戦姫絶唱シンフォギア〜歌姫とライダーのベストマッチ〜【凍結】   作:OSTO文明

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投稿遅くなってすいません、目標までには間に合ったので許してください。
今期はアニメが盛りだくさんですね!
第17話どうぞ!


追記 7/23
まだ足りなかったので付け足しました。誠に申し訳ございません。


第17話 防人の歌

午前9時

 

鈴大は目を覚ました。どうやらベッドの上にいるらしい。ここまでの記憶がない。周りを見てみると目の前のソファに斗真が座っていた。斗真は起きた鈴大を見るなり「おはよう」と言ってきた。その時鈴大は全てを察してベッドからはねおきるなり座り込んだ。だが、ある点に気づいた。自分を知る者など数少ない(※多い気もするけど)はずなのに斗真は知っている。鈴大は確かめるために聞いてみることにした。

 

「おはよう。突然なんだけどさ」

「おう、なんだよ?」

「なんで僕のことを知ってるの?」

「おまえ、ナニイテンダ?友達なんだから当たり前だろう?」

「そうじゃないよ、なんで僕のこと(・・・・・・・)知ってるの?」

「……………」

「普通の人なら知らないはずなんだ………あいつらが僕らの記憶を全部持ってったから」

 

斗真は沈黙を続けた。鈴大のいうとおり、本来彼らに関する記憶は財団Zが全て消したため普通の人が彼らを憶えているはずがない。だが、何故か斗真は鈴大を知っている。

 

「…なんでか知りたい?」

「当たり前だよねぇ?」

「仕方ないか………」

 

途端、斗真は真剣な眼差しで鈴大をみて話し始めた。

 

「うちは代々魔術師の家系でね、外からの魔術を受けないように家には結界が張ってあるんだ。だからおまえらが消えたときに俺は憶えていたけどみんな忘れてたんだ。いや~正直焦ったわ、みんなに聞いても『誰?そいつ?』って反応されんだもん」

 

途中から気が抜けてるように話してきたが、まさか斗真が魔術師の家系だとは思わなかったと驚いている鈴大だったが、ふと気づいた。お前ら(・・・)っていうことはということに気付きまさかと思い鈴大は血相変えて斗真に聞いた。

 

「お前らってことは彼のことも憶えてるの?」

「彼っていうとあいつだよな?当たり前だろ?俺の家はそれを受けなかったんだから」

「そっか………彼の居場所を知ってたりは…」

「残念ながら」

「だよね…ごめん」

 

うつむいた表情を見せた鈴大を見た斗真は、話題を変える方向へ走った。どうやら、今をどうにかする方が良いと感じたらしい。

 

「最近何やってたの?」

「………ふぁ?」

「いや、見つけたのはつい最近だけど昼間とか見ないから」

「話せば長いよ?」

「良いぞぉ」

 

鈴大と斗真は、久しぶりに話し始めた。

 

       

 

心地よく晴れた日、翼は橋の近くで人を待っていた。

 

「あの子たちは何をやっているのよ」

 

翼は響たちとの約束で待ち合わせ場所に来ていた。

 

前日

 

「翼さん、次の予定ですが…」

「もうお仕事入れてるんですか?」

 

緒川が翼に仕事の予定を話そうとすると、響が問いを投げてきた。響に対して翼は笑顔で答えた。

 

「ええそうよ、奏とは別の活動になってしまってるけどね」

「まー、仕方ねえよ。療養中だったんだし」

「てことは………」

 

突然考え出した響に対して全員が考えだすと響が大声で翼に声をかけた。

 

「前みたいに仕事で一杯じゃないんですよね!?」

「え…ええ」

「なら、デートしましょう!」

「で、デート?」

 

そして現在に至る。なお、後に「面白そうじゃねえか」と言っていた奏は仕事により来れなくなった。…それにしても遅いいつまでたっても響達が来ない。と思っている矢先に響たちの声が聞こえてきた。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…すみません翼さん…!」

「はぁ…はぁ…はぁ…。」

「遅いわよ!」

 

怒っている翼に対して未来は息をあげながらも言い分を述べた。

 

「申し訳ありません…!御察しの事とは思いますが、響のいつもの寝坊が原因でして……あっ!?」

「はぁ…はぁ…はぁ…ふぅぁぁ…ぅわっ!」

 

未来に続いて驚いた響はしばらく翼を眺めた。

 

「時間がもったいないわ。急ぎましょ。」

 

翼の格好はまさに出かけるのを楽しみにしていて、気合い充分な人の格好だった。

 

「うぁ~…。」

「すっごい楽しみにしてた人みたいだ…。」

「誰かが遅刻した分を取り戻したいだけだっ!!」

「うひっ!」

「うう!」

 

恥ずかしそうに言い返すと翼はスタスタと先にいってしまった。

 

