ダンジョンに死の恐怖がいるのは間違っているだろうか。(仮) 作:TE
まさかの連続投稿。
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では、本編をどうぞ!
第11話~決闘と目的~
「ではハセヲ様にヤマト様。改めてこの決闘のルールを確認したいと思います」
審判改め立会人のリリルカが俺、ハセヲと堅物女ことヤマト・
・勝敗は気絶、降参した時点で相手の勝ち。
・魔法の使用は禁止。
・魔法以外ならなんでも可。
・殺しは禁止。
といった感じだ。
別に魔法有りでも良かったのだが、ヤマトがそうしようと言ってきた。
魔法が使えない俺の気遣いなのかは知らないがヤマトがそれで良いのなら文句はない。
「面倒だからさっさと終わらせるぞ」
「ハセヲ。前回の私とは思わぬ事だ。・・・ん?大鎌?」
俺の武器を見て少し動揺している様子のヤマト。
そういえば、前回は双剣だったな。
「今日は大鎌なんだ。双剣で戦って欲しいなら別の日にするか?」
「構わない。武器が何であろうと私が勝つ事に変わりはない」
「大した自信だな」
確かに前回とは違うようだ。
ちゃんと落ち着きがある。
少しはマシな決闘になるだろう。
「では両者様、準備は宜しいですか?」
「ああ!」
「おう!」
「それでは・・・始めてください!」
リリルカの合図で決闘が始まった。
「ふう・・・」
「・・・・・・」
決闘の序盤は静かなものだった。
お互いにいつでも斬りかかれる状態ではあるものの、互いの手の内が分かっていない状態で無闇に動くのは危険だと考えた結果の立ち上がりである。
「はあっ!」
先に動いたのはハセヲだった。
リーチの長い大鎌で横薙ぎするが
「おいおい。今、斬り込めたんじゃないか?びびってんのか?」
「ふっ。あんなバレバレな隙に飛び込むわけないだろう?」
「それもそうだな」
激しい打ち合いになると思いきや、高度な心理戦となっている事に立会人のリリルカは驚いていた。
そんなリリルカを余所に2人の戦いは続く。
「次は此方から行くぞ!」
そして、ハセヲの大鎌が届かない擦れ擦れの間合いまで詰める。
走り回る事で的を絞れない上に大きく振っても届かない間合いである為、ハセヲは不用意に攻撃が出来ない状態にある。
「ぐっ!」
「そこだ!」
さらに
直撃は避けたいハセヲは石を避けたり、大鎌の柄で弾く。
その時に出来た隙を
ハセヲの背後に回った
「甘いんだよ!」
「ぐあっ!?」
ハセヲは上に跳ぶ事で攻撃を回避。
その同時に大鎌を振り下ろし反撃を行なった。
反撃を刀の腹でなんとか防ぐがその威力が凄まじく弾き飛ばされてしまう
「なんて威力だ・・・」
「なに驚いてんだよ?俺はまだまだ全力じゃねえぞ!もっと全力でかかってきな!」
「・・・はあああああっ!!」
ハセヲはその斬りかかりを大鎌で防いでいく。
「どうした、どうした!この程度じゃ俺に傷一つ付けられねえぞ!」
「ぐっ、ぬおおおおっ!」
先程までよりもさらに速く刀を振るう
同じレベル1で
彼は既にレベル2になるステイタスを十分に満たしている。
だが、何よりも場数が違う。
ゲームとはいえ、数え切れない程の修羅場を一人で乗り越えてきたハセヲはたった一人の格下の剣撃を防ぐなど容易い事なのだ。
「そろそろ。終わりにしてやるよ!おらっ!」
「ぐはっ!?」
「おらおらおらおら!」
ハセヲは斬撃を避けると大鎌の石突で
腹部のダメージで動きが止まってしまった
「ああああっ!?」
突きの連打であっという間にボロボロにされる
「これで分かっただろ。お前じゃあ俺には勝てない。降参するんだな」
「ま、まだだ!私はまだ戦える!」
そんな姿に誰もがこれ以上戦うのは無理だと判断出来るだろう。
審判のリリルカも止めた方が良いのではと考えた時、ハセヲは
「なら、さっさとかかって来い」
「・・・うおおおおおおおっ!」
この後は一方的だった。
ますますボロボロになっていく
「まだ、まだ・・・!」
「・・・・・・」
しぶとく挑む
ハセヲにはいつでも
だが、ハセヲはやらない。
やろうとも思わなかった。
そんな自分に不思議に思いながらハセヲは
「もう、俺とお前の実力差は理解できている筈だ。それなのにどうして立ち上がる?挑み続ける?」
「はあ、はあ、はあ・・・。だからこそだ」
「なんだと?」
だからこそ、
「ハセヲと戦う事で私はもっと強くなれる。タケミカヅチ様やファミリア為、ダンジョンで仲間を守る為にもっと強くりたいのだ。ここで倒れてしまうのは些かもったいない」
「仲間の為に強く・・・」
ハセヲと
ハセヲは、大切なものを取り戻す為、復讐の為。
くだらない。
以前のハセヲならそう言い捨てていただろう。
