National Socialism again 作:YJSN
国内の人口が10万くらいでしたっけ。(池沼)
主人公は勿論党員からは総統と呼ばれてます
あれから一年程経つと、王政は大量の失業者と貧困と食糧難を回避する為に愚策を公表した。
避難民で形成された民間人に、碌な装備の補充も無くして、あり合わせのものでウォールマリア奪還作戦を敢行させたのだ。
その中には救えなかった同志達もいた。
勿論我が党としてはその要求は拒絶したかったが、国家からの指令であり、我らが残せる限界は避難民の同志達の1500人中890人だった。
残りの610名は、同志であるにも関わらず、我々は見捨てる事を迫られた。
できる限り、できる限りのことは尽くした。
だが最期には我々は彼らを生存させてあげることが出来なかった。
この事で政情は一層不安定となり、市民感情は劣悪に。
しかしながら僅かながらに改善された食料事情に加えて憲兵中隊共によって、それらは抑制されてしまった。
我ら党員はより王政を敵視するのであった。
そして彼ら自身も、事の重大さに今日、明日、翌月、いつ気付くかも計り知れない危険な状態だった。
今年 丁度訓練兵団第104期の訓練が開始されるそうなので、
我が党も国内認知度、そして支持率の成長が国民の三分の一となったことを鑑みて、
志願制で国防軍の設立を決定した。
国防軍は具体的に親衛隊の後方予備支援であり、
戦闘時は給付された立体機動装置を使用し常に距離を置くことにより死亡率は極めて低く、
さらには親衛隊内部でしか所持やライセンス生産を許可されていない試験兵器や新鋭の小銃による武装が許可されている。
所属は勿論国家社会主義帝国労働者党の指揮系統にある。
で、早速募集をかけてみたはいいんだが、国内の5万8576名からの志願要望から選抜していくのがかなりキツかった。
何がしんどいか。
それはぼくがいちいち定員の500名の性能値を見て、書類にサインしなきゃいけないことだった。
仕事が増えに増え、秘書官を雇ってもこれである。
で、更には訓練所が問題だった。
なんと空き地がなかった為とは言え、その第104期訓練兵の訓練所のすぐ隣の訓練所において訓練をさせるとか。
嫌がらせとしか思えない仕打ちだが、今は我慢する。
それに、どう見たって国防軍と訓練兵とで生存競争本能を叩かせてさらなる飛躍を求めているのは丸見えだった。
この際だから我らの威光を見せてやろうそうしよう()。
で、更に問題だったのが、教官が誰一人いないということだ。
親衛隊員は生憎中身は死んでるので喋れないし、突撃隊には実戦経験が皆無だった。
国家側から教官をお招きするのは癪だったので、どうにかならないかと思っていたその時、突撃隊長官から言われたのがこれだ。
「長官自ら教官をお勤めになさっては?」
......あー......うん。
さすがにそれは考えなかった。
けれど、この暑苦しい執務室から出れるならそれもいいかもしれない。
そう思い、ぼくはその案を採用した。
まぁ実戦を行わせれば、彼らが教官となるから、というかさせるからそれでいいよね。
そう思いながらぼくは教官を務めることになった。
ちなみに党の執務仕事は突撃隊や党員、秘書官らに任せている。
グッバイぼくの執務机。
で、実際ぼくは今訓練所に来てるわけだけども。
監視官として親衛隊4名が四方向からガン見している。
まぁガスマスク越しでどこ見てるかわからないから更に恐怖なんだけど。
それも合間って、訓練兵諸君らは何ら動きの一つも見せない。
逆に560m向こう側ではうるさいほど104期の訓練兵共が教官と騒いでやがる。
我々も早速始めるとするか。
「
...あぁー、ぼくが今期国防軍志願兵諸君らの訓練を担当させてもらう、親衛隊長官だ。
なーに、向こう側みたく長ったらしい挨拶はしないよ。
ただ諸君らに一つ問うことがある。
例え話をしようではないか。 」
そう言うと彼らはぼくの目を見る。正直恥ずい。
「
諸君らは、もし外の劣等人種共が同志を、戦友をその歯で引き裂こうとしていたら、
もし同志が殺傷の危機にあるならば、
それを肩代わりできるか。
諸君らは我らのためならば右腕を差出せるか。
諸君らは我らのためならば王をその手で葬れるか。」
そう問うと、彼らの目は動揺の色だった。
これは絶対的な我らに対する忠誠を得るための、
最初の試練だ。
自らの国家元首を、我らのためならば殺せるかどうか。
それが例えぼくであったとしても...
