ダンジョンに死の恐怖がいるのは間違っているだろうか。(仮)   作:TE

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書けましたので投稿します。

正直な話、感想を読んで大丈夫なんだと安心したおかげで書くペースが上がったと思ってます。

皆さま本当にありがとうございます!
この調子で頑張っていきますのでよろしくお願い致します!

では本編をどうぞ!


第16話~変わった心と感謝~

第16話~変わった心と感謝~

 

「さて、と・・・」

 

俺、ハセヲはステイタスの更新を終えた。

その内容がヘスティアの頭を悩ませるもので、情報を整理と心の準備をする為に昼まで時間をくれと言われた。

 

なので俺は『豊饒の女主人』にやってきた。

何故かと言うと、ベルの伝言通り、リューに会いに来たんだ。

 

とはいえ、昨日の出来事もあるからとても入りにくいんだよな・・・。

 

「外の掃き掃除は面倒だニャー。ん?ニャー!?お前は!!」

 

悩んでいたら店員らしき猫耳女が出てきた。

しかも、俺を指差して驚いた表情をしている。

 

「ロキ・ファミリアの狼人(ウェアウルフ)に酒をかけて喧嘩を売り、その喧嘩に勝った人間(ヒューマン)ニャ!」

「大きな声で言うんじゃねえ!」

 

まだ朝だから人通りは少ないが、それでも人目はあるので急いで止めさせる。

 

「お前のせいでニャー達が余計な仕事をやらされる羽目になったのニャ。床掃除とか床掃除とか床掃除とかニャー!」

「あー・・・。それは悪かったと思っているけどよ・・・」

 

頭に血が上ってたから後先の事なんて全く考えていなかった・・・。

少し反省しねえといけないな。

 

「って、なんだよ、その顔は?」

 

猫耳女が目を見開いた顔で俺を見ている。

俺がその顔が少し気に入らず思わず口にして聞いた。

 

「いやニャ?昨日とは少し雰囲気が違うニャーと思ってニャ?」

 

昨日と雰囲気が違う?

よく分からねえな・・・。

 

「まあいいニャ。あの狼人(ウェアウルフ)。お得意様のファミリアだけどいつも威張ってばかりだから気に食わなかったのニャ。酒をかけられたあの姿を見て少しすっきりしたから許してやるニャ」

「そりゃどうも・・・」

 

どうして、こいつは上から目線なんだ?

まあ、迷惑をかけたから何も言わないでおこう。

 

「でニャ?お前はどうしてここにいるニャ?」

「ああ。リューに会いに来たんだが、いるか?」

「いるニャ!着いてくるニャ!」

「あ、おい!?着いてこいと言いながら、手を掴んで連れて行くな!?」

 

しかも、こいつ意外と力が強いぞ!?

俺は猫耳女に店の中へと連れて込まれてしまう。

 

「リュー!お客さんニャー!狼人狩人(ウェアウルフハンター)ニャ!」

「変な渾名で呼ぶな!!」

狼人狩人(ウェアウルフハンター)?・・・は、ハセヲ!?」

 

少し驚いた表情を見せたがすぐに無表情へと変わるリューがやってくる。

 

「・・・どうやら怪我はもう大丈夫なようですね」

「まだ少し痛むがな。ベルから伝言を聞いてやってきたんだがどうした?」

「はい。少しお話をと思ったのですが・・・その必要はなさそうです」

「は?」

 

どういうことだ?

 

「今の貴方の目は良い目をしている。初めて会った時や、昨日とは全く違う」

「よく分からねえんだが・・・」

「分からないのならそれで良いんです。そういえば、先程アーニャに狼人狩人(ウェアウルフハンター)とかなんとか言われてましたが?」

「そのくだりはもういい!」

 

絶対に厄介事しか起こらない渾名はいらねえ!

