ダンジョンに死の恐怖がいるのは間違っているだろうか。(仮) 作:TE
この投稿はかなり悩みました、、、
理由は読んでもらえれば分かってもらえると思います、、、
では、本編をどうぞ。
第15話~神様の苦悩~
ボク、ヘスティアは、つい最近天界から地上へと下りてオラリオへやってきた神だ。
初めは、住む所がなく眷属も中々出来ないから神友のファミリアに居座り、だらだらと過ごすボクは神友を怒らせてしまい追い出されたりもしたけど、今では2人も眷属が出来た。
その眷属達と貧乏ながらも幸せに暮らしている、と良かったんだけど・・・。
「こ、これは・・・」
ボクは今、2人目の
~~~
ベル・クラネル
Lv.1
力 :H 170 →F 321
耐久:I 92 →G 201
器用:H 132 →F 332
敏捷:G 275 →E 413
魔力:I 0 →I 0
《魔法》
・なし
《スキル》
【
・早熟する。
・
・
~~~
恐ろしいほどに上昇していた。
こんなにステイタスが上がっているのを見たのは2人目だ。
ちなみに1人目は、ボクの初めての
ハセヲ君だ。
ハセヲ君は異世界から来た人間。
それで無理矢理納得してきたけど、まさかのベル君までこんな前代未聞の事を起こすなんて驚きだよ。
もしかして、これは別段珍しいものではないんじゃないかって思ったけど、それじゃあ世の冒険者の殆んどがレベル2以上になっている筈だ。
まあ、原因は明白してる。
ステイタスが飛躍的に上昇しているハセヲ君とベル君には共通点があるんだ。
それは、レアスキル。
ハセヲ君が、【臥薪嘗胆】。
ベル君のは、【
どれもボクは聞いたことが無いスキル。
まずレアスキルと見て間違いない。
じゃないとこの成長速度を説明する事が出来ないからね。
それと、ハセヲ君にベル君のスキルの事は言っていない。
情報はどこから漏れるか分からない。
用心に越したことはないからね。
しかも、そのスキルの効果は似ている、というか殆んど一緒だ。
違うのは、
それだけの違いだけど大きすぎる違い。
子供達は様々な想いを抱いて成長していく。
ハセヲ君がこのままずっと
どうにかしてあげたいけど、今のボクにはどうにも出来ないのが現状だ。
でもボクは諦めない。
少しでも
おっと、今はハセヲ君の事より、ベル君だ。
彼の成長速度もレアスキルのせいと分かってはいるが、それでも何か心当たりがないか確認してみた。
「えっと、実は昨日、8階層まで行ってまして・・・」
「ぶっ!?」
ボクは思わず、噴出してしまう。
「あ、あふぉー!!防具を付けないまま到達階層を更新してるんじゃない!!」
「ご、ごめんなさい・・・」
「まったく!ハセヲ君が助けていなかったらどうなっていた事やら」
「うっ・・・すみません、ハセヲさん。ご迷惑をおかけしました」
ベル君は1人でソファーに寝そべっているハセヲ君に謝罪をする。
昨日、というか今日の深夜なんだけど、日をまたいでも帰ってこない2人を心配していたらベル君を担いだハセヲ君が帰ってきた。
ベル君に理由を聞いても教えてくれなかった。
でも、とても悔しい事があったんだと顔を見て理解した。
そして、ハセヲ君は理由を知っている様子だけど男の約束だとかなんとかで教えてくれない。
これだから男ってやつは!って事なんだろう。
だから、ボクはそれ以上詮索はしない。
隠し事も子供達の成長している証とも言えるからさ!