ありえないとは思うけどね。
「
...次、問うた時、返答を待っている。
快諾の者は右手を高く掲げよ。
拒絶の者はここを去れ。以上だ。
では早速 国防軍第1期訓練兵の訓練を開始する。」
そう言うと彼らはぼくらに対して右手を高く掲げ、敬礼を行う。
国防軍志願兵に選抜されるということは、政治教育及び身体性能は絶対的なモノということだ。
一般人からしてみれば、選抜されること自体凄まじいことだった。
その後、ぼくは訓練を開始するのだった。
時々向こう側の104期兵がぼくらの訓練をチラ見してくるが。
で、あれから三年程経った。
時が経つのは早い。
最初期は今後ずっと使用する制服 国防軍モデルのアレを配布し終わり、訓練内容に入っていった。
訓練内容は単純明快 撃つ 走る 撃つ 走る
これをひたすら繰り返す。
移動射撃中の命中精度を最高まで引き上げ、機動戦における優位性を活かすために。
そして走破力 立体機動装置による補助機能も付けて、自分の突破能力を最大限まで引き上げる。
特にここが厳しくした。
機動戦に置いて絶対的なモノは早期展開によるクロスファイアにある。
要は早く到着して同時多方面攻撃 各個撃破を行うことだ。
だからこそその名の通り機動性こそが肝要であり、そこに追随する破壊的な瞬間火力こそが要だった。
訓練中に機動戦の88km/時の走破速度についてこれない者には後方から威嚇射撃を行なったり、頰に擦り傷を負わせたりしたのはそのためだった。
だからこそ武装は自決用の手榴弾と
対戦車投擲弾 パンツァーファウストに改造を施した対人拡散榴弾の弾頭のパンツァーファウストB型に、
MG42とダムダム弾を持たせている。
ダムダム弾とは弾丸の先端に堀をいれて、空気抵抗を減少させ、完徹能力を炸薬量の増加により増させたものだ。
さらに親衛隊の使う我らの憎悪の根源のナニカを含ませた弾のため、着弾後はフラグ弾のように着弾地点が弾け飛ぶ。
そしてこれらの重装備に耐えられるよう立体機動装置のガスを少しずつ下に向けて噴射し、重量を軽減している。
これらの訓練過程を、彼らは難なくこなした。
さすが党の人選委員が選び残しただけではある。
で、今絶賛訓練過程を終えた彼らに向かい合っている。
今日は解散式だった。
三年前、あの時 出会った時の言葉をもう一度 呼び起こす。
「
同志諸君 三年間の耐久を完遂した諸君らに、再度聞く
同志諸君らは、もし、如何なる敵が我らの同志を、突撃隊を、戦友を引き裂こうとしているならば、
同志諸君らはその右腕を差出せるか。
諸君らはその目を差出せるか。
諸君らはその生存を我らに捧げれるか。」
答えは決まっていた。
全員が血走った目で右手を高く掲げた。
そう、彼らは今 親衛隊予備兵 国防軍になったのだった。
その後は国防軍兵士として鉄十字勲章と鉤十字の腕章を付与し、
任務...と言っても500名じゃ一区画を防衛するのだって大変だ。
だからこそ、この小隊には親衛隊との共同演習や駐屯兵の監視を行う現地憲兵のようなものとなる。
必要とあらば戦闘も行う。
所謂何でも屋だ。
配置はまだ決定されてないが、党と王政の参謀とで会議を行いいずれ決定するであろう。
それまでは彼らにはこの地で静まってもらう手筈だ。