 

「アンタ達!さっきから何してんだい!騒がしいったらありゃしないよ!」

 

店の奥から女将のミアさんがやってきた。

 

「母ちゃん!狼人狩人(ウェアウルフハンター)が来たニャ!」

「止めろって!・・・昨日はすみませんでした。リューに迷惑料を渡しておきましたが、足りないようなら言ってもらえればお支払いします」

「へえ。謝罪では敬語なんて、礼儀はちゃんと弁えてるようだね。安心しな。金を取るような真似はしないし、騒ぎについてどうこういうつもりもないさ」

 

その言葉を聞いて俺は内心安心する。

俺の直感がこの女将を怒らせてはいけないと言ってるし。

 

「まあ、リューに騒ぎの一端を担がせたんだからその礼はすべきたと思うがね?」

 

・・・確かにそうだな。

俺の目的を察しながら酒を用意してくれただけでなく、心配もしてくれたんだ。

お礼の一つはしないと罰が当る。

 

「リュー。礼をしたいんだが、何かないか?」

「ハセヲ。あれは私が勝手にやった事なのだから気にする必要は・・・」

「何言っているニャ、リュー!ここは血の一滴まで絞り取るのが常識ニャ!」

「貴女の常識はどうでもいいので黙っていてください」

「うニャ!?」

 

猫耳女、アーニャだったか?

リューの一撃を喰らってダウン。

分かってはいたが、リューも凄い実力者なんだろうな。

拳の速さが素人じゃねえ。

 

「良いじゃないか、リュー。男がそう言ってんだから恥をかかせんじゃないよ」

「ミア母さん・・・。分かりました。ハセヲ、何でもいいのですね?」

「ああ。俺が出来る事ならな」

「では・・・私の朝の訓練相手になって頂けませんか?」

 

リューのお願いに俺は少し驚いた。

どんなお願いだと身構えていたが『訓練相手』という内容に俺は肩透かししてしまう。

 

「そんなんで良いなら構わねえけど・・・」

「そうですか。では、明日の朝4時頃に店の前へ来てください。よろしくお願いします」

 

リューはお辞儀をして厨房の中へと言ってしまった。

まあ、訓練相手でリューが満足するなら良いか。

 

「やってしまったニャ、狼人狩人(ウェアウルフハンター)

「俺はハセヲだ!次言ったらその猫耳の毛を抜くぞ!」

「にゃんて恐ろしい事を言う奴ニャ!?」

 

それだけ俺がその渾名が嫌だってことを知れ!

 

「それで、何がやっちまったんだよ?」

「ハセヲ。ニャーならここの店員がそこそこの実力者だと気づいてるニャ?それなのにどうして他の人間に頼むか分かるかニャ?」

 

確かにアーニャや女将を含めて実力者っぽい奴がいるのは気づいた。

そんな奴らがいる環境なら訓練相手なんてそいつらに頼めばいいのになんで俺に頼む必要があったんだろうか?

 

「実はニャー達も少し前にリューの訓練相手として付き合った事があったニャ。でも、リューはいつもやりすぎてしまい、その結果、ニャー達から拒否されているのニャ」

「なん、だと・・・?」

 

俺は色々と察してしまった。

 

「ご愁傷様ニャ」

「まあ、無様な姿を見せないように頑張るんだね!」

「・・・・・・」

 

合掌するアーニャに大笑いする女将。

リューがどれだけ強いのかは分からないが、その訓練は熾烈なものになるだろうと明日の行く末が不安になる俺なのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハセヲ君とお買い物デートだ~!!」

「はしゃぐな!恥ずかしい!」

 

お昼頃、ハセヲとヘスティアが2人で街へとやってきている。

 

『豊饒の女主人』から帰ってきたハセヲがステイタスの事についてヘスティアと話をしたが、レベル2になってスキルが減って増えたって事くらいしか分からなかったので話はすぐに終わった。

 

「でも、良いのかい?ダンジョンでスキルの確認とかしたかったんじゃないの?」

「良いんだよ・・・。お前が言ったんだろうが。急ぎすぎだって・・・」

「ハセヲ君・・・」

 

ヘスティアは自分の言葉がしっかりとハセヲの心に刻み込まれているんだと感動する。

 

「それにその格好のまま神の宴(パーティー)へ参加しようとしたバカをほっとく訳にいかねえだろ」

「うぐっ!?」

 

ステイタスの話が終わった後、ヘスティアが神の宴(パーティー)の準備をしなければと出かけようとした所をふと嫌な予感がしたハセヲが何を準備するのか聞いた。

 

