと仲直りする事ができた。

更には雪乃ちゃんとの婚約までこぎつける事が出来た。

高校を卒業したら入籍する予定だ。

これで俺の人生も、葉山家も安泰だ。

本当に欲しいモノを手に入れた俺は、もはや不用品となったグループを解散した。

優美子の奴が最後まで抵抗していたが、俺と雪乃ちゃんの婚約を知ると諦めてくれた。

大体、俺はお前の様な化粧が厚くて香水の匂いをまき散らすような我儘女には興味は無い。

ただ気が強いから他の女避けに使えそうだから俺の手元に置いていただけだ。

それなのに何を勘違いしていたのか女王様気分で我儘三昧。

正直に言ってウザかった。

コイツの我儘な振舞で俺の印象が悪くなるんじゃないかとヒヤヒヤさせられたことが何度もある。

テニスコートの一件はまさにその最たるものだった。

もし、部活の顧問の耳に入ったら、俺がレギュラーの座どころか、今度の主将候補からも外されるところだった。

結衣はバカな奴だが、俺に対しては恋愛感情を抱いてはいなかった。

少々癪にさわるが、俺が欲しいのはあくまでも雪乃ちゃんただ一人だったからまぁ、マスコット役として置いていたが、結衣が雪乃ちゃんと仲良くなって近づきやすくなったのは事実だ。

そう言った点では優美子よりは役に立ったかもしれない。

そして、修学旅行で面倒事を持ちかけてきた海老名。

コイツは優美子が連れてきた女だったが、元々コイツは異性や恋愛に関しては超がつくほど興味がない奴だったので、無害だと思い俺のグループに置いといてやった。

ただ、想像の中とは言え、俺と戸部をゲイの関係で見てくるのは腹立たしかった。

そして、戸部、大岡、大和。

コイツ等の中の誰かがチェーンメール騒動を起こした時には全く面倒な事をしてくれた。

内容から察するに十中八九、大和の奴だろう。

それに今回の修学旅行でもだ。

騒ぐか相槌を打つ事しかできない無能な連中であったが、こいつらは俺を引き立てる為のエキストラ役としては十分に目立ってくれた。

いや、コイツ等だけじゃない、優美子も海老名も結衣も‥そしてこのクラス全員がこの俺をみんなの葉山隼人、総武高校の王としての引き立てる為のエキストラであり、駒なのだ。

そして俺は生徒会に入り、遂に目的である雪ノ下雪乃を手に入れた!!

ヒキタニも登校拒否で学校には来ていないし、雪乃ちゃんから愛想を尽かされた。

これで俺の邪魔をする者は誰も居ない。

この俺こそが生まれながらの王なのだ!!

俺は残りの高校時代を‥青春を謳歌しようとしたら、平塚が他校とのクリスマスイベントを勝手に承諾してきた。

いくら顧問でも主役は俺達生徒会なのにそれを相談もなく勝手に話を進めるなんて、社会人としての常識が欠けているんじゃないか?

そんなんだからアラサーになっても結婚出来ないんだよ。

ちょっとはその足りない脳筋で考えろ。

でもまぁ、雪乃ちゃんと俺の力があればそんなイベントぐらい簡単に乗り切れると思っていた。

だが、海浜総合のメンバーがあまりにも無能な所為で雪乃ちゃんが困っている。

俺も合間を取り持つがそれでも上手く行かなかった。

このままではイベント自体が失敗するかもしれない。

だからヒキタニを連れてきてイベント失敗の全責任を奴に押し付けようと思った。

そうすれば俺も雪乃ちゃんも評価を落とさないで済むからだ。

だが、肝心のそのヒキタニと連絡が取れない。

まったく何処までも使えない奴だ。

平塚もヒキタニの妹も助っ人に来たが、どちらも使えなかった。

結果的にイベントは大失敗となった。

しかもあの無能共は此方に責任があるとほざく始末だ。

冗談じゃない!!

どうみても今回のイベント失敗の原因はお前達だろう!?

そう思っていたのだが、結衣の奴が議事録を全く書いておらず、結果的に今回のイベントの失敗は俺達にあるとされてしまった。

これで 俺達の評価は下がるだろう。

結衣の奴、前々からバカな奴だと思っていたが此処までバカだったとは‥‥。

今回の件が鎮静化したら、何かしらの理由をつけて書記の座から降りてもらおう。

俺と雪乃ちゃんの生徒会にこんなバカな奴は不要だ。

雪乃ちゃんに再び近づくためとコイツを好きにさせていたが、今回の件で分かった。

コイツをこのまま俺達の生徒会に在籍させているとその内、今回の件以上の失敗をするかもしれない。

そうなれば、俺や雪乃ちゃんの評価にもますます影響する。

落ち着いたら雪乃ちゃんと相談しよう。

きっと雪乃ちゃん自身も初めて出来た同性の友達だから結衣を特別扱いしているだけだ。

でも、今後俺達の評価に‥内申に悪影響を及ぼすかもしれないと思ったらきっと雪乃ちゃんもソレを分かってくれるだろう。

そもそも雪乃ちゃんを手に入れた現段階で、もはや結衣も不用品なのだからな。

大体生徒会室でも「ゆきの~ん」って言って俺の雪乃ちゃんにベタベタくっつくわ、「ゆきのん、ここどうやるの?」と簡単な書類仕事でさえ、出来ない無能な奴だ。

コイツが生徒会選挙で当選できたのはコイツの顔と胸、俺と雪乃ちゃんのおかげだろう。

それが無かったらこんな頭がお花畑のバカな奴が生徒会役員なんてなれる訳がない。

それにしても今回のクリスマスイベントの件については腹が立つ!!