「兎に角だ。今、ベル君は凄い勢いでステイタスが上昇している。所謂、成長期と言える。君はもっと強くなれるだろう。でも、約束して欲しい。無理はしないって」
これから先、ベル君はダンジョンで様々な危険な出来事を体験していくだろう。
それは勿論、死へ繋がる事もだ。
「君が強くなりたいという気持ちを反対しない。尊重するし、応援も手伝いも力だって貸そう。だから・・・ボクを1人にしないでくれよ」
孤独。
ボクがこの世で一番嫌いな言葉だ。
「・・・はい。神様、絶対無茶はしません。頑張って、必死になって強くなりに行きますけど、神様を1人になんて絶対にしません」
「ベル君・・・」
「それにハセヲさんもいます。安心してください」
そんなベル君の言葉にボクは心が痛んだ。
ハセヲ君はいずれ居なくなる事をベル君は未だに知らない。
それが何時の事になるかは分からないけど、そんな遠くない未来だとボクの勘が言っている。
「・・・・・・」
ボクはふとハセヲ君の方を見るとハセヲ君と目が合った。
何も言うなと訴えかけているのが分かる。
いずれは知られる事だけど、その事で変な気持ちをさせたくない。
そんなボクとハセヲ君の気持ちは変わらないようだ。
「神様?」
「・・・うん。そうだね。ベル君の答えを聞いて安心したよ。さて、次はハセヲ君のステイタスの更新だけど、2人に伝えておく事がある。ボクは今日・・・いや何日か留守にするよ」
「え?バイトですか?」
驚いた様子のベル君。
ハセヲ君も興味深そうにボクの方を見ている。
ボクはある封筒を2人に見えるように取り出した。
「いや、友人のパーティーに顔を出そうと思ってね。久しぶりに皆の顔を見たくなったんだ」
「そうなんですね!分かりました!楽しんできてくださいね!」
「ありがとう、ベル君。さあ、ハセヲ君。君のステイタスの更新を行なおうじゃないか!」
「ああ・・・。おい、ベル」
ハセヲ君がソファーから降りて服を脱ぐ動きをしながら、思い出したかのような表情でベル君に話しかける。
「昨日、お前が急に店を出て行ったから、側にいたメイドが心配していたぞ」
「シルさんが!?」
「ああ。今も心配しているだろうから顔出しに行ってやれ」
「そ、そうですね!ありがとうございます、ハセヲさん!す、すみません、神様!パーティー楽しんで来てくださいね!」
ベル君が急いで冒険を準備をするとそのまま駆け足で出かけていってしまった。
「・・・ハセヲ君。これはまた不自然な人払いだったね」
「うっせぇ。嘘は言ってねえ」
それはそれで新たな問題(『シル』というメイドについて)が発生してるんだけど、今は置いておくとしよう。
「やっぱり見られたくなかったんだね。防具で隠された『傷』を」
「・・・・・・」
ハセヲ君は黙って防具を脱ぐと、青痣だらけの上半身が晒される。
とても痛々しくて思わず目を瞑ってしまいそうになった。
「一体何にやられたんだい?慎重な君がこんなになるなんて余程の相手だったんじゃ・・・」
「お前が気にする事じゃねえよ。良いからステイタスの更新を―――」
「気にするに決まってるだろ!」
なんでハセヲ君はいつも1人で抱え込もうとするんだ!
ボク達は家族なのに!
「大事な
「・・・けりはつけた。お前の出る幕じゃねえ」
「それでも!ハセヲ君に何が起こったのか知りたいんだ!だから―――」
「うるせえっ!!」
ハセヲ君が大きな声でボクを怒鳴った。
その威圧にボクは口が止まってしまう。
「いいからお前は黙ってステイタスの更新をすればいいんだよ!お前はそれくらいしか出来ない存在だろうが!」
凄い形相で睨みつけて詰め寄ってくるハセヲ君はまるで鬼のようだった。
そして、ハセヲ君の言葉がボクの心を抉っていく。
確かにボクは2人の力になれる事はステイタスの更新くらいだ。
何の力もない神・・・。
「それに家族だと?うざいんだよ!」
「・・・・・・」
「いい加減その言葉には飽き飽きしてんだ!」
「・・・・・・」
「そんな戯言を聞かされる俺の身になりやがれ!!このロリ巨乳が!」
「・・・・・・」
ボクはハセヲ君の言葉に俯いてしまう。
・・・ああ、酷い言葉だ。
ボクの初めての
失望したよ。
最低だよ。
「だ・・・」
「ああ?」
でも―――
「誰がロリ巨乳だ!この天邪鬼!!」
「ごはっ!?」
ハセヲ君の言った言葉はボクと距離を取る為の張りぼての言葉だって事はすぐに分かった。
まあ、最後の言葉だけは嘘じゃなかったようなので会心のアッパーをお見舞いしてやったけどね。
「君はそうやって人を遠ざける為に人を傷つける発言をする癖を止めるんだ!・・・怖いんだろう?人との触れ合いが、温もりが、何かのきっかけで失ってしまうのが・・・」
「ぐっ・・・」
ハセヲ君が後ずさる。
図星のようでハセヲ君の目は酷く怯えた様子だ。
「君は
「な、なんでお前にそんな事が分かる!」
分かるさ。
ボクがハセヲ君より何歳上だと思っているんだい?
「ボクは、君のような
「それじゃあ、どうしろっていうんだ・・・」
「なあにっ!簡単な事さ!ていっ!」
意気消沈しているハセヲ君をベッドへと押し倒した。
動揺しているせいなのか、簡単に出来てしまった。
「な、何を!?」
「ハセヲ君。君は急ぎすぎだ。走らずに歩いて、君を呼ぶ声に耳を傾ける。疲れたら立ち止まって休もう。まずはそれだけでいい」
「・・・それだけで強くなれるのか?」
「なれる!
ボクの言葉にハセヲ君は溜息を吐いた。
「・・・ヘスティアがそこまで言うなら、やってやってもいいか」
「は、ハセヲ君!!ぎゅーっ!!」
ハセヲ君の言葉で感極まったボクはハセヲ君を思いっきり抱きしめた。
「痛っ!や、止めろ、ヘスティア!マジで痛い!?」
「ふふふっ。ボクを貶めた罰さ!甘んじて受けたまえ!」
「ぐああああああっ!?」
本気で痛そうにしているハセヲ君。
それでも力ずくで退かそうとしないところ、本当に優しい子なんだって分かる。
やっぱり君を
「大好きだぜ、ハセヲ君」
「なっ!?」
ボクが満面の笑みでそう言うとハセヲ君は顔を真っ赤にして驚いている。
クールに見えて初心なんだから可愛い子だぜ、ハセヲ君は。
「・・・ふ、ふ2人共、ベッドで一体何を・・・」
部屋の入り口に出かけた筈のベル君がいた。
「え?・・・べ、ベル君!?」
「お、お前、
ボクもハセヲ君もベル君が戻って来た事に気づかず、ハセヲ君が焦りながらベル君に質問した。
ハセヲ君が焦る気持ちはよく分かる。
2人の男女がベッドで重なっている姿を見られれば無実無根であっても焦ってしまう。
というか、ボクがハセヲ君を押し倒しているから状況的に色んな意味でボクがヤバい。
「え、えっと、シルさんには謝罪をして、そのままダンジョンへ行こうとしたんですけど、リューさんからハセヲさんに伝言を頼まれまして・・・」
「リューから?」
ベル君が顔を真っ赤にして慌てふためきながら説明をしている。
可愛いな~(現実逃避)。
「はい。暇な時に会いに来てください、と。そ、それじゃあ、僕はダンジョンに行きますね!お、お邪魔しましたあああああああっ!!」
「ま、待って、ベルくううううううううん!誤解だああああああああっ!!」
顔を真っ赤にして出て行こうとするベル君を止める為にハセヲ君の上から降りたけど、その時には既に居なくなっていた。
ベル君ってあんなに足が速かったなんて・・・。
「・・・あいつから呼び出しってなんだろーな」
「君も現実逃避してんじゃない!」
ばしっと、遠い目をして現実逃避しているハセヲ君の頭を叩く。
「・・・流石の俺も今から着替えてベルに追いつくのは無理だ。後で誤解は解いておくから、ステイタスの更新をやってくれ」
「本当だね!?絶対だからね!!」
自業自得とはいえ、ファミリア内で気まずい雰囲気にはなりたくないよ、僕は。
「はあ・・・。それじゃあ気を取り直して・・・。ハセヲ君のステイタス更新、いってみよう!!」
「必死だな」
「うっさい!ほっとけ!」
ボクはハセヲ君のステイタスを更新した。
まあ、今更ハセヲ君がどんなステイタスであろうと驚かない自信があるよ。
だって、ハセヲ君だしね!
それで全てが納得出来る!
そのステイタスはと言うと―――
~~~
ハセヲ
Lv.2
力 :SF 1301 →I 34
耐久:SG 1222 →I 16
器用:SE 1425 →I 67
敏捷:SI 1050 →I 31
魔力:I 0 →I 50
《魔法》
【】
《スキル》
【
・武器、アイテムを特殊な空間で出し入れする事が出来る。
・容量はレベルで決まる。
【死の恐怖】
・ある条件を満たした時に顕現。
・顕現時は熟練度は増えない。
【#$%の加護】
・取得熟練度大幅補正。
・
・
~~~
「・・・・・・な、なんじゃこりゃああああああああああああああっ!!??」
前言撤回。
ハセヲ君、君はどこまでボクを悩ませるつもりなんだい・・・。
如何でしたでしょうか?
やっぱりハセヲの成長早すぎかなぁ、、、
でも、ヘスティアがほっとくとは思えないし、、、
でも結構無理矢理な感じもするし、、、
愚痴を書いてしまいすみません、、、
この展開で読んでくれている読者の皆様の好みが分かれるんじゃないでしょうか?
ご期待に添えなかったらすみません。
そして、スキルの消失と新たなスキルの発現。
これも無理矢理すぎる気もする、、、
それでも楽しんで読んで頂けたら幸いです。
これからも頑張って投稿しますので応援よろしくお願いいたします!
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