『保存用のパック!豪華な食事を君たちにご馳走するぜ!』

 

ハセヲがすぐにヘスティアを引き止めて説教したのは言うまでもない。

 

「ったく、残飯を持ち帰る神様なんてファミリアの恥だろうが。よく考えろ」

「はい・・・」

 

説教の時を思い出したのかテンションが一気に下がるヘスティア。

という訳で、保存用のパックではなく、ヘスティアのドレスを買いに来た2人である。

 

「服屋にも色々な店があるな」

「そりゃあ、オラリオには様々な種族が集まるからね。その種族専門の店があったりと様々さ」

「ふーん」

 

色んな店を見渡しながら目的の服がありそうな店を探していく。

 

「あー!銀髪君だ!!」

「ああ?」

 

どこかで聞いたことがある声と呼ばれ方に振り向くと、そこにはティオナがいた。

 

「皆!銀髪君だよ!」

「あら、本当ね?」

「・・・・・・」

「あの人がベートさんを倒した・・・」

 

ティオナに呼ばれて3人の女性が集まってくる。

 

ティオナと双子の姉【怒蛇(ヨルムガンド)】『ティオネ・ヒリュテ』。

ハセヲを興味深そうに見るアイズ。

そのアイズの後ろに隠れるエルフの【千の妖精(サウザンド・エルフ)】『レフィーヤ・ウィリディス』。

 

ロキ・ファミリアのうら若き精鋭達が集結した。

 

「ハセヲ君。この子達は?」

「昨日、喧嘩した奴と同じファミリアの奴らだ」

「え!?というか君、喧嘩であの怪我を負っていたのかい!?」

 

実は、ハセヲは怪我について詳細は伝えていなかった。

理由としては、話すタイミングがなかったのと、忘れていたといううっかりミスだった。

 

「・・・それで、急に話しかけてきてなんの用だ?奴の敵討ちか?」

「え?銀髪君だー、と思って話しかけただけだよ」

「は・・・?」

 

ティオナの理由に唖然とするハセヲ。

要は、何の用もなく知り合いがいたから声をかけただけだった。

 

「そもそも。ベートの敵討ちなんてする筈ないでしょ。貴方の怒りを買った(ベート)が悪いんだから」

「・・・そういうものなのか?」

 

ハセヲとしては仲間がやられたから、とかなんとかでいざこざが発生してしまうんじゃないかと思っていた。

細かい事を気にしないアマゾネスだから言える事なのだが・・・。

 

「アイズさん。私、喧嘩のような暴力沙汰を見るのは嫌だったので見ていなかったのですが、この方はそんなに強いのですか?」

「・・・うん。彼と戦って、ベートさんは大怪我をした。私がお見舞いで、ベートさんの部屋に行ったら面会拒否されたから、相当な大怪我だったんだと思う」

「あ、それ、多分理由が違いますね・・・」

 

アイズにだけ面会拒否したのは酒の勢いでの爆弾発言による自爆であると察するレフィーヤ。

そうとも知らないアイズは、ベートをそこまで苦しめたハセヲの力を密かに気になっていた。

 

「じー・・・」

「・・・んだよ?」

「いやあ、なんか昨日と雰囲気が違うなあーって」

「それ朝も言われたぞ・・・。そんな変なのか?」

「ううん!逆に良い感じだと思うよ!」

 

ハセヲとしては何も変わっていないつもりだが、ヘスティアとの対談で何かしらの変化があったようだ。

そんなハセヲを褒められて嬉しく思わないはずがないヘスティア。

 

「そうだろ!そうだろ!アマゾネス君!中々良いことを言ってくれるじゃないか!気に入ったよ!」

「え?あ、どうも」

「・・・おい、ヘスティア。道草をしてる場合じゃないだろ?」

 

なんか気恥ずかしくなったハセヲは本来の目的を果たす為に急がせる。

 

「おっと、そうだったね。君たち、この辺にドレスの専門店を知っていないかい?神の宴(パーティー)のドレスを買いたいんだ」

「知ってますよ?高級店『天女の羽衣』と量産店『グッドレス』のどちらが良いですか?」

「『天女の羽衣』って神も御用達の名店だね。流石にそんな金はないから―――」

「・・・なあ、100万ヴァリスで足りるか」

 