そもそもなんであんな無能な奴等に嵌められなければならない!?

それもこれもこんなくだらないイベントを勝手に承諾してきた平塚と肝心な時に使えなかったヒキタニの所為だ。

イベント失敗後、雪乃ちゃんは学校で陰口を叩かれるようになった。

海浜の奴が今回の事をネットの掲示板に書き込んだせいだ。

イベントの失敗、そして周囲からの陰口で雪乃ちゃんは日に日に元気をなくしている。

これは不味い‥‥

小学生時代の再来といえる。

此処で雪乃ちゃんの対応を間違えると折角こぎつけた雪乃ちゃんとの婚約も破棄されるかもしれない。

一度失敗している俺としてはもう二度の失敗は許されない。

でも、公に俺が雪乃ちゃんを庇えば、俺にも皆からの陰口が飛び火するかもしれない。

くそっ、無能者は無能らしく、俺達選ばれた人間に黙って従っていればいいのに‥‥

ヒキタニのせいにしたくても奴はここ最近、学校にも来ていないから奴のせいにも出来ない。

くそっ、なんとかこの事態を乗り切らねば!!

 

 

「ゆ、ゆきのん、あんまり気にする事ないよ」

 

「そうだよ。あのイベントの失敗はそもそも勝手に引き受けてきた平塚先生の責任だよ。雪乃ちゃんが気にする事は無いよ」

 

「‥‥」

 

そんなある日の放課後、生徒会の仕事が終わり、俺、雪乃ちゃん、結衣の三人で下校して、結衣が雪乃ちゃんを励ましているので、俺も雪乃ちゃんを励ます。

しかし、雪乃ちゃんは意気消沈したままだ。

くそっ、こうなったのも全てヒキタニの所為なのだから今回の責任を取って貰う為、アイツには全校生徒の間で土下座でもさせてやろう。

大体こういった汚れ役はアイツの担当じゃないか。

あんな腐り目で根暗なボッチにはお似合いの役じゃないか。

それさえも拒否するのであれば、陽乃さんにヒキタニを完膚なきまで潰してもらおう。

あんな力も何も無い奴、陽乃さんに掛かれば楽勝だし、陽乃さんが雪乃ちゃんの言う事を聞かないわけが無い。

待っていろ、ヒキタニ。

必ず今回の件の責任を取ってもらうぞ!!

ヒキタニを必ず全校生徒の前に引きずり出して土下座させて謝罪させてやろうと意気込んでいた中、後ろから大きな音が聞こえてきた。

何だろうと思って振り返ってみるとトラックが俺達目掛けて突っ込んで来るのが見えた‥‥

 

 

 

 

三学期になり、始業式の最後に校長のある報告は総武高校に衝撃を走らせた。

生徒会長の雪ノ下雪乃、副会長の葉山隼人、書記の由比ヶ浜結衣の三人が冬休みの少し前に事故死していた事が判明したのだ。

総武の王とも言える葉山隼人の死は多くの生徒の涙を誘った。

だが数日後、事態は一変する。

元葉山グループの海老名が修学旅行の真実を暴露したのだ。

海老名は親友の優美子が葉山の事を好きだったことを知っていた。

修学旅行では、八幡が自らを犠牲にしてまでも守ったグループだったのに、生徒会選挙に出馬して副会長に当選した後、直ぐに葉山は雪ノ下との交際と婚約を発表し、一方的にグループを解散させた。

海老名にとって彼の行動は許しがたい裏切り行為であった。

葉山が正式に雪ノ下と交際すると知って優美子は意気消沈し、更にはこれまで葉山のおかげでクラスの女王様となっていたのだが、その葉山隼人と言うブランドが自分達から雪ノ下雪乃と言う一人の女子生徒のみに集中したせいで、葉山の庇護を失った優美子はクラスや同学年の女子生徒から嫌がらせを受けるようになった。

元を正せば今までさんざん葉山の庇護の下、威張り散らしていた優美子の自業自得なのかもしれないが、それでも親友がこんな目にあったのは自分達を裏切った葉山のせいだと思った海老名は行動に出たのだ。

海老名の暴露はまさに死人に口なし状態だ。

そして、戸部もまた修学旅行での一件を話した。

当初の噂では八幡が戸部の依頼を引き受けたにもかかわらず、戸部の告白の邪魔をした事になっていたが、戸部が依頼を受けたのは由比ヶ浜であり、雪ノ下と八幡はあまり自分の依頼を受けるようには見えなかったが、最終的に由比ヶ浜に押し切られる形で依頼を受けたと証言したのだ。

始めの内は誰も信じなかったが、元葉山グループのメンバーの暴露と言う事でこの証言には信憑性が増し、総武の王であった葉山隼人の印象は下がる事となった。

 

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