だが、何故かそう言わなかった、言えなかった。
何度も立ち上がる
強くなる為には仲間など枷でしかない。
しかし、目の前の
これは本当に不要なものなのか。
ハセヲは思考の海へと溺れていく。
「はああああああっ!」
「っ!?」
思考の海へと浸っていたハセヲは
上段の斬撃を大鎌の柄でギリギリ防いだ。
「そこだあああああっ!!」
「しまっ!?」
ハセヲは咄嗟の事で大鎌を両手で持ちながら防いだ為、腹部ががら空きになっている。
ぽすっ
「・・・・・・」
叩き込んだ拳に力を乗せる事が出来ず、ダメージは一切ない。
その事に一番動揺しているのはハセヲだった。
凄い一撃を喰らってしまうと思ってしまっていた。
それほどまでに
「や、やった。一撃が届いた―――」
「お、おい・・・。気絶してやがる」
「えっと、ハセヲ様。勝者宣言を上げますか?」
リリルカが恐る恐るハセヲに訪ねた。
ルールで気絶した方が負けと言っていたのにハセヲに尋ねたのは理由がある。
「いい。こんな満足な顔をされたらどっちが勝者か分からねえ・・・」
気絶してハセヲに抱きかかえられてた
試合には勝って勝負は負けた。
そんな気分を味わうハセヲなのであった。
「本当にすまない!」
「・・・・・・」
俺、ハセヲは今、土下座をする角髪の男に謝罪を受けている。
この男は、『タケミカヅチ』。
そう、神だ。
「以前にも
「いや、別に・・・。気にしてないんで。気にしないで下さい」
「俺の眷属が俺の神友の眷属にストーカーして、決闘をし、気絶した
えーっと、タケミカヅチが説明してくれた通りで、決闘の後、気絶したヤマトを主神であるタケミカヅチの元まで送り届けてやったのだ。
起きるまで待とうと思ったが、
ならばいっその事送り届けてあげろよとリリルカに提案されたので渋々だが、そうしてあげる事にしてやったのだが、その後もまた面倒な事が起きた。
よくよく考えたらタケミカヅチと面識がない俺はヤマトを送り届けるなんて無理だった。
しかし、ヘスティアがタケミカヅチと神友なので、ヘスティアに聞けば良いと思い、ヘスティアの下へと向かった。
ヘスティアはちょうどタケミカヅチと会っていたようで、探す手間を省けたまでは良かったが色々と見栄えが悪かった。
タケミカヅチからしたら家族をボロボロにされて誘拐されそうに見えたらしく、殴りかかってきたのだ。
ヘスティアの説得と俺の事情説明で冷静になったタケミカヅチは土下座をして謝罪を始めた。
というのが、今に至る顛末である。
「俺としてはもう終わった事なんで・・・」
「それでは俺の気が済まない!償いをさせてくれ!俺が出来ることはなんでもするつもりだ!」
「どうする、ハセヲ君?タケはこうなったら絶対に譲らないよ」
だろうな。
タケミカヅチの目を見れば分かる。
頑固者の目だ。
「・・・ヤマトの事だが、どうするつもりですか?」
「
「じゃあ、その処分をなしにして、今まで通り冒険者活動をやらせて欲しい」
「なっ!?それは君にとってなんの得にもなっていないぞ!?」
俺の言葉に驚くタケミカヅチ。
まあ、確かにそうなんだが・・・。
「あー、謹慎なんてさせてると鬱憤が俺に行く可能性があると思うんすよ」
さっさと終わらせたい俺は適当な事を言って穏便に済ませようとするが、タケミカヅチは納得していない様子だ。
「・・・分かった。
「どうも」
「お礼を言うのは俺の方だ。さて、早く願いを言ってくれ」
「・・・は?」
おかしい。
ヤマトの処罰の改変をお願いしたのに、タケミカヅチにまた要求されているんだが・・・。
「ハセヲ君。流石にあれでタケを沈めるのは無理だ。ちゃんとした願いを言わないと納得しないよ」
つまりさっきのは願いと見なされなかったのかよ。
「ん~・・・じゃあ、タケミカヅチ様に対して、タメ口・呼捨ての許可を下さい」
「ほう。その理由は?」
「俺が楽になるから」
嘘は言っていない。
他の神にだってちゃんと許可を得て(ヘスティアとロキは別だが)タメ口・呼捨てをしている。
タケミカヅチだけ敬語・様付けとか面倒だ。
「くくく、あははははっ!中々面白い奴だな、お前は!神にタメ口・呼捨てなんて中々いないぞ!良いだろう!その願い叶えよう!」
「どうも。今日はもう帰る。じゃあな」
色々ありすぎて疲れちまった。
探索はまた明日からだ。
「ヘスティア。面白い奴が眷属になったな」
「まあね!ハセヲ君は僕の自慢の
そんな神同士の話を耳に入れながら俺は帰るのであった。
如何でしたでしょうか?
ハセヲが少しずつ成長していくと感じてもらえれば幸いです。
私も文才が少しでも良いから成長してくれればいいのに、、、
と言うわけで、感想・評価をお待ちしてますのでよろしくお願い致します!
ではまた次回!