ハセヲが割り込んできたと思いきや凄い金額を言ってきて驚くヘスティア。

 

「え、ええ。それだけあれば一番高くても2~3着は買えるわね」

「ちょ、ちょっと待つんだ、ハセヲ君!そんなお金一体どこから!?」

「ここに来る前にギルドに寄ったろ?その時に換金していなかった魔石やドロップアイテムをエイナにお願いして全部換金してもらったんだ。ちゃんと理由(わけ)を話したら納得してもらったよ」

「時間かかってるなと思っていたがそんな事をしていたのかい・・・。それで、理由(わけ)ってどんな?」

「・・・教えねえ」

「なんでだい!?」

 

何故か教えてくれないハセヲに憤慨するヘスティア。

とりあえず、これでお金の問題はなくなった。

 

「それじゃあ、『天女の羽衣』に案内するで良いのね?」

「ああ。頼む」

「ううっ・・・納得いかないけど、よろしく頼むよ」

 

ティオネが先導して店まで案内することになった。

その道中にティオナがハセヲに話しかける。

 

「ねえねえ、銀髪君」

「・・・さっきからその呼び名は止めろ。俺はハセヲだ」

「ハセヲ君、ね?了解了解。それでさ。さっきの換金してきた理由(わけ)ってさ。どんな内容かは分からないけど、あの神様の為なんだよね?」

「っ!」

 

ティオナから小声でそんな話をされて動揺するハセヲ。

 

少し前に遡ると―――

 

 

 

ギルドにやってきたハセヲはエイナに面談室で話がしたいと頼み込み、話をしていた。

 

『エイナ。悪いがこれらをすぐに換金してほしい』

『ちょ!?この量を今すぐ!?』

 

2人の間にあったテーブルからはみ出てしまう程大量の換金物(魔石とドロップアイテム)にエイナは驚愕する。

しかも、早急にという無茶振り。

 

『頼む!今すぐにでも金が必要なんだ!』

『ど、どうしたの?借金でもしちゃったの?』

『違う・・・。今からヘスティアのドレスを買いに行くんだが、あいつに良いドレスを買ってやりたいんだ・・・』

『き、気持ちは分かるけど今すぐじゃなくて今度でも・・・』

『今度じゃダメなんだよ!』

 

ハセヲが声を上げてそう訴える。

その訴えにエイナが驚いているが、構わずハセヲは話を続けた。

 

『・・・ヘスティアには俺がオラリオに来た時からずっと世話になってる。感謝しているんだ。そんなヘスティアを神の宴(パーティー)で笑い者になんてさせたくねえんだ!』

『・・・分かった。そこまで言うならやってあげる』

 

ハセヲの熱意に観念したエイナは要求を承諾した。

 

『本当か!?』

『ええ。その代わり、ちゃんと神様を喜ぶドレスを買ってあげなさいよ?』

『ああ!勿論だ!』

 

 

 

―――そんなこんなで早急に換金をしてもらったハセヲだった。

 

冷静に思い返すと凄く恥ずかしい事を言ってしまったと後悔しているハセヲはこの事は墓場まで持っていこうと心に決めている。

 

「ハセヲ君は優しいねー」

「・・・ふん!」

「痛っ!?」

 

にやにやと笑うティオナが気に入らなかったハセヲはティオナの脳天にチョップをお見舞いする。

そして、ハセヲはそっぽを向いてしまった。

 

軽めのチョップだったので、すぐに復活してティオナはハセヲの顔を見る為にこっそり覗き込むと怒っている表情ではあるが耳を真っ赤にして恥ずかしがっているのがすぐに分かった。

 

「えへへへー」

 

そんな素直じゃないハセヲが可愛く思ったティオナは笑いながらハセヲの横を歩いていくのであった。




如何でしたでしょうか?

日常回的な奴ですかね、、、
後、ヘスティアのドレス購入!
実際に購入シーンは書きませんでしたがそこはお許しください!

次も頑張っていきますので応援よろしくお願い致します!


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