「うっへっへ…翼イヤーはなんとやら…。」

 

それからたくさんの場所を回った。服を見にUN〇〇LOやアイスを買いにサー〇〇ワンなど様々なところに行った。時にはバレそうになったり危ないこともあったがなんとかバレずに済んだ。ベンチで休憩を取った時は笑い話をしていた。その後ゲームセンターに向かい、翼が気にかけたぬいぐるみと悪戦苦闘して10分後………

 

「翼さん御所望のぬいぐるみは…この立花響が必ずや手に入れてみせますっ!」

「期待はしているが、たかが遊戯に少し注ぎ込み過ぎではないか?」

「キェェェェェイィ!!!」

「変な声出さないで!」

「ぅぇぇ…!このUFOキャッチャー壊れてるぅぅーー!!!」

 

ぬいぐるみが取れない響は絶望し始めた。そしてとうとう思いがけない行動に出ようとした。

 

「私呪われてるかも!どうせ壊れているならこれ以上壊しても問題ないですよね!!シンフォギアを身に纏ってぇぇ!」

 

シンフォギアを纏って壊しにかかろうとした響を翼と未来は、焦って必死に止めた。

 

「ああ、コラ!平和的に解決しろっ!」

「この怒りに身を任せればアームドギアだってぇぇ!!」

「大声で喚かないで!そんなに大声を出したいのなら、いいところに連れてってあげるから!」

 

未来が連れて行ったところはカラオケだった。入った響は歓喜に満ちていた。なにせ国民的大スターと入るのは夢のまた夢だからだ。

 

「うわぁぁぁぁぁあ!!すごいっ!!私達ってばすごいっ!!トップアーティストと一緒にカラオケ来るなんてぇ!!」

 

翼はスタスタとタブレットの方に歩いていった。響達が室内の様子を見回してみていると、テレビ画面が切り替えられたのでそのまま見ていると『恋の桶狭間』という文字が浮かんできた。

 

「ん?」

「うん?」

「一度こういうの…やってみたいのよね。」

 

翼の方を向いてみると翼はマイクを片手に歌い始めた。

 

「渋い…。」

 

「唇に なんてことするの~ 罪の味 教えたの あなた悪い人~」

 

初めて演歌を聞いた響たちでもすごくかっこいいのが伝わってきた。

 

「わぁぁぁ~♪かっこいい~!」

「あぁぁ…♪」

「でもそうね もしも裏切れば 切り刻みます 恨みの刃で~♪」

 

しばらくカラオケで時間を過ごした後、響と未来は翼を連れある場所に連れて行った。だが、普段以上に歩き回っていた翼は途中でバテてしまった。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…。」

「翼さぁ~ん!!」

「二人とも…どうしてそんなに元気なんだ…?!」

 

響と未来は先ほどよりも元気に答えた。

 

「翼さんがへばり過ぎなんですよぉ~。」

「今日は慣れないことばかりだったから。」

「ハァ…。防人であるこの身は、常に戦場にあったからな。」

「………。」

 

それはなんの変哲も無いただの公園だった。ただ一般的にある普通の公園。

 

「本当に今日は…知らない世界ばかりを見てきた気分だ。」

「ぅ、そんなことありません。」

「ぁ…あ…、おい!立花、何を!?」

「ぁぁ…!」

 

翼が驚いた方向を見ると、街全体が見えた。普段住んでいる家、いつも通っている道、自分たちの学校、全てが見えた。すると響が嬉しそうに話し始めた。

 

「あそこが待ち合わせした公園です。皆で一緒に遊んだところも、遊んでないところも全部、翼さんの知ってる世界ですっ。昨日に翼さんが戦ってくれたから…今日に皆が暮らせている世界です。だから…知らないなんて言わないでください。」

「ぁ……。」

 

翼は響たちと出会う前に奏が言っていたことを思い出した。

 

「戦いの裏側とか、その向こう側には、また違ったものがあるんじゃないかな。あたしはそう考えてきたし、そいつを見てきた。」

 

奏が言っていたことが今自分にも見えて翼は嬉しく感じていた。

 

「…そうか。これが奏の見てきた世界なんだな。………ふふ…。」




次回は特に考えてないです。
鈴「何馬鹿なこと言ってるんだ!ふざけんな!」
疲れてるんだよ、世間はこれから夏休みだから頑張るし許して………
鈴「じゃあいいよ」
斗「軽っ!?」
鈴「条件付きでね」
ん?
鈴「必ず2、3話は出してね?(満面の笑み)」
わ、わわわわわかりましたぁ!まぁでも、ひとつだけ告知しておくかぁ。
鈴「なにさ」
時期に鈴大君の真名が判明します!
お楽しみに!
斗「ゑ!?もう終わり!?俺の初予告出番少な!」


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