National Socialism again   作:YJSN

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親衛隊員はガスマスク付けてますけど、外せば中身はミイラ化した例のアレ(いつもの)




敗北の凱旋

 

追ってから何時間か経過すると、巨大な壁が見えてきた。

 

「うへぇ〜...すごぃね...。」

 

そう感慨深くなっていたら、前方の彼らはその一角の飛び出たような壁で囲まれた区域の中に、門をくぐって中に入っていった。

 

「じゃぁ、ぼくらもちょっとお暇させてもらおっか。」

 

そう言いながらぼくは壁を四つ足で登る。強く一歩一歩を蹴り、目測50mの壁をよじ登る。

 

 

 

で、やっとこさ1番上に辿り着いた。

 

そこで全貌を見渡す。壁の内側の構造を把握して行く。

 

 

 

どうやらこの壁があいつら劣等人種を跳ね除けるのに一役買っているようだった。

 

更に中には三層の重圧な壁で囲まれており、それぞれが上級階級から下級階級まで、分かりやすいように貴族のように並べ腐った壁がここからは拝めた。

 

「...また君主制か...。」

 

あまり芳しくはない状態。君主制という状態における国家社会主義の成長は、その主権を握る彼ら 王政にとっては嬉しくなかろう。

 

だからこそ早期の政変が起きやすい。政治的安定度は低下する。

 

できれば国民投票でも開示したいものだ。

 

そう思いながらぼくは壁の中へと一気に降りる。

 

地面に音を立てずに周囲にあまり違和感のないように降りる。親衛隊員もそれに続く。

 

「Waffen SS Förlunbërg。」

 

そう声をかけ、彼らを散会させる。この壁の中という領域 生存圏の調査のために彼らには諜報を担わせる。

 

残ったのは四名の護衛のための親衛隊員のみ。まぁ護衛なんざ必要とは思えないけど、数打ちゃ備えありとも言うしね。いや言わないか。

 

 

 

 

 

カァーン

 

 

カァーン

 

 

 

 

そうしていると不意に鐘の音が聞こえてきた。

 

周りを見てみると、野次馬が集う一本道ができていた。ぼくらも市民に溶け込むために、服装は黒いコートで体の大部分を覆ってバレないようにしながら、姿を見せる。気配を目立たせないようにして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し待っていると、先ほどの撤退した謎の部隊が凱旋をしていた。

 

酷い凱旋だった。勝利の凱旋などでは決してなく、敗北の凱旋 屈辱 敗戦記念日とでもいうのか、彼らはどんよりと落ち込み、負傷兵を大量に抱えていた。

 

「モーゼス...モーゼスは...。」

 

そんな中、一人の老婆が名を呼ぶ。恐らくは息子か何かなのだろう。

 

それに彼らの言語も何故か理解できた。

耳に入ってきた言語を全て翻訳しているような感覚だ。

 

「すみません...モーゼスを...どなたかモーゼスを知りませんか...。」

 

そう隊長格の者に尋ねる。

 

「...モーゼスの母親だ。持ってきてやれ...。」

 

極めて暗い顔でその男はいう。

 

 

 

持ってこられたのは、腕一本だった。

それも右手であった。

 

(...あの死体のか...。)

 

不意にぼくも森での死体を思い出した。巨体の劣等人種どもは他の餌に食いつき始めて、何ら見向きもされなかった腕のなかった死体を。

 

 

 

「ぅっ...ぐっ...ぅっ...。」

 

 

「...それだけしか...取り返せませんでした...。」

 

男は残念そうに言う。母親はただ泣くだけであった。

 

(...そうだ...もっと...もっと叩け...その憎悪こそが現時点における我らを変える最大限の動機となるのだ...。)

 

ぼくはいつの間にか煽っていた。こんな空気の合わない想いを馳せるのはぼくだけだろうか。

 

「っぐっ...ぅっ...で、でも...息子はっ...息子は役に立ったんですよね...

 

何か直接的な手柄は無くても...

 

息子の死は人類の反撃の糧となったんですよねッッ 」

 

そう涙を流しながら問う老婆。

 

「っ...も、もちろんっ......。」

 

そう男は言いかけて、

 

 

やめた。

 

 

 

「ぃ...ぃえ......今回の調査で 我々は...いや...今回も...

 

 

 

 

 

 

 

 

何の成果もッ...得られませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

男はそう告げる。老婆の顔には、残るは絶望。

 

 

 

 

 

「私がッ...ただ悪戯に兵を動かし...何ら成果を上げる事もなくッ...

 

 

 

 

 

奴らの正体をッッ...突き止めることがッ...

 

 

 

 

 

 

 

できませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

周囲も 誰も彼もが絶望の色で染まった。

 

(...劣等人種の劣等人種が我が同種族...か...滑稽なものだ...まぁいいや...そうやって我らの死を悲しめ。悲しめばお前達は私によって勝利へと導かれるのだから...。)

 

そうやって壁にもたれかけながら人々の闘争を聞き流す。

 

 

 

 

 

 

その後、諜報に出ていた親衛隊員が帰還し、何とか基本情報として地形なども覚えれた。

 

まず、ここはもっとも外側であり、下等民族とされているシガンシナ区。ここは上の上級階級からは極めて見下される傾向にある。

 

そして次にウォールマリア。ここが人類の第1の壁である。第二の壁がウォールローゼ。そしてそのさらなる上が王宮というわけだ。分かりやすくて、能動的だ。

 

「さてと、じゃぁ、同志を募っていくか。」

 

この世界、この国家にも一応政党というものはあるそうだ。形だけだが。ほとんどが貴族の占めるゴミのような大嘘の選挙によって成り立っているだけの本当の形だけだが。

 

ぼくはまず、準備段階として区の総合所にて、政党立ち上げの書類を送っておいた。受付の連中は鼻で笑っていた。が、これで了承されればやっと活動ができる。

 

といっても、活動資金の給付は無いに等しく、全ては我ら親衛隊の生産に頼ることになるであろう。私はそれに関しては重々承知だ。

 

 

 

___________彼らは笑っていた。そうだ。笑っていた。冗談だと思っているのだろう。______________

 

 

 

 

 

 

 

だがもう彼らは笑えなくなる。事の重大さに気づく時が来るのだ。

 

 

 

 

 

いつの日かそんな事を総統は言っていた。彼らもいずれそうなる。そうさせる。殺す。劣等人種は皆殺しだから。

 

そう心に秘めて、ぼくはこの街の一角で小さな、しかし大いなる一歩の演説を始める。

 

この演説から、我らは始まったのだから。




※この物語はフィクションのフィクションです。実在の団体や人物を指すことはあります。事実とは無関係ではなく関係あります大アリです。とりあえずタブー化を避けて、どうぞ。(公に出すんだオラァン)

国家社会主義は恥ずべきことでもなく、虐殺は敵に対して行ったことであり、正当性などはなく、ただただ生存競争が巻き起こったに過ぎないのがユダヤ人虐殺である。
資本主義の豚のいう事を聞